アーカイブ - 2016年 6月 21日 - car

『ダ・ヴィンチ・コード』の著者ダン・ブラウン(Dan Brown)氏、30万ユーロを図書館に寄附:寄付金は資料デジタル化に活用

2016年6月16日、オランダのアムステルダムにあるリトマン図書館は、‘Da Vinci Code’(ダ・ヴィンチ・コード)の著者として有名なダン・ブラウン(Dan Brown)氏が、同館に30万ユーロを寄附したことを発表しました。

同氏は、‘The Lost Symbol’や ‘Inferno’の執筆に当たり、同館を利用したとのことで、寄付金は同館の貴重書・手稿コレクションのデジタル化に充てられるとのことです。

なお、デジタル化される資料は4,600点にのぼり、2017年春にはオンラインで利用可能になる予定です。

Author Dan Brown donates to digitize ancient texts(Ritman Library, 2016/6/16)
http://www.ritmanlibrary.com/2016/06/author-dan-brown-donates-to-digitize-ancient-texts/

Pew Research Center、米国のニュースメディアに関する調査結果”State of the News Media 2016”を公開

2016年6月15日、米国の調査機関Pew Research Centerは、米国のニュースメディアの現状について複数の手法を用いて調査した結果をまとめたレポート”State of the News Media 2016”を公開しました。このレポートではニュースを製作している機関に加え、ニュースを人々に提供している機関の現状についても分析されています。

主な分析結果として、新聞の購読料の減少や、印刷・デジタル双方での広告費の減少等に加え、人々がニュースを得るメディアの変化等もまとめられています。最も多くの人々がニュースに触れているメディアはテレビ(57%)でしたが、次いで多かったのはニュースサイトやアプリ、SNS等のデジタル媒体(38%)で、印刷体の新聞からニュースを得ている米国人は20%にとどまったとのことです。また、デジタル媒体から得られる広告料の大部分は、ニュースを製作しているジャーナリズムの側ではなく、それを提供しているFacebookやGoogle、Yahoo、Twitter等の企業の収入になっているとされています。

State of the News Media 2016(Pew Research Center、2016/6/15付け)

エイブラハム・リンカーン大統領図書館・博物館、初めてテレビ放送された大統領候補者のディベート映像をデジタル化 YouTubeで公開

米国エイブラハム・リンカーン大統領図書館・博物館がデジタル化した、初めてテレビ放送された大統領候補者のディベート映像が、2016年6月3日からYouTubeで公開されています。

今回公開されたのは1956年5月21日にABCが放送した民主党の大統領候補者同士のディベート映像で、出演しているのはアドレー・スティーブンソン氏とエステス・キーフォーバー氏です。スティーブンソン氏がリンカーン大統領図書館・博物館の前身であるイリノイ州歴史図書館に、1962年に寄贈した16mmフィルムに基づく映像で、現存するコピーは2つしか知られておらず、いずれもこれまで公開されていませんでした。

なお、この年の大統領選挙ではスティーブンソン氏が民主党の大統領候補に指名されましたが、本選では共和党の現職大統領であったアイゼンハワー氏に敗北しています。

Adlai Stevenson and Estes Kefauver - First Televised Debate, 1956(YouTube、2016/6/3付け)
https://www.youtube.com/watch?v=hfoq3wf52YA&feature=youtu.be

ジョージア州グイネット郡図書館 北米で初の開館時間外の「セルフサービス」利用を開始(米国)

2016年6月14日、米国ジョージア州グイネット郡図書館は、Bibliotheca社のシステム”Open+”を導入し、利用者が開館時間外でも「セルフサービス」で図書館を利用できるようにすることを発表しました。Open+を導入した公共図書館は北米では初めてとのことです。

Open+は入退館管理、自動貸出機、利用者向けコンピュータ管理、照明、警報、館内アナウンス、安全管理等を一括して提供するシステムで、英国やデンマークでは導入実績のあったものとのことです。グイネット郡図書館ではまず2016年6月20日より、ローレンスビル分館で試験提供を開始します。

