アーカイブ - 2015年 6月 10日 - car

著者にとって適切なAPCの金額は?―Thieme社が新OA誌で言い値モデルを開始

Thieme社が、新創刊のオープンアクセス誌“The Surgery Journal”において、論文処理費用(APC)の“言い値”(Pay What You Want:PWYW)モデルを開始しました。論文の受理後に、著者は自分で適切だと思う金額のAPCを支払うことになります。

これは、ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンとのプロジェクトで、PWYWモデルに関する研究を行っている同大学のMartin Spann教授が共同リーダーを務めています。プロジェクトでは、論文著者のAPCに対する意識や、オープンアクセス誌のビジネスモデルとしてのPWYWモデルについて研究を行うとのことです。Thieme副社長のDaniel Schiff氏は、「さまざまな関係者がいろいろなことを主張しており、我々としては、著者の声に耳を傾け、彼らがオープンアクセスへのパラダイムシフトをどう評価しているのかを知る必要があると考えた」と述べています。

Thieme to launch new Pay What You Want Open Access Journal this spring(Thieme、 2015/06/03)

【イベント】国立国会図書館(NDL)、日本貿易振興機構アジア経済研究所との共催により平成27年度アジア情報研修を開催(9/17-18・千葉)

国立国会図書館(NDL)は、2015年9月17日、18日に千葉市の日本貿易振興機構アジア経済研究所で、アジア情報研修を実施します。この研修は、アジア情報の収集・提供に関するスキル向上を図るとともに、NDLとアジア情報関係機関との連携を深めることを目的として実施するものです。今回は、日本貿易振興機構アジア経済研究所との共催により実施します。

日時:2015年9月17日(木)、18日(金)
会場:日本貿易振興機構アジア経済研究所
対象:各種図書館、調査研究機関、中央省庁・地方公共団体の職員、大学院生等のうち、初級程度の中国語能力(1年程度の学習経験)と情報検索の基礎知識を持つ方
テーマ:中国と東南アジア諸国の政府情報を調べる

アジア情報研修:平成27年度アジア情報研修(NDL, 2015/6/9)
http://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/asia-workshop27.php

※案内チラシ

北米研究図書館協会(ARL)、大学図書館等におけるウェブアクセシビリティ―の推進に関するブログを開設

北米研究図書館協会(ARL)のAccessibility and Universal Design Working Groupは、2015年6月3日、大学図書館等におけるウェブアクセシビリティーの推進に関するブログを開設したことを発表しました。

このブログは、ARLの”Web Accessibility Toolkit”の機能拡張であり、

・アクセシビリティーやユニバーサルデザイン、デジタルインクルージョンを推進すること
・大学図書館等のデジタル・アクセシビリティーの確保に役立つこと
・大学図書館等と、デジタルコンテンツを提供するために必要なツールや個人、事例とを結び付けること

を目標としています。

今後、アクセシビリティーの検証、eラーニング、興味深い特別プロジェクトなどに関する記事が掲載されるだろうとのことです。

Blog on Web Accessibility in Research Libraries Launched by ARL(ARL, 2015/6/3)
http://www.arl.org/news/arl-news/3588-blog-on-web-accessibility-in-research-libraries-launched-by-arl#.VXTzLtK-2Fw

【イベント】ウィキペディア・タウン in 関西館(7/3・京都)

2015年7月3日、国立国会図書館(NDL)関西館を会場とし、「ウィキペディア・タウン in 関西館」が開催されます。

「ウィキペディア・タウン in 関西館」は、インターネット百科事典 ウィキペディアの編集方法を学び、地域に関するウィキペディアの記事を書くイベントで、

●Wikipediaの記事編集方法
●記事執筆のための参考文献の調べ方

などのガイダンスを受け、Wikipediaの記事を執筆・編集するものです。

参加費は無料で、案内人数は50名程度です。また、パソコンの持参やWikipediaアカウントの事前作成などが必要です。

なお、このイベントは、京都府による「京都府地域力再生プロジェクト支援事業」として、ICTによる地域情報化に関する活動・事業を行う「Code for 山城」が主催するものです。NDL関西館はイベントのプログラムの一部として、利用ガイダンスを実施します。

「テーマ別ガイダンス(ウィキペディア・タウン in 関西館:参加募集中)」(国立国会図書館ホームページ)
http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/events/guidance.html#theme_guidance

東京女子大学丸山眞男文庫、丸山眞男氏の草稿類の資料検索と画像閲覧が可能な「丸山眞男文庫草稿類デジタルアーカイブ」を公開

2015年6月1日、東京女子大学丸山眞男文庫は、「丸山眞男文庫草稿類デジタルアーカイブ」を公開しました。このアーカイブは、1998年に丸山家から東京女子大学に寄贈された、各種草稿類や図書・雑誌などのうち、草稿類の資料検索と画像の公開を目的としたもの、とのことです。

なお、これまで丸山眞男文庫では、2009年に草稿類・閉架図書を公開して以降、丸山文庫所蔵資料の閲覧は、これまで資料の管理・保存等の観点から1日につき1人に限定していたとのことですが、このアーカイブ公開によって資料保存と広範な利用を図りたい考えのようです。

丸山眞男文庫 草稿類デジタルアーカイブ
http://maruyamabunko.twcu.ac.jp/archives/

東京女子大学 お知らせ(東京女子大学ホームページ ※2015/6/1付で「丸山眞男文庫草稿類デジタルアーカイブ(新しいウィンドウで開く)を公開しました。」とあります。)
http://www.twcu.ac.jp/facilities/maruyama/bunko/news.html

丸山眞男文庫草稿類デジタルアーカイブを公開(東京女子大学ホームページ ※2015/6/8付のプレスリリースです)

“Europeana Sounds”プロジェクト、新たな展開へ Europeanaで2万6,620点の録音資料等の提供開始

2015年6月8日、2014年から開始している“Europeana Sounds”プロジェクトの一環として、2万6,620点の録音資料が提供開始となったことが発表されました。今後2年間で、約50万点の録音資料と、約22万点の音声関連のコンテンツを公開するという当該プロジェクトの、嚆矢となる取組みであるとのことです。

今回公開されたコンテンツのジャンルは多岐に及んでいるとのことで、民謡やクラシック、ポピュラー音楽などの録音資料をはじめ、民俗学のフィールドワークに関する資料も含まれているようです。

Europeana Soundsのウェブサイトでは、今回公開された資料の中から、

●東マケドニア・トラキア(ギリシャ北東地域)に関する研究に関連して録音された、ギリシャの伝統民謡と、その録音時の写真等
●英国サーフォーク州で秣の通商に従事していた人へのインタビュー記録
●1940年代に、ピアノと声楽向けに編曲されてシェラック盤に録音された、ラトビアの民謡“Smuidra priede siliņāi”
●マックス・プランク心理言語学研究所(Max-Planck Institute for Psycholinguistics)の“Language Archive”に収録された録音資料

OCLC、世界的なSTM分野やオープンアクセス(OA)出版社と提携し、 WorldCat Discovery Servicesを通じてのコンテンツ検索を可能に

2015年6月9日、OCLCは、科学、技術、工学、医学(STM)分野や他の分野の大手出版社と契約し、WorldCat Discovery Servicesを通じて検索できる電子書籍、雑誌、データベース等のメタデータを追加したと発表しています。

提携したのは以下の出版社等のようです。

科学・技術・工学・医学分野の出版社等
・米国土木学会
・BMJ Publishing Group
・EAGE (European Association of Geophysicists and Engineers)
・informa Healthcare
・SAE International
・SPIE

OAで多分野の出版社等
・Canadiana.org
・Directory of Open Access Books (DOAB)
・Directory of Open Access Journals
・Erudit
・韓国学術情報(KSI)
・OpenEditions
・Project Euclid
・Publishing Technology PLC
・Rittenhouse Book Distributors

これらのいくつかの出版社のメタデータは個々の契約に基づいてOCLCのサービスを通じ利用できるとのことです。

参考:

米国デジタル公共図書館(DPLA)、教育への影響拡大のため、Whiting財団から助成金を獲得

2015年6月9日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、教育への影響拡大のため、Whiting財団より助成金96,000ドルを受け取ったと発表しています。

助成金は12歳以下および高等教育のための資源の開発を開始するために利用されるようで、助成金により、DPLAは、多様な教育者集団の指導のもと、国家教育レベルの基礎の上に創出される主要な資源セットの開発と共有が可能となるとのことです。

また、DPLAは生徒と教師が教育プロセスの一部として彼ら自身の資源を作成できるように、ユーザー生成コンテンツを作成するためのツールを改良するとのことです。

Digital Public Library of America receives $96,000 grant from the Whiting Foundation to expand its impact in education(DPLA,2015/6/9)
http://dp.la/info/2015/06/09/digital-public-library-of-america-receives-96000-grant-from-the-whiting-foundation-to-expand-its-impact-in-education/

参考:

米国図書館協会(ALA)図書館・情報技術部会(LITA)、2014-2015年版の年報を公開

米国図書館協会(ALA)図書館・情報技術部会(LITA)が、2014-2015年版の年報を公開しました。

財政的な課題にもかかわらず、多数の成功と繁栄する組織のままである一方、会員数の減少が課題となっているようです。

LITA Annual Report, 2014-2015(LITA Blog,2015/6/9)
http://litablog.org/2015/06/lita-annual-report-2014-2015/

LITA Annual Report(LITA)
http://connect.ala.org/files/2015AnnualReport.pdf