アーカイブ - 2016年 10月 25日 - car

オープンアクセス(OA)雑誌掲載論文は非OA雑誌掲載論文に比べてWikipedia英語版からの引用が47%多い(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌に掲載予定の論文、”Amplifying the impact of open access: Wikipedia and the diffusion of science”の早期公開版が2016年10月13日付けで公開されています。著者はシカゴ大学のMisha Teplitskiy氏らです。同誌掲載論文の閲覧には通常、料金がかかりますが、この論文はオープンアクセス(OA)で公開されています。

この論文ではScopusに採録されている雑誌を対象に、26の分野ごとに、最もよく利用されている雑誌各250誌を特定し、その掲載論文約1,940万本について、Wikipediaからの引用状況と、OA状況等の関係を分析したものです。分析の結果、雑誌のインパクトファクターとOA状況のいずれもがWikipediaからの被引用数と関係していました。さらにインパクトファクターを統制した場合には、OA雑誌掲載論文は、非OA雑誌掲載論文に比べ、Wikipedia英語版からの被引用数が47%多かったとのことです。

山陰歴史資料ネットワークと鳥取地域史研究会が連名で、「鳥取県中部地震による被災歴史資料の保存に関する緊急アピール」を発表

2016年10月25日、山陰歴史資料ネットワーク(山陰史料ネット)と鳥取地域史研究会が連名で、「鳥取県中部地震による被災歴史資料の保存に関する緊急アピール」を発表し、被災した家財を処分する際に、保存すべき資料の選択や、保存方法等について困った場合、地元の教育委員会や山陰史料ネット、鳥取地域史研究会に相談するよう呼びかけています。

Facebook(山陰歴史資料ネットワーク(山陰史料ネット),2016/10/25)
https://www.facebook.com/sanin.siryou.net/posts/684845065004097

参考:
山陰歴史資料ネットワーク、Facebookのページを開設
Posted 2016年10月24日
http://current.ndl.go.jp/node/32781

Microsoft Research、充電不要・ワイヤレス通信可能な電子ペーパー型ディスプレイを開発

マイクロソフト社の基礎研究部門、Microsoft Researchの研究者らが開発した充電不要・ワイヤレス通信可能な電子ペーパー型ディスプレイについて、複数のメディア等で取り上げられています。

このディスプレイは2016年10月16日から19日にかけて、東京で開催された第29回ACM(Association for Computing Machinery)User Interface Software and Technology Symposiumの中で発表されたものです。ポストイット程度の大きさですが、背面にソーラーパネルを備えており、オフィスの照明程度の明るさでも必要なエネルギーをまかなえるため、充電する必要がないとのことです。また、ワイヤレス通信も可能で、表示内容を遠隔で操作できます。

Knowledge Unlatched、オープンアクセスの学術書について機関単位での利用統計提供を開始

2016年10月24日、学術出版物の継続的なオープンアクセス(OA)出版を支援するKnowledge Unlatched(KU)が、これまでKUの事業によりOA化してきた学術書について、機関別の利用統計の提供を2016年11月から開始すると発表しました。

KUは2016年6月に既にOA学術書の利用統計を公開していましたが、機関ごとの値は提供されていませんでした。今回、新たに提供される統計では、IPアドレスに基づきアクセス元機関を特定した上で、COUNTER標準に基づいたアクセス数を提供するとしています。なお、新たに利用可能になるのはOAPENをプラットフォームとして公開したコンテンツへのアクセス数です。

Knowledge Unlatched Launches Institutional Usage Statistics Reports(KU、2016/10/24付け)
http://www.knowledgeunlatched.org/2016/10/library-usage/

参考:
人文・社会科学分野の単行書のOAを推進する欧州のコンソーシアムOAPENがホスティングしているオープンアクセスの図書がGoogle Scholarで索引化
Posted 2015年10月29日
http://current.ndl.go.jp/node/29802

研究・出版ネットワークScienceOpen、人文科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌のプラットフォーム“Open Library of Humanities”(OLH)と連携開始

2016年10月21日、ドイツと米国に本拠をおく研究・出版ネットワークScienceOpenは、人文科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌のプラットフォーム“Open Library of Humanities”(OLH)と連携を開始したと発表しました。OLHで公開される雑誌がScienceOpenの収録対象となり、OLH掲載論文はScienceOpenを通じてAltmetricデータも閲覧できるようになるとのことです。

ScienceOpen joins forces with the Open Library of Humanities(ScienceOpen.com、2016/10/21付け)
http://blog.scienceopen.com/2016/10/scienceopen-joins-forces-with-the-open-library-of-humanities/

