アーカイブ - 2015年 6月 18日 - car

大学1年生向けの図書館オリエンテーション「アメージング・ライブラリー・レース」を通じた、学生の主体的学習と学習理解度の評価(文献紹介)

‘Jounal of Information Literacy’誌で、「アメージング・ライブラリー・レース」(Amazing Library Race)という米国の大学図書館におけるオリエンテーションに関し、学生の主体的学習の到達度や学習理解度を調査・分析した論文が掲載されています。

「アメージング・ライブラリー・レース」は、大学1年生向けの図書館オリエンテーションの名称で、説明を受けた後、図書館の様々な部門とサービスに関して課題が課され、3~5人程度のグループで取り組むもので、米国のテレビ番組“The Amazing Race”に肖って名づけられたようです。2006年にアリゾナ大学で初めて実施されて以降、学生の情報リテラシーを評価するために改良され、実施されているものとのことです。

この論文では、「アメージング・ライブラリー・レース」の有効性を評価するに当たって、ルーブリック(rubric)が開発されており、(1)「アメージング・ライブラリー・レース」に参加した学生を14時間観察した結果と(2)学生グループが課題に取り組んだ結果(64件)を数値化したデータ(例:ワークショップで制限時間内に課題をクリアできた学生の割合、課題に対するミスの数等)から、IBM社の統計解析ソフト“SPSS”なども用いて分析が行われています。

米国国立公文書館(NARA)、永久保存記録の法的移管の適切な時期についての公示を発表

2015年6月17日、米国国立公文書館(NARA)は、永久保存記録の法的移管の適切な時期についての公示を行いました。

この公示は、政府機関に対して、媒体や形式に関わらず、永久保存記録がNARAでの法的保存に移管されるべき適切な時期を決定するための日程の案内を規定しているとのことです。

一般的には、機密扱いされていない記録は15年より前に、機密扱いされている記録は25年より前にNARAへの法的移管の予定をしてはいけないとのことで、この公示には日程確定の手助けとなるチェックリストがあり、政府機関とNARAの職員が、記録が15年より前に移管するのが法的に適切かどうかを確定するツールとなるとのことです。

Release of NARA Bulletin 2015-01(Official blog of the Office of the Chief Records Officer at the National Archives,2015/6/17)
http://blogs.archives.gov/records-express/2015/06/17/release-of-nara-bulletin-2015-01/

山梨県立図書館と静岡県立中央図書館、富士山関係資料に関する連携協定を締結

2015年6月2日、山梨県立図書館と静岡県立中央図書館は、富士山関係資料に関する連携協定を締結しました。

両館で所蔵する富士山関係資料を相互に活用できる環境を整え、富士山の自然、文化を国内外に情報発信する事が目的で、今後、交互に交流を深め、富士山に関する資料の相互貸借や教育現場での活用等を検討していくとのことです。

静岡県立中央図書館と富士山関係資料に関する連携協定を締結しました。(山梨県立図書館,2015/6/18)
http://www.lib.pref.yamanashi.jp/oshirase/2015/06/post-125.html

参考:
静岡県立中央図書館、「富士山の日」に合わせ所蔵する富士山資料をデジタルライブラリーで公開
Posted 2014年2月24日
http://current.ndl.go.jp/node/25549

仏・CNIL(情報処理及び自由に関する国家委員会)、「忘れられる権利」の適用範囲を全てのドメインに拡大するよう、Googleに命ずる

2015年6月12日、フランスの情報処理及び自由に関する国家委員会(Commission nationalede l'informatique et des libertés:CNIL)は、Googleに対し、「忘れられる権利」に基づく削除要請に応じる範囲を、EUドメイン(“.fr”や“.uk”など)以外の全てのドメイン(“google.com”も含む)に拡大するよう、命じました。

CNILは、フランスにおけるデータ保護当局(data protection authority)であり、これまでも国内からの訴えを受理したものの、GoogleにはEUドメイン以外の削除は拒否されてきたとのことですが、欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(Court of Justice)の裁定の通り、効力を発するためには全てのドメインにおける削除が必須であるという考えであるようです。

今後、CINILは一定期間内にGoogleが今回の命令に応じない場合、制裁を課すために、勧告する報告書を起草する構えであるとのことです。

CNIL orders Google to apply delisting on all domain names of the search engine(CNiL, 2015/6/12)

