アーカイブ - 2020年 8月 - car

8月 20日

韓国国立中央図書館(NLK)、韓国短編文学のオーディオブックを制作し、韓国教育放送公社(EBS)のラジオ番組で放送

2020年8月18日、韓国国立中央図書館(NLK)は、韓国教育放送公社(EBS)と共同でオーディオブック『EBS FM 韓国短編文学30』を制作し、同日午後5時からEBSのFM放送の番組「オーディオ天国」において放送すると発表しました。

NLKの全職員で選んだ30篇の韓国短編文学を2020年末までラジオで聴けるもので、司書による書評と作品の主要部分の紹介で構成されます。

한국문학, 도서관 사서가 추천하고 EBS 성우가 읽어준다(韓国文学、図書館司書が選定しEBSの声優が読んでくれる)(NLK,2020/8/18)
https://www.nl.go.kr/NL/contents/N50603000000.do?schM=view&id=37016&schBcid=normal0302

韓国・法務部、少年院の読書活動支援を目的に、韓国国立中央図書館(NLK)・韓国出版文化産業振興院と業務協約を締結

2020年8月19日、韓国・法務部は、少年院の読書活動支援を目的に、韓国国立中央図書館(NLK)・韓国出版文化産業振興院と業務協約を締結したと発表しています。

報道によると、NLKは、今後、全国の少年院に専門の講師を派遣し、読書文化プログラムを実施したり、各地域の図書館の連携による読書メンタリングといった読書指導プログラムを行う計画とのことです。また、韓国出版文化産業振興院では、現在5つの少年院で実施中の少年院読書活動支援事業を10の少年院に拡大する予定とのことです。さらに、これらの機関では今月中に全国の少年院に無料で4,000冊の図書を寄贈し、今後毎年続けていくと紹介されています。

論文における「引用のハッキング」のサイン(記事紹介)

2020年8月14日付けのNature誌オンライン版で、"Signs of ‘citation hacking’ flagged in scientific papers"と題された記事が公開されました。記事では、研究者間での事前の交渉、あるいは査読において追加で論文を引用することを要求することで、引用を稼ぐ行為を「引用のハッキング("citation hacking”)」としており、米国・オクラホマ医学研究財団(Oklahoma Medical Research Foundation)のJonathan Wren氏とConstantin Georgescu氏の取り組みを中心として、引用のハッキングの抽出について述べられています。

引用のハッキングは問題となっており、約20%の研究者が査読者から不要な参考文献を追加するように要求された経験があるとしています。また、2019年にエルゼビアは、エルゼビアが出版している学術雑誌の査読記録の検査に続いて、被引用数を稼ぐために故意に査読プロセスを操作した疑いのある研究者を調査していると述べています。引用ハッキングの疑いによって、2020年2月には米国の生物学者が複数の学術雑誌の職を解かれています。

8月 19日

国際図書館連盟(IFLA)、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下における図書館の対応や変化に関する論文を募集

2020年8月17日、国際図書館連盟(IFLA)が、オープンアクセス(OA)の査読誌“IFLA Journal”の特集号に掲載する、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下における図書館の対応や変化に関する論文を募集することを発表しました。

同特集号は、新型コロナウイルス感染症により引き起こされている変化の本質を探り、図書館関係者が所属機関の戦略を検討する際の支援となることを目的としています。

応募の締め切りは、2020年10月31日です。

Call for papers: IFLA Journal Special Issue on Libraries and COVID-19: Opportunities for Innovation(IFLA, 2020/8/17)
https://www.ifla.org/node/93247

IFLA Journal(IFLA)
https://www.ifla.org/publications/ifla-journal

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、新型コロナウイルス感染症感染拡大下の体験談を募集するプロジェクト“History Now: The Pandemic Diaries Project”を開始

2020年8月17日、米国のニューヨーク公共図書館が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下における体験談を募集するプロジェクト“History Now: The Pandemic Diaries Project”を開始したことを発表しました。

