アーカイブ - 2015年 6月 16日 - car

「ねこあつめ」に学ぶ(記事紹介)

2015年6月15日付の大学・研究図書館協会(ACRL)のブログで、日本のスマートフォン向けゲームアプリ「ねこあつめ」が一部の米国の図書館員らで流行していることと、その経験から図書館員らが様々な知見を得ている様子が紹介されています。ブログ記事の著者はニューヨーク市立大学クイーンズ校の図書館員であるKelly Blanchat氏です。

「ねこあつめ」はプレイヤーが自身の「家の庭先」に遊びに来たねこを眺める、というコンセプトのゲームです。日本語版のインタフェースしかありませんが、Kelly氏は言語の障壁があるにも関わらず容易に操作を理解でき、楽しめることに着目し、データベースや図書館の情報資源を利用する際に、学生が同じように感じられるようにできないかと考えるようになったとのことです。ブログ記事の中では「ねこあつめ」と図書館のデータベースやチュートリアルが複数の観点から対比されています。

Collecting Cats: Library Lessons from Neko Atsume(ACRLog、2015/6/15付け)
http://acrlog.org/2015/06/15/collecting-cats-library-lessons-from-neko-atsume/

Nekoatume (Phone Cats) and Librarians

図書館の自由委員会、「差別扇動本とされる蔵書の提供について」を公表

2015年6月、日本図書館協会(JLA)図書館の自由委員会は、同委員長名義で「差別扇動本とされる蔵書の提供について」を公表しました。

この文書は「反差別・反レイシズム」活動を行う団体「OoA.Against.Racism」から寄せられた『マンガ嫌韓流』の閉架願いについての公開質問状に対し、図書館の自由委員会の見解を示すものです。

公開質問状では『マンガ嫌韓流』シリーズを「図書館の自由に関する宣言」の第2-1-(1)「人権またはプライバシーを侵害するもの」に該当するとし、日本図書館協会の見解を尋ねています。今回、発表された「差別扇動本とされる蔵書の提供について」では、「『宣言』第2-1-(1)の「人権」を広く解して市民のアクセスを制約することは、『国民の知る自由』という基本的な権利を、資料と施設の提供によって保障することをもっとも重要な任務とする図書館としては、慎重であるべき」と述べています。また、「人権またはプライバシーを侵害」の判断基準については、「被害者の人権保護と著者の思想・表現の自由の確保とのバランス、および国民の知る自由を保障する図書館の公共的責任を考え」、「差別的表現は、特定個人の人権の侵害に直結するものを除き,制限項目に該当しない。」とする過去の規定を確認しています。

差別扇動本とされる蔵書の提供について(日本図書館協会 図書館の自由委員会)

DOAJ、新機能「DOAJシール」運用開始 基準を満たした雑誌に対して付与

2015年6月11日、オープンアクセスジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)は新機能、「DOAJシール」(DOAJ Seal)の運用を始めたことを発表しました。

DOAJシールはアクセシビリティ、オープン性、発見可能性、再利用や著者の権利に関する基準を満たした雑誌に対して付与されるもので、2015年6月11日時点でDOAJ収録誌のうち88誌に対して付与されています。シールの付与自体は2014年3月から始まっていましたが、今後はDOAJのサイト上でも、DOAJシール取得誌の横にはシール画像が表示されるようになるほか、シールを付与された雑誌に限定しての検索を行うことができるようになります。

DOAJ Seal is now live on the site(DOAJ、2015/6/11付け)
https://doajournals.wordpress.com/2015/06/11/doaj-seal-is-now-live-on-the-site/

参考:
DOAJが新たな収録ジャーナル選択基準案を公開、コメント受付中
Posted 2013年6月14日
http://current.ndl.go.jp/node/23726

米退役軍人省のPMCを利用したパブリックアクセス方針

2015年6月10日付けの米SPARCブログで、退役軍人省(Department of Veterans Affairs)のパブリックアクセス方針が紹介されています。

同ブログ記事によれば、退役軍人省のパブリックアクセス方針は米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が2013年2月22日に発表した、政府機関に対してパブリックアクセス方針策定を求めた指令に応えるために、2015年3月上旬に発表されていたものであるとのことです。

退役軍人省のパブリックアクセス方針は助成研究の成果に基づく論文と研究データを対象としており、同省の助成を受けた論文については、著者最終稿を論文の受理後ただちにPMCに登録すること、出版後12カ月以内にPMCで公開することを求める等、論文の公開先としてPMCを利用する方針になっています。

Department of Veterans Affairs (VA) Public Access Plan to Use PMC Platform for Articles(SPARC、2015/6/10付け)
http://www.sparc.arl.org/blog/department-veterans-affairs-va-public-access-plan-use-pmc-platform-articles

欧州委員会、Amazon電子書籍事業を独禁法違反の疑いで調査

2015年6月11日、欧州委員会は、Amazon社の電子書籍事業について、独占禁止法違反の疑いで正式調査を開始したと発表しました。同委員会は、Amazon社と出版社の契約内容に注目し、欧州における電子書籍販売最大手としての支配的な地位を乱用していないか調査するとのことです。

