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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2015年11月4日、東北学院大学は、同学の学生が携わってきた、東日本大震災被災地域における文化財レスキュー活動関連の研究資料を「東北学院大学学術情報リポジトリ」で公開されました。
震災の発生後、旧牡鹿町(現在の石巻市)の文化財レスキューに歴史学科民俗学実習の学生たちが継続的に携わってきたとのことで、仙台市・石巻市・女川町で複数回開催された展示会・ワークショップ等の記録を中心に、チラシ・ポスター・パンフレットなどが中心となっているとのことです。
東北学院大学学術情報リポジトリ 文化財レスキュー活動関連資料https://tohoku-gakuin.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_snippet&index_id=120&pn=1&count=20&order=7&lang=japanese&page_id=34&block_id=86
研究資料のインターネット公開のご紹介:東日本大震災被災地域における文化財レスキュー活動関連研究(東北学院大学, 2015/11/4)http://www.tohoku-gakuin.ac.jp/info/top/151104-1.html
参考:
2015年12月3日、出版社・学協会が公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けて組織した官民イニシアティブであるCHORUSが、米国国立標準技術研究所(NIST)と連携して、助成金を得た研究報告へのパブリックアクセスを前進させるため、NISTが資金提供した研究結果へのアクセスを改善する試行プロジェクトを開始すると発表しています。
NISTは、2015年4月に、同研究所が資金を提供した研究結果の内容やデータへのパブリックアクセスを実施するための計画を公表しており、出版社のウェブサイトで閲覧できる雑誌論文は、PubMed Centralでも閲覧できるようになっているとのことです。
CHORUSでは公式の雑誌のサイトで公表された信頼のおける論文を提示するとのことで、NISTでは、学術的・技術的成果の公表をPubMed CentralとCHORUSで行う計画であるが、二つのサービスは分かれていて相補うものであるとのことです。
両者の合意は2016年12月まで効力を持つとのことです。
NIST and CHORUS Launch Pilot Project(CHORUS,2015/12/3)http://www.chorusaccess.org/nist-and-chorus-launch-pilot-project/
2015年12月3日、トヨタ産業技術記念館は、同館が保有するトヨタグループの貴重図書をデジタル化したデジタルアーカイブを公開しました。
豊田佐吉が影響を受けたと言われる「西国立志編」をはじめ、創業者に関するものや創業当時の様子を書き記したものなど、計16冊の図書資料をデジタル化したものです。
同館の図書室の専用端末で閲覧公開していたものを一般公開したもののようです。
図書室 デジタルアーカイブ(トヨタ産業技術記念館)http://221.115.247.44/ASEC/digitalarchive/index.php
【図書室】貴重図書デジタルアーカイブ web閲覧公開しました!(トヨタ産業技術記念館, 2015/12/3)http://www.tcmit.org/information/news/2015/12/4044
2015年11月14日、3がつ11にちをわすれないためにセンターは、同センターの約4年間の記録や活動をまとめた「3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告冊子」(2015年2月発行)をウェブサイトで公開しました。
●発災前から発災1カ月後までのこと ●写真、テキスト、音声を用いた記録や、その記録活動 ●映像を用いた記録や、その記録活動 ●アーカイブ活動における資料化や利活用の試み
という4つの章と45のテーマからなるもので、同センターに寄せられた記録を用いながら写真などとともに、記述されています。また、英訳も付されています。
わすれン!活動報告冊子が完成しました。(3がつ11にちをわすれないためにセンター, 2015/11/14)http://recorder311.smt.jp/blog/44763/http://recorder311.smt.jp/wp-content/uploads/w_reports2015s.pdf ※2つ目のリンクは、「わすれン!活動報告冊子」のPDFファイル(15MB)です。
参考: 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)、3がつ11にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)と連携 Posted 2014年10月1日
2015年12月2日付のBoston Globe紙で、ボストン公共図書館の貴重書部門が20名の職員が10週間をