デザイン会社IDEOが、シカゴ公共図書館およびオーフス公共図書館と協力し、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の助成を得て、図書館のためのデザイン思考のツールキット“DESIGN THINKING FOR LIBRARIES: A TOOLKIT FOR PATRON-CENTERED DESIGN”を作成し、2014年12月31日付で公開しました。
2015年1月5日、オランダ王立図書館(KB)が、“The power of our network”をスローガンとして、KBの2015-2018の戦略計画を公開しました。オランダでは2015年1月1日から、“Wet Stelsel Openbare Bibliotheekvoorzieningen(the Public Library Provisions System Act)”が施行され、この法律のもと、KBは、これまで学術情報において果たしてきたように、公共図書館の分野においても中心的な役割を果たすこととされているとのことです。
2015年1月9日、米国調査機関Pew Research CenterのPew Internet & American Life Projectが、ソーシャルメディア利用に関する調査結果“Social Media Update 2014”を公表しました。この調査結果は、2014年9月に米国在住者2,003人を対象にして行われた電話調査に基づいているとのことです。
2015年1月12日、英国図書館(BL)が2015年-2023年の戦略計画“Living Knowledge: The British Library 2015-2023”を公開しました。この計画では、管財、調査、ビジネス、文化、教育、国際関係において、BLが公共的価値をいかに実現し、また、調査、インスピレーションや楽しみのために、すべての人に知的財産を利用可能とするというBLのミッションをどのように遂行するのかについて解説をしているとのことです。
Teresita C. Moran氏(ファーイースタン大学)による「ハイヤン台風から学んだこと:フィリピン図書館の経験」、Premila Gamage博士による「スリランカの津波で影響を受けた図書館の復旧努力」、河村宏氏(DAISY Consortium前会長)による「インクルーシブな災害アーカイブの開発-人類の共有資産としての被災体験と災害知識の共有における図書館の役割」の3つの講演が予定されているとのことです。講演には通訳がつくとのことです。
物理学を中心としたプレプリントサーバ"arXiv"の収録論文数が100万件を突破したことを、現在"arXiv"を運営しているコーネル大学図書館(Cornell University Library)が発表しています。既に英Nature誌オンライン版ニュース記事で2014年12月29日に100万件を突破したことが報じられていましたが、2015年1月12日付けでコーネル大学図書館から正式にプレスリリースが出されました。また、arXiv設立者のPaul Ginsparg氏等から寄せられた、収録論文数100万件突破に対する祝福のコメントがYouTubeで公開されています。
記事では最初にSTAP細胞事件に関連する論文撤回が取り上げられているほか、SAGE社の雑誌” Journal of Vibration and Control ”で1人の著者が複数の別名を使って自分の投稿論文を自分で査読していたことが発覚した事件や、SpringerとIEEEの出版する会議録に機械生成されたでたらめな論文が掲載された事件等、査読をめぐる不正も取り上げられています。