アーカイブ - 2022年 8月 - car

8月 31日

鎌倉市(神奈川県)、鎌倉の町並みの変遷をたどる写真記録集を作成するためのガバメントクラウドファンディングを実施中

2022年8月9日、神奈川県の鎌倉市が、鎌倉の町並みの変遷をたどる写真記録集を作成するためのガバメントクラウドファンディングを実施することを発表しました。

これまでに鎌倉市中央図書館近代史資料室で収集してきた数万点の写真の中から、昭和30年代から50年代にかけての鎌倉の風景約1,000点を地域・テーマ別に編集し、写真記録集として発行するとしています。写真記録集は電子書籍化も予定されています。

鎌倉の町並みの変遷をたどる写真記録集を作成するためのガバメントクラウドファンディングについて(鎌倉市,2022/8/9)
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2022/20220809-02.html

【イベント】日本図書館研究会第379回研究例会「指定管理者制度とNPOによる図書館運営-「まちの住民の声の記録15年間」の歩みから-」(9/25・大阪)

2022年9月25日、日本図書館研究会第379回研究例会「指定管理者制度とNPOによる図書館運営-「まちの住民の声の記録15年間」の歩みから-」が大阪市立総合生涯学習センターにおいて開催されます。

発表者は下吹越かおる氏(特定非営利活動法人 本と人とをつなぐ「そらまめの会」理事長・鹿児島県指宿市立図書館長)です。公共図書館の指定管理制度導入が決まったまちのNPOとしての能動的な実践例から成功例と課題を検討するとあります。また、発表者からの話題提供としての発表の後,参加者との質疑応答・意見交換の時間が設けられます。

定員は40人で、事前の申し込みが必要です。

日本図書館研究会 第379回研究例会(日本図書館研究会)
https://www.nal-lib.jp/379reikai/

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、教材「情報基盤スタッフ向けの研究データマネジメント」を公開

2022年8月19日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)が、教材「情報基盤スタッフ向けの研究データマネジメント」を公開しました。

JPCOAR研究データ作業部会が2020年に公開した「研究者のための研究データマネジメント」を基に、大学ICT推進協議会(AXIES)研究データマネジメント部会のメンバーが再構成・加筆を行ったと述べられています。

「概要と背景」、「研究前 データ管理計画(DMP)の作成」、「研究実施中 研究データの保存」、「研究実施中 データの収集・分析・整理」、「研究後 研究データの公開」で構成されているとあります。

2022年度お知らせ(JPCOAR)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/news/2022
※2022年8月19日付で「教材「情報基盤スタッフ向けの研究データマネジメント」の公開について」が掲載されています。

品川区(東京都)、戸籍専門書籍の電子書籍AI検索サービスを導入:戸籍事務における業務効率化等

2022年8月26日、東京都品川区が、戸籍専門書籍の「電子書籍AI検索サービス」を利用開始したことを発表しました。

日本加除出版株式会社の専門書籍を中心とした約370冊の戸籍関連書籍の電子データ化を行い、人工知能(AI)で検索を行うことができるサービスです。導入の目的として、戸籍事務における業務効率化、区民対応の時間短縮と正確性の向上が挙げられています。

同サービスは、2020年11月から2021年3月にかけて、同区と富士通Japan株式会社による実証実験が行われ、1か月の戸籍届書類審査等約150件の調査時間が、従来の77時間から40時間に短縮できることを確認したと述べています。

全国初!戸籍専門書籍の電子書籍AI検索サービスを利用開始(品川区, 2022/8/26)
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/press_release/press_release-2022/20220824201608.html

カナダ・ケベック国立美術館、美術作品の3Dデジタル化に関するガイドを公開

2022年8月22日、カナダのケベック国立美術館(Musée national des beaux-arts du Québec:NMBAQ)が、美術作品の3Dデジタル化に関するガイドを公開したと、同館のTwitterで発表しました。

美術作品の3Dデジタル化について、特にフランス語の資料がないことを踏まえ、ケベック文化通信省がMNBAQに技術の試験・ガイドの作成を委託したとあります。ガイドは、同館の写真や博物館学の専門家が構成する学際的チームにより1年間かけて作成されました。

文化や遺産に関係する機関にとって必要な技術や最適な手法、予算、人的リソースに関するニーズ、3Dデジタル化の現在と将来の可能性について情報を提供するものであると述べられています。3Dデジタル化の起源や基本原則、実施に向けての準備、技術に関する情報、構造光やフォトグラメトリによる3Dデジタル化の手順、手法の比較と推奨事項等がまとめられています。

