アーカイブ - 2019年 - car

1月 8日

ユネスコ(UNESCO)と国連衛星プロジェクト(UNITAR-UNSAT)、シリア・アレッポの文化財の破壊状況に関する詳細報告を公表 13世紀に建てられたワクフ図書館等が破壊されていることを確認

2018年12月、ユネスコ(UNESCO)と国連訓練調査研究所(UNITAR)の衛星プロジェクト(UNSAT)は、イスラム過激派組織「イスラミックステート(IS/ダーイシュ)」の拠点となり、内戦が繰り広げられたシリアの都市・アレッポの文化財破壊状況に関する詳細報告”FIVE YEARS OF CONFLICT: The State of Cultural Heritage in the Ancient City of Aleppo”を公表しました。

この報告は衛星写真の情報等を用いたもので、図書館に関連する施設としては、大モスクに併設されたワクフ図書館(al-Waqfiyya Library)のISによる破壊が確認されたとのことです。同図書館の建物の多くは13世紀に建造されたものでした。その他に12世紀に建造された図書館・学習室を持つ施設の破壊も確認された、とのことです。なお、これらの図書館に所蔵されたていた資料がどうなったかについては特に記述されていません。

【イベント】日本学術会議主催学術フォーラム「危機に瀕する学術情報の現状とその将来 Part2」(4/19・東京)

2019年4月19日、日本学術会議講堂で、日本学術会議主催学術フォーラム「危機に瀕する学術情報の現状とその将来 Part2」が開催されます。

日本学術会議は2017年5月に学術フォーラム「危機に瀕する学術情報の現状とその将来」を開催していますが、その後も学術情報を取り巻く情勢は急速に変化し、多くの課題も顕在化しています。そこで日本学術会議は、学術の基本となる学術情報の現在を継続して検討するため、学術情報に関するフォーラムのpart2を開催することとした、とのことです。開催案内では「学術情報を取り巻く現在の情勢を共有すると共に、将来に向けての活発な議論を展開したい」とされています。

参加費は無料、定員は300名で、事前申込みが必要です。

学術フォーラム「危機に瀕する学術情報の現状とその将来 Part2」(日本学術会議)
http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/273-s-0419.pdf

関西四大学学長、電子ジャーナル購読に関し危機意識を表明

2018年12月14日に開催された文部科学省科学技術・学術審議会 学術分科会と、人文学・社会科学振興の在り方に関するワーキンググループの合同会議の当日配布資料として、関西大学をはじめとする関西に所在する4つの私立大学の学長の連名による、「電子ジャーナル購読の危機的状況に関する関西四大学学長 共同提案」が含まれていたことが報じられています。

この共同提案は関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の4大学の学長の連名で作成されたもので、電子ジャーナル価格上昇の恒常化、円安、電子ジャーナルへの消費税課税といった問題が各大学の購読規模縮小を引き起こしている状況について、「もはや個々の大学の努力では解決できない国家的規模の緊急事態である」としています。そのうえで、「すべての大学、学会および文教・科学技術を所管する政策当局に対し強い危機意識を表明」するとして結ばれています。

配布資料にはこの声明のほか、電子ジャーナルをめぐる課題の論点整理や、同志社大学における支払総額推移等の実例も含まれていました。これらの資料は学術分科会委員である、早稲田大学前総長の鎌田薫氏が提出したようです。

大阪府立中之島図書館、「おおさかポータル」公開 「大阪文献データベース」からリニューアル

2019年1月7日、大阪府立中之島図書館は、2006年5月から公開していた「大阪文献データベース」をリニューアルし、新たに「おおさかポータル」を公開したことを発表しました。

「おおさかポータル」の使い方説明によれば、同サービスは中之島図書館によく寄せられる質問を中心に、人名や地名、建物名、事件名といった大阪に関するあらゆる分野の「事項」を収録し、それについて書かれた文献(図書・雑誌、絵画・写真等)を調べることができるものである、とのことです。キーワードによる検索のほか、地図や年表といったインタフェースも用意されています。

おおさかポータル
http://www.library.pref.osaka.jp/site/osakaportal/

大阪府立中之島図書館トップページ(2019年1月8日時点で、「お知らせ」欄に「おおさかポータル」公開について記述あり)
http://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/

【イベント】日本図書館研究会第60回(2018年度)研究大会(2/16-17・京都)

