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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2015年8月3日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)がオープンアクセスリポジトリにおける資源タイプ(Resource Type)に関する統制語彙表のドラフト版を公開しました。
これはリポジトリに関わる用語の統制について、国際的なコンセンサスを確立しようという活動の第一弾として公開されたものです。リポジトリにおける資源タイプについて、英語だけではなく中国語、フランス語、スペイン語など複数の言語で統制語を定めるとともに、その同義語(非統制語)や定義をまとめてURIを付与しています。
2015年8月1日から2015年10月1日にかけ、このドラフト版に対する意見を募集するとのことです。
COAR Launches Draft “Resource Type” Vocabulary for Open Access Repositories(COAR、2015/8/3付け)https://www.coar-repositories.org/news-media/coar-launches-draft-resource-type-vocabulary-for-open-access-repositories/
Resource Type Vocabulary(COAR)
2015年8月4日、米SPARCは85以上の教育・図書館関係団体と共同で、オバマ大統領に対し米政府の第三次オープンガバメント行動計画(Open Government National Action Plan)に教育資源のオープン化を盛り込むことを呼びかける書簡を送付・公開しました。
これは2015年6月に米大統領府が発表した、次期オープンガバメント行動計画に対する提案募集に応じたものです。公開書簡の中では連邦政府機関の助成によって作成された教育資源について、オープン化を強く推進する方針を策定し、インターネット上で自由にアクセスできるようにすることや再利用を認めるようにすること等を提案しています。
Coalition Letter to President Obama Calling for OER Policy Commitment(SPARC、2015/8/4付け)http://www.sparc.arl.org/news/oerusa-letter
SPARC Calls on White House to Open Up Access to Federally Funded Educational Resources(SPARC、2015/8/4付け)
米メリーランド州ボルチモアにあるウォルターズ美術館が、オンラインコレクション18,000点以上の画像とメタデータについて、ライセンスをCC0(パブリックドメイン)とすることを発表しました。
ウォルターズ美術館は2011年からオンラインコレクションをクリエイティブコモンズの「表示-非営利-継承 3.0」(CC BY-NC-SA 3.0)ライセンスで公開しており、これらのコレクションは同美術館のWebサイトから閲覧できるほか、Wikimedia Commonsにも取り入れられていました。それらのコレクションはWikimediaに関連する4,000以上のページで利用されています。
コレクションのライセンスがパブリックドメインとされたことにより、今後は誰もがその目的に関わらず、制約なく画像等を再利用できるようになります。
Walters Art Museum goes CC0(OpenGLAM、2015/7/30付け)http://openglam.org/2015/07/30/walter-art-museum-goes-cc0/
Policy on Digital Images of Collection Objects Usage(The Walter Art Museum)http://art.thewalters.org/license/
2015年8月5日、通信による教育を実施する八洲学園大学は、株式会社図書館流通センター(TRC)と協定を結んだことを発表しました。
この協定により、TRCに在職するスタッフが八洲学園大学で司書資格を取得すると、一部学費が還付されるとのことです(入学期内から司書資格取得以後、一定期間のTRC在職が条件)。
株式会社図書館流通センターと協定を結びました(八洲学園大学、2015/8/5付け)http://www.yashima.ac.jp/univ/news/2015/08/post-293.html
参考: 八洲学園大学、図書館業務の受託等を行う株式会社ヴィアックスと協定を締結 Posted 2015年6月1日http://current.ndl.go.jp/node/28575
2015年7月30日付けの英Jiscブログ” Jisc Scholarly Communications”記事で、機関リポジトリソフトウェアEPrintsとDSpace向けに、研究助成機関が要求するAPI仕様RIOXXに対応するためのプラグインとパッチが公開されたことが報じられています。
RIOXXは英国研究会議(RCUK)がその助成を受けた研究の成果をトラッキングできるようにすることを目的に、助成研究成果を収録する機関リポジトリに対して対応するよう要求しているAPI仕様です。今回公開されたEPrints向けのプラグインや、DSpace向けのパッチをインストールすることによって、それぞれのソフトウェアを使用している機関リポジトリはRIOXXに対応することができます。
Jiscではさらに英高等教育助成会議(HEFCE)と協力し、研究評価フレームワークREF2014の要求仕様に対応するためのプラグインも開発中であるとのことです。
Update on RIOXX plug-in and REF plug-in(Jisc Scholarly Communications、2015/7/30付け)
2015年8月18日、キャンパスプラザ京都2階ホールにて、京都府庁内ベンチャー事業「公共図書館等文化施設によるインテレクチュアルコモンズの有効性について」チームが主催するイベント「出会いと対話の快感ライブラリー ~あなたも一緒につくろう!府立図書館の予想外の楽しみ方~」が開催されます。
このイベントは京都府の庁内ベンチャー事業(職員育成に関わる研究活動)の一環として実施されるものです。主催する「公共図書館等文化施設によるインテレクチュアルコモンズの有効性について」チームは2015年秋に京都府知事に対し、「場としての図書館」に関する新しい施策を提案することを予定しているとのことです。今回のイベントではその提案内容の充実に向け、府民や行政、大学研究者、学生、NPOなど様々なセクターの人が集まり、新しい場の可能性についてフューチャーセッション方式での話し合いを行うとされています。