募集の対象は、新型コロナウイルス感染症感染拡大下の生活に関する個人の体験談を記録した音声ファイルであり、18歳以上であれば誰でも応募可能です。発表によると、今回の募集はプロジェクトの第1フェーズであり、2020年11月18日まで投稿を受け付ける予定です。また、ビデオを含んだ他の形式のファイルでの投稿を可能にし、プロジェクトの第2フェーズを展開したいということが述べられています。

投稿された音声ファイルは、NYPLの研究図書館にアーカイブされる予定です。

We Want to Hear Your Pandemic Story(NYPL, 2020/8/17)
https://www.nypl.org/blog/2020/08/17/pandemic-diaries

欧州国立図書館員会議(CENL)、新型コロナウイルス感染症の拡大や“Black Lives Matter”運動の展開などの社会情勢に対応して2つの基金を設立

2020年8月14日、欧州国立図書館員会議(CENL)は、新たな基金として“Covid-19 Support Fund”、“Hidden Stories Fund”を設立したことを発表しました。

これらの基金の設立は、新型コロナウイルス感染症の拡大とそれに伴うロックダウンが多くの国立図書館の財政基盤やサービスのあり方に影響を与えたこと、米国の黒人男性ジョージ・フロイド氏の殺害事件とそれに続く“Black Lives Matter”運動の展開が、国立図書館における物語の収集・研究・伝達のあり方に歴史的な課題として現れたことを背景に行われました。基金は、この新たな課題へ対応しようとする会員館を支援する意図で設立されています。

“Covid-19 Support Fund”は、加盟館が新型コロナウイルス感染症による危機に関連して直面する課題への対応、長期的な将来に向けた協働体制への適応と再構築を支援するものです。加盟館は、感染症対応のための追加費用や創造的なプロジェクトについて、最大2,500ユーロの助成金を申請することができます。

オランダの修士課程の大学院生の研究データ管理(RDM)に対する意識調査(文献紹介)

2020年8月5日付で、“Data Science Journal”誌第19巻に、論文“Research Data Management for Master’s Students: From Awareness to Action”が掲載されています。著者はオランダ・デルフト工科大学(TU Delft)のDaen Adriaan Ben Smits氏とMarta Teperek氏です。

著者らは、修士課程の大学院生について、研究論文や助成金申請に代表者として主体的に関わることが少なく、これまで研究データ管理(RDM)実践の観察対象にあまりされてこなかったものの、研究キャリアの準備段階にあり、将来優れた研究者・政策立案者・RDM実践者となる可能性を秘めた重要な研究対象群であるとして、RDMに対する認識を調査し分析する研究を実施しました。調査として、2015年以降にオランダの大学で修士論文の執筆を経て修士号を取得した16人を対象に、2019年9月から10月にかけて半構造化インタビューが行われました。インタビューで得られた知見として次のようなことを報告しています。

EBSCO社、英国の大学コンソーシアムと協力して2020年5月1日に発効した電子出版物の付加価値税をゼロ税率化する法律への対応を実施

2020年7月29日、EBSCO社は、英国の大学コンソーシアムである南部大学共同購買コンソーシアム(Southern Universities Purchasing Consortium:SUPC)の協力の下、2020年5月1日に発効した電子出版物の付加価値税(VAT)をゼロ税率化する英国の法律への対応を実施したことを発表しました。

英国では電子書籍や電子ジャーナルなどの電子出版物について、2020年5月1日以降VATをゼロ税率化する法律が発効しています。2020年分の購読料を法律の適用前に支払いしていた場合、5月から12月分のVATをゼロ税率により再請求することも可能ですが、猶予が45日間と短く、また、事業者に強制するものではないという状況になっていました。

このような中、EBSCO社はSUPCの協力の下、同社の商品のうち法律の適用によりVATのコストが不要となる対象を特定し、SUPCに加盟する契約者に対して合計450万ポンド以上の還元を実現した、と報告しています。

電子出版制作・流通協議会(電流協)、「電子図書館(電子貸出サービス)実施図書館(2020年07月01日)」を公表

2020年8月18日、電子出版制作・流通協議会(電流協)が、「電子図書館(電子貸出サービス)実施図書館(2020年07月01日)」を公表しました。

前回2020年4月1日時点と比較して、実施自治体は6つ増えて100、電子図書館(電子書籍貸出サービス)は6つ増えて97館となっています。

電流協 お知らせ
https://aebs.or.jp/
※2020年8月18日欄に「電子図書館(電子貸出サービス)実施図書館(2020年07月01日)公表の件」とあります。