Open+を利用できるのは18歳以上の図書館カードを有する利用者で、登録料として5ドルが必要になります。玄関に備えられたカードリーダーに図書館カードを通し、PINコードを入力すると入館できるようになるとのことです。

Gwinnett County Public Library to Begin Self-Service Access with Launch of open+(Gwinnett County Public Library、2016/6/14付け)

研究データ同盟・国際科学会議世界科学データシステム、研究データと論文の関連情報を情報交換するための新しいフレームワーク“Scholix”を発表

2016年6月20日、研究データ同盟(RDA)と国際科学会議世界科学データシステム(ICSU-WDS)が、研究データと論文の関連情報を情報交換するための新しい国際的な総合運用性フレームワーク“Scholix”を発表しています。

フレームワークは、概念モデル、情報モデル、情報標準及びエンコーディングガイドライン、交換プロトコルのためのオプション、から構成され、(1)データおよび文献の可視性や発見可能性の拡大(2)データを再利用可能な状況にする(3)クレジット帰属メカニズムの支援、を主要な目的としており、ディスカバリーサービス・インパクトファクターといった第三者によるサービスでも活用できるように設計されています。

このフレームワークは、RDAとICSU-WDSのData Publishing Servicesが、Crossref、DataCite、OpenAIRE、PANGAEA、International STM Association、Australian National Data Service、Elsevierと共同でおこなったワーキンググループの成果です。

Crossref、DataCite、OpenAIREでは、既に、このフレームワークを用いたサービスの開発を進めていると発表されています。

小郡市立図書館(福岡県)、カーリルの市町村立図書館向けサービス「Unitrad ローカル」を全国初導入:「Unitrad ローカル」提供開始

2016年6月21日、株式会社カーリルは、横断検索API「カーリルUnitrad API」を活用した市町村立図書館向けサービス「Unitrad ローカル」の提供開始と、同サービスを福岡県の小郡市立図書館が全国で初めて導入したことを発表しています。

小郡市立図書館では6月20日からサービス(「小郡市・広域連携横断検索」)を稼働しています。

カーリル社の発表によれば、佐賀県との県境に位置する同館において、都道府県立図書館が整備する横断検索サービスだけではカバーできなかったとされる横断検索が可能となったとのことで、「小郡市・広域連携横断検索」では、小郡市立図書館が相互協力協定を締結する福岡県下の10の図書館と佐賀県の2つの図書館が検索可能となっています。

なお、「Unitrad ローカル」は、株式会社富士通マーケティングの公共図書館業務システム「iLiswing V3」に組み込まれています。また、「カーリル Unitrad API」を採用した図書館としては京都府立図書館に続き2館目となります。

小郡市・広域連携横断検索
https://ogori.calil.jp

【プレスリリース】「Unitrad ローカル」の提供を開始しました(カーリルのブログ, 2016/6/21)

臨床試験データと論文をリンクさせるCrossrefのプロジェクトにElsevier社が参加

2016年6月20日、Elsevier社は、Crossrefが提供するサービスである“CrossMark”上で臨床試験データと論文をリンクさせるというプロジェクトに参加したことを発表しました。

Elsevier社の発行する20の保健医学に関する雑誌の論文について臨床試験番号(clinical trial number:CTN)やデジタルオブジェクト識別子(DOI)をCrossrefに提供することになります。

Crossrefのブログによれば、論文と臨床試験番号を関連付けることで、それぞれの臨床試験番号から、関係する論文を検索できるようにする仕組みとのことです。

Pilot project uses technology to increase clinical trial transparency(Elsevier, 2016/6/20)
https://www.elsevier.com/connect/pilot-project-uses-technology-to-increase-clinical-trial-transparency

スミソニアン協会、学習支援機能を備えたデジタルアーカイブ“Smithsonian Learning Lab”を公開

2016年6月20日、スミソニアン協会は、Smithsonian Center for Learning and Digital Access (SCLDA) が、“Smithsonian Learning Lab”を公開したと発表しています。

