English / 日本語
カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2020年3月17日、東京大学附属図書館の柏図書館は、東京大学デジタルアーカイブズ構築事業の一環として、明治期に東京府第一中学校の生徒らが発行した手書きの回覧雑誌『博物之友』をデジタル化し、オンラインで公開したことを発表しました。
同誌の編集には、当時生徒であった市河三喜氏(後に英文学者)、東条操氏(後に国語学者)が携わり、明治33年5月発行の創刊第1巻第1号から、明治34年5月発行の終巻第2巻第8号まで、全8号が発行されました。
一部の記事は、著作権保護期間や著作権継承者の情報が得られていないことから非公開となっています。この点に関連して、今回の公開に係るお知らせ上には、著者の没年や著作権継承者に関する情報提供のお願いも掲載されています。
市河三喜、東条操などによる手書きの回覧雑誌『博物之友』をデジタル化し、ウェブ上で公開(東京大学附属図書館, 2020/3/17)https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/kashiwa/news/20200317
2020年3月16日、弘前大学(青森県)は、弘前大学・国文学研究資料館共同研究成果報告書『津軽デジタル風土記資料集』の刊行とともに、ウェブサイト「津軽デジタル風土記」の公開を発表しました。同ウェブサイトでは、津軽地方の絵図や歴史資料を中心とした文献資料の画像が公開されています。
弘前大学及び国文学研究資料館等が覚書を締結し推進してきた、津軽の古典籍・歴史資料のデジタル化に関する「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクトの成果として、刊行及びウェブサイト公開が行われたものです。
「津軽デジタル風土記の構築」プロジェクト、資料集刊行、HP開設のお知らせ(弘前大学, 2020/3/16)https://www.hirosaki-u.ac.jp/47426.html
津軽デジタル風土記https://tsugaru-fudoki.jp/
2020年3月16日、オランダ大学協会(VSNU)は、オランダ王立芸術科学アカデミー (KNAW)・オランダ科学研究機構(NWO)と共同して作成した新しい研究評価のためのプロトコル“Strategy Evaluation Protocol(SEP)”を公開しました。
オランダでは研究機関が研究評価を行う目的と手順を示したプロトコルについて、6年ごとに見直しが行われています。2021年から発効する最新の研究評価に関するプロトコルは、既存のプロトコルを土台にして、オープンサイエンスの理念や研究者の認識・報酬に関する最近の動向を組み込んだものとなっています。
新たに改訂されたSEPは名称変更を行って、研究評価が評価対象組織の目的と戦略に焦点を当てたものであることを明確化しています。新しいSEPで研究機関は、研究の質・社会との関連性・事業の実現性の基準に基づいて評価が行われます。この基準の中では、オープンサイエンス・博士課程への方針と教育・研究環境・人事制度が特に重視されています。研究評価委員会は評価にあたって評点を付けるのではなく、将来に向けての重要な意見や勧告を提供する、としています。
米・Ithaka S+Rは2020年3月15日付で、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う米国の学術図書館の暫定的な対応状況を報告した記事“Academic Library Strategies Shift to Closure and Restriction”を公開しました。
Ithaka S+Rは2020年3月11日の午後8時(米国東部標準時)から、米国の学術図書館向けに新型コロナウイルス感染症への対応に関するオンラインアンケートを実施し、3月13日にアンケート開始から24時間経過時点の213件の回答に基づく対応状況を報告した記事を投稿しました。今回公開された記事はその後の48時間の間に収集された194件の回答の内容が含まれており、開始24時間時点で収集された回答と比較しながら米国の学術図書館の対応状況を報告しています。
Ithaka S+Rは、最新の回答では24時間時点の回答と比較して、休館・開館時間短縮・来館制限・サービス制限・リモートワークの拡大等を実施する学術図書館の数が顕著に増加していることを指摘し、平常通りのサービス提供を行う館はもはや少数派であることを報告しています。その他、米国の学術機関・学術図書館の主な対応状況として以下のことを報告しています。
2020年刊行の“Data Science Journal”誌の19巻に、実践報告(Practice Papers)として“Developing a Research Data Policy Framework for All Journals and Publishers”が掲載されています。
この報告は、オープンアクセス(OA)出版社・PLOSのIain Hrynaszkiewicz氏をはじめとする5人の著者により、研究データ同盟(RDA)の「研究データポリシーの標準化・実装(Data policy standardisation and implementation)」に関するInterest Group(IG)の成果物として作成されました。
2020年3月19日、韓国国立中央図書館(NLK)が、4月22日に、国立世宗図書館を会場に、世宗特別自治市・大田広域市・忠清南道地域の住民を対象とした、古文献の出張相談会を開催すると発表しています。
NLKでは、古文献の無料相談を行ってきましたが、今回初めて、多くの国民が利用できるよう、出張での相談会を開催するものです。
事前の申請者が、当日、国立世宗図書館に資料を持って訪問することで、専門の学芸員4人(書誌学・古文書学・地理学など)に、作成時期・作成者・歴史的な価値といった資料の相談を行なうことができます。ただし、価格評価は行いません。
申請期間は3月16日から4月10日までです。