電子図書館(電子書籍貸出サービス)実施図書館(2020年07月01日)
https://aebs.or.jp/Electronic_library_introduction_record.html

文化庁、文化観光推進法に基づき認定された拠点計画及び地域計画の一覧を公表:同法に基づく初の認定

2020年8月12日、文化庁は、2020年5月1日に施行された「文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光の推進に関する法律」(文化観光推進法)に基づく初の認定となる、拠点計画及び地域計画の一覧を公表しました。

拠点計画4件、地域計画6件の計10件が認定され、これらの計画に基づく事業に対する特別の措置等が講じられます。認定計画の一覧は以下のとおりです。

(拠点計画)
・群馬県立歴史博物館イノベーション文化観光拠点計画
・天王洲アートシティ創造推進施設「TERRADA ART MUSEUM(仮称)」拠点計画
・徳川美術館の文化観光拠点計画
・大原美術館を中核とした倉敷美観地区の文化・観光推進拠点計画

(地域計画)
・横手市増田まんが美術館を中核とした地域資産活用地域計画 ・山梨県文化観光推進地域計画
・特別史跡一乗谷朝倉氏遺跡を中核とする地域文化観光推進地域計画 ・いかす・なら地域計画
・屋根のないミュージアム・堺 地域計画
・阿蘇ジオパークの拠点施設を中核とした文化観光の推進に係る地域計画

【イベント】日本出版学会2020年度春秋合同研究発表会(9/12・オンライン)

2020年9月12日、日本出版学会は、2020年度春秋合同研究発表会を開催します。

Zoomによるオンライン開催であり、参加費は無料ですが事前の参加申込みが必要です。当日のプログラムは以下のとおりですが、インターネット環境、その他の事情により、プログラム変更の可能性があるとしています。

〇個人研究発表
「公共図書館における、電子図書館サービス導入の実態と課題、新型コロナウイルス感染問題による図書館の意識の変化について」
長谷川智信氏

「日本における電子書籍化の現状(2020年版)――国立国会図書館所蔵資料の電子化率調査」
鷹野凌氏・堀正岳氏

「江戸の実用書「小謡本」の編集――蔦屋・鱗形屋の方法」
原八千代氏

「出版文献データベース考察――古山悟由編「90年代・出版関係雑誌文献目録(稿)」を利用して」
伊藤民雄氏

「「ライトノベルの一源流」としてのソノラマ文庫――メディア史的アプローチからの再検証」
山中智省氏

「ヘイトスピーチ解消法の問題点――法の下の平等の観点から」
田上雄大氏

〇会長挨拶
塚本晴二朗氏

REALM Project、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第3回目のテスト結果を公表:ABS樹脂・ポリカーボネート・軟質プラスチック・硬質プラスチック・アクリル素材を調査

2020年8月18日、博物館・図書館・公文書館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的としたREALM Projectが、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第3回目のテスト結果を公表しました。

標準的な室温(華氏68度から華氏75度)、相対湿度30%から50%の条件で、米国議会図書館(LC)の視覚障害者及び身体障害者のための全国図書館サービスで利用できるABS樹脂製の録音図書・USBカセット、電子情報保存用のポリカーボネート製のDVD、図書館や博物館のキットやギフトショップの袋でで用いられる軟質プラスチック・低密度ポリエチレン、資料の運搬・保存容器として用いられる硬質プラスチック・高密度ポリエチレン、展示ケースやパーテーションに用いられるアクリル製のプレキシガラス、の5つの素材を対象に行ったテスト結果が発表されています。

調査結果として、積み重ねていない状態で5日間隔離したところ、新型コロナウイルスはDVDや軟質プラスチック製の保存袋からは検出されなかったとしています。また硬質プラスチック製の保存容器・プレキシガラス・USBカセットにおいては5日目にもウイルスが検出されたとしています。