Europeana、Europeana Data Model (EDM) に関する白書を公表

Europeanaは、2015年6月17日、Europeana Data Model (EDM) に関する白書を公表しました。

この白書ではEDMの近年の発展を概観しており、文化遺産のデータにとって適切なフレームワークであり続けるための理念が強調されています。

内容はEDMの概要、EDMの発展とモデルとしての精緻化、EDMの活用と普及などで構成されており、

・Europeana FoundationはEDMの柔軟性の維持や関連文書の十分な提供のために最善を尽くしており、その柔軟性により”Europeana Sounds”のような特定のアグリゲータのデータのためにEDMを容易に拡張できたこと

・EDMがEuropeanaのほか米国デジタル公共図書館(DPLA)やドイツデジタル図書館(Deutsche Digitale Bibliothek – DDB)などでも使用されていること

などが言及されています。

The Europeana Data Model: A living model 5 years on(europeana pro, 2015/6/17)
http://pro.europeana.eu/blogpost/the-europeana-data-model-a-living-model-5-years-on

米国国立公文書館(NARA)、第一次世界大戦における英国の写真家の写真をオンラインカタログで公開

2015年6月17日、米国国立公文書館(NARA)が第一次世界大戦における英国の写真家の写真をオンラインカタログで公開したと発表しています。

英国の写真家によって撮影されたこの一連の写真は、第一次世界大戦での軍隊の活動やいくつかの国の人員について描いており、軍隊の進軍、塹壕での生活の状態、輸送や通信の問題、食料供給の動き、戦場経験の背景にある人間の悲惨さ、銃後の関与等を示す、戦争の主な軍隊の軍事行動等をテーマにしたものを含むとのことです。

National Archives Trust Fundの資金援助によりデジタル化されたこれらのパブリックドメインの記録は、教師、地域のコミュニティグループから博物館、映画製作者まで誰でも利用可能にするという目的があるとのことです。

What’s New in the National Archives Catalog: British Photographs of World War I(The National Archives AOTUS BLOG,2015/6/17)
http://aotus.blogs.archives.gov/2015/06/17/whats-new-in-the-national-archives-catalog-british-photographs-of-world-war-i/

おおぶ文化交流の杜図書館、「大府市郷土資料デジタルアーカイブ」をADEACで公開

2015年6月18日、おおぶ文化交流の杜図書館(愛知県大府市)は、同館の所蔵する『大府市誌 近世村絵図集』(1982年刊行)をデジタル化し、歴史資料検索閲覧システム“ADEAC”で公開しました。

市内の地域を地図から探すことができ、地図の一覧もサムネイル付きで掲載されています。

『大府市郷土資料デジタルアーカイブ』
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/2322305100

ADEAC(※2015/6/18付で、「お知らせ/Information」欄に、「『大府市郷土資料デジタルアーカイブ』を公開しました。」とあります。)
https://trc-adeac.trc.co.jp

大府市誌 近世村絵図をデジタル化しました(おおぶ文化交流の杜図書館, 2015/6/18)
https://library.allobu.jp/csp/c1/OPW/OPWNEWS.CSP?SID=LvOQpJ3y6r_0U7cSYhm26_650QenrHtJkVU8c1Ljo235&PID=OPWNEWSLIST&DB=LIB&MODE=1&LIB=&TKAN=ALL&CLASS=ALL&IDNO=100113

大阪市立中央図書館、「国立文楽劇場 公演関連展示」を開催

2015年6月19日から8月19日まで、大阪市立中央図書館で「国立文楽劇場 公演関連展示」が開催されます。国立文楽劇場の7月からの公演にあわせ、演目(「東海道中膝栗毛」や「生写朝顔話」など)に関連する本などを展示するとのことです。

また、国立文楽劇場は、大阪の問屋と本屋が「ほんまに読んで欲しい1冊」を選び、その本の販売で得られた収益の一部を社会福祉施設を通じて、大阪の子供たちに本を寄贈するプロジェクト“OsakaBookOneProject”を応援しているとのことで、展示とともにこのプロジェクトについても紹介されるようです。

【中央】 B1F図書展示「国立文楽劇場 公演関連展示」 - 大阪市立図書館
http://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jo03x86lp-510

facebook(OsakaBookOneProject, 2015/6/18)
https://www.facebook.com/OsakaBookOneProject/posts/835410356534537

