LGBTQ(lesbian, gay, bisexual, transgender, queer/questioning)を扱った2冊の絵本、”My Princess Boy”と”This Day in June”を図書館の児童書コーナーに置くことについて住民から批判が寄せられていた米フッド郡で、2015年7月14日、これらの絵本の処遇をめぐる郡政委員会が開催されました。当日は200人以上の市民が参加し、40名以上から発言があったとのことです。
2冊の絵本のうち”This Day in June”は図書館長の決定で児童書コーナーから両親向けのコーナーに移動されていましたが、”My Princess Boy”は現在も児童向けの絵本コーナーに置かれています。郡政委員会ではこれらの絵本について、図書館協議会の決定を覆すような決定はなされず、報道では今後も図書館に置かれ続けるだろうとされています。
LGBT Books For Kids Will Stay On Hood County Library Shelves, Commissioners Say(KERA NEWS、2015/7/14付け)
途上国において図書館を通じ、デジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)は、アルメニアにおいて、初となる国の電子学位論文に関するリポジトリの構築と、若手研究者や学生や大学関係者等を対象とした、オープンアクセス(OA)の促進を図る取組み“Enabling Open Access Electronic Theses and Dissertations as High Priority Scholarly Resources for Armenian Research and Education Communities”の開始を発表しています。
EIFLの援助を受け、アルメニア電子図書館コンソーシアム(Electronic Library Consortium of Armenia:ELCA)が、アルメニア国立図書館やNational Academy of Sciences of Armeniaなどと連携しつつ、大学や研究センターやなどにおけるワークショップ開催、世界各地でもイベントが開催される「オープンアクセスウィーク」の祝賀、リポジトリに関する出版物の刊行、などを実行していくとのことです。
これは、2014年6月に公開した”Recommended Format Specifications”の2015-2016年版です。
”Recommended Format Specifications”の公開以来、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、英国図書館(BL)などの国立図書館をはじめ、写真の専門家、Recording Industry Association of America(RIAA)などに至るまで、さまざまな方面から意見が寄せられました。それに基づき、静止画資料や録音資料に関する記述などを修正し、また文書のレイアウトやタイトルを変更しました。タイトルの変更は、この文書が技術仕様に関するものではなく、利用者のためのガイドであることを明確にするためとのことです。
Keeping Up With the Joneses: The New Recommended Formats Statement(LC, 2015/7/15)