英国図書館(BL)は、2015年8月1日、セント・パンクラス館が、イングランドの歴史的環境に関与する公的機関である“Historic England”の助言を得て、歴史的遺産の担当大臣のクロウチ氏(Tracey Crouch)からGrade Iの建築物に指定されたと発表しています。
同館は、建築家、コリン・セント・ジョン・ウィルソン卿と彼のパートナーであるMJロング氏により1982年から1999年にかけて設計されたもので、GradeⅠの建築物はイングランドで登録された建築物のトップの2.5%にあたるとのことです。
British Library at St Pancras receives highest listed building status(BL,2015/8/1)http://www.bl.uk/press-releases/2015/july/british-library-receives-highest-listed-building-status
2015年9月25日、日仏会館において、製本家・書籍修復家の岡本幸治氏を講師に迎えた講演会「「もうひとつの書物文化 ルリユール」が開催されるそうです。
フランス・ルリユール(工芸製本)の歴史、ルリユールの魅力、さらには書物保存における製本研究の重要性について、フランス国立図書館製作スライド「フランスのルリユール80選」映写とともにお話しいただく講演会とのことです。
参加費は無料で、要予約、定員50名(先着順)とのことです。
■イベントのご案内 「もうひとつの書物文化 ルリユール」(日仏図書館情報学会,2015/8/1)http://www.sfjbd.sakura.ne.jp/http://www.sfjbd.sakura.ne.jp/03_main/sub/pdf/okamoto.pdf
2015年8月3日、絶版マンガ図書館は、「マンガ図書館Z」にサービスをリニューアルしたことを発表しました。
会員登録をしなくてもデジタル化したマンガを無料で読めるようになったほか、ビューワーが51か国語への自動翻訳に対応しました。また、会員登録をするとPDF版の購入や作品のアップロードが可能となるようです。
2015/08/03 「絶版マンガ図書館」は「マンガ図書館Z」にサービスリニューアルしました! (マンガ図書館Z, 2015/8/3)http://www.mangaz.com/information/detail/1892
マンガ図書館Zhttp://www.mangaz.com/
参考: Jコミ、電子書籍サイトを「絶版マンガ図書館」にリニューアル Posted 2014年7月11日http://current.ndl.go.jp/node/26559
丸善ジュンク堂書店は8月21日、京都にカフェ併設の大型書店「丸善京都本店」をオープンするとのことです。場所は、河原町三条 京都BALの地下1階と地下2階で、旧店舗が閉店してから10年ぶりの営業となります。
2005年10月の閉店時には、閉店を惜しむ来店客が本の上にレモンを置くという現象が話題になりましたが、オープンを記念して8月31日までの期間限定で、ハイブリッド型書店サービス「honto」の電子書籍ストアにて梶井基次郎の『檸檬』(対象は、オリオンブックス『檸檬』、ゴマブックス『梶井基次郎 傑作選』の2タイトル)を無料配信するとのことです。
小説『檸檬』の舞台、「丸善 京都本店」が10年ぶりに復活します(honto、2015/08/03)http://honto.jp/info/detail_041000006068.html
hontoで梶井基次郎『檸檬』2タイトルが無料に 丸善京都本店オープン記念(IT media eBook USER、2015/08/04)http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1508/04/news066.html
【お知らせ】京都に丸善書店が約10年ぶりに復活します(丸善ジュンク堂書店、2015/06/30)
米国図書館協会(ALA)は、2015年6月29日に、知的自由委員会が、“Library Privacy Guidelines for E-book Lending and Digital Content Vendors”(電子書籍の貸出およびデジタルコンテンツベンダーのための図書館プライバシーガイドライン)を承認したと発表しています。
図書館利用者のプライバシー保護のために従うようにベンダーに対してベストプラクティスの概要を説明しているこの文書は、図書館利用者への電子ブックの貸し出しやデジタルコンテンツを配信する際の効果的なプライバシー保護の方針と手順を開発するためにベンダーや図書館が協力することを意図しているとのことです。
New privacy guidelines encourage libraries and vendors to work together to protect reader privacy(ALA,2015/8/4)http://www.ala.org/news/press-releases/2015/08/new-privacy-guidelines-encourage-libraries-and-vendors-work-together-protect
米国図書館協会(ALA)及び米国各地の公共図書館では、9月を図書館カード登録月間(Library Card Sign-up Month)としていますが、今年の公共広告には、スヌーピーが用いられており、イラストを掲載したポスター等の公共公告(PSA)がALAのキャンペーンサイトに掲載されています。
Connect and plug in with your library card ? September is Library Card Sign-up Month(ALA,2015/8/4)http://www.ala.org/news/press-releases/2015/08/connect-and-plug-your-library-card-september-library-card-sign-month
2015 Library Card Sign-up Month Press Kithttp://www.ala.org/news/mediapresscenter/presskits/lcsum
参考: 米国の公共図書館で、2013年の図書館カード登録促進キャンペーン月間始まる Posted 2013年9月3日http://current.ndl.go.jp/node/24301
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