アーカイブ - 2015年 4月 7日 - car

国立国会図書館、日本点字図書館と共同で視覚障害者等向けのテキスト化データ提供に関する実験を開始

2015年4月7日、国立国会図書館(NDL)は、視覚障害者等の情報アクセスの利便性向上を目指し、国立国会図書館デジタルコレクションの資料のテキスト化について、4月1日から日本点字図書館(「アクセシブルな電子書籍製作実験プロジェクト」)と共同で実験を実施すると発表しました。

実験では、国立国会図書館デジタルコレクションの資料からテキストDAISY製作を行い、製作効率や利用者満足度、システムの他機関での活用可能性等について、検証を行う予定です。

なお、日本点字図書館の発表によると、2015年度からはデジタルテキストの校正に使用されるクラウドソーシング型図書校正システムがNDLに移管されます。

2015年4月7日 視覚障害者等へのテキスト化データ提供に向けて日本点字図書館と共同で実験を開始します
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2015/1209926_1830.html

2015年度も実施「アクセシブルな電子書籍製作実験プロジェクト」参加者募集中!(日本点字図書館, 2015/4/1)
http://www.nittento.or.jp/news/tdaisy2015.html

参考:
日本点字図書館、クラウドソーシングとオープン・コミュニティを活用した「アクセシブルな電子書籍製作実験プロジェクト」を実施

あるオープンアクセス雑誌の生と死(記事紹介)

2015年3月31日付けのRichard Poynder氏のブログ”Open and Shut?”の記事に、2003年にBioMed Central(BMC)社の下で創刊された医学図書館系のオープンアクセス(OA)雑誌、Biomedical Digital Libraries(BDL)に編集委員として参加し、後には編集主幹も務めた元図書館員、Marcus Banks氏へのインタビューが掲載されています。

BDL誌は4年間刊行された後、APCの値上げをせざるを得なくなったことが投稿数の減少につながり、BMC以外のプラットフォームでの刊行も試みられたものの、2008年にBanks氏の決断により終刊しました。インタビューではこの短い一生から何を学ぶことができるか、という観点等について尋ねられています。

国立情報学研究所、JAIRO Cloud移行実験レポートを公開

国立情報学研究所(NII)が、各大学等の運用する機関リポジトリを、NIIが提供する共用リポジトリJAIRO Cloudに移行する実験のレポートを公開しています。

レポートは実験に参加したリポジトリごとに分かれており、2015年4月7日時点で筑波大学、信州大学、核融合科学研究所、旭川医科大学、千葉大学、山形大学のレポートが公開されています。

また、あわせてJAIRO Cloudへの移行マニュアルも公開されています。

JAIRO Cloud移行実験レポートを当サイト上で公開しました。(JAIRO Cloudコミュニティサイト)
https://community.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&&block_id=501#_501

JAIRO Cloud移行実験レポート(JAIRO Cloudコミュニティサイト)
https://community.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_snippet&index_id=57&pn=1&count=20&order=17&lang=japanese&page_id=24&block_id=100

Nature Index 2015アジア太平洋版公開

2015年3月26日号のNature誌の付録として、Nature Index 2015アジア太平洋地域版が公開されていました。これは2014年1月~12月のNature Indexのデータに基づき、アジア太平洋地域の状況を分析したもので、オンラインで無料公開されています。

プレスリリースによれば、共著者の割合に応じて国・研究機関ごとに論文数を案分した上で、雑誌数の少ない宇宙物理学分野の値を重み付けしたWFC(Weighted Fractional Count)に基づくと、アジア太平洋地域で2014年のWFCが最も高かったのは中国(6,032.51)で、次いで日本(3,198.73)、韓国(1,167.49)と続いた、とのことです。日本は生命科学分野で中国を凌いでアジア太平洋地域でトップの位置にある、とされています。

Nature Index 2015 Asia-Pacific(Nature、2015/3/25付け)
http://www.nature.com/nature/supplements/nature-index-2015-asia-pacific/index.html

Nature Index 2015: 中国が、アジア太平洋地域の高品質な科学研究を牽引(Nature Publishing Group、2015/3/26付け)

