アーカイブ - 2018年 11月 - car

11月 9日

英・Jisc、永続的識別子(PID)の適切な利用によるオープンアクセス(OA)のワークフロー効率化に関する説明文書を公開

2018年10月24日、英・Jiscが説明文書“The potential of global identifiers to support more efficient workflows for all kinds of OA”を公開しました。

同文書は、永続的識別子(PID)レジストリを適切に利用することで、オープンアクセス(OA)ポリシーの管理上の負担を緩和し、ワークフローを改善できる可能性について説明しています。

研究者(ORCID)、出版物(Crossref)、研究データ(DataCite)、研究機関(ISNI)、助成機関(CrossRefの“Funder Registry”)のPIDが紹介されています。

米・テネシー大学図書館、館内へのバーチャルリアリティールームの設置を発表

2018年11月1日、米・テネシー大学図書館が、ジョン C. ホッジズ図書館内に今秋バーチャルリアリティールーム(VR Room)を設置したと発表しています。

VR Roomでは、約30種類のVRゲームが提供されています。現在利用が多いため予約が推奨されています。また、学生は、3D仮想モデルの作成・検証、Google Earthの利用なども行うことができます。

ポータルブルのVRシステムも用意され、図書館内の講義室で教員が同システムを用いて講義を行うこともできます。

徳島市のイベント「マチ★アソビ」のチャリティーオークションの収益金で購入・作成された移動図書館車が南三陸町図書館(宮城県)に寄贈される:2018年11月9日から献本キャラバンを開始

「徳島をアソビ尽くす」ことを目的とした複合エンターテイメントイベント「マチ★アソビ」のチャリティーオークションの収益金で購入・作成された移動図書館車が宮城県の南三陸町図書館に寄贈されました。

2018年11月9日から、移動図書館車で、北九州・大阪・名古屋・東京などを巡り、献本(寄贈)を受付ける「献本キャラバン」が開始されます。南三陸町への到着は11月16日です。

南三陸町では2019年4月1日に生涯学習センター(公民館・図書館複合施設)の開館が予定されており、現在の図書館は、新図書館準備のため2018年12月1日から2019年4月下旬まで休館します。

@machiasobi(Twitter,2018/11/8)
https://twitter.com/machiasobi/status/1060454485896515585

11月 8日

英国のウェルカム・トラスト、新たなオープンアクセス(OA)ポリシーを発表

2018年11月5日、英国のウェルカム・トラストは、同財団が助成する研究成果の新たなオープンアクセス(OA)ポリシーを同財団のブログで発表しました。新たなポリシーは2020年1月1日以降に査読誌に投稿された論文に適用されます。

同財団のブログでは、新たなポリシーの主要な変更点5点が挙げられています。

1. 助成を受けた研究論文は、PubMed Central(PMC)またはEurope PMCで出版と同時に査読済みのバージョンを公開しなければならないこと(現行のポリシーでは6か月のエンバーゴを認めている)。
2. 全ての論文をクリエイティブコモンズのCC-BYライセンスで公開しなければならないこと(現行のポリシーでは、APC(論文処理加工料)を支払った論文のみを対象としている)。
3. ハイブリッドOA誌の投稿料の助成を取りやめること。
4. 助成を受けている研究者のプレプリントをCC-BYライセンスで出版することを強く推奨すること。
5. 助成を受けている団体は、研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)等に署名または参加しなければならないこと。

お茶の水女子大学、所蔵する日本語古典籍を電子化公開

2018年11月8日、お茶の水女子大学附属図書館は、国文学研究資料館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」に拠点大学として参加し、同大学所蔵の日本語古典籍を電子化公開したと発表しています。

電子化した画像は、国文学研究資料館の「新日本古典籍総合データベース」から閲覧できます。

お茶大所蔵の日本語古典籍を電子化公開しました(お茶の水女子大学附属図書館, 2018/11/08)
http://www.lib.ocha.ac.jp/topics/2018/kotenseki.html

お茶の水女子大学附属図書館 画像一覧(新日本古典籍総合データベース)
https://kotenseki.nijl.ac.jp/page/list-ocha.html

CLOCKSS、プロジェクトが終了した場合のコンテンツ長期保存継続計画を発表

2018年11月5日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、仮に将来同プロジェクトが終了した場合でも、コンテンツの長期保存が継続できるよう、4大学がコンテンツ保存の役割を担っていくことを発表しました。

