アーカイブ - 2019年 - car

12月 24日

米・カリフォルニア大学デービス校図書館、地元ブドウ園からの寄付を活用してブドウ栽培研究の第一人者である同校名誉教授の研究著作のデジタル化保存事業を開始

2019年12月16日、米・カリフォルニア大学デービス校図書館は、地元のブドウ園“Larkmead Vineyards”のオーナーであるCameron Baker氏・Kate Solari Baker氏から20万ドルの寄付を受けたことを発表しました。

同館は両氏からの寄付をブドウ栽培研究の第一人者である同校名誉教授の故・Harold Olmo氏の研究著作のデジタル化保存事業のために活用することを表明しています。同館は寄付金の活用により、ブドウ栽培・ブドウ育種・世界中の様々な気候や地形へのブドウ品種の適合性に関するOlmo名誉教授の研究をデジタル化し広く共有することが可能になる、としています。

カリフォルニア大学デービス校図書館は、3万冊以上のワインに関する図書・論文や1287年まで遡る貴重な手稿、著名なワインの著作家の作品等を含むワインコレクションを所蔵しています。Olmo名誉教授の研究のデジタル化は2020年から開始される予定です。

英国の機関リポジトリアグリゲーターCORE、Plan Sへの支持を表明

2019年12月9日、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREは、Plan Sに対する賛意を表した声明“CORE welcomes Plan S”を発表しました。

COREは、多数の学術コミュニティから支持されたPlan S原則に賛同し、様々なリポジトリや雑誌からオープンアクセス(OA)の研究成果を集約し広く利用可能なものにするという自らの使命によって、次の点でPlan Sの実現に貢献可能であることを表明しています。

国際図書館連盟(IFLA)、“Trend Report”の2019年版を公開

2019年12月23日、国際図書館連盟(IFLA)が、“Trend Report”の2019年版を公開しました。図書館界の現状を特徴づける主要な課題や発展についての洞察・展望を共有するためのもので、2019年の世界図書館情報会議(WLIC)のPresident's Sessionでの発言に基づいています。

不確実性への対処、全体的アプローチの採用、取組む規模の拡大といった点について触れられています。

Uncertainty, Innovation, Opportunity: IFLA Launches Trend Report Update 2019(IFLA, 2019/12/23)
https://www.ifla.org/node/92721

マレーシアでMalaysia Open Science Platform(MOSP)事業が開始

マレーシアのエネルギー・科学・技術・環境・気候変動省(MESTECC)とマレーシア科学アカデミー(ASM)による、Malaysia Open Science Platform (MOSP)事業の開始が、2019年11月7日、発表されていました。

MOSPは、同国の科学技術の共同エコシステム強化のために、国家の優先事項と国際的な優良事例に則った研究データのアクセシビリティと共有を可能とする信頼できるプラットフォームと説明されています。

あわせて、インダストリー4.0、イスラム金融におけるフィンテック、健康福祉、ハラール食品のサプライチェーン、の4戦略分野の共同ネットワークMalaysian Collaborative Network Platform for Disruptive Innovation (I-CONNECT) 事業の開始も発表されています。

@AkademiSainsMY(Twitter, 2019/11/7)
https://twitter.com/AkademiSainsMY/status/1192302261650673664

韓国国立中央図書館(NLK)、公共図書館948館の貸出データをもとに分析した2019年の貸出状況に関する調査結果を発表

2019年12月23日、韓国国立中央図書館(NLK)が、2019年の公共図書館における貸出状況に関する調査結果を発表しました。

公共図書館用のビックデータ分析プラットフォーム“도서관 정보나루”の公共図書館948館の貸出データ8,388万646件をもとに分析を加えたものです。

文学分野では最も貸出されたのは、2018年に続き『82年生まれ、キム・ジヨン』で、10月の映画公開後貸出しが増えました。同書をもっと多く借りたのは40代の女性で、30代・20代・50代の女性、40代男性と続きます。

同じく、非文学分野では2018年10月に出版された『당신이 옳다』(あなたが正しい)で、世代別では40代女性の貸出が最も多く、30代・50代の女性、40代の男性、20代の女性と続きます。

また、貸出の現状をテーマ別に分析した結果として、文学分野では韓国文学、英米文学、日本文学の順で貸出しがされており、韓国文学の貸出が増えた一方、日本文学に関しては2015年以来初めて下落したとしています。非文学分野では社会科学、歴史、自然科学、技術科学の順で貸出しされており、技術科学分野については2015年以来着実に増えていて、特に育児・料理・インテリア分野が多く貸出されたとしています。