日本学術会議、記録「研究データに関する北京宣言」を公開

2020年8月18日、日本学術会議は、記録「研究データに関する北京宣言」(作成日:2020年6月29日)を公開しました。

日本学術会議情報学委員会国際サイエンスデータ分科会 CODATA 小委員会での審議結果を踏まえ、同分科会において取りまとめたものであり、CODATA 小委員会による“The Beijing Declaration on Research Data”(研究データに関する北京宣言)の日本語訳及び関連する議論の内容を記録しています。

記録の「要旨」によれば、2019年9月17、18日に中国・北京で開催された研究データに関するワークショップ“CODATA and CODATA China High-level International Meeting on Open Research Data Policy and Practice”において、議論を経て「研究データに関する北京宣言」のドラフトが作成され、オンラインでの確認を経て同年11月に公開されました。

このような議論が行われていることは国内の研究者に十分に知られていないとし、本記録を公開することで広く国内での議論に付することとした、とあります。

国立国会図書館、「電子情報の長期保存対策に係る調査報告書(令和元年度)」を公開

国立国会図書館(NDL)は、NDLウェブサイト内の「電子情報の長期利用保証に関する調査研究」のページに、「電子情報の長期保存対策に係る調査報告書(令和元年度)」を掲載しました。

NDLが収集・保存している電子情報の長期保存対策の具体化の検討に資するため、最近の関連論文、海外機関(図書館、文書館、博物館等)の長期保存に関する取組、電子情報の長期保存に関連する国内製品について、実施した調査の成果をとりまとめたものです。

報告書の主な構成は以下のとおりです。

1. 電子情報の長期保存に関する調査概要及び基本情報
2. 海外機関の電子情報の長期保存に関する文献調査
3. 海外機関の電子情報長期保存の現状
4. 電子情報の長期保存関連製品に関する調査
参考文献・引用資料
付録

韓国・大統領所属図書館情報政策委員会(第7期)、「ポストコロナ、新しい日常と図書館の挑戦」をテーマに2020年度の図書館政策フォーラムを開催:韓国国立中央図書館の公式YouTubeチャンネルでもライブ配信

2020年9月4日、韓国の大統領所属図書館情報政策委員会(第7期)が、韓国国立中央図書館(NLK)・韓国図書館協会(KLA)との共催でNLKの国際会議場において、2020年度の図書館政策フォーラムを開催します。

テーマは「ポストコロナ、新しい日常と図書館の挑戦」で、NLKの公式YouTubeチャンネルでもライブ配信されます。

도서관정보정책위원회 2020년도 도서관정책포럼 개최 안내(図書館情報政策委員会2020年度図書館政策フォーラム開催案内)(大統領所属図書館情報政策委員会,2020/8/13)
http://www.clip.go.kr/cop/bbs/selectBoardArticle.do?bbsId=Notice_main&nttId=6971

首都圏所在の文化体育観光部所管の図書館・博物館・美術館が2020年8月19日から再度休館:国立子ども青少年図書館も対象(韓国)

韓国・文化体育観光部が、2020年8月19日から、首都圏所在の国立の文化芸術施設を休館とすると発表しています。

8月15日に中央災難安全対策本部が首都圏の社会的距離を置くレベルを2段階に格上げしたことを受けてのもので、既に休館している国立中央博物館・国立中央図書館(NLK)・国立障害者図書館に加え、同部が所管する7つの博物館・美術館・図書館や、国立中央劇場・国立国楽院等の4つの国立の劇場を休館し、7つの国立芸術団体の公演を中断します。

休館する施設には、NLKの国立子ども青少年図書館が含まれます。電話でのレファレンスやオンラインサービス、外国語資料の機関貸出は継続されます。

再開館や公演の再開は、首都圏の新型コロナウイルスの感染拡大の状況を見て、中央災難安全対策本部と協議し決定するとしています。

首都圏以外の地域の国立文化芸術機関については、社会的距離を置くレベルの第1段階の措置事項を遵守し、休館せずに継続して運営されています。

8月 18日

OCLC、北米の研究図書館センター(CRL)と共に実施した冊子体雑誌の共同保存の促進等に関する2年間のプロジェクト“The Shared Print Data Infrastructure project”を完了

2020年8月13日、OCLCは、アンドリュー W.メロン財団の助成により、2018年7月1日から2020年6月30日まで北米の研究図書館センター(CRL)と共同して取り組んだプロジェクト“The Shared Print Data Infrastructure project”が完了したことを発表しました。

OCLCは2年間の共同プロジェクトを通して、WorldCatのデータベースへの冊子体雑誌所蔵の登録に対する支援の展開、共同管理中のデータの発見環境の改善、CRLが管理する冊子体雑誌の共同保存に関するデータベース“Print Archives Preservation Registry”(PAPR)の機能拡張などが達成されたことを報告しています。

同プロジェクトにおいて、OCLCとCRLは登録のワークフローの簡素化・機能強化のために協力し、WorldCatにわずかな手順で数千件の雑誌の所蔵を効率的に一括登録することなどが可能になりました。また、WorldCat上の雑誌の所蔵データが自動的にPAPRへ同期され、共同管理中データへの包括的なアクセスを提供するOCLCのメタデータAPIにより雑誌のデータを発見することも可能になっています。

一般社団法人諫早青年会議所(長崎県)、諫早市立諫早図書館の前身「諫早文庫」を設立した明治期の漢詩人の野口寧斎に関するオーディオドラマを制作

2020年8月13日、長崎県の一般社団法人諫早青年会議所は、同会議所が制作したオーディオドラマ「ある漢詩人の生涯~野口寧斎物語~」について、オーディオドラマを収録したドラマCDの数量限定無償配布を諫早市立諫早図書館で8月22日に実施することを発表しました。

野口寧斎は明治期に活躍した諫早出身の漢詩人で、諫早図書館の前身にあたる「諫早文庫」を設立した人物です。当初は8月22日に諫早図書館でオーディオドラマの完成公開イベントの開催が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染防止対策のため中止となり、ドラマCDの無償配布が行われることになりました。ドラマCD無償配布の実施日時は8月22日の13時から15時までですが、それ以降も諫早図書館および諫早文化会館にて規定の枚数まで配布が継続されます。

制作されたオーディオドラマは、諫早青年会議所のYouTubeチャンネルでも2020年8月22日に公開されます。また、諫早図書館は8月20日から9月16日まで、野口寧斎コラボ展示を実施します。

データを専門としない研究者によるFAIR原則に準拠した研究データ共有に対する支援:原則の基準の理解を増進させる“FAIRness Literacy”の重要性(文献紹介)

2020年7月27日付で、“Data Science Journal”誌第19巻の実践報告(Practice Papers)として、“FAIRness Literacy: The Achilles’ Heel of Applying FAIR Principles”が掲載されています。

この報告は、研究データ同盟(RDA)の研究データの共有プロセスにおける信頼と報酬のメカニズムの解明・改善に取り組む“SHAring Rewards and Credit Interest Group(SHARC IG)”が、2017年以来の活動から得られた教訓を報告するものです。FAIR原則に準拠した研究データの共有は重要ではあるものの、実践者に対して相応の時間・労力・専門知識・モチベーションを要求するため、データを専門としないコミュニティでは、FAIR原則の優先度をなかなか高められない状況にあります。

江戸川区立篠崎図書館(東京都)、在宅勤務を行った職員の当時の本への向き合い方をまとめた冊子『図書館員が屋根のしたで読んだ本の話』を作成

東京都の江戸川区立篠崎図書館が、冊子『図書館員が屋根のしたで読んだ本の話』を500部作成し、2020年8月1日から配布しています。

緊急事態宣言の発令に伴い、江戸川区立図書館は4月8日から5月27日まで全館が臨時休館となり、同館でも通常1日に10人程度の出勤者を5人以下に抑制し、職員全員が在宅勤務を経験したことから、職員に発案により、在宅勤務当時の本への向き合い方をまとめた冊子です。

当初の企画では読んだ本について書くことが意図されていたものの、実際には日々のニュースに気を取られて読書に集中できないことが多かったという経験を踏まえ、同館の特集コーナーでは8月から、比較的読みやすいリラクゼーションなどの癒し系の本を取り上げていると紹介されています。

配布期間は8月30日までですが、在庫がなくなり次第終了します。

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