@mnbaq(Twitter, 2022/8/22)
https://twitter.com/mnbaq/status/1561713564783677440

実践女子大学・実践女子大学短期大学部図書館、冊子『図書を探索する:インターネットと書誌情報』を公開

2022年8月30日、実践女子大学・実践女子大学短期大学部図書館が、『図書を探索する:インターネットと書誌情報』をリポジトリで公開したことを発表しました。

同書は1997年のものであり、1998年に初版が出た『インターネットで文献探索』の第0版ともいうべき冊子と説明されています。主要国のOPAC、雑誌記事・論文索引サービス、新刊情報の入手、古書の検索等についてまとめられています。

また、同館のウェブページ「図書・雑誌探索ページ」において、2022年5月に刊行された『インターネットで文献探索2022年版』が公開されています。

沿革(実践女子大学・実践女子大学短期大学部図書館)
https://www.jissen.ac.jp/library/library_info/history/index.html
※「図書館プレイバック(2022年8月30日追記)」欄に『図書を探索する:インターネットと書誌情報』を掲載したとあります。

ラトビア教育科学省、2021年から2027年までのオープンサイエンス戦略の英語版を公開

2022年8月9日、ラトビア教育科学省が、2021年から2027年までのオープンサイエンス戦略の英語版“Latvian Open Science Strategy 2021-2027”を公開しました。

同戦略は、社会、研究者、企業、政策立案者等に自由にアクセスできる学術情報を提供し、学術研究の進展への社会的関与を促進することを目的としており、コミュニケーションや普及のために英語への翻訳を行ったとあります。

発表によると、「学術出版へのオープンアクセス」、「FAIR研究データ」、「市民科学」の3つで構成されています。

Latvian Open Science Strategy 2021-2027 now in English(Ministry of Education and Science Republic of Latvia, 2022/8/9)
https://www.izm.gov.lv/en/article/latvian-open-science-strategy-2021-2027-now-english

8月 30日

神奈川県立図書館、「Lib活」メンバーを募集:「Library」の中で「部活」のように探究心を満たす学びを体験

2022年8月23日、神奈川県立図書館が、「Lib活」メンバーを募集することを発表しました。

「Lib活」とは図書館を活用して学ぶプログラムで、図書館「Library」の中で「部活」のように、探究心を満たす学びを体験するものとあります。同じ興味を持つ仲間とともに、専門家の知見を生かしながら、交流を通じて知識を広げていくとしています。9月1日に新しい本館のオープンを控えた同館が、蓄積された資料を読み、その先に新たな成果を生み出す人の活動拠点として「価値を創造する図書館」に生まれ変わるとしています。

Lib活は「after5ゼミ」、「県民が編むかながわの半世紀」、「本を選び、本を読み、本を朗読する講座」の3つが予定されています。それぞれ複数回のゼミや講座等から構成され、各プログラムについて第1期メンバーが募集されます。参加費は無料ですが事前の申し込みが必要です。

九州大学、「3Dデジタル生物標本」1,400点以上をオンライン公開

2022年8月26日、九州大学が、「3Dデジタル生物標本」をオンライン公開したことを発表しました。

発表の中では、生物標本は研究上重要な役割を担っている一方、維持管理には多大なコストがかかり、標本の劣化や退色は免れられないこと、アクセスが困難であること等を指摘しています。

今回、同大学持続可能な社会のための決断科学センターの鹿野雄一特任准教授が開発したフォトグラメトリの手法を用い、水生生物を中心に1400点700種以上の生物標本の3Dモデルを公開したとあります。ほとんどがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYの下提供されており、メタバースやバーチャルリアリティへの応用・利用が期待されると述べています。

世界に先駆けてリアルな「3Dデジタル生物標本」を1400点以上公開(九州大学, 2022/8/26)
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/802/

「デジタルアーカイブジャパン・アワード」の2022年受賞者が発表

「デジタルアーカイブジャパン・アワード」の受賞者が発表され、2022年8月25日に開催された「デジタルアーカイブフェス2022-ジャパンサーチ・デイ-」において授賞式が行われました。

2022年が初回の同アワードは、デジタルアーカイブの拡充・利活用促進に取り組むアーカイブ機関やつなぎ役、活用者といった利害関係者を顕彰し、デジタルアーカイブが日常に溶け込んだ豊かな創造的社会を実現することを目指しています。「ジャパンサーチ・アクションプラン2021-2025」に記載のある活動(アクション)で、ジャパンサーチの連携機関又は活用者によるものを対象としたとあります。

2022年は団体・機関による取組6件、個人による取組1件が受賞しています。

デジタルアーカイブジャパン・アワード(DAJアワード)(ジャパンサーチ)
https://jpsearch.go.jp/daj-award-2022

書籍のオープンアクセス出版発展を目指すプロジェクトCOPIM、大学出版局の新たな収益モデルに関するツールキットを公開

2022年8月1日、書籍のオープンアクセス(OA)出版発展を目指すプロジェクト“Community-led Open Publication Infrastructures for Monographs(COPIM)”が、大学出版局の新たな収益モデル“Open the Future”に関するツールキットを公開したと発表していました。

発表によると、COPIMは、“Work Package 3”において、学術出版者が高価な費用なしに書籍をOA出版できる、持続可能な収益モデルの構築に取り組んでいます。“Open the Future”は、2020年10月から開始されたもので、図書館の共同出資により書籍のOA化を行うモデルです。参加図書館は年会費を収めることで出版者のOA化されていない既刊書のリストへのアクセスが可能となり、出版者はその年会費を用いて新たなOA書籍を出版するとあります。

ツールキットは、課題やリソース、タイムテーブルや活動を含む、同モデルの実装方法についてまとめており、類似した収益モデルの導入を検討している出版者向けのロードマップとなることを意図していると述べられています。

Taylor & Francisグループ、画像の重複を検出するソフトウェア“Proofig”の試験導入を実施:画像の複製・改ざん防止プログラムの一環

2022年8月22日、Taylor & Francisグループが、画像の重複を検出するソフトウェア“Proofig”の試験導入を実施すると発表しました。期間は6か月です。

学術誌の論文における、画像の複製・改ざんを防止するプログラムの一環と述べられています。同ソフトウェアは、人工知能(AI)を用いた画像処理等により図を分析し、検討が必要なものについて知らせるとあります

Taylor & Francis trials Proofig software to help detect image duplication(Taylor & Francis, 2022/8/22)
https://newsroom.taylorandfrancisgroup.com/taylor-francis-trials-proofig-software-to-help-detect-image-duplication/

米・カリフォルニア大学バークレー校図書館とInternet Archive、テキスト・データ・マイニングを行う研究者が直面する法的・倫理的課題への対応に関するプロジェクトの実施を発表

2022年8月16日、米国のカリフォルニア大学バークレー校図書館とInternet Archiveが、全米人文科学基金(NEH)から約5万ドルの助成を受けて、プロジェクト“Legal Literacies for Text Data Mining – Cross Border”(LLTDM-X)を実施すると発表しました。

発表によると、外国が所持またはライセンスを保有しているコンテンツを扱う、または、国際的な共同研究を行う米国のデジタル人文学研究者がテキスト・データ・マイニングを実施する際に直面する、法的・倫理的課題への対応を支援するプロジェクトです。2020年6月に同校に設置された、Building Legal Literacies for Text Data Mining(Building LLTDM)の成果を踏まえたものであると述べられています。

課題への対応を支援する教材や組織をデザインすることを長期的な目標としており、円卓会議と関連調査・分析を通して、問題を明らかにし、研究者が対処するのを助ける手引きの抽出を行うとしています。

米・ミシガン大学図書館、同館が所蔵するガリレオによる手稿が偽物であったと発表

2022年8月17日、米国のミシガン大学図書館が、ジョージア州立大学の歴史学の教授Nick Wilding氏による調査の結果、同館が所蔵するガリレオの手稿が偽物だと判明したと発表しました。

1609年と1610年にガリレオ自身が作成したものとして、1世紀近く同館の貴重書とされていましたが、20世紀に作成された偽物であったと述べられています。決定的な証拠として、紙に入っている透かしから、18世紀以降に作られた紙に書かれていることを挙げています。

同館は、メタデータの更新や、同資料のコレクションにおける位置づけの再検討を行うとしています。

Researcher discovers "Galileo manuscript" forgery(University of Michigan Library, 2022/8/17)
https://www.lib.umich.edu/about-us/news/researcher-discovers-galileo-manuscript-forgery

8月 29日

多摩市立中央図書館(東京都)、建設中の中央図書館の管理運営方針の「素案」に対する市民説明会の開催と意見募集を実施

2022年8月17日、多摩市立中央図書館(東京都)が、建設中の中央図書館の管理運営方針の「素案」をまとめたため、市民説明会を開催することとパブリックコメントを募集することを発表しました。

同素案では、同館の施設、資料、機能・サービス、施設管理・運営条件等についてまとめられています。施設について、ZEB(Zero Energy Building)設備を導入すること、ラーニングコモンズ・サブコモンズや市民協働の拠点としてのパートナーズスペース、自動演奏楽器等を設置すること等が述べられています。

市民説明会は、9月8日、9日、10日に市内3か所で実施され、先着順で直接会場にて参加できます。

パブリックコメントは、9月21日まで実施されます。

多摩市立中央図書館管理運営方針(素案)市民説明会の開催とパブリックコメントの募集について
https://www.city.tama.lg.jp/0000015875.html

韓国国会図書館(NAL)、国家戦略情報センターを開設

2022年8月19日、韓国国会図書館(NAL)が、同館内に国家戦略情報センターを開設し、記念式典を開催したことを発表しました。

発表によると、同センターは、国家未来戦略の策定に必要な国家アジェンダや国家戦略報告書等の国家戦略情報を、体系的かつ総合的に提供することで、立法及び研究活動を支援するとしています。

同センターでは、主要国政府やシンクタンクが発表した国家戦略報告書のほか、未来に関する最新の図書や定期刊行物、未来展望報告書、国際機構資料を提供するとともに、専用の情報検索端末、電子黒板を備えたセミナー室等が設置されているとしています。

また、2022年末には、ウェブ上に開設される国家戦略情報ポータルが利用できるようになるとしています。

総務省情報通信政策研究所、「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を公表

2022年8月26日、総務省情報通信政策研究所が、「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を公表しました。

同研究所が、東京女子大学現代教養学部の橋元良明教授らとの共同研究により、2012年から毎年実施している調査であり、今回で10回目です。インターネット、ソーシャルメディア等のインターネット上のメディア、テレビ、ラジオ等の情報通信メディアについて、利用時間の長さ・時間帯、利用率、信頼度等を継続的に把握し、新聞、雑誌等の情報通信メディア以外のメディアを含め、メディア間の関係や利用実態の変化等を明らかにすることを目的としています。

主なポイントとして、インターネットの利用に関して、全年代では「動画投稿・共有サービスを見る」が最も長く、平日は「メールを読む・書く」が「動画投稿・共有サービスを見る」と「ソーシャルメディアを見る・書く」を調査開始から初めて下回ったこと等が述べられています。

全国学校図書館協議会(全国SLA)、2022年度「学校図書館用図書平均単価」を発表

2022年8月25日、全国学校図書館協議会(全国SLA)が、2022年度「学校図書館用図書平均単価」を掲載しました。

全国SLAが月2回行う選定会議において、2022年1月から6月までの間に全国学校図書館選定図書として選定された図書の平均価格であり、小学校は1,963円、中学校は2,062円、高等学校は1,843円とあります。

お知らせ(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/
※2022年8月25日付で「2022年度「学校図書館用図書平均単価」」とあります。

2022年度「学校図書館用図書平均単価」(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/material/research/heikin-tanka.html

米国国立公文書館(NARA)、デジタル保存に関するフレームワークをLinked Open Dataで利用可能に

2022年8月25日、米国国立公文書館(NARA)が、デジタル保存に関するフレームワーク“Digital Preservation Framework”をLinked Open Dataとして提供することを発表しました。

発表によると、NARAの研究成果を世界のデジタル保存の専門家と共有することを目的としています。同フレームワークには、684のファイル形式の保存に関するベストプラクティスが記述されており、特定のファイル形式のリスクレベルの評価に関するデータ等が含まれています。

今回のデータセットの公開は、5年間にわたる研究や関連機関との協力の成果であり、NARAのウェブサイトにおいて、一括、ファイル形式ごと、電子メールといったカテゴリごとの3つの方法でダウンロードが可能です。新たな形式やデジタル保存標準の進化に対応するため、四半期ごとに更新を行うとしています。

米国大統領府科学技術政策局(OSTP)、連邦政府から助成を受けた研究の成果の即時公開を求める政策指針を発表

2022年8月25日、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が、連邦政府から助成を受けた研究の成果の即時公開を求める政策指針を発表しました。

発表によると、各省庁・政府機関に対する覚書の中で、税金が使用されている出版物や研究をエンバーゴや費用なしで一般市民がアクセス可能とするよう、パブリックアクセス方針を更新することを求めています。

また、2023年半ばまでに各政府機関のパブリックアクセスやデータ共有計画の見直しが行われ、2025年末までにすべての政府機関が新たなパブリックアクセス方針を適用することを想定していると述べられています。

今回の発表に関して、北米研究図書館協会(ARL)や米・SPARC、米国国立衛生研究所(NIH)、米国国立医学図書館(NLM)、cOAlition S等が、今後の対応や賛成を示す声明を発表しています。

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