日本図書館研究会の第60回(2018年度)研究大会が、2019年2月16日から17日まで、同志社大学今出川キャンパス(京都市)で開催されます。一日目は個人研究発表とグループ研究発表、二日目は「災害時における図書館の役割 資料・情報を守り伝えるために」をテーマにシンポジウムが開催されるとのことです。

第60回(2018年度)研究大会のご案内(日本図書館研究会)
http://www.nal-lib.jp/events/taikai/2018/invit.html

参考:
E2015 - 日本図書館研究会第59回研究大会シンポジウム<報告> カレントアウェアネス-E No.345 2018.04.19
http://current.ndl.go.jp/e2015

【イベント】日本図書館協会複合研修会「改正著作権法セミナー」「図書館実践シリーズ 図書館利用に障害のある人々へのサービス 印刷版・電子版刊行記念セミナー」(2/22・東大阪、2/26・東京)

2019年2月22日に大阪府東大阪市の大阪府立中央図書館において、また、2月26日には東京都中央区の日本図書館協会(JLA)において、JLA主催の複合研修会「改正著作権法セミナー」「図書館実践シリーズ 図書館利用に障害のある人々へのサービス 印刷版・電子版刊行記念セミナー」が開催されます。

午前開催の「改正著作権法セミナー」は、2019年1月1日施行の改正著作権法の内容を確認し、今後の障害者サービスがどのように進展していくのかを考えるものです。

午後開催の「図書館実践シリーズ 図書館利用に障害のある人々へのサービス 印刷版・電子版刊行記念セミナー」は、JLAの障害者サービス委員会が2018年8・11月に刊行した同書の内容をより詳しく知るためのセミナーです。

午前・午後どちらかのみの参加も可能で、参加費は無料です。参加には事前の申し込みが必要です。定員は大阪会場が72人、東京会場は80人です。

主な内容は以下の通りです。

・午前 著作権セミナー「改正著作権法と障害者サービス」

(1)「改正法・政令の内容と障害者サービスの具体的取組」
講師 佐藤聖一氏(埼玉県立久喜図書館・日本図書館協会障害者サービス委員会委員長)
(2)質疑

南三陸町図書館(宮城県)、NPO法人から寄贈を受けた移動図書館車の試験運行を開始

宮城県の南三陸町図書館が、徳島県のNPO法人「マチ★アソビ」から寄贈を受けた移動図書館車(2代目「たんぽぽ号」)の試験運行を、2019年1月7日から開始しました。

志津川西復興住宅、戸倉復興住宅、伊里前復興住宅の各集会所駐車場に運行します。

地元紙の報道によると、本格運行は2019年4月を予定しているとのことです。

移動図書館スケジュール(1月)(南三陸町図書館)
https://www.town.minamisanriku.miyagi.jp/index.cfm/7,15181,36,188,html

琉球大学附属図書館、不明本探索イベントを開催中

琉球大学附属図書館が、2019年1月7日から2月11日まで、不明本探索イベントを開催中です。

同館3階閲覧室前に掲示されている不明本の一覧を確認し、探索する本のチラシを受け取って「迷子の本」を探索するという内容です。

探索後、チラシ裏面のアンケートを記入し、窓口カウンターにアンケートの提出すると、同館オリジナルグッズ(付箋、しおり等)をもらうことができます。「迷子の本」を発見した場合、アンケート提出とあわせて引き渡します。

迷子の本を探しています 不明本探索イベント開催のお知らせ(琉球大学附属図書館,2019/1/7)
http://www.lib.u-ryukyu.ac.jp/?p=21172

1月 7日

IFLA Journal、2018年12月号が発行

2019年1月3日、国際図書館連盟(IFLA)が刊行する“IFLA Journal”の44巻4号(2018年12月)が公開されました。

アラブ世界における読書推進、アラブの大学における研究データ管理や共有、アラブの図書館所蔵の文化遺産の発見可能性への制度的障壁、韓国における私信のデジタル化等に関する論考等が掲載されています。

Out Now: December 2018 issue of IFLA Journal(IFLA,2019/1/3)
https://www.ifla.org/node/91788

IFLA Journal. 2018, 44(4). [PDF:100ページ]
https://www.ifla.org/files/assets/hq/publications/ifla-journal/ifla-journal-44-4_2018.pdf

“Digital Library of Georgia”、南北戦争以前の米・ジョージア州の新聞138タイトルをデジタル化して公開

2019年1月3日、様々な機関で所蔵されている米・ジョージア州の歴史や文化に関する多様な資料のデータを集約する“Digital Library of Georgia”(DLG)が、1861年の南北戦争以前の同州の新聞138タイトルをマイクロフィルムからデジタル化し、州内の歴史的な新聞が閲覧できるウェブサイト“Georgia Historic Newspapers”で新たに公開したと発表しています。

Georgia antebellum newspapers now freely available online(The DLG B, 2019/1/3)
http://blog.dlg.galileo.usg.edu/?p=7152

Georgia Historic Newspapers(DLG)
https://gahistoricnewspapers.galileo.usg.edu/

米国国立医学図書館(NLM)、特別展“Politics of Yellow Fever in Alexander Hamilton’s America”を開催:児童・生徒・学生向け教育コンテンツを含むオンライン展示も公開

2019年1月2日、米国国立医学図書館(NLM)が、1月11日から5月22日まで、特別展“Politics of Yellow Fever in Alexander Hamilton’s America”を開催すると発表しました。

1793年に黄熱病がフィラデルフィアで大流行した際に、住民が、科学と政治の不安定な協調のなかで、如何に黄熱病に対応したかを示す内容となっています。

K-12の児童・生徒の学習プランや大学の講義に対応した教育用コンテンツを含むオンライン展示もあわせて公開されます。

NLM Launches a New Banner Exhibition (NLM,2019/1/2)
https://www.nlm.nih.gov/news/NLM_Launches_Politics_of_Yellow_Fever_in_Hamiltons_America.html

【イベント】歴史資料ネットワーク2018年度シンポジウム「地域歴史資料の魅力―集う・学ぶ・活かす―」(2/23・大阪)

2019年2月23日、大阪市の神戸大学梅田インテリジェントラボラトリにおいて、歴史資料ネットワーク2018年度シンポジウム「地域歴史資料の魅力―集う・学ぶ・活かす―」が開催されます。

大雨の影響で延期となった2018年7月8日開催予定の2018年度シンポジウムを実施するものです。

当初予定のプログラムに加え、西日本豪雨や台風21号に関する各地の活動についての歴史資料ネットワークネット事務局から特別報告が行われます。

事前申し込みは不要ですが、資料代として500円が必要です(歴史資料ネットワーク会員は無料)。

内容は以下の通りです。

特別報告:吉原大志氏(歴史資料ネットワーク)
「歴史資料ネットワークによる2018年の災害対応について」

報告1:井上舞氏(神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター)
「地域での『保全』と『活用』を考える」

報告2:佐藤宏之氏(鹿児島歴史資料防災ネットワーク)
「資料保全活動と学校教育の連携の可能性ー鹿児島資料ネットの取り組みー」

コメント:大国正美氏(歴史資料ネットワーク)

【イベント】学習院大学東洋文化研究所アーカイブズプロジェクト「学習院大学所蔵漢籍の調査」セクション連続講座 第45回「東アジア書誌学への招待」(1/11・東京)

2019年1月11日、東京都豊島区の学習院大学にて、同学東洋文化研究所アーカイブズプロジェクト「学習院大学所蔵漢籍の調査」セクション連続講座 第45回「東アジア書誌学への招待」が開催されます。

同講座では「日本のデジタルアーカイブにおける漢籍書誌データの現状と課題」と題し、慶應義塾大学文学部図書館・情報学専攻助教の木村麻衣子氏が発表を行います。

参加無料で、事前申込は不要です。

学習院大学東洋文化研究所 アーカイブズプロジェクト「学習院大学所蔵漢籍の調査」セクション連続講座 第 45 回「東アジア書誌学への招待」(学習院大学東洋文化研究所)
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/rioc/lecture/pdf/shoshigaku0111.pdf(PDF:1ページ)

1月 4日

英国国立公文書館(TNA)、首相府、内閣府の文書の一部を公開

2018年12月28日、英国国立公文書館(TNA)は、同国の首相府及び内閣府の主に1994年の文書の一部を公開したと発表しています。

今回新たに公開された文書には、メージャー元首相政権下のもののほか、サッチャー元首相政権後期のものも含まれます。

文書はTNAの閲覧室で閲覧できるほか、文書の一部はデジタル化され、TNAのオンライン目録“Discovery”で検索して閲覧及びダウンロードすることが可能です。

Prime Minister’s Papers from 1994 released(TNA,2018/12/28)
http://www.nationalarchives.gov.uk/about/news/prime-ministers-papers-from-1994-released/

寧波市図書館の新館が開館(中国)

2018年12月28日、中国・浙江省にある寧波市図書館の新館が開館しました。

地上4階、地下1階からなり、総建築面積31,866平方メートル、蔵書量約150万冊、電子書籍350万種、閲覧座席数1,800席とあります。また、メイカースペースや研修室等の設備も備えています。

宁波图书馆新馆开馆[图](寧波市図書館, 2018/12/28)
https://www.nblib.cn/art/2018/12/28/art_1953_115630.html

寧波図書館新館 12月28日開館(寧波市, 2018/12/28)
http://japanese.ningbo.gov.cn/art/2018/12/28/art_1178_975953.html

台湾国家図書館、中国語・英語対照の図書館関連語彙リスト(修訂版)を公開

2019年1月2日、台湾国家図書館が、中国語・英語対照の図書館関連語彙リスト「図書館服務、資料、空間及設施設備双語詞彙」の修訂版を公開しました。

公共図書館における中国語・英語二言語での表示に資するため、専門の研究者の助力を得て作成されたもので、図書館サービス・資料・スペース及び施設設備に関する語彙が含まれています。

「圖書館服務、資料、空間及設施設備雙語詞彙」修訂完成,敬請參考運用(台湾国家図書館, 2019/1/2)
https://www.ncl.edu.tw/information_237_10202.html

圖書館服務、資料、空間及設施設備雙語詞彙[PDF:49ページ]
https://nclfile.ncl.edu.tw/files/201901/444ca77d-ad2a-44ec-b87d-d91fe0db558b.pdf

高知県立大学、蔵書の除却に係る検証委員会の報告書を公開

2018年12月27日、高知県立大学は、蔵書の除却に係る検証委員会の報告書「高知県立大学等永国寺図書館蔵書除却検証委員会報告書」を公開しました。

同大学では、永国寺キャンパスに新たに整備した図書館への蔵書移転に際し、旧図書館の一部蔵書の除籍及び廃棄を実施しましたが、その一連の過程について、検証委員会を設置して検証を行っていたものです。

報告書の「Ⅲ 検証内容」によると、以下の5点に焦点を置き検証作業を実施したとあります。

1. 除籍について
2. 除籍図書の再活用について
3. 資産上の処理について
4. 除籍図書の処分について
5. 意思決定について

高知県立大学等永国寺図書館蔵書除却検証委員会 報告書(公開)(高知県立大学, 2018/12/27)
http://www.u-kochi.ac.jp/soshiki/1/kensyoiinkaihokoku.html

青空文庫、著作権法改正によって著作権保護期間の延長された作家名の一部をリスト化したページを公開

2018年12月30日、青空文庫は、同日の著作権法改正により著作権保護期間が延長された作家名の一部をリスト化したページを公開しました。

Public Domain Locked ...(青空文庫)
https://www.aozora.gr.jp/shiryo_pdlocked.html
※ページ下部の「更新履歴」に「2018(平成30)年12月30日作成」とあります。

青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/

参考:
E2060 - TPP11整備法の成立と図書館:保護期間延長問題を中心に
カレントアウェアネス-E No.355 2018.10.04
http://current.ndl.go.jp/e2060

米・図書館情報資源振興財団(CLIR)、「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」の2018年度の助成プロジェクトを発表

2019年1月3日、米・図書館情報資源振興財団(CLIR)は、同財団が実施する「隠れた特別コレクションのデジタル化助成プログラム」(Digitizing Hidden Special Collections and Archives)の2018年度の助成対象に決定した17のプロジェクトを発表しています。

マイアミ大学図書館・デューク大学・ヒストリーマイアミ歴史博物館・米国デジタル公共図書館(DPLA)による、パンアメリカン航空関係資料のデジタル化及び航空に関するポータルの構築や、ハワイ州立文書館等によるハワイの政府文書のデジタル化、マサチューセッツ大学アマースト校による米国の障害及び障害者の権利運動に関する資料のデジタル化等のプロジェクトが採択されています。

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