文化庁、「世界遺産・国宝等における防火対策5か年計画」の決定と防火対策ガイドラインの改定等を発表

2019年12月23日、文化庁が、「世界遺産・国宝等における防火対策5か年計画」の決定、及び、「国宝・重要文化財(建造物)等の防火対策ガイドライン」「国宝・重要文化財(美術工芸品)を保管する博物館等の防火対策ガイドライン」の改定を発表しました。

あわせて、世界遺産である史跡等に所在する建造物の防火施設等の緊急状況調査結果も公表しています。

報道発表(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/index.html
※2019年12月23日欄に「世界遺産・国宝等における防火対策5か年計画等について」とあります。

世界遺産・国宝等における防火対策5か年計画等について(文化庁)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/91957201.html

12月 23日

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、「IRDBデータ提供機関のためのDOI管理・メタデータ入力ガイドライン : junii2編」を改訂

2019年12月18日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、「IRDBデータ提供機関のためのDOI管理・メタデータ入力ガイドライン : junii2編」を改訂したことを発表しました。

同ガイドラインはJPCOARコンテンツ流通促進作業部会が国立情報学研究所(NII)の協力のもと作成したものです。メタデータフォーマットとして、JPCOARスキーマではなくjunii2を利用中の機関でも研究データに対してJaLC DOIを登録したいというニーズがあったため、2019年5月に公開されたJPCOARスキーマ編に準拠して改訂を行った、としています。

JPCOARは改訂の主なポイントとして以下の3点を挙げています。

・研究データのDOI登録方法の追加
・Crossref DOIの登録の条件の変更
・リポジトリとは別サイトでの本文ファイル公開に関する注意追加

ドイツ図書館協会(DBV)、小規模自治体・地域の図書館の優れた取り組みを表彰する"Bibliothek des Jahres in kleinen Kommunen und Regionen"を2020年に初めて実施することを表明

2019年12月17日、ドイツ図書館協会(DBV)は、2020年10月24日のドイツの「図書館の日(Tag der Bibliotheken)」にドイツテレコム財団(Deutsche Telekom Stiftung)と共同して、21回目となる“Bibliothek des Jahres”の授与と、初めての試みとなる小規模自治体・地域の図書館向けの“Bibliothek des Jahres in kleinen Kommunen und Regionen”の授与を実施することを発表しました。

“Bibliothek des Jahres(Library of the Year)”は、分野や規模を問わず、デジタルサービスを活用した模範的で革新的な図書館の取り組みに対して、賞金2万ユーロとともに授与されます。

“Bibliothek des Jahres in kleinen Kommunen und Regionen”は2020年に初めて創設され、住民5万人以下の小規模自治体・地域の図書館の模範的で革新的な取り組みに対して、賞金7,000ユーロとともに授与されます。

Springer Nature社、cOAlition Sの“Transformative Journals”枠組み案へのフィードバックとして公開書簡を発表

2019年12月17日、Springer Nature社は、cOAlition Sが公開した“Transformative Journals”(転換雑誌)枠組み案について、公開書簡(Open Letter)により懸念事項を指摘したフィードバックを行ったことを発表しました。

同社は公開書簡の中で、cOAlition Sが示した枠組み案のうち、年間8%のオープンアクセス(OA)率の成長、OAコンテンツが50%に達した時点で完全OA雑誌に切り替えるといった数値目標が現実的ではないこと、論文処理費用(APC)の免除に関する要件が雑誌の持続可能性を損なうことなどを指摘し、これらの要件の変更がなければ出版社が枠組み案に参加するのは難しいと表明しています。

cOAlition Sは同日付でSpringer Nature社の公開書簡への応答をウェブサイトに掲載しています。この応答の中では、公開した枠組み案は草案であり2020年1月6日までの利害関係者からのフィードバックに基づいて改めて検討することなどが表明されています。同社による数値目標が現実的ではないという懸念については、Europe PMCに収録された同社のOA誌“Nature communications”掲載論文の過去数年のデータを用いて、現実的に実現可能な数値目標であると反論しています。

米・バージニア大学(UVA)で有志のボランティアにより1939年から1989年まで作成された図書館の目録カード約400万枚の保存プロジェクトが展開中

米・バージニア大学(UVA)の2019年12月9日付のお知らせで、改装に向けた準備が進む同大学の中央館アルダーマン図書館において、同館の過去の一部を物語る目録カード保存のための取組みが進められていることが紹介されています。

この取り組みの対象となっているのは、1939年から1989年までの50年間に作成された目録カード約400万枚です。UVAのお知らせでは、1989年に導入された電子目録システムでは、目録カードの表側の情報だけを転記していたため、当時の担当者が裏側に記した資料の来歴等に関連するメモなど、図書館の所蔵や大学の歴史について、目録カードでしか参照できない情報が存在することが紹介されています。

