アーカイブ - 2019年 6月 - car

6月 19日

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、同館の新しい保存センターの設計計画を発表:炭素排出量実質ゼロ

2019年6月18日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)と、同館の第二の保存センターの建設を担当するPlenary Properties Gatineauコンソーシアムが、同建物の設計計画を発表しました。

カナダ政府のグリーン戦略を満たす同国初の建物、また、ネットゼロカーボン(炭素排出量実質ゼロ)な施設として、ケベック州ガティノー市にある現在の保存センターの後ろに建設されます。

新しいセンターは、

・建設デザインや効率化によるエネルギー消費での炭素排出の最小化
・無炭素燃料によるエネルギー需要への対応
・建築素材に含まれる炭素の最小化

といった特徴を持つほか、先端技術を用いて自動化された書庫や検索システムを備える保存施設となる予定です。

建設は2019年に始まり、2022年のオープンが予定されています。

米・オハイオ州の図書館コンソーシアムOhioLINK、Wiley社とオープンアクセス(OA)出版に関する契約を締結

2019年6月12日、米・オハイオ州の大学図書館等118館で構成されるコンソーシアムOhioLINKは、Wiley社と試験的なオープンアクセス(OA)出版に関する契約を締結したことを発表しました。

この契約により2019年の秋からOhioLINKに所属する研究者は、コンソーシアムが新たに設けたオープンアクセスアカウントをAPC支払のための中央基金として利用することができます。コンソーシアムによるOA化のための中央基金創設は今回のOhioLINKの事例が北米では初めてのことになります。

また、OhioLINKはこの契約によりオープンアクセスアカウントダッシュボードの利用が可能になり、ダッシュボード上で著者からのAPC支払リクエストへの対応やレポート機能による出版状況の確認を行うことができます。

文献管理ツールZotero、論文撤回監視サイトRetraction Watchとの連携によりライブラリ内の撤回論文自動通知サービスのベータ版を提供

2019年6月7日、文献管理ツールZoteroは論文撤回監視サイトRetraction Watchとの連携による、Zoteroのライブラリ内の撤回論文自動通知サービスのベータ版提供を発表しました。

このサービスを利用すると、ライブラリ内にある撤回済の論文にはフラグが立てられ、該当論文をクリックすると警告や撤回に関する詳細、追加情報へのリンク等が表示されます。また、プラグインを追加した文書作成ソフトで撤回済の論文を引用しようとすると、引用するかどうかを確認する警告が表示されます。

現在この機能の利用は、Retraction Watchが保存する1万9,000件以上のデータの約4分の3にあたる、DOIまたはPMID(PubMed ID)が付与された撤回済論文に限定されていますが、将来のアップデートで識別子の付与されていない論文についても可能な限りの対応を目指す、としています。

米・テンプル大学、2019年秋に大学図書館が運営する文化分析論に関する学位認定プログラムを開講

2019年6月3日、米・フィラデルフィア州のテンプル大学は、2019年秋に、大学図書館が運営する文化分析論に関する学位認定プログラムを開講予定であることを発表しました。このようなプログラムが高等教育機関で提供されるのは同州で初めてのことになります。

学内の複数のカレッジやスクールが関わる学際的な大学院生向けプログラムとして提供され、応募はテンプル大学の在学生だけではなく学外の希望者へも開かれています。このプログラムでは、図書館所属のデジタル担当部門であるDigital Scholarship Centerの多数の機材等を利用することが可能で、プログラミングやデータの可視化、統計、ソーシャルメディア研究、テキスト処理・分析などのコンピューターを用いた文化的資料の分析手法に関する専門的なトレーニングにより、デジタル化された資料を最大限に活用できる能力を身につけるコースを提供する、としています。

なお、この学位認定プログラムは大学図書館が運営を担当しますが、学位はメディア・コミュニケーション学部(Klein College of Media and Communication)から発行されます。

NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴん、山形県沖を震源とする地震に伴う歴史資料保全について声明を発表

2019年6月19日、NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴんが、18日に発生した山形県沖を震源とする地震を受け、被害のあった写真・民具・文書などの歴史資料についての相談を受け付けることを発表しています。

地元自治体や資料保全を行っている関係団体とも協力・協働して、歴史資料の救済のためのサポートを行うとしています。

2019年6月18日山形県沖を震源域とする地震に伴う歴史資料保全について(お願い)(NPO法人歴史資料継承機構じゃんぴん, 2019/6/19)
http://rekishishiryo.com/html/other/20190619.html

参考:
新潟歴史資料救済ネットワーク、山形県沖を震源とする地震の発生を受け、震災で保管が困難になった紙に書かれた古い記録・古い道具等に関する相談を受け付けると発表
Posted 2019年6月19日
http://current.ndl.go.jp/node/38390

文化財防災ネットワーク、山形県沖を震源とする地震による文化財関係の被災等に関する情報を収集中

2019年6月19日、山形県沖を震源とする地震の発生を受け、国立文化財機構文化財防災ネットワーク推進室は、文化遺産防災ネットワーク推進会議参画団体に対して、文化遺産の被災状況等についての情報提供を呼びかけていると発表しています。

また、一般の人が地域の文化遺産の被害についての情報を得た場合、地域の博物館・美術館・資料館等や都道府県・市区町村の地方公共団体文化財所管部局(教育委員会等の文化財課など)へ相談するか、直接、同推進室へメールを送るようにと説明しています。

提供された情報は、同推進室で整理し、関係団体、当該文化遺産が所在する地方公共団体の関係部門等、および文化庁と共有するとしています。

情報提供のお願い(文化財防災ネットワーク)
https://ch-drm.nich.go.jp/news/disaster/
※2019年06月19日欄に「6月18日に発生した地震による文化財関係の被災等に関する情報提供について」とあります。

オーストラリア国立図書館(NLA)、2019年オーストラリア総選挙の選挙運動で用いられたエフェメラ類の寄贈を呼びかけ中

オーストラリア国立図書館(NLA)が、2019年5月に実施されたオーストラリアの総選挙の選挙運動で用いられた、フライヤー・政策声明・投票ガイド・風船・横断幕・ポスター等といったエフェメラ類(オリジナル)の寄贈を呼びかけています。

特に健康サービス・労使関係・教育・鉱業・気候変動が懸念事項となっている、僅差で争われた選挙区・コミュニティにおける者に関心があり、また、首都圏だけでなく、地方の資料も収集したいとしています。

オンラインの選挙運動資料については、 同館のウェブアーカイブPandoraで収集されており、政党・候補者・圧力団体などといった約1,000のサイトが収集されています。

@nlagovau(Twitter,2019/6/18)
https://twitter.com/nlagovau/status/1141117937371111425

文部科学省、「山形県沖を震源とする地震」による文部科学省関係施設等の被害情報をまとめたページを公開

2019年6月19日、 文部科学省が、6月18日に山形県沖で発生した地震による文部科学省関係施設等の被害情報をまとめたページを公開しました。

山形県沖を震源とする地震について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/yamagatakenoki/index.htm

参考:
文部科学省、「平成30年北海道胆振東部地震」による学校・社会教育施設等の被害情報をまとめたページを公開
Posted 2018年9月7日
http://current.ndl.go.jp/node/36614

国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)、「2019年6月18日 山形県沖で発生した地震に関するクライシスレスポンスサイト」を公開

2019年6月19日、国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED)が、「2019年6月18日 山形県沖で発生した地震に関するクライシスレスポンスサイト」を公開しました。

災害対応支援を目的として、NIEDが運用する府省庁防災情報共有システム(SIP4D)に収集された情報を、目的別に集約し公開を行うものです。

災害情報(NIED)
http://www.bosai.go.jp/saigai/2019/index.html
※2019年06月18日欄に「2019年6月18日22時22分頃 山形県沖で発生した地震に関するクライシスレスポンスサイトを公開しました」とあります。

新潟県地域史研究ネットワーク、山形県沖を震源とする地震の発生を受け、事務局の新潟県立歴史博物館で文化財レスキューの準備があると発表

2019年6月19日、新潟県地域史研究ネットワークが、18日に発生した山形県沖を震源とする地震を受け、同ネットワークの事務局がおかれている新潟県立歴史博物館で文化財レスキューの準備があると発表しています。

レスキューに必要な資材等の提供が可能なこと、指定文化財以外の文化財についてもレスキューの対象となること、人手等も新潟資料ネット等との連携が可能であることを伝えています。

@NiigataNet(Twitter,2019/6/19)
https://twitter.com/NiigataNet/status/1141147154196471809

