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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2019年12月11日、キハラ株式会社は、日本十進分類法(NDC)のピクトグラムを制作し、データを公開したことを発表しました。
2018年に開催された第20回図書館総合展の同社ブースにおいて展示されたものであり、誰もが見てもわかりやすく、遠くからでも見つけやすく、読みたい本を探しやすくすることを目的に制作されたとあります。
利用条件に同意の上で申し込みを行うことにより、データのダウンロードが可能となっています。
2019年12月9日付の千葉大学附属図書館のお知らせで、同大学の機関リポジトリ「千葉大学学術成果リポジトリ CURATOR」で公開中の『千葉大学日本文化研究会 民俗調査報告書 リポジトリ用覆刻版』に収録された民話が、福島県大沼郡三島町の語り部サークル「三島語り部ちゃんちゃんこ」によって絵本となり、10月1日に出版されたことが紹介されています。
出版された絵本『語りつぐ三島町の民話:とんてんかんてんとんからりん』は、1979年の千葉大学の学生グループ「千葉大学日本文化研究会」による三島町での聞き取り調査をまとめた民俗調査報告書である『ちりりんぽりりんこがねの花 : 福島県大沼郡三島町の民話』を参考資料として作成されました。聞き取り調査で記録された昔話・伝説・わらべ歌を再話することで、三島町の文化遺産を継承していきたいという思いから制作されたことが説明されています。民俗調査報告書は、民話を聞き取ったそのままの言葉で記録しており、語り部サークルが絵本を制作するにあたって、当時の方言や話者の意図を理解するために貴重な資料であった、としています。
2019年12月9日、英・Jiscは、英国を拠点とする学会の出版部門5部門とオープンアクセス(OA)出版への転換を目指す試験的契約への署名を完了したことを発表しました。
一連の契約はJisc collectionによる、小規模出版社との持続可能なOAへの転換を目指した交渉の最初の成果です。英国微生物学会・英国生化学会(Biochemical Society)の完全子会社であるPortland Press社・国際水協会(IWA)出版部門・英国発生生物学会(Company of Biologists)・欧州呼吸器学会(European Respiratory Society)の学術雑誌について、Jiscによるコンソーシアムを通してOAへの転換を含む契約の署名が行われています。これらの2年間の試験契約により、個別のAPC支払ではなく契約による固定価格で、英国の学術成果が全て学会発行の学術雑誌上でOAにより公表可能になっています。
2019年11月27日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、分散型のオープンな出版フレームワーク“Pubfair”に関するホワイトペーパーの第2版の公開を発表しました。
今回公開されたホワイトペーパーは2019年9月3日に公開された初版について、コミュニティメンバーから寄せられた25件以上のコメントを反映して改訂された第2版となっています。COARは主な改訂点として、Pubfairを多様な評価・配布サービスと接続する分散されたコンテンツ層として表現することで、プラットフォームではなくフレームワークであることを明確に表現し直したことを挙げています。
COARは、次世代リポジトリ専門家グループ等とともに、分散されたリポジトリネットワーク上での付加的なサービスの開発を目指して、Pubfairやその他のモデルの概略の提示・実装等に引き続き取り組んでいく、としています。
2019年11月21日、米・ハーバード大学バークマン・センター(Berkman Klein Center for Internet & Society)が 報告書“Content and Conduct:How English Wikipedia Moderates Harmful Speech”を公開しました。
英語版Wikipediaが有害なスピーチに対処している程度を評価するために実施した調査の報告書で、16人のWikipedia編集者へのインタビュー(コンテンツ修正の過程・ガイドライン、コンテンツの削除、英語版Wikipediaの品質管理)及び、問題のある様々なスピーチを同定するために調整された機械学習分類器を用いたWikipediaのテキストの定量的分析の2つの方法をもとに分析されました。
調査結果から、Wikipediaは大規模なプロジェクトにもかかわらず有害なコンテンツの大半を速やかに特定し削除することに成功していると結論付けています。
2019年12月10日、米国図書館協会(ALA)が、コミュニティのメンバーに対し多大な貢献をしたライブラリアンに贈られる賞“I Love My Librarian Award”の2019年の受賞者10名を発表しました。