ScienceOpen partners with the Open Library of Humanities to open up the context of HSS research(STM Publishing News、2016/10/21付け)

研究・出版ネットワークScienceOpenとPeerJが連携 PeerJ Computer ScienceがScienceOpenに収録

2016年10月18日、ドイツと米国に本拠をおく研究・出版ネットワークScienceOpenは、OA出版者PeerJと連携を開始したと発表しました。PeerJが発行するコンピュータ科学部門の雑誌、PeerJ Computer Scienceが新たにScienceOpenの収録対象となります。

New partnership with PeerJ(ScienceOpen.com、2016/10/18付け)
http://blog.scienceopen.com/2016/10/new-partnership-with-peerj/

ScienceOpen partners with PeerJ to support Computer Science research(STM Publishing News、2016/10/18付け)
http://www.stm-publishing.com/scienceopen-partners-with-peerj-to-support-computer-science-research/

参考:
ラテンアメリカにおけるオープンアクセスの電子ジャーナルプラットフォームSciELOと研究・出版ネットワークScienceOpenが連携へ
Posted 2016年6月2日

研究者向けウェブサービスKudosとオンライン投稿・査読システムScholarOneの試験統合は成功 一層の拡大へ

2016年10月17日、KudosとClarivate Analytics(旧トムソン・ロイター社知的財産・科学事業)は、2016年5月から実施していたKudosの研究者向けのウェブサービスとClarivate Analyticsのオンライン投稿・査読システムScholarOneの試験統合の結果について発表しました。統合は成功であり、今後さらに拡大していくとしています。

この試験統合では投稿から受理までのSchoalarOneのワークフローの中で、投稿者が自身の論文の簡単な要約を追加することができるようになっていました。追加された要約はKudosに自動的に受け渡され、Kudosプラットフォーム中で投稿者自身が利用できるほか、検索エンジンのインデキシングや出版社・所属機関のウェブサイトでの公開にも用いることができます。

試験統合に参加していたのはWiley社など6つの出版社のみでしたが、Kudosは今回の試験統合は成功であったとしており、今後は更なる参加希望を受け付けるとのことです。

Kudos and Clarivate Analytics announce results of successful pilot and plans for further integration(Kudos、2016/10/17付け)

米・コピーライト・クリアランス・センター、生命科学・薬学分野のセマンティック・ソリューションを手掛ける英SciBiteと提携

2016年10月14日、米国の著作権集中管理団体であるコピーライト・クリアランス・センター(CCC)が、生命科学・薬学分野向けにセマンティック・ソリューションを手掛ける英企業、SciBiteと提携を結んだことを発表しました。

SiBiteは非構造化テキストから科学用語を抽出し、機械可読形式のデータに変換するソフトウェア等を開発・運用しています。今回の提携により、CCCの電子ドキュメントデリバリーサービス“RightFind”のワークフローにSciBiteの技術を取り込んでいくとしています。

Copyright Clearance Center Partners with SciBite(Copyright Clearance Center、2016/10/14付け)
https://www.copyright.com/copyright-clearance-center-partners-scibite/

参考:
米国コピーライト・クリアランス・センター(CCC)、データに基づいてコンテンツへの出資を最適化するサービス“RightFind Content Decision Support”を開始
Posted 2016年8月12日
http://current.ndl.go.jp/node/32304

韓国、2016年「全国図書館運営評価」における優秀図書館45館を発表

2016年10月24日、韓国の文化体育観光部と、大統領所属図書館情報政策委員会は、今年の「全国図書館運営評価」において優秀図書館に選ばれた45館を発表しています。

「全国図書館運営評価」は、図書館サービスの改善を目的に、2008年から、公共・学校・専門・兵営・刑務所の図書館を対象に行われているもので、2016年は、2,742館が参加しました。

最優秀賞にあたる大統領表彰には、ソウル特別市の西大門区立李珍阿記念図書館と大邱広域市の慶東小学校が選ばれています。

李珍阿記念図書館は、地域住民が参加する収書方針を策定し、住民のニーズを反映した自己選択型の人文読書プログラムを開発することを通じ、地域の文化交流空間としての図書館の機能を拡大させたことが、慶東小学校は、児童の将来の夢に対応した進路読書や、保護者と共同での図書館運営により児童の読書能力を向上させたことが評価されています。

優秀図書館に選ばれた45館は、10月26日から大邱広域市で開催される、全国図書館大会の開会式で表彰されます。

2016년 전국 도서관 운영 최우수 도서관은 서울 이진아기념도서관과 대구 경동초등학교(韓国・文化体育観光部,2016/10/24)