新潟県地域史研究ネットワーク
http://net.nbz.or.jp/

新潟歴史資料救済ネットワーク
http://nrescue.s1006.xrea.com/

東近江市立八日市図書館(滋賀県)、さつまいもの苗の植えつけ体験を実施:植え付け後は近くの民家で絵本を読んだり、昔のおやつや棒にまいて焼くパンを作る体験も

2019年6月28日、滋賀県の東近江市立八日市図書館が、親子10組を対象にさつまいもの苗の植えつけ体験を実施します。

植え付け体験後は、近くの民家で絵本を読んだり、昔のおやつ「ふなやき」を作ったり、棒にまいて焼くパンを作ったりする体験をします。

6月22日にはさつまいもの畝づくりを行うことから、手伝いをしてくれる人の募集もあわせて行っています。

秋(11月頃)には、芋ほり体験も行なわれます。

さつまいもの植えつけ体験しませんか?(東近江市立図書館,2019/6/18)
http://www.city.higashiomi.shiga.jp/lib/0000010567.html

韓国・文化体育観光部、「2019年(2018年実績)公共図書館統計結果」を公表

2019年6月14日、韓国・文化体育観光部が、国家図書館統計システムのウェブサイトで「2019年(2018年実績)公共図書館統計結果」を公表しました。

『文化日報』の記事によると、図書館法施行令第4条1項において、面積が330㎡以下の館は司書職3名を配置し、330㎡超過するごとに司書職1人を追加する必要があり、また、蔵書数が6,000冊以上の場合、6,000冊を超えるごとに司書職1人を追加する必要があるとのことです。また、韓国図書館協会(NLK)「韓国図書館基準」と文化体育観光部「公共図書館建設・運営マニュアル」では、司書職3人または司書職2人及び他の職員1人を公共図書館の基本職員数と規定していますが、今回の調査では、公共図書館数1,096館(前年1,042館)のうち、常勤司書職が3人未満の公共図書館数407館(前年406館)、常勤司書職0人の公共図書館数45館(前年51館)あったとのことです。

また、図書館法第30条1項で「公立の公共図書館の館長は司書職として任命する」とされているものの、今回の調査では、館長の司書資格保有率は48.72%(534館)で、職級も行政1級から8級まで千差万別であったと紹介されています。

6月 18日

【イベント】説明会「ジャパンサーチ発進!~連携拡大に向けて」(7/17・東京、京都)

2019年7月17日、国立国会図書館(NDL)の東京本館及び関西館において、説明会「ジャパンサーチ発進!~連携拡大に向けて」が開催されます。なお、関西館会場はテレビ会議システムによる中継となります。

本説明会は、NDLと内閣府知的財産戦略推進事務局が共催するものであり、ジャパンサーチ試験版の機能、連携方法等の説明に加え、連携・利活用事例の報告や、参加者からの質問も交えたパネルディスカッションが行われます。

参加費は無料です。定員は東京本館300名、関西館60名(いずれも先着順)であり、申込みフォームからの事前の申込みが必要です。

主なプログラムは次のとおりです。

第Ⅰ部:「ジャパンサーチ(試験版)」について
〇ジャパンサーチ(試験版)の機能と連携方法について
国立国会図書館電子情報部副部長 木藤淳子

〇ジャパンサーチ(試験版)との連携事例報告
国立公文書館総務課総括係長/総務課情報システム係長 平野宗明氏
東京国立博物館学芸企画部博物館情報課情報管理室長 村田良二氏
国立新美術館主任研究員 室屋泰三氏
人間文化研究機構総合情報発信センター特任准教授 大内英範氏
立命館大学衣笠総合研究機構准教授 金子貴昭氏

クウェート国立図書館がデジタルアーカイブを公開

主に中東地域のビジネス・金融情報を配信しているMENAFNは、2019年6月11日付けの記事において、クウェート国立図書館がデジタルアーカイブを公開したことを紹介しています。

同日にクウェート国立図書館で開催された第3回中国・アラブ国立図書館及び情報分野専門家会議において正式公開の開始が発表されたものであり、図書、雑誌、手稿類、視聴覚資料など約1,000点が含まれるとあります。

Kuwait launches digital library(MENAFN, 2019/6/11)
https://menafn.com/1098631304/Kuwait-launches-digital-library

Digital Memory of Kuwait(クウェート国立図書館)
http://memoryofkuwait.nlk.gov.kw/page/home

北海道大学附属図書館、研究支援情報ページのリニューアルを発表

2019年6月17日、北海道大学附属図書館は、研究支援情報ページのリニューアルを発表しました。

ページを「文献・情報収集」「論文投稿支援」「学術成果刊行助成」「成果公開・業績分析」「研究データ支援 (準備中)」「その他」「関連リンク」に再編しているほか、以下の5コンテンツを新たに追加しています。

・論文検索効率化ツール
・投稿先としてのジャーナルの調べ方
・ジャーナル影響度指標(インパクトファクター)
・注意が必要な『怪しいジャーナル』
・研究業績分析ツール InCites

