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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2018年11月5日、英国のウェルカム・トラストは、同財団が助成する研究成果の新たなオープンアクセス(OA)ポリシーを同財団のブログで発表しました。新たなポリシーは2020年1月1日以降に査読誌に投稿された論文に適用されます。
同財団のブログでは、新たなポリシーの主要な変更点5点が挙げられています。
1. 助成を受けた研究論文は、PubMed Central(PMC)またはEurope PMCで出版と同時に査読済みのバージョンを公開しなければならないこと(現行のポリシーでは6か月のエンバーゴを認めている)。 2. 全ての論文をクリエイティブコモンズのCC-BYライセンスで公開しなければならないこと(現行のポリシーでは、APC(論文処理加工料)を支払った論文のみを対象としている)。 3. ハイブリッドOA誌の投稿料の助成を取りやめること。 4. 助成を受けている研究者のプレプリントをCC-BYライセンスで出版することを強く推奨すること。 5. 助成を受けている団体は、研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)等に署名または参加しなければならないこと。
2018年11月8日、お茶の水女子大学附属図書館は、国文学研究資料館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」に拠点大学として参加し、同大学所蔵の日本語古典籍を電子化公開したと発表しています。
電子化した画像は、国文学研究資料館の「新日本古典籍総合データベース」から閲覧できます。
お茶大所蔵の日本語古典籍を電子化公開しました(お茶の水女子大学附属図書館, 2018/11/08)http://www.lib.ocha.ac.jp/topics/2018/kotenseki.html
お茶の水女子大学附属図書館 画像一覧(新日本古典籍総合データベース)https://kotenseki.nijl.ac.jp/page/list-ocha.html
2018年11月5日、電子ジャーナルのアーカイブプロジェクトCLOCKSSは、仮に将来同プロジェクトが終了した場合でも、コンテンツの長期保存が継続できるよう、4大学がコンテンツ保存の役割を担っていくことを発表しました。
2018年11月時点で、CLOCKSSには日本を含む世界の300以上の図書館、260以上の出版社が参加しており、米・スタンフォード大学が開発したLOCKSSの技術を用いて、参加出版社のコンテンツを収集し12の大学図書館・学術機関(アーカイブ・ノード)で分散保存する取組みを行っています。
同プロジェクトが終了した場合、12のアーカイブ・ノードのうち、米・スタンフォード大学、英・エディンバラ大学、独・フンボルト大学、カナダ・アルバータ大学の図書館が、CLOCKSSが担っていたコンテンツ保存の役割を引き継ぐとしています。
2018年11月5日、米・エモリー大学は、米国の25以上のアーカイブが所蔵するサミュエル・ベケットの手紙に関する所在記録データベースの公開を発表しました。
サミュエル・ベケットはフランスで活躍したアイルランド出身の作家、劇作家、詩人で、1969年にノーベル文学賞を受賞しました。
同データベースでは、手紙の宛名、所蔵機関、使用言語、送付元・宛先住所による検索が可能です。今後、手紙中で言及されている人名、場所、組織名等の情報についても索引化を進めるとしています。
Locate Samuel Beckett letters online with new website hosted at Emory(Emory University, 2018/11/5)http://www.news.emory.edu/stories/2018/11/upress_beckett_letters_location_register/index.html
2018年11月2日、米国情報標準化機構(NISO)が、KBART Automationの推奨指針(Recommended practice)案への意見の募集を開始しました。
KBART Automationは、電子リソースのメタデータ交換に関する推奨指針KBARTを強化するもので、推奨指針案では、特定の機関において利用可能な分を含むようにカスタマイズされた自動フィードを実現するための説明書が提供されており、図書館が、自身のナレッジベースが最新の購読内容に更新されていることを容易に把握できるようにするものと説明されています。
募集期間は2018年11月2日から12月3日までで、寄せられた意見に対応した後、2019年の初めには正式に公開される予定です。
2018年11月16日、OCLC Researchが、Linked Dataを用いたプロジェクトやサービスの実態調査(2018年版)の結果を発表しました。
2018年の調査では、81機関が回答し、104のLinked Dataを用いたプロジェクトやサービスがあげられました。
2018年調査で回答を得たLinked Dataを用いたプロジェクトやサービスの40%は4年以上継続している事、プロジェクトやサービスが「成功」「概ね成功」と回答した割合が前回調査より増加している事、Schema.orgとBIBFRAMEの利用が増加しSKOSとFOAFの利用が減少している事、Linked DataのデータソースではWikidataの利用が急増し、WorldCat.orgやISNIも増加している事、などが指摘されています。
2018年11月1日、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)オカナガン図書館に、オカナガン地域図書館(ORL)の分館が開設されました。
分館は大学図書館の1階にあり、報道によると、広さは250平方フィートで、机・椅子・コンピューター・書架が配置されており、所蔵している図書は少ないものの、ORLの蔵書を予約して週1回の配送により借りることができるようになっています。また、大学図書館が購入していない、娯楽やレクリエーションに関するオンライン資源も利用することが可能とのことです。
2018年11月8日、韓国国会図書館が、中国国家図書館と、両館の間の交流と相互協力の促進・推進に関する覚書を締結したと発表しました。
覚書の締結により、両館が公開したデジタル資料の活用、業務交流・人的交流の強化、資料の交換などの事業を行なう計画です。
韓国国会図書館では、利用可能となったデジタルデータや資料を基にして、中国関連の立法支援サービスに万全を期すとしています。
国会図書館 プレスリリースhttps://www.nanet.go.kr/libintroduce/bododata/selectBodoDataList.do ※「250 국회도서관, 중국국가도서관과 디지털 자료 상호 이용 등을 위한 양해각서(MOU) 체결 2018-11-08」(250 国会図書館,中国国家図書館とデジタル資料相互利用などのための覚書(MOU)を締結)とあります。
熊本県立鹿本商工高等学校奎堂文庫展示資料室が、2018年11月1日から11月16日まで、特別展「奎堂文庫で近代日本の幕開けに親しむ」を開催中です。
所蔵する明治元年前後の資料が展示されています。
「奎堂文庫展示資料室」は、同市出身の総理大臣・清浦奎吾が郷土の文化啓発と後進の育成を目的に、蔵書・建築費を寄贈し設立した図書館「奎堂文庫」の資料を管理するために、2009年11月に鹿本商工高校内に設置されたものです。
2018年度一般公開週間のお知らせ(熊本県立鹿本商工高等学校奎堂文庫)http://sh.higo.ed.jp/kasyoko/jo652vuyq-236/#_236
奎堂文庫展示資料室http://sh.higo.ed.jp/kasyoko/keido/
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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