英国図書館(BL)では、Arcadia Fundの支援を受け、滅失の危機にさらされている文化遺産を守るための助成プロジェクト“Endangered Archives Programme”を2004年から実施しています。このプログラムでは、78か国の246のプロジェクトに助成を行い、危機に瀕した文化遺産をデジタル化し、プロジェクトのページで公開したとのことです。10周年を記念して、その取組みをまとめた書籍“From Dust to Digital: Ten Years of the Endangered Archives Programme”が2015年2月付で刊行されました。オンラインで全文が閲覧できます。
米国議会図書館(LC)内に置かれている米国著作権局が、著作権局のサービスにおける技術課題や業務改善の調査を担当するプロジェクトチームによる報告書“Report and Recommendations of the Technical Upgrades Special Project Team”を公開しました。これは、2011年10月に著作権局により発表された、2013年10月までの期間における著作権政策の優先的取り組み事項とプロジェクトをまとめた文書“Priorities and Special Projects of the United States Copyright Office: 2011-2013. ”であげられた、10のプロジェクトのうちの1つである“Technical Upgrades to Electronic Registration”に関する報告書とのことです。著作権局の業務等を改善する多くの提案がなされているとのことです。
米国大学研究図書館協会(ACRL)が、米国の大学図書館建築に関するレポート“Building with Purpose: A Quantitative Overview of U.S. Academic Library Construction 2000-2014”を公開しました。2000年から2014年の14年間に新たに建築された米国の大学図書館のデータと調査分析のレポートとのことです。
Journal of the Association for Information Science and Technology(JASIST)誌に掲載予定の論文、”The “total cost of publication” in a hybrid open-access environment: Institutional approaches to funding journal article-processing charges in combination with subscriptions”の早期公開版が、2015年2月13日付けで公開されています。著者は英シェフィールド大学のStephen Pinfield氏らです。なお、JASIST誌は有料ですが、本論文はオープンアクセス(OA)で公開されています。
ADBのプレスリリースでは、Vice-President for Knowledge Management and Sustainable DevelopmentであるBindu N. Lohani氏の言葉として、「(例えば)アゼルバイジャンの大学院生の中に、次代の開発に関わる優れたアイディアを持っている人がいるかも知れない」、「彼ら・彼女らがその優れたアイディアの実現のために必要な情報や研究成果に制限なくアクセスできるよう保障することは、我々の義務である」というコメントが紹介されています。