2015年2月11日、英国の経済・社会科学データへのアクセスを提供する“UK Data Service”が、2種類のシソーラスを公開したと発表しています。ひとつは、人文学と社会科学に関するシソーラス“The Humanities And Social Science Electronic Thesaurus(HASSET)”で、もうひとつはHASSETの社会科学領域の語彙をもとに、フランス語、ドイツ語、スペイン語など欧州の12の言語を使用した多言語版のシソーラス“the European Language Social Science Thesaurus(ELSST)”です。ELSSTは欧州社会科学データアーカイブ協議会(CESSDA)のデータを利用しているとのことです。
2015年2月11日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、メタデータの収集や品質管理用のソフトウェア“Krikri”のバージョン0.1.3をオープンソースで公開しました。Krikriは、Ruby on Railsのエンジンを使用した、メタデータを収集し、充実させ、品質管理を行うためのソフトウェアで、メタデータ統合システムHeiðrúnの一部とのことです。
2015年2月10日、図書館情報資源振興財団(CLIR)がレポート“The Center of Excellence Model for Information Services”を公開しました。
“Center of Excellence:COE”とは、特定分野の卓越した研究者を集め、協力し、その研究に必要なリソースへのアクセスを改善することを目指すもので、さまざまな分野で使用されているとのことです。レポートでは、情報サービスの支援への増え続けるニーズに対応するため、図書館において、COEモデルを効果的に適用できるかどうかについて検討したものとのことです。
GISデータを手掛ける米国のesri社が、同社のArcGIS Open Dataを使用してオープンデータサイトを構築している機関のオープンデータを検索できるデータベースを公開しました。現在、1,486の機関が公開する23,047のオープンデータセットが利用できるとのことです。日本では北海道室蘭市の「むろらんオープンデータライブラリ」が登録されています。
北米研究図書館協会(ARL)は、2013年秋から2014年春にかけて行った、戦略的思考とデザインに関する取組みをまとめたレポート“Report of the Association of Research Libraries Strategic Thinking and Design Initiative”を公開しました。レポート自体は2014年8月付となっており、2015年2月6日のARLのウェブサイトで紹介されています。