2018年11月時点で、CLOCKSSには日本を含む世界の300以上の図書館、260以上の出版社が参加しており、米・スタンフォード大学が開発したLOCKSSの技術を用いて、参加出版社のコンテンツを収集し12の大学図書館・学術機関(アーカイブ・ノード)で分散保存する取組みを行っています。

同プロジェクトが終了した場合、12のアーカイブ・ノードのうち、米・スタンフォード大学、英・エディンバラ大学、独・フンボルト大学、カナダ・アルバータ大学の図書館が、CLOCKSSが担っていたコンテンツ保存の役割を引き継ぐとしています。

米・エモリー大学、サミュエル・ベケットの手紙データベースを公開

2018年11月5日、米・エモリー大学は、米国の25以上のアーカイブが所蔵するサミュエル・ベケットの手紙に関する所在記録データベースの公開を発表しました。

サミュエル・ベケットはフランスで活躍したアイルランド出身の作家、劇作家、詩人で、1969年にノーベル文学賞を受賞しました。

同データベースでは、手紙の宛名、所蔵機関、使用言語、送付元・宛先住所による検索が可能です。今後、手紙中で言及されている人名、場所、組織名等の情報についても索引化を進めるとしています。

Locate Samuel Beckett letters online with new website hosted at Emory(Emory University, 2018/11/5)
http://www.news.emory.edu/stories/2018/11/upress_beckett_letters_location_register/index.html

米国情報標準化機構(NISO)、KBART Automationの推奨指針案への意見を募集中

2018年11月2日、米国情報標準化機構(NISO)が、KBART Automationの推奨指針(Recommended practice)案への意見の募集を開始しました。

KBART Automationは、電子リソースのメタデータ交換に関する推奨指針KBARTを強化するもので、推奨指針案では、特定の機関において利用可能な分を含むようにカスタマイズされた自動フィードを実現するための説明書が提供されており、図書館が、自身のナレッジベースが最新の購読内容に更新されていることを容易に把握できるようにするものと説明されています。

募集期間は2018年11月2日から12月3日までで、寄せられた意見に対応した後、2019年の初めには正式に公開される予定です。

OCLC Research、世界のLinked Dataプロジェクトの調査結果(2018年版)を発表

2018年11月16日、OCLC Researchが、Linked Dataを用いたプロジェクトやサービスの実態調査(2018年版)の結果を発表しました。

2018年の調査では、81機関が回答し、104のLinked Dataを用いたプロジェクトやサービスがあげられました。

2018年調査で回答を得たLinked Dataを用いたプロジェクトやサービスの40%は4年以上継続している事、プロジェクトやサービスが「成功」「概ね成功」と回答した割合が前回調査より増加している事、Schema.orgとBIBFRAMEの利用が増加しSKOSとFOAFの利用が減少している事、Linked DataのデータソースではWikidataの利用が急増し、WorldCat.orgやISNIも増加している事、などが指摘されています。

カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)オカナガン図書館内にオカナガン地域図書館(ORL)の分館が開設

2018年11月1日、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)オカナガン図書館に、オカナガン地域図書館(ORL)の分館が開設されました。

分館は大学図書館の1階にあり、報道によると、広さは250平方フィートで、机・椅子・コンピューター・書架が配置されており、所蔵している図書は少ないものの、ORLの蔵書を予約して週1回の配送により借りることができるようになっています。また、大学図書館が購入していない、娯楽やレクリエーションに関するオンライン資源も利用することが可能とのことです。

韓国国会図書館、中国国家図書館と覚書を締結

2018年11月8日、韓国国会図書館が、中国国家図書館と、両館の間の交流と相互協力の促進・推進に関する覚書を締結したと発表しました。

覚書の締結により、両館が公開したデジタル資料の活用、業務交流・人的交流の強化、資料の交換などの事業を行なう計画です。

韓国国会図書館では、利用可能となったデジタルデータや資料を基にして、中国関連の立法支援サービスに万全を期すとしています。

国会図書館 プレスリリース
https://www.nanet.go.kr/libintroduce/bododata/selectBodoDataList.do
※「250 국회도서관, 중국국가도서관과 디지털 자료 상호 이용 등을 위한 양해각서(MOU) 체결 2018-11-08」(250 国会図書館,中国国家図書館とデジタル資料相互利用などのための覚書(MOU)を締結)とあります。