教師及び児童・生徒・学生等の様々な教育ニーズを支援できるように設計されており、デジタル化されたスミソニアン協会のミュージアム資料を検索できるほか、それら資料等を用いた自分自身のコレクションの作成・メタデータ(注釈)付与・一般公開の機能があり、その他、ソーシャルメディアを使った情報共有や、ウェブ上で宿題(課題)を作成することもできるようになっています。

Times Higher Education社、アジアの大学ランキング2016年版を公開:東京大学は7位へ

2016年6月20日、Times Higher Education社(THE)は、アジアの大学ランキング2016年版を公開しました。

2015年版に1位であった東京大学は7位となり、替わって1位にはシンガポール国立大学がランクインしています。また、2位もシンガポールの南洋理工大学となっています。

上位200大学には、中国(香港、マカオ、台湾等は除く)から39大学、日本から39大学がランクインしています。

THEの発表ではロンドン大学インスティチュート・オブ・エデュケーションのSimon Marginson氏のコメントが紹介されており、

・日本の大学がここ20年予算削減されてきた一方、中国では「九校联盟」が創立されるなどしていること
・日本の国際競争や国際化に関する財政支援プログラムは、小規模になっており、予算削減の穴埋めにしかなっていないこと
・中国の高等教育や科学に関する評価が高まっている状況にあり、これが調査の評価において中国に追い風となったこと

などに言及し、中国の台頭と日本の相対的地位の低下を指摘しています。

なお、このランキングは、世界大学ランキングと同様の方法に基いて集計されています。

Asia University Rankings 2016: results announced(THE, 2016/6/20)

米国議会図書館、連邦官報の1936年の創刊号から1993年刊行分までをデジタル化して公開

2016年6月20日、米国議会図書館(LC)が、連邦官報の1936年の創刊号から1993年刊行分までをオンラインで公開したと発表しています。

同コレクションは、法律系学術出版社のWilliam S. Hein & Co., Inc社からオンライン公開を目的にLCの法律図書館が取得したものです。

なお、1994年以降分は、電子版が、米国政府印刷局(GPO)の政府刊行物提供サイト“Federal Digital System”(FDsys)で閲覧することができます。

Federal Register Volumes Now Available Online(Law Librarians of Congress,2016/6/20)
http://blogs.loc.gov/law/2016/06/federal-register-volumes-now-available-online/

Digital Collections > Federal Register
https://www.loc.gov/collections/federal-register/about-this-collection/
https://www.loc.gov/collections/federal-register/

米国図書館協会(ALA)、ビジネス支援を行う図書館に関する報告書“The People’s Incubator: Libraries Propel Entrepreneurship”を公開

2016年6月20日、米国図書館協会(ALA)の情報技術政策局(OITP)が、ビジネス、起業のあらゆる場面で活用される公共図書館、学術図書館の事例を示した報告書“The People’s Incubator: Libraries Propel Entrepreneurship”を公開しました。

・ビジネスプランを立てるための講座や助言を行う図書館
・起業家のための仕事場としての役割を果たす3Dプリンター、デジタル黒板、ビデオ会議室などを備えた図書館
・米国中小企業庁(Small Business Administration:SBA)や、SBAの支援を受けて退職者の企業を支援するNPOであるSCORE(Service Corps of Retired Executive)と連携する図書館

等の事例が挙げられています。

The People’s Incubator: Libraries Propel Entrepreneurship
http://www.ala.org/advocacy/sites/ala.org.advocacy/files/content/ALA_Entrepreneurship_White_Paper_Final.pdf

Springer Nature社のナノテクノロジー・ナノ科学に関するプラットフォーム“Nano”

2016年6月15日、Springer Nature社は、ナノテクノロジー・ナノ科学に関するデータや合成法、文献等を検索できるプラットフォーム“Nano”の立ち上げについて発表しました。

データベース機能とディスカバリツール機能(アブストラクト、索引など)を併せもつものとなっています。

2015年5月のSpringer Nature社創立後初の雑誌以外のプロダクトとなります。

Nano
http://nano.nature.com/