米国国立標準技術研究所がパブリックアクセス計画を公開

米国国立標準技術研究所(NIST)が公的助成に関するパブリックアクセス計画を公開しています。この方針は米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が2013年2月22日に発表した、政府機関に対してパブリックアクセス方針策定を求めた指令に応えるものです。

NISTのパブリックアクセス計画は論文と研究データの双方を対象としています。論文については、NISTの助成を受けた研究者は、その研究の成果に基づく論文について、出版後12カ月以内に、著者最終版をPubMed Centralで公開することが求められています。この方針は3段階で運用される予定で、2015年中は試験運用としてNISTの発行する雑誌等に掲載された論文を対象とし、2年目はNISTに属する研究者の研究成果全体を、3年目以降は助成を受けた全研究者を対象とするとのことです。

また研究データについては、助成を受けた研究者は、研究データ管理計画を策定することや、データの発見可能性や論文とのリンク実現に資するため、関連するデータのカタログを作成すること等が求められています。

National Institute of Standards and Technology Plan for Providing Public Access to the Results of Federally Funded Research

国際公文書館会議(ICA)、6月9日「国際アーカイブズの日」記念イベントへの参加を呼びかけ

国際公文書館会議(ICA)は、2015年6月9日に実施される、「国際アーカイブスの日」(International Archives Day)記念イベントへの参加を呼びかけているようです。本イベントは今年で8回目の開催となるようです。

記念イベントは、世界中のアーキビストが連携して、職業の重要性と成果を祝うものであるとのことで、所蔵資料から地域ゆかりの文書を一つ選び、画像とその資料に関する解説等を送付することが呼びかけられているようです。

2014年に引き続き、送付された画像やメッセージはウェブサイトで公開されるとのことです。

“The International Archives Day in 2015 (9 June 2015)”
http://www.ica.org/17207/international-archives-day/the-international-archives-day-in-2015-9-june-2015.html

“IAD-2015_Japanese”
http://www.ica.org/download.php?id=3662
※イベント紹介(日本語版)のPDF形式ファイルがダウンロードできます。

ICA(Facebook)

出版社16社がオーディオブック普及に向け連携、「日本オーディオブック協議会」が設立

2015年4月6日、小学館、講談社、KADOKAWA、オトバンクら16社が、オーディオブックの普及に向けて連携し、著作者の利益・権利の確保を目指す「日本オーディオブック協議会」を設立したと発表しています。「オーディオブック市場の分析及び拡大」、「オーディオブックとデジタル・紙の共存・共栄」、「著作者の利益・権利の確保」の達成を目指した団体とのことです。

「日本オーディオブック協議会」設立 (日本オーディオブック協会)
http://www.otobank.co.jp/top/audiobook-council_press.pdf
※プレスリリース

電子書籍の次の柱に――大手出版社など16社、「日本オーディオブック協議会」設立(ITmedia, 2015/4/6)
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1504/06/news155.html

アニメーション・ゲーム分野のオーラルヒストリー、文字起こし原稿と実施プロセス報告書が三館での利用に向けて調整中

メディア芸術分野では特にゲームやアニメーション分野の蓄積が少ないという課題があるとのことです。2011年度、2012年度で、オーラルヒストリーの実施による記録の作成そのものに加え、実施プロセスから得られる今後の学術研究の知見蓄積や人材育成を目的に、アニメーション・ゲーム両分野でのオーラルヒストリーが行われたとのことです。その成果について、新潟市マンガの家、京都国際マンガミュージアム内研究閲覧室、北九州市漫画ミュージアムで、それぞれ2015年5月以降の公開利用を目指して調整が行されているとのことです。

アニメーション分野では、杉井ギサブロー氏(アニメーション監督)、原徹氏(アニメプロデューサー)、ゲーム分野では、櫛田理子氏(ゲームライター)、堀田哲也氏(ゲーム開発者)がインタビューをされており、上記の三拠点で、文字起こし原稿と実施プロセス報告書の利用が可能となる予定とのことです。

オーラルヒストリー 記録資料の公開利用について(メディア芸術カレントコンテンツ, 2015/4/3)
http://mediag.jp/project/project/oh2.html

総括レポート(メディア芸術カレントコンテンツ, 2015/4/3)
http://mediag.jp/project/project/oh2.html#soukatsu