今回の助成では、MLA機関におけるデジタルスカラシップの促進のため、NEHが英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)と連携して実施中のプログラム“NEH/AHRC New Directions for Digital Scholarship in Cultural Institutions”による初めての助成対象が選ばれました。アイザック・ニュートンの自筆原稿を事例とした、デジタル化資料における透かしの識別・分析手法の開発に関するインディアナ大学と英国のケンブリッジ大学の共同プロジェクト、米国および英国のジャズアーカイブコレクションへのアクセス強化を目的とした、人工知能・音楽情報検索ツール等の開発に関するイリノイ大学と英国のロンドン大学シティ校の共同プロジェクトなど、8件が助成対象となっています。
・「COVID-19下の図書館運営とサービス:カリフォルニア大学バークレー校の場合」(仮)
マルラ俊江氏 (Librarian for Japanese Collection, C.V. Starr East Asian Library, University of California, Berkeley)
LCが所蔵する23人の大統領コレクションは、寄贈や購入により入手されたもので、連邦議会は、1957年、その価値の重要性から、コレクションの整理・目録の作成・マイクロフィルム化をLCに命じる法律を制定しました。同業務は1976年に終了しましたが、デジタル時代をむかえたことからデジタル化作業を行ない、今回、第22代・クリーブランド(Grover Cleveland)大統領、第23代・ハリソン(Benjamin Harrison)大統領、第27代・タフト(William Howard Taft)大統領、第30代・クーリッジ大統領の文書がデジタル化公開されたことでLCが所蔵する全大統領コレクションのデジタル化が終了しました。これまで330万点以上の画像が公開されています。