お知らせ(北海道大学附属図書館)
https://www.lib.hokudai.ac.jp/news/
※2019年6月17日付けのお知らせに「研究支援情報ページをリニューアルしました」とあります。

福知山市立図書館中央館(京都府)、「明智光秀コレクション」の公開を開始:新館開館5周年記念

福知山市立図書館中央館(京都府)は、2019年6月21日に新館開館5周年を迎えることを記念し、これまで福知山城で研究資料として収集された明智光秀関連資料を同館に移管し、同館の所蔵資料と合わせ「明智光秀コレクション」として一般公開することを発表しています。

コレクション総数は559点と国内有数の規模であり、明智光秀の命日とされる6月14日から公開を開始するとあります。

お知らせ(福知山市立図書館)
https://www.lib100.nexs-service.jp/city-fukuchiyama/info.html
※2019年6月1日付け及び6月18日付けのお知らせで「明智光秀コレクション」の公開が紹介されています。

明智光秀の命日に「光秀コレクション」 福知山城の史料移管(47NEWS, 2019/6/18)
https://www.47news.jp/localnews/3680392.html

独・Max Planck Digital Library、学術コミュニケーションにおけるブロックチェーンプラットフォームの利用拡大のためARTiFACTSと提携

2019年6月18日、独・Max Planck Digital Library(MPDL)は、学術コミュニケーションにおけるブロックチェーンプラットフォームの利用拡大のため、ブロックチェーン技術を活用した学術研究向けプラットフォームの提供を行うARTiFACTSと提携すると発表しました。

記事中でははじめに、今日の学術コミュニケーションのプロセスにおいて、科学的成果の大部分にはそれらを共有、発見、帰属させるためのシステムが提供されていないとし、成果の共有を遅らせることは、成果の引用という形式での評価の獲得、ひいては資金調達の機会とキャリアの向上を妨げることになると指摘しています。

MPDLはARTiFACTSと協力し、MPDLが主導する分散型台帳プラットフォーム“bloxberg Blockchain”上でスマートコントラクト及び自律分散型アプリケーション(dAPPs)の開発を行います。これらを利用することで、マックスプランク協会(MPG)の科学者は、作成する全ての研究資料に対して評価を受けることができるようになるとあります。

米国議会図書館(LC)、アメリカ詩人アカデミーの“Teach This Poem”シリーズに同館の一次資料を加えることを目的に2万ドルの助成を実施

2019年6月17日、米国議会図書館(LC)は、アメリカ詩人アカデミー (Academy of American Poet)に対し、2万ドルの助成を行うと発表しました。

同アカデミーの2019年・2020学年度用の“Teach This Poem”シリーズにLCのコレクションを加えることを支援することが目的です。

“Teach This Poem”は、アメリカ詩人アカデミーにより週1回ペースで公開される、K-12の教員が授業で容易に扱えるように設計された、学際的なリソースと活動を含む無料の教育資源で、K-12の授業におけるLCの一次資料の効果的な活用促進を目的とした、LCのTeaching with Primary Sources (TPS) 地域プログラムに基づき助成が行われます。

アメリカ詩人アカデミーでは、助成を受けて、LCの所蔵資料を用いた新しい“Teach This Poem”シリーズを20点作成する予定です。

韓国図書館協会(KLA)、全国国公立大学人文学部長協議会と人文学の価値の社会的普及のため覚書を締結

2019年6月17日、韓国図書館協会(KLA)が、全国国公立大学人文学部長協議会と、人文学の価値の社会的普及のために協力する覚書を締結したと発表しています。

全国の国公立大学の人文学部と図書館が協力することで、人文学の普及に大きな成果をもたらすことが目的です。

今後、人文学の一般普及のためのコンテンツ開発など、様々な種類の事業を共同で計画するとともに、文化体育観光部などの政府機関や学界・民間機関とも有機的な協力体系を構築していくとしています。

報道によると、6月からは、図書館の「道の上の人文学」事業のなかで、ベビーブーマで退職を迎える世代を対象とした試験プログラム「知恵の学校」を共同で運営するとのことです。

「知恵の学校」は、退職後も文化的な活動に積極的に参加する同世代を対象に、テーマごとに3か月、担当教授が1人あたり10冊程度の関連テキストを20人から30人の参加者と一緒に読む内容です。

首都圏(ソウル・仁川・京畿道)では、ソウル大学を中心に国立中央図書館(NLK)など2か所の図書館で4つのプログラムが、地方では、釜山・大邱・光州・大田・春川の5か所で、釜山大・慶北大・全南大・忠南大・江原大が参加して9つのプログラムの実施が予定されているとのことです。

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