2020年3月16日、さいたま市の教育委員会が、児童生徒の健康保持及び運動する機会を確保するため、3月18日から31日まで、土曜日・日曜日・祝日を含め、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため臨時休業中の市立小・中・高等・中等教育学校の校庭等を開放すると発表しました。
そのなかで、同期間中、放課後児童クラブ及び放課後デイサービスに対しても、校庭、教室、学校図書館を開放するとしています。ただし、教室と学校図書館は土曜日・日曜日・祝日は開いていません。
(令和2年3月16日記者発表)新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る臨時休業中における市立小・中・高等・中等教育学校の校庭等の開放について(さいたま市, 2020/3/17)https://www.city.saitama.jp/006/014/008/003/008/012/p071075.html
2020年3月19日、オーストラリア図書館協会(ALIA)・オーストラリア書店協会(ABA)・オーストラリア出版協会(APA)・オーストラリア著作者協会(ASA)からなるBooks Create Australiaが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大期間中の図書館による読み聞かせに関する特別措置について発表しました。
感染拡大期間中、図書館によるFacebook Video・YouTube・Vimeoといったデジタルプラットフォームを用いたオンラインでの読み聞かせを認めるもので、APAとASAでは、図書館が読み聞かせを録画またはライブストリーミング配信(生放送)できるように、会員からの著作権許可を求める請求を一時停止するとしています。
ALIA・APA・ASAは共同声明において、3団体ともにすべての子どもが本を楽しむという目標を共有しており、同国の著作権法において、特定の条件において絵本を用いた上演は可能であるものの、疑問点を明快にすることを目的に今回の措置を取ったとしています。
ただし、録画のダウンロードは許可されず、実施可能な場合、図書館のウェブサイトにサインインした図書館利用者のみ視聴可能とするようにとしています。
2020年3月9日、日本図書館協会(JLA)が、ウェブサイトで「図書館における新型コロナウィルス感染症への対応事例について」を公表しています。
図書館における新型コロナウィルス感染症への対応は地域の実状や図書館施設の環境等が様々なため一律に行うことが困難であると考えられることから、JLAでは、そうした各図書館の対応事例等を確認し、確認できた情報について、「新型コロナウィルス感染症への図書館の対応事例」としてとりまとめて随時更新していくとしています。
図書館における新型コロナウィルス感染症への対応事例について(JLA, 2020/3/9)http://www.jla.or.jp/home/news_list/tabid/83/Default.aspx?itemid=5231
2020年3月18日、栃木県の小山市が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための小・中・義務教育学校の3月2日から24日までの臨時休業をうけ、小学校・義務教育学校前期課程の図書室等を開放していると発表しています。
3月16日は、小学校17校で図書室を開放し、502人の児童の利用があった事が報告されています。
報道によると、図書室の利用は貸出・返却のみで、部屋の換気を実施し、手洗いの徹底を求めているとのことです。
小山市 新型コロナウイルス感染症拡大防止のための対応状況について(小山市, 2020/3/18)https://www.city.oyama.tochigi.jp/site/korona/223770.html
休校中でも本好き集合 小学校の図書室開放 小山(下野新聞, 2020/3/18)https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/290519
2020年3月17日、米・ワシントン州立図書館が、米国の図書館等のネットワークLYRASISと連携し、オープンソースの電子書籍アプリSimplyEを用いた、同州全体の電子書籍プラットフォームの構築を開始すると発表しました。
図書館中心の電子書籍管理を行って、同州内の公共図書館による貸出を増やすことを目指しており、春の終わり頃には最初の試験を実施する館に構築したプラットフォームを配置する計画です。
2020年3月16日、 Schema.orgが、スキーマのver.7.0の公開を発表しています。
“SpecialAnnouncement”“CovidTestingFacility”“eventAttendanceMode”といった新型コロナウイルス感染症の拡大への世界的対応を支援するための新たな語彙が含まれていることが説明されています。
Schema for Coronavirus special announcements, Covid-19 Testing Facilities and more(Schema.org, 2020/3/16)http://blog.schema.org/2020/03/schema-for-coronavirus-special.html
Releaseshttps://schema.org/docs/releases.html#v7.0
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
Twitterでの情報提供を行っています。https://twitter.com/ca_tweet
図書館関係雑誌目次RSS集(国内)
日本の図書館・図書館情報学関係情報誌の目次をRSSで配信しています。
国立国会図書館 関西館 図書館協力課 調査情報係
〒619-0287 京都府相楽郡精華町精華台8-1-3 chojo@ndl.go.jp (@は半角に直してください)
国立国会図書館ホーム
サイトポリシー