清浦奎吾の蔵書等を所蔵する熊本県立鹿本商工高等学校奎堂文庫展示資料室、特別展「奎堂文庫で近代日本の幕開けに親しむ」を開催中

熊本県立鹿本商工高等学校奎堂文庫展示資料室が、2018年11月1日から11月16日まで、特別展「奎堂文庫で近代日本の幕開けに親しむ」を開催中です。

所蔵する明治元年前後の資料が展示されています。

「奎堂文庫展示資料室」は、同市出身の総理大臣・清浦奎吾が郷土の文化啓発と後進の育成を目的に、蔵書・建築費を寄贈し設立した図書館「奎堂文庫」の資料を管理するために、2009年11月に鹿本商工高校内に設置されたものです。

2018年度一般公開週間のお知らせ(熊本県立鹿本商工高等学校奎堂文庫)
http://sh.higo.ed.jp/kasyoko/jo652vuyq-236/#_236

奎堂文庫展示資料室
http://sh.higo.ed.jp/kasyoko/keido/

11月 7日

【イベント】国際シンポジウム 「高等教育の国際化と大学図書館:アジアを拠点としたトップブランドへ」(12/14・福岡)

2018年12月14日、福岡市の九州大学中央図書館において、九州大学附属図書館主催の国際シンポジウム 「高等教育の国際化と大学図書館:アジアを拠点としたトップブランドへ」が開催されます。

高等教育の国際化が急速に進む中、アジアの大学図書館はどのような役割を果たしていけるかとの問題意識のもと、九州大学のほか、タイ及び台湾の大学の事例が紹介されます。

入場無料ですが事前の申込が必要です。定員は50人です。

シンポジウムは英語で行われますが、日本語の逐次通訳があります。

内容は以下の通りです。

・開会挨拶/趣旨説明

・講演
タイの大学図書館の事例[仮題]
Kulthida Tuamsuk 准教授 (タイ王国 コーンケン大学人文社会科学部)

台湾の大学図書館の事例[仮題]
Hao-Ren Ke 教授 (台湾師範大学情報学研究所)

九州大学附属図書館の事例[仮題]
宮本一夫 教授(九州大学副学長/人文科学研究院/附属図書館長)

・パネルディスカッション
モデレーター:石田 栄美 准教授(九州大学附属図書館)

OpenAIRE、新しいコンテンツ収集ポリシー(CAP)の公表を発表

2018年11月6日、OpenAIREが、10月5日に、新しいコンテンツ収集ポリシー(Content Acquisition Policy:CAP)を公表したことを発表しています。

新しいCAPでは、OpenAIREの“information space”に含めることを検討している、OpenAIREのコンテンツプロバイダから収集された学術成果のメタデータの条件や、収集するオブジェクトの種類、受入れるメタデータの最低限の質を定義しています。

また、オープンアクセスでないコンテンツへの範囲の拡大もなされており、OpenAIREのガイドラインで示されたモデルやセマンティックに従って構造化した学術成果のメタデータは受け入れるとしています。

現在、新しいCAPに対して質問を受け付けています。

CHORUS、米国農務省(USDA)と覚書を締結

2018年11月5日、出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けて組織した官民イニシアティブCHORUSは、米国農務省(USDA)と、USDAが助成した学術成果のアクセス拡大を目的とした覚書を締結したと発表しています。

CHORUSが、USDAが助成した研究成果論文のオープンアクセス(OA)の遵守を監視するとともに、永久的なアクセスを提供します。両機関は2016年に覚書を締結していますが、それを拡大させるものです。

USDAでは、USDAの研究者によって発表された論文の検索・全文アクセスが可能なPubAgポータルを公開していますが、今回の覚書により、PubAgポータルから、CHORUS加盟出版者のウェブサイトで公開されている著者最終稿や、OAの論文へのリンクが設けられます。