保存プロジェクトは同大学英語学部の大学院生であるNeal Curtis氏とSamuel Lemley氏が中心となって進めており、物理的なカードの保存に加えて、目録カードの情報をオンライン目録上で利用可能にするための募金活動も継続して行われています。

JSTOR、メキシコ大学院大学出版局の絶版本のオープンアクセス化事業に関するホワイトペーパーを公開

2019年12月19日、JSTORは、アンドリューW. メロン財団の支援を受け実施した。メキシコ大学院大学出版局(El Colegio de México Press)の絶版本680点のオープンアクセス(OA)化事業に関するホワイトペーパー“The Impact of Open AccessLatin American Scholarship: Digitizing the Backlist of El Colegio de Mexico’s Press”を公開しました。

同事業の意義、デジタル化対象の選定過程、同コレクションの利用状況について記録するためにまとめられたもので、絶版本資料の利用促進に関心がある他の事業にとって役立つことを意図しています。

デジタル化したものの利用は多く、すべてのタイトルが利用されており、総計50万以上の利用があったとしています。また、173の国・地域で利用されるなど対象となる利用者の範囲も広かったとしています。そして、JSOTR上の英語のOAタイトルの利用数の57%利用されており、主に英語コンテンツであるJSOTRでのスペイン語タイトルの利用としては目覚ましい利用数であるとしています。

図書館総合展、図書館キャラクター・グランプリ2019の全受賞結果一覧を掲載

2019年12月20日、図書館総合展が、図書館キャラクター・グランプリ2019の全受賞結果一覧を掲載しました。

【発表】図書館キャラクター・グランプリ2019 会場応援賞・審査委員会賞ほか(全授賞結果一覧)(図書館総合展, 2019/12/20)
https://www.libraryfair.jp/news/9529

参考:
2018年度の図書館キャラクター・グランプリ、全授賞結果を発表
Posted 2018年12月21日
https://current.ndl.go.jp/node/37275

寒川総合図書館(神奈川県)、日本十進分類法キャラクターを発表:十進王国物語
Posted 2019年7月17日
https://current.ndl.go.jp/node/38605

浦安市(千葉県)、「(仮称)浦安市子ども図書館基本計画(案)」への意見を募集中

千葉県の浦安市が、「(仮称)浦安市子ども図書館基本計画(案)」への意見を募集中です。

同計画は、子どもの自主的な読書活動や、交流を促進する場となる(仮称)浦安市子ども図書館の整備に向けて策定されるもので、募集期間は2019年12月15日から2020年1月14日までです。

(仮称)浦安市子ども図書館基本計画(案)(浦安市, 2019/12/15)
http://www.city.urayasu.lg.jp/shisei/kocho/public/boshu/1027846.html

参考:
E2207 - IFLA「児童図書館サービスのためのガイドライン」の改訂
カレントアウェアネス-E No.381 2019.12.05
https://current.ndl.go.jp/e2207

神戸市立須磨図書館、区役所の「輝け☆須磨オヤジ塾」企画の一環で図書館の使い方講座と一箱図書館のワークショップを実施:一箱図書館は12月中館内で展示

神戸市立須磨図書館が2019年12月12日に実施した、60歳以上の男性を対象とする図書館の使い方講座とワークショップについて、神戸市立中央図書館のFacebookが紹介しています。

須磨区役所まちづくり課による「オヤジによるオヤジのための 一緒に地域活動ができる仲間づくり企画」という趣旨の、主に定年退職した60歳以上の男性のためのイベント「輝け☆須磨オヤジ塾」の一環で実施されたもので、電子図書館などの最近の図書館についての講座と、一箱図書館のワークショップが行われました。

12月中は、ワークショップで作成された「一箱図書館」が館内で展示されています。

@kobe.municipal.library(Facebook, 2019/12/20)
https://www.facebook.com/226155507573445/posts/1175754035946916/

香川県立図書館、高松商業高校の本を使った授業で生まれた作品を展示する「本を使って授業をしたら・・・美術・書道編@高松商業高校」を実施

香川県立図書館が、2019年12月24日から2020年2月2日まで、高松商業高校の本を使った授業で生まれた作品を展示する「本を使って授業をしたら・・・美術・書道編@高松商業高校」を行ないます。

美術の授業で、生徒が画家の人生や作風について本で調べ、「その画家がリンゴを描いたとしたら」というテーマで描いた絵を展示(約20作品)する「なりきりリンゴ」と、書道の授業で、生徒が本から好きな言葉やフレーズを抜き出し、筆で書いた作品を展示(約20作品)する「筆で書くーあの言葉、このフレーズ」の2種類あります。