EU Launches Antitrust Probe Of Amazon's E-Book Business(LISNews、2015/06/11)
http://lisnews.org/eu_launches_antitrust_probe_of_amazons_ebook_business

European Commission Opens Opens Formal Investigation Into Amazon’s E-Book Distribution Arrangements(infoDOCKET、2015/06/11)
http://www.infodocket.com/2015/06/11/european-commission-opens-opens-formal-investigation-into-amazons-e-book-distribution-arrangements/

北米研究図書館協会(ARL)、米国におけるテキストデータマイニング(TDM)の役割とフェアユースに関するイシューブリーフを公表

2015年6月15日、北米研究図書館協会(ARL)は、米国におけるテキストデータマイニング(TDM)の役割とフェアユースに関するイシューブリーフを公表しました。

米国のフェアユースの簡単な背景を提示し、この文脈でのフェアユースを支持する8つの事例を含むテキストデータマイニング(TDM)のフェアユースの分析を示しているとのことです。

Fair Use in Text and Data Mining: ARL Publishes Issue Brief(ARL,2015/6/15)
http://www.arl.org/news/arl-news/3643-fair-use-in-text-and-data-mining-arl-publishes-issue-brief#.VX-Jo6yp3fM

東京国立博物館、所蔵品の中から展示中・展示予定の中から「逢いたい!」刀剣のアンケートを実施(~7/20)

東京国立博物館は、同館のウェブサイト上で所蔵品のうち、2015年度に展示中、展示予定の刀剣について「逢いたい!」と思う名刀のアンケートを、2015年7月20日まで実施しています。

投票対象は「三条宗近」、「長船盛景」、「長曽祢虎徹」、「粟田口吉光(厚藤四郎)」、「来国俊」、「長船長光」、「福岡一文字助真」、「相州貞宗」、「大和物(獅子王)」、「福岡一文字」、「伯耆安綱」、「相州正宗」の12作品となっているようです。

なお、このアンケートは、同館に関わる展示作品やシーンについて実施しているもので、同館のウェブサイトでは、過去に実施されたアンケートのバックナンバーも確認することが出来るようです。

2015年度トーハクで逢える名刀(東京国立博物館)
http://www.tnm.jp/modules/r_poll/

米国国立衛生研究所(NIH)、米国国立医学図書館(NLM)を改革する戦略的ビジョンについて承認

2015年6月11日、米国国立衛生研究所(NIH)は、米国国立医学図書館(NLM)のワーキンググループによる最終報告書を承認しました。

この最終報告書は、ワーキンググループがNLMに関する各種文書類の調査やNLMの首脳部との意見交換、パブリックコメントなどを行なった結果をまとめたもので、NLMが生物医学や保健衛生に関して国際的に指導的な立場をとることを維持するための戦略的ビジョンを発表したものとのことです。

この報告書(戦略的ビジョン)では、NLMについて、以下の6つの提言が挙げられています。

(1)アクセシブルかつ信頼性の高い生物医学に関する研究結果及び信用性のある保健衛生情報を収集し、一般大衆、医療専門家、世界中の研究者に普及させる上での主導的立場を取り、常に進化し続けなければならない

(2)生物医学の情報と透明性をもった分析は公共財であるという概念を普及するよう努め、オープンサイエンス、データ共有、研究の再生産等を支援する取組みを先導して行うべきである

(3)NIHにおけるデータ科学に関する知識やプログラムの中心であるべきであり、生物医学に関する研究等を通じて、NIHの振興を図るべきである

小城鍋島文庫研究会、ホームページを公開

2015年6月13日、佐賀を拠点に活動する小城鍋島文庫研究会のホームページが公開されました。

佐賀大学附属図書館所蔵の小城鍋島文庫(小城鍋島藩旧蔵)の文献資料調査から着手し、平成27年度からは科研費研究の調査も始まったもののようです。

活動記録(小城鍋島文庫研究会)
http://sagakoten.jimdo.com/%E6%B4%BB%E5%8B%95%E8%A8%98%E9%8C%B2/
※2015年6月13日に「HPを開設しました!」とあります。

「小城鍋島文庫研究会」のサイトが公開に(Kasamashoin online,2015/6/15)
http://kasamashoin.jp/2015/06/post_3314.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

【イベント】「図書館の自由に関する宣言」60周年記念講演会(8/8・東京)

2015年8月8日、日本図書館協会において、「図書館の自由に関する宣言」60周年記念講演会が開催されます。

憲法学者・カナダ・ブリティッシュコロンビア大学法学部教授で、大阪大学名誉教授の松井茂記氏による講演「図書館と表現の自由―法学者からみた図書館の自由宣言」の後、松井氏と塩見昇氏(大阪教育大学名誉教授、前日本図書館協会理事長)による対談が行われるとのことです。

参加費は無料で事前申込も不要とのことです。

「図書館の自由に関する宣言」60周年記念講演会
http://www.jla.or.jp/portals/0/html/jiyu/seminar2015.html