来月の公演予定一覧(国立文楽劇場)
http://www.ntj.jac.go.jp/bunraku/nextmonth.html

夏休み文楽特別公演(国立文楽劇場)

国際図書館連盟(IFLA)とBrill社、2015年のオープンアクセス賞にDirectory of Open Access Books(DOAB)を選定

2015年6月17日、国際図書館連盟(IFLA)とBrill社は、オープンアクセスの書籍のディスカバリーサービスを行うオランダのDirectory of Open Access Books(DOAB)を、同分野において極めてすぐれ革新的な独創力があるとして2015年のオープンアクセス賞(IFLA/Brill Open Access award)に選定したと発表しています。

同賞は、IFLAとBrill社により2013年に創設された、学術書のオープンアクセス分野でのイニシアチブのために創設された賞です。

IFLA/Brill Open Access Award 2015 goes to DOAB(IFLA,2015/6/17)
http://www.ifla.org/node/9630

IFLA/Brill Open Access Award 2015 Goes to DOAB(Brill,2015/6/17)
http://www.brill.com/news/iflabrill-open-access-award-2015-goes-doab

Directory of Open Access Books(DOAB)
http://www.doabooks.org/

参考:

【イベント】歴史資料ネットワーク2015年度総会・シンポジウム「被災史料保全の広がりを考える」(7/5・大阪)

2015年7月5日、歴史資料ネットワークが、神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ(大阪市)にて、2015年度総会、ならびにシンポジウム「被災史料保全の広がりを考える」を開催するとのことです。

シンポジウムでは、史料ネット設立当初のメンバーや、2004年の台風23号被害で、初めて水損史料の救済に取り組んだメンバーなどが、活動を踏まえた報告と討論を行なうとのことです。被災史料の救出にとどまらず、史料を通じて地域と向き合い、地域と歴史の研究を切り結ぶ道を、多様な観点で議論するそうです。

午後のシンポジウムは、誰でも参加可能で、事前申し込み不要、資料代として500円が必要のようです。

歴史資料ネットワーク 2015年度総会・シンポジウム「被災史料保全の広がりを考える」を開催します(歴史資料ネットワーク Blog,2015/6/17)
http://siryo-net.jp/event/20150705-annual-meeting/

東京大学史料編纂所、所蔵史料目録データベースにて、特殊蒐書「赤門書庫旧蔵地図」の情報を公開

2015年6月17日、東京大学史料編纂所が、所蔵史料目録データベースにて、特殊蒐書「赤門書庫旧蔵地図」の情報を公開したと発表しています。一部デジタル画像が閲覧できるものもあるようです。

「赤門書庫旧蔵地図」とは、明治政府以来の歴史編纂・地理編纂所機関によって形成されてきた地図群であり、煉瓦造りの東京大学赤門書庫のもっとも奥に、いわばタイムカプセルのように保管されてきたものとのことです。

今年度のニュース&トピックス(東京大学史料編纂所)
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/news/news-j.html
※「2015/06/17 所蔵史料目録データベースにて、特殊蒐書「赤門書庫旧蔵地図」の情報を公開いたしました。」とあります。

苫小牧市立中央図書館、「2015図書館サービスアンケート実施結果」を公開

2015年6月14日、北海道の苫小牧市立中央図書館はサービスアンケートの実施結果を同館のウェブサイト上で公開しました。アンケートは2015年4月に実施され、内容は利用実態や図書館広報の実態把握、サービス認知度等について問うもので、回収数は365で、回収率は73%でした。

以下のような内容についても報告されています。

●回答者の属性
・60代からの回答が最多(108名、約30%)

●図書館の新刊情報やイベントの情報を入手する手段(複数回答可)
・「館内掲示」が最多(214名が選択)
・「図書館報」は6名、「図書館HP/ブログ」は63名が選択

●良く読む本/雑誌のジャンル(複数回答可)
・「小説・文芸」が最多(227名が選択)、次いで「実用書」(194名が選択)
・3位のジャンルは「健康・医療」(72名が選択)

●読みたい本を探すとき、最も参考にするもの(単一回答)
・「新聞」が最多(114名が選択)
・2位は「図書館」や「書店」に僅差で勝り「インターネット」(68名が選択)

●図書館の利用頻度と利用目的(単一回答)
・頻度は「月に1回以上」が最多(250名が選択)
・目的は「読書」が最多(252名が選択)

●10年後の苫小牧市立中央図書館に一番必要と思われること(単一回答)