聖学院大学総合図書館、「図書館でゲームをする日」にあわせ、学生を対象にボードゲームやカードゲームを実施

2016年11月19日、聖学院大学総合図書館が、米国図書館協会(ALA)等によって行われている国際的なイベント「図書館でゲームをする日」(International Games Day @ Your Library)にあわせ、学生の教養や知的好奇心を高めることを目的に、『スコットランドヤード』『指輪の謎』『横暴編集長』などのボードゲーム・カードゲームを行ないます。

また、1階展示ケースでは、「図書館でゲームをする日」をテーマとした展示も行われています。

1階展示ケース「図書館でゲームをする日」(聖学院大学総合図書館)
http://seiglib.seigakuin-univ.ac.jp/topics.php?tmplatefile=toppage_composition/topics/0000000551/0000000551.html

関連:
International Games Day @ Your Library(ALA)
http://igd.ala.org/category/2016-international-games-day/

参考:
武雄市図書館(佐賀県)、武雄を舞台にしたテーブルトークアールピージー(TRPG)を実施
Posted 2016年10月24日

国際図書館連盟、「忘れられる権利」について、図書館の視点からの問題を提示した公開書簡を公開

2016年10月24日、国際図書館連盟(IFLA)が、「忘れられる権利」について、図書館の視点からの問題を提示した公開書簡を公開しています。

Applying the Right to Be Forgotten: IFLA Publishes Open Letter(IFLA,2016/10/24)
http://www.ifla.org/node/10950

Application of Right to be Forgotten Rulings: The Library Viewpoint(IFLA)
http://www.ifla.org/files/assets/faife/statements/161024_ifla_on_rtbf_case_in_france.pdf

Internet Archive、Wayback Machine(beta)にキーワード検索機能を追加

2016年10月24日、Internet Archive(IA)が、これまでURLからしか検索できなかった、取集したウェブページ等へのアクセスを提供する“Wayback Machine”のbeta版にキーワード検索機能を追加したと発表しています。

検索すると、関連するアーカイブされたウェブサイトのホームページのリストが、アーカイブされた情報へのリンク、現在のホームページのサムネイル画像(現在も利用可能な場合)、含まれるコンテンツ(ウェブページ・画像・音声・動画)の数などといったものとともに表示されます。

Beta Wayback Machine - Now with Site Search!(IA,2016/10/24)
http://blog.archive.org/2016/10/24/beta-wayback-machine-now-with-site-search/

シンガポールで、書籍のジャンルにあわせてラッピングされた列車が運行:QRコードを用いた電子書籍の提供も

シンガポールの陸上交通庁と国立図書館委員会が連携し、2016年10月24日から11月20日まで、MRT(マス・ラピッド・トランジット)の北東線及びダウンタウン線で、ミステリー、ファンタジー、セルフヘルプ、自伝といったジャンルにあわせてラッピングされた列車を走らせます。

列車内には、本の内容を短く紹介する読書推奨ウェブサイトにリンクするQRコードも用意されており、そこから専用のアプリ(Android、iOS)を用いて電子書籍をダウンロードすることができます。ダウンロードした電子書籍は3か月間無制限でアクセスできます。

Facebook(National Library Board, Singapore,2016/10/24)
https://www.facebook.com/nlbsg/posts/10153960367250924

Facebook(Land Transport Authority,2016/10/24)
https://www.facebook.com/WeKeepYourWorldMoving/posts/1214221741981393

参考:
ニューヨーク市地下鉄、乗客に電子書籍を提供
Posted 2016年8月30日
http://current.ndl.go.jp/node/32422

歴史資料ネットワーク、「鳥取県中部を震源とする地震の被災地のみなさま、ならびに災害ボランティアのみなさまへ(歴史資料保全のお願い)」を発表

2016年10月24日、歴史資料ネットワーク(史料ネット)が、「鳥取県中部を震源とする地震の被災地のみなさま、ならびに災害ボランティアのみなさまへ(歴史資料保全のお願い)」を発表しています。

鳥取県中部を震源とする地震の被災地のみなさま、ならびに災害ボランティアのみなさまへ(歴史資料保全のお願い)(史料ネット,2016/10/24)
http://siryo-net.jp/info/2016-tottori-eq-emergency/

参考:
CA1743 - 被災資料を救う:阪神・淡路大震災からの歴史資料ネットワークの活動 / 川内淳史
カレントアウェアネス No.308 2011年6月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1743