アーカイブ - 2019年 4月 9日 - car

中国のOA2020署名機関、Plan Sの実現にかかる手引きへのフィードバックを公表

2019年4月2日、中国のOA2020署名機関による、Plan Sの実現にかかる手引きへの議論の結果をまとめたフィードバックが、中国科学院国家科学図書館のウェブサイトで公表されました。

これは中国の中でも、学術雑誌のオープンアクセス(OA)化を目指す国際的なイニシアティブであるOA2020への関心表明に署名した研究機関・大学の図書館が集まって2019年3月26日に行われた会議の結果をまとめたものです。すでにPlan Sの実現にかかる手引きへのフィードバック期間は過ぎていますが、これからの学術コミュニケーションのエコシステム構築に中国の研究・図書館コミュニティが参加することは、中国が国際的な研究・OAの取り組みにおける活動的・重要なパートナーであるために重要であると考え、フィードバックの表明に至った、とされています。

公表されたフィードバック内容はPlan Sをおおむね支持するものとなっていますが、ORCIDやDOIの導入は義務ではなく推奨要件とすること、OAリポジトリに関する技術要件の緩和等を求めています。また、研究助成を受けた研究者が、自身の成果をOAリポジトリに登録するのに十分かつ非独占的な権利を保持することを、法律ないし助成機関との契約中に含めることをPlan Sの項目の中に含めることを提案しています。

【イベント】2019年度京都大学図書館機構講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」(5/20・京都)

2019年5月20日、京都大学附属図書館において、2019年度京都大学図書館機構講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」が開催されます。

同講演会では引用データのオープンアクセス化推進を目的とするI4OC(Initiative for Open Citations)の共同設立者であるシルビオ・ペローニ氏(ボローニャ大学古典文献学・イタリア研究学部)を招き、設立経緯や現在の取り組みを学ぶことにより、オープン・サイテーションの重要性について理解を深め、その機関リポジトリへの展開を考えることを目的とする、とのことです。同氏の講演のほか、京都大学附属図書館の西岡千文助教による日本のオープンアクセス、オープン・サイテーションの現状報告等も行われます。

ペローニ氏の講演は英語で行われますが、講演や質疑応答には逐次通訳がつくとのことです。

【図書館機構】2019年度京都大学図書館機構講演会「オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開」(京都大学図書館機構)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1381711

ハゲタカ出版社に5,010万ドルの支払い命令 米ネバダ州連邦地裁が判決

2019年3月29日、米国ネバダ州連邦地方裁判所は、いわゆるハゲタカオープンアクセス雑誌の出版等を手掛けるOMICS Group社等と、その所有者であるSrinubabu Gedela氏に対し、5,010万ドルの支払いを命じる略式判決を下しました。訴訟の提起者である連邦取引委員会(FTC)等がプレスリリースを出しています。

FTCによる告訴は2016年に行われたもので、OMICS Group社、iMedPub社、Conference Series社およびそれらの所有者であるGedela氏を対象とするものです。Gedela氏の所有企業では多数の学術雑誌を刊行し、国際会議を開催していましたが、実際には査読が行われていない雑誌にもかかわらず査読が存在すると虚偽の記載をしたり、承諾を得られていない研究者の名前を編集委員や国際会議の発表者として掲載するなどしていました。また、投稿後に著者に対し高額の出版料を要求したり、投稿の取り下げを認めず他の雑誌へ投稿しなおすことを妨害していました。

山口大学図書館、東亜経済研究所所蔵戦前期東アジア関係資料の電子データを公開

2019年4月8日、山口大学図書館が、東亜経済研究所所蔵戦前期東アジア関係資料の電子データを公開したと発表しています。

公開されたのは、同大学の経済学部の前身にあたる山口高等商業学校で収集された戦前期の東アジア関係資料約900点で、2011年度以降、同大学の学術資産継承事業が電子化を行ってきました。

対象資料については、OPACの検索結果画面において、本文リンクアイコンが表示されます。

電子データについては、事前の利用申請をすることなく、無償で、改変・商用利用も含めた自由な利用が可能です。

東亜経済研究所所蔵戦前期東アジア関係資料の電子データを公開しました(山口大学図書館,2019/4/8)
http://www.lib.yamaguchi-u.ac.jp/news/2019/0408-3.html

DOAJ収録のジャーナル・論文に関する全てのデータダンプが公開される

2019年4月5日、DOAJ (Directory of Open Access Journals) は、DOAJに収録されたジャーナル・論文に関する全てのデータダンプを公開したことを発表しました。

データは毎週更新され、DOAJのウェブサイトからダウンロードしてJSON形式で取得することができます。

データマイニング等の調査研究に利用可能なだけでなく、OAI-PMH経由で取得するよりもリッチなメタデータを提供しており、複数情報源にソースを持つ出版情報の統合やローカルシステムの強化・拡張に役立つとしています。

Full DOAJ data dump now available (DOAJ, 2019/4/5)
https://blog.doaj.org/2019/04/05/full-doaj-data-dump-now-available/

韓国・国立子ども青少年図書館、公共図書館と連携した児童向けコーディング教育の試験事業を実施

2019年4月4日、韓国・国立子ども青少年図書館は、絵本を用いたコーディング教育の試験事業を実施すると発表しました。

2019年から韓国において年間17時間のコーディング教育が小学校5年生・6年生において義務化されたことにあわせて実施するもので、小学生の読書への関心を高め、プログラミング的思考を伸ばすことを目的に、全国の公共図書館20館と連携して行われます。

4月5日には、同館において実施館の担当者を対象とした説明会とワークショップが開催され、今後5月から10月にかけて、小学校3年生・4年生を対象に、各図書館で15人参加者を募集して、合計76回の事業が実施されます。

同館では、実施館に講師・補助講師、教育カリキュラム及びコンテンツ、教材、工作材料、広報資料などを提供します。また追加でコンテンツを開発し、関連コンテンツは、今後、同館のウェブサイトで公開されます。

同館では、今年の実施結果を評価し、次年度から同事業を順次拡大する予定です。

京都大学桂キャンパスで建設中の新図書館の正式名称が「桂図書館(かつらとしょかん)」に決定

2019年4月8日、京都大学図書館機構と京都大学大学院工学研究科は、2017年12月から桂キャンパス(京都市西京区)に建設中の新図書館の名称が「桂図書館(読み:かつらとしょかん)」に決定したことを発表しました。京都大学桂図書館は2020年春の開館を目指して、現在も準備が進められています。

【工学研究科・図書館機構】桂キャンパスで建設中の図書館の名称が決まりました!(京都大学図書館機構, 2019/4/8)
https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1381724

桂キャンパスで建設中の図書館の名称が決まりました!(京都大学大学院工学研究科図書室, 2019/4/8)
https://www.t.kyoto-u.ac.jp/lib/ja/news/topics/20190408