作家の村上春樹氏が所蔵資料を早稲田大学に寄贈する意向を表明

2018年11月4日、早稲田大学と作家の村上春樹氏は記者会見を開き、同氏の所蔵する資料類を早稲田大学に寄贈する意向があることを発表しました。

村上春樹氏会見全文によると、同氏は自著に関する資料を早稲田大学に寄贈し、同学でアーカイブとして管理されることを希望しています。記者発表のページでは、村上氏の作品や翻訳の研究に関する国際的研究センターを設立する構想があると述べられています。

News(早稲田大学)
https://www.waseda.jp/top/
※「ヘッドライン」に「Tue, 06 Nov 2018 世界中の文学や翻訳研究者が集まる研究拠点を早稲田に 村上春樹氏所蔵資料の提供と文学に関する国際的研究センター構想についての記者発表」とあります。

世界中の文学や翻訳研究者が集まる研究拠点を早稲田に 村上春樹氏所蔵資料の提供と文学に関する国際的研究センター構想についての記者発表(早稲田大学)
https://www.waseda.jp/top/news/62175

英国図書館情報専門家協会(CILIP)、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への図書館の貢献を紹介

英国政府が国連の持続可能な開発目標(SDGs)のレビューを実施し、その一環として、2018年11月16日を締切に、同目標達成に貢献する事業についての情報提供を個人や団体に呼びかけています。

そのことを受け、10月31日、英国図書館情報専門家協会(CILIP)は、図書館が、目標の3(すべての人に健康と福祉を)、4(質の高い教育をみんなに)、5(ジェンダー平等を実現しよう)、8(働きがいも経済成長も)、9(産業と技術革新の基盤をつくろう)、10(人や国の不平等をなくそう)、11(住み続けられるまちづくりを)、16(平和と公正をすべての人に)、17(パートナーシップで目標を達成しよう)において重要な役割を果たしていることがUKSSD(英国のSDGs推進のための組織横断的なネットワーク)が最近まとめた報告書“Measuring up: How the UK is performing on the UK Sustainable Development Goals”で明らかになったと紹介しています。

11月 6日

LA Referencia、ラテンアメリカでのオープンサイエンス促進のため欧州原子核研究機構(CERN)と覚書を締結

2018年10月29日、研究成果のオープンアクセス化を推進するラテンアメリカの国際組織であるLA Referenciaは、ラテンアメリカでのオープンサイエンス促進のため、10月24日に欧州原子核研究機構(CERN)と覚書を締結したと発表しました。

覚書の目的として、CERNとOpenAIREが開発した研究成果共有のためのリポジトリ“Zenodo”のラテンアメリカでの利用促進等が挙げられています。

京都国立近代美術館・国立国際美術館、蔵書検索(OPAC)を公開:国立美術館全6館のデータベースを横断検索する「国立美術館総合検索(仮称)」も準備中

京都国立近代美術館と国立国際美術館が、2018年11月から、所蔵する図書資料の公開を発表しました。

京都国立近代美術館では、11月から、主に研究者を対象として、同館所蔵の展覧会カタログ約1万3,000冊を公開します。事前申し込み制での閲覧サービスです。

国立国際美術館では、11月3日から、こちらも、主に研究者を対象とした事前予約制でサービスを開始しています。

両館ともサービス開始にあわせてOPACを公開しています。

独立行政法人国立美術館では、現在国立美術館全6館が持つ作品・図書・資料等の各種データベースを横断検索する「国立美術館総合検索(仮称)」の始動に向けて準備中と発表しています。

京都国立近代美術館 図書資料公開のおしらせ(京都国立近代美術館,2018/11/2)
http://www.momak.go.jp/Japanese/news/newsList2018.html#181102

独立行政法人国立美術館、「所蔵作品総合目録検索システム」での所蔵作品の「歴史情報」の公開を開始

2018年11月3日、独立行政法人国立美術館が、「所蔵作品総合目録検索システム」での所蔵作品の「歴史情報」の公開を開始しました。

「歴史情報」とは、所蔵作品の来歴・展覧会歴や、参考文献に関する情報です。

独立行政法人国立美術館 トピックス
http://www.artmuseums.go.jp/
※2018.11.2欄に「国立美術館の資料情報の充実と公開が進みます(2018.11.3公開)」とあります。

国立美術館の資料情報の充実と公開が進みます![PDF:2ページ]
http://www.artmuseums.go.jp/topics/joho_kokai_301102.pdf
※「1)所蔵作品の情報が一層詳しく」に説明があります。

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