あわせて、画家の伝記や画集、書道の入門書や書道の作品で使用した生徒の好きな言葉が掲載された本など関連書籍約50冊も展示されます。

県立図書館で高松商業高校の「本を使って授業をしたら・・・」の展示を行います(香川県, 2019/12/20)
https://www.pref.kagawa.lg.jp/content/dir4/dir4_5/dir4_5_1/wb0rh1191126160246.shtml

国立国会図書館、「国会会議録検索システム」「帝国議会会議録検索システム」「日本法令索引」「日本法令索引〔明治前期編〕」をリニューアル

2019年12月23日、国立国会図書館(NDL)は、「国会会議録検索システム」「帝国議会会議録検索システム」「日本法令索引」「日本法令索引〔明治前期編〕」をリニューアルしました。

アクセシビリティに配慮して画面デザインを一新するとともに、モバイル端末等での利用にも対応しています。

国会会議録検索システム、日本法令索引等の検索サービスをリニューアルしました(NDL, 2019/12/23)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2019/191223_01.html

参考:
国立国会図書館、2019年12月21日から12月23日の期間に「国会会議録検索システム」「日本法令索引」等4つの検索サービスをリニューアル
Posted 2019年11月25日
https://current.ndl.go.jp/node/39576

12月 20日

米・デューク大学図書館が2019年に公開したデジタルコレクション:占領期日本で撮影された写真のアルバムも(記事紹介)

米・デューク大学図書館のデジタルプロジェクトチームによる2019年12月15日付けの記事で、同館が2019年に公開したデジタルコレクションの一覧が掲載されています。

アフリカ系米国人兵士の写真アルバムも公開対象となっており、その中には占領期日本で撮影された写真のアルバム“Henry Heyliger photograph album of occupied Japan”、“Maynard Miller photograph album of occupied Japan”も含まれています。

Digital Collections 2019(デューク大学図書館, 2019/12/15)
https://blogs.library.duke.edu/bitstreams/2019/12/15/2019-in-digital-collections/

『アジ歴ニューズレター』、映画監督・片渕須直氏へのインタビューを掲載:同氏の作品・研究とアジア歴史資料センターの資料とのかかわりがテーマ

国立公文書館アジア歴史資料センターが発行する『アジ歴ニューズレター』第30号(2019年12月19日発行)において、第30号特別企画インタビュー「アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』片渕須直監督に聞く」が掲載されています。

映画監督・航空史研究者である片渕氏の作品・研究と、同センターの資料とのかかわりがテーマとなっており、同センターを利用するようになった時期・きっかけ、資料の検索方法、同氏の新作『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』で具体的に資料が活用されたシーン等についてインタビューが行われています。

アジ歴ニューズレター第30号(国立公文書館アジア歴史資料センター)
https://www.jacar.go.jp/newsletter/newsletter_030j/newsletter_etc_030j.html

兵庫教育大学附属図書館、青空教室フェス「BLUE CLASS」の運営費用を募るクラウドファンディングを開始

兵庫教育大学附属図書館は、2019年12月16日から2020年1月31日までの期間、青空教室フェス「BLUE CLASS」の運営費用を募るクラウドファンディングを実施しています。目標金額は100万円です。

「BLUE CLASS」は、市民・学生・教員が交流・議論する「ラーニングコモンズ」として青空教室を開催するイベントです。2018年の開始以降、同大学の敷地内で「ブックリサイクル」「土・木・光:生活のなかにあふれるSDGs」「多様性/多様な性」をテーマとして計3回開催されています。

今回クラウドファンディングの対象となっている第4回では、規模を拡大して神戸市東遊園地での開催を予定しており、テーマは「レ・クリエーション:遊び・創造・教育」となっています。

青空教室BLUE CLASSプロジェクトで、クラウドファンディングをはじめました。(兵庫教育大学)
https://www.hyogo-u.ac.jp/blue_class.php

図書館・アーカイブ・ミュージアムのための人工知能(AI)に関する国際会議“Fantastic Futures 2019”における全体セッションの記録動画が公開

2019年12月4日から6日にかけて、米・スタンフォード大学で開催された図書館・アーカイブ・ミュージアムのための人工知能(AI)に関する第2回国際会議“Fantastic Futures 2019”に関し、全体セッション(Plenary Sessions)の記録動画がYouTube上で公開されています。

Fantastic Futures 2019(スタンフォード大学図書館)
https://library.stanford.edu/projects/fantastic-futures

Fantastic Futures 2019(YouTube)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_RCUu6isf5EOCmcE2OctSS2y2EMN1xqI

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