アーカイブ - 2020年 12月 17日 - car

韓国科学技術情報院(KISTI)、ブロックチェーンを活用したオープンピアレビューシステムの開発を発表

2020年12月8日、韓国科学技術情報院(KISTI)が、ブロックチェーンを活用したオープンピアレビューシステムの開発を発表しています。

ブロックチェーン技術を論文投稿システムに適用することで、既存の商業出版社体制による学術出版の閉鎖性に起因する利益相反および非効率性を画期的に改善することができるようになったと説明されています。

同システムは、科学技術情報通信部と情報通信企画評価院によるブロックチェーン融合技術開発支援事業を通じて、KISTIとSmartM2M社・江原大学校等が共同で2年間研究開発した成果です。幅広い査読者の管理や知識基盤システムを通して、最適な査読者を推薦する機能も備えており、学術誌の編集者が査読者を探す際に役立つとしています。

KISTIでは、同システムを、Scopusに搭載されている学術誌Journal of Information Science Theory and Practiceで試験適用した後、他の学術誌に拡大していく計画であるとしています。

英・CORE、月間のアクティブユーザ数が3,000万を超えたことを発表

2020年12月15日、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREは、月間のアクティブユーザ数が3,000万を超えたことを発表しました。2020年6月のアクティブユーザ数は2,000万であったことから、飛躍的に増加していると述べています。この結果、2020年11月1日時点のAlexa Global Rankで、ユーザエンゲージメントにおいて2,000位以内に位置していると報告しています。

新規およびリピーターのユーザ数に関しては、特に夏と比較すると、秋にはより高いパフォーマンスを示しているとしています。これは通常の季節による傾向で説明できますが、この成長は新型コロナウイルス感染症の感染拡大によってさらに加速された可能性があると述べています。

ユーザ数が多い国としては、インドネシア、米国、日本、ドイツ、メキシコを挙げており、ユーザの年齢層としては、18から24歳までの層が最も多いことを報告しています。

アクセスに使用されているデバイスとしては、デスクトップが64.7%、携帯電話が33.5%、タブレット端末が1.8%を占めているとしています。2020年6月と比較すると、携帯電話からのアクセスが増加していると述べています。

新型コロナウイルス感染症の影響で会場開催を中止した「図書館と県民のつどい埼玉2020」がオンライン公開を実施中

2020年12月14日から25日まで、新型コロナウイルス感染症の影響で会場開催を中止した埼玉県図書館協会等の主催による「図書館と県民のつどい埼玉2020」が、開催を予定していた各企画のオンライン公開を実施しています。

「図書館と県民のつどい埼玉」は、埼玉県図書館協会・埼玉県教育委員会・埼玉県学校図書館協議会・埼玉県高等学校図書館研究会の主催の下、埼玉県内の市町村、県立、高校、大学の図書館等が集まり実施する、埼玉県内最大の図書館イベントです。2020年12月13日に桶川市民ホール・さいたま文学館を会場として第14回目の開催を予定していましたが、12月3日に新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を鑑みて、会場開催を中止しオンライン公開のみへと変更することが発表されました。

欧州原子核研究機構(CERN)、オープンサイエンスの高まりに対応した新たなオープンデータポリシーを発表

2020年12月11日、欧州原子核研究機構(CERN)は、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の主要な共同実験プロジェクトであるALICE・ATLAS・CMS・LHCbが、LHCにおける科学実験の新たなオープンデータポリシーを全会一致で承認したことを受けて、同ポリシーを評議会へ提出したことを発表しました。

CERNの新たなオープンデータポリシーは2020年11月付で策定されました。科学研究について、再現性を高め、アクセスしやすく、共同研究を可能にすることを目的としたオープンサイエンスの高まりに対応して、同ポリシーを策定したことが紹介されています。

横手市増田まんが美術館(秋田県)、漫画家やくみつる氏による全てのマンガ原画の寄贈を受け同館10人目のマンガ原画の「大規模収蔵作家」として整理作業を開始

2020年12月10日、秋田県の横手市増田まんが美術館は、漫画家のやくみつる氏が全てのマンガ原画を横手市へ寄贈したことを発表しました。

寄贈を受けたマンガ原画は、これまでやく氏が約40年にわたって描いてきた挿絵などを含む全ての原画であり、点数は数万点に及ぶ見込みであることが紹介されています。やく氏はこの寄贈に伴って、数万点規模の原画を預かる同館にとって10人目の「大規模収蔵作家」となりました。

