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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2020年6月18日、米国南東部研究図書館協会(ASERL)は、2020年から2023年までの戦略的方向性を示したASERLの新計画として、“ASERL Ahead: Strategic Directions for 2020-2023”を発表しました。
ASERLの新計画は、多様な図書館職員の採用と維持、図書館提供の情報・サービス・企画・空間への公平なアクセスといった、多様性・公平性・包摂性の問題への取組みの強化に焦点が当てられ、次の4点を主要な活動領域として設定しています。
・イノベーションや影響力の強い取り組みへの促進の継続 ・多様性・公平性・包摂性の問題への重点的な取組み ・会員機関への十分な関与 ・組織基盤の強化
ASERL News & Announcements(ASERL)http://www.aserl.org/news/ ※2020-06-18付のお知らせとして“ASERL launches “ASERL Ahead: Strategic Directions 2020-2023””とあります
米国議会図書館(LC)が、長期保存のための推奨フォーマットのガイド“Recommended Formats Statement”の2020-2021年版の草案を公開し、2020年8月15日までパブリックコメントを実施しています。
同ガイドは、2014年に初版が公開されて以来、毎年1回更新されています。2020-2021年版については、コンテンツ分類への新規追加と名称の見直し、HTML版表示形式のテーブル形式への変更、複数のコンテンツ分類における推奨フォーマット・許容範囲内のフォーマット基準の更新など、2019-2020年版の内容から大幅改訂することが予定されています。
Library of Congress Recommended Formats Statement - 2020-2021 Draft for Public Comment(LC)https://www.loc.gov/preservation/resources/rfs/index-rev.html
スウェーデン・ボロース大学(University of Borås)が刊行する、情報関連の幅広い研究成果を扱うオープンアクセスの査読誌“Information Research”の第25巻第2号(2020年6月)に、Instagramにおける効果的なハッシュタグの活用方法をテーマとした論文が掲載されています。
同論文はフィンランドのオーボ・アカデミー大学(Åbo Akademi)所属の情報学研究者Ming Zhan氏ら3人の著者によって執筆された論文です。著者らは、図書館へInstagramにおけるハッシュタグのコミュニケーション機能を認識させ、その重要性を概説することを目的とした研究に取り組みました。
著者らはInstagramから、図書館関連のコンテンツを含んだ投稿のキャプション(説明文)を250万件収集し、Python 3.0の統計用アドインパッケージを用いて定量的な分析を行いました。分析の結果として、次のようなことを報告しています。
・ハッシュタグが1つだけのキャプションの場合には、コメント数を増やすには中ほどに配置するのがよく、「いいね」を増やすには最後に配置するのがよい
・8割以上をハッシュタグが占めるようなキャプションは、コメント数の増加にも「いいね」の増加にも貢献していないため推奨しない
国立国会図書館(NDL)は、2020年6月16日付のTwitterによる投稿において、2020年2月に完成した同館関西館書庫棟の紹介動画を、YouTubeの国立国会図書館公式チャンネルで公開したことを発表しました。
公開された動画は前編・後編の二本立てになっています。前編では、本館も含めた関西館全体の建築の様子が扱われ、ドローンにより上空から撮影した映像とともに、書庫棟の建設過程や概要等が紹介されています。後編では、書庫棟内部の様子が扱われ、書架スペースや地下の機械室などが紹介されています。
@NDLJP(Twitter,2020/6/16)https://twitter.com/NDLJP/status/1272717344943439872
国立国会図書館関西館書庫棟のご紹介(2020年2月完成) 1/2(YouTube,2020/6/15)https://www.youtube.com/watch?v=3LOJrsTx81s
広島県立図書館が、2020年6月2日から7月12日まで、資料展示「水害や土砂災害に備えよう!~水防月間と土砂災害防止月間~」を開催中です。
同館の展示は5月の水防月間、6月の土砂災害防止月間に合わせて、広島県道路河川管理課・河川課・砂防課と連携した取り組みとして開催されています。水防や土砂災害防止に対する理解を深め、災害への備えに役立てることを目的として、水防活動や土砂災害への対策などを紹介するパネル掲示やパンフレットの配布、関連する図書館資料の展示・貸出などが実施されています。
広島県では、2014年の大規模な土砂災害・2016年の同県福山市を中心とした広範囲の浸水被害・2018年の平成30年7月豪雨など、近年、水害や土砂災害により大きな被害が発生しています。
資料展示「水害や土砂災害に備えよう!」(広島県立図書館)http://www2.hplibra.pref.hiroshima.jp/?page_id=3223
2020年6月22日、博物館・図書館・公文書館の職員や利用者への新型コロナウイルスへの影響を軽減するための資料の取扱方法について、科学的根拠に基づいた情報を作成・普及させることを目的としたREALM Projectが、新型コロナウイルスの除染手段としての自然減衰に関する第1回テストの結果を公表しました。
米国の公共図書館において一般的に見られる、ハードカバーの表紙(バックラム)、ペーパーバックの表紙、本に用いられている用紙、プラスチック製の本の保護カバー、DVDのケース5つの素材を対象にテストを行った結果で、新型コロナウイルス感染症の原因となるウイルスが3日後には検出されないことを発見したとしています。
実験は、関連する研究文献のシステマティックレビューに基づき、エアコンが効いたオフィスで典型的にみられる標準的な温度・湿度下で行われ、ハードカバー・ペーパーバックの表紙やDVDのケースでは1日後に、本に用いられている用紙やプラスチック製の本の保護カバーでは3日後には未検出であったと説明されています。
今後、6月中に追加の5つの素材の実験を実施し、7月末には結果が出る予定です。また、公共図書館の再開館事例を収集・選定し、今週中にウェブサイトで共有される予定です。
2020年6月18日、 欧州のFAIR原則促進プロジェクト“FAIRsFAIR”が、オンラインツール“FAIR-Aware”を公開しました。同プロジェクトのパートナーであるオランダのData Archiving and Networked Services(DANS)、英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)、UniHBによって開発されたものです。
研究者やデータ管理者のFAIR原則への理解度を査定できるツールで、19の質問と事例で構成されており、約30分で実施することができます。データのFAIR原則の達成度をスコアで提供することを意図したツールではないものの、回答者は、対象となるデータセットを念頭に置いて質問に回答する必要があります。
9月には、同事業によって得られた知見、教訓、今後の開発の推奨事項について詳述する報告書が公開される予定です。
2020年6月22日、欧州研究図書館協会(LIBER)とLIBERの建築部会(LIBER Architecture Group:LAG) が、図書館建築関係者のためのウェブサイト“Library buildings in Europe”を公開しました。
新築・増築・改修・館内空間の再構築といった図書館建築プロジェクトに携わる人が、同ウェブサイトに掲載された写真や情報を見ることで、新しいトレンドを習得し、知識・経験を共有し、お互いに学びコンタクトを取ることを支援することを目的としています。
また、LAGでは、同ウェブサイトの掲載する、模範となる刺激的な図書館(国立図書館・大学図書館・研究図書館や研究コレクションを持つ公共図書館、国立公文書館)について、12枚の画像とともに電子メールでの情報提供を求めています。ウェブサイトへの掲載については同部会が決定します。
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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