知的障害を持つ成人のためのブッククラブを創設した大学図書館員、「死と死ぬこと」をめぐるコミュニティ向けプログラムを展開した公共図書館員、銃規制等のセンシティブな問題を教師・生徒らで話し合うプログラムを立ち上げた学校図書館員など、大学図書館員3人、公共図書館員3人、学校図書館員4人が選ばれています。
同賞は2008年に開始され、今回の受賞者を含めこれまで120人の図書館員が受賞しています。
米国議会図書館(LC)による2019年12月10日付けのブログ記事で、同館が英・電子情報保存連合(DPC)にfull memberとして加盟したことが紹介されています。
記事中では、2018年10月、デジタル技術を活用したサービス強化を目指すデジタル戦略を策定・公表したこともあり、LCにとってデジタル保存への取組が優先事項となっていること等が述べられています。
The Library of Congress joins the Digital Preservation Coalition(LC, 2019/12/10)https://blogs.loc.gov/thesignal/2019/12/the-library-of-congress-joins-the-digital-preservation-coalition/
2019年11月29日、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)が、“Library Design Award 2019”の受賞館を発表しています。
同賞は、1973年に設立されたもので、純粋な建築的価値よりも、建物の機能性や転換をもたらした機能に基づいて授与されます。
中大規模図書館部門で選ばれた、バーミンガム大学図書館は、革新的な設計が、学習スペースと研究スペースの魅力的な融合を最大化するとともに、コレクション管理への革新的な新しいアプローチをもたらしたこと等が評価されています。
小規模図書館部門で選ばれたアイルランド王立外科医学院図書館は、図書館の空間と機能がキャンパス内の建物に広がっていることが、図書館が学生・教員・研究者・医師等の要求に応えることができる柔軟性と適応性をもたらしている点等が評価されています。
栃木県立図書館が、2019年11月29日から2020年2月26日まで、ロビー展示「図書館のレファレンス事例で学ぼう!災害・防災 ~台風19号を受けて~」を開催中です。
資料の紹介に加え、栃木県立図書館が過去に行った関連のレファレンス事例や、台風第19号による県内被害に関する新聞記事の展示も行なっています。
図書館のレファレンス事例で学ぼう!災害・防災 ~台風19号を受けて~(栃木県立図書館, 2019/11/29)http://www.lib.pref.tochigi.lg.jp/index.php?key=jo5ovvtyn-1471#_1471
参考: 令和元年台風第19号による図書館への影響 Posted 2019年10月15日https://current.ndl.go.jp/node/39264
埼玉県立久喜図書館が、2019年12月12日から2020年1月13日まで、資料展「見逃し美術展 - 全国美術展回顧」を開催します。
同館の収集分野である芸術全般の関係資料から選んだ資料を展示することで、2019年に開催された全国の美術展を回顧できる内容となっています。
クリムト、葛飾北斎、岸田劉生などの美術展を振り返り、美術展が紹介された雑誌の特集記事をはじめ、関係する芸術家の作品集や美術館を紹介する資料などによって全国の美術館をめぐるという構成です。
県立久喜図書館 資料展 「見逃し美術展 - 全国美術展回顧」を開催します(埼玉県, 2019/12/10)http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2019/1210-03.html
千葉県の柏市教育委員会が、「市内中学生おすすめ本展示プロジェクト」を実施すると発表しました。
市内の中学校の代表が、柏市立図書館本館の書棚をプロデュースするもので、以下の手順で2019年12月15日に実施されます。
1.グループで「おすすめ本」の紹介を行うとともに意見交換をし、交流を図る。 2.講師(市内書店の店長)から本の魅力の伝え方を学び、自分のおすすめ本のPOPを作成する。 3.本の効果的な展示方法をみんなで考え、実際に棚づくりを行う。 4.成果物(作成した本棚)を、本館に設置する。併せて、ポスターと報告書を作成し、分館や学校図書館等に配布する。
図書館本館での展示は12月24日からです。
市立図書館初の書店とのコラボ企画中学生による図書館本館 書棚まるごとプロデュース(令和元年12月9日発表)(柏市, 2019/12/10)http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/020300/p053079.html
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
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