同館は、今後の整理作業において収蔵数を特定するとともに、収蔵された原画を紹介する企画展等の準備を進めることを発表しています。

お知らせ(横手市増田まんが美術館)
https://manga-museum.com/date/2020/12/10/
※2020年12月10日付のお知らせとして「やくみつるさん、大規模収蔵作家に仲間入り」とあります。

やくみつるさん、大規模収蔵作家に仲間入り(横手市増田まんが美術館)
https://manga-museum.com/3597/

Wiley社、視聴覚資料の著作権侵害問題に取り組む企業の連合団体“Audiovisual Anti-Piracy Alliance”(AAPA)へ国際的出版社として初めて加盟

2020年12月7日、Wiley社は、視聴覚資料の著作権侵害問題等に取り組む企業の連合団体“Audiovisual Anti-Piracy Alliance”(AAPA)へ国際的出版社として初めて加盟したことを発表しました。

AAPAは、欧州・中東を主な活動拠点とし、ロビー活動・執行機関への協力・海賊版防止のための連携関係の構築等を通して、視聴覚資料の著作権侵害問題へ主導的に対抗することを使命とする企業の連合団体です。

Wiley社はAAPAへの加盟について、同社が世界の知的財産権の保護に継続的に取り組んでいることを示すものであり、米国内では米国出版協会(AAP)と緊密に連携していることを説明しています。

国立公文書館、「PARBICA 善き統治のためのレコードキーピング・ツールキット」のうち「ガイドライン20:災害防備計画をつくる」の日本語版を作成・公開

2020年12月16日、国立公文書館は、国際公文書館会議太平洋地域支部(PARBICA)が策定した「善き統治のためのレコードキーピング・ツールキット」に含まれる24のガイドラインのうち、「ガイドライン20:災害防備計画をつくる」の日本語版を作成・公開したことを発表しました。

同ガイドラインは、災害時の被害を最小化し、被害の迅速な回復を図るために、平常時から災害に備えておくための「災害防備計画」の策定にかかるものとあります。国立公文書館による発表では、記録史料を災害から守るため、同ガイドライン活用の呼び掛けも行われています。

@JPNatArchives(facebook, 2020/12/16)
https://www.facebook.com/JPNatArchives/posts/1164678117301378

DOAJ、収録誌一覧のCSVファイルとメタデータのライセンス条件に関する変更点を発表

2020年12月14日、DOAJ(Directory of Open Access Journals)は、収録誌一覧のCSVファイル(Journal CSV)とメタデータのライセンス条件に関する変更点を発表しました。

“Journal CSV”では、DOAJ上での当該誌の最終更新日、当該誌のURLなど、合計5項目が新たに追加されました。また、項目順の変更や、メタデータの収集を中止した項目の削除も実施しています。

メタデータのライセンス条件変更では、“Journal CSV”やDOAJが提供するデータダンプで利用できる収録誌メタデータ(journal metadata)は従来通りクリエイティブ・コモンズ・ライセンス“CC BY-SA 4.0”での提供とする一方で、収録論文メタデータ(article metadata)については“CC0 1.0”での提供に変更したことを発表しています。

arXiv、論文に対し関連するコードへのリンクを表示する機能を全カテゴリの論文に拡大

プレプリントサーバーarXivが、2020年12月10日付けのブログ記事で、論文に対し関連するコードへのリンクを表示する機能を全カテゴリに拡大することを発表しました。

2020年10月、arXiv は、arXiv内の論文ページ下部に表示されるarXivLabsに“Code”タブを追加しました。“Code”タブは論文に対し関連するコードへのリンクを表示する機能ですが、当初は機能適用範囲が機械学習分野の論文に限定されていました。

“Code”タブの開発は、研究者・実務者が機械学習に関する最新の論文・コードを見つけるための無料リソースである“Papers with Code”との連携により行われましたが、今回の機能適用範囲拡大にあわせ、“Papers with Code”も新たなウェブサイト“Papers with Code Portal for Sciences”を立ち上げています。同ウェブサイト上では、従来の機械学習分野に加え、コンピューター・サイエンス、物理学、数学、天文学、統計学分野についても、コードが追加された論文を検索できる分野別ポータルが設けられています。

Elsevier社、「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名

2020年12月16日、Elsevier社は、研究評価の改善を求める「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名したことを発表しました。

発表では、同社のジャーナルに掲載された全論文の参考文献リスト(reference lists)をCrossref経由で公開し、再利用可能とする意向もあわせて表明しています。このことにより、引用データのオープン化を推進するI4OCのような他のイニシアティブもこのメタデータを利用できるようになると述べています。

Advancing responsible research assessment(Elsevier, 2020/12/16)
https://www.elsevier.com/connect/advancing-responsible-research-assessment