米国ペンシルベニア州のピッツバーグ大学図書館システムが刊行するオープンアクセスジャーナル“Pennsylvania Libraries: Research and Practice”の第8巻第1号(2020年)に、図書館でよく使われる独特の専門用語(library jargon)について調査した、ペンシルベニア州立大学図書館員による実践報告が掲載されています。
2020年6月8日、米国のテキサス大学図書館は、ラテンアメリカ7機関のアーカイブコレクションから6万点以上の画像を提供するLatin American Digital Initiatives(LADI)リポジトリのリニューアル版が利用可能になったことを発表しました。
LADIリポジトリは人権問題・少数コミュニティの記録に特に重点を置いて、ラテンアメリカの提携機関のネットワークからユニークなアーカイブ資料を保存し、デジタルアクセスを提供する共同プロジェクトです。LADIリポジトリのリニューアルは、2018年から2019年にアンドリュー W.メロン財団の支援の下、ラテンアメリカ研究に関する同大学オースティン校の学際プログラム“Teresa Lozano Long Institute of Latin American Studies(LLILAS)”と同校の主要図書館の一つであるベンソン・ラテンアメリカコレクションの提携による“LLILAS Benson Digital Initiatives”、及びテキサス大学図書館のソフトウェア開発チームによって実施されました。
この取り組みは英国のウェルカム・トラストの支援、及び英国医学研究会議(UK Medical Research Council:MRC)・スイス国立科学財団(SNSF)との提携による新しいプロジェクトとして実施されます。今後数週間から数か月をかけて、Europe PMCはプレプリントサーバーやプレプリント版の著者と掛け合い、可能な限り多くの新型コロナウイルス感染症に関連する研究のプレプリント版がEurope PMC上で閲覧・再利用可能となるように取り組む予定です。また、主要なプレプリントのプラットフォームで公開された新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)または新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する研究の責任著者に対しては、近日中に対応する研究論文プレプリント版のEurope PMCバージョンについて確認を依頼する、としています。
NYPLのデジタル研究部門に属する、デジタルコレクションサービスの音声・動画保存ユニットがNYPLの視聴覚研究コレクション(audiovisual research collections)の物理的な保存とデジタル化を担当しており、内製あるいは外部委託により行われるデジタル化の監督作業を行っています。
米・カリフォルニア大学サンディエゴ校図書館は、同館のウェブサイトに掲載された2020年6月8日付けの記事において、料理に関するデジタルコレクション“American Institute of Wine & Food Culinary Collection”を新たに公開したことを紹介しています。
同館では、1981年に米国ワイン・食品協会(American Institute of Wine & Food:AIWF)から、同協会図書館が所蔵する資料の半数を占める約400冊の寄贈を受けました。その後、同館は継続してコレクション“American Institute of Wine & Food Culinary Collection”の構築を進め、現在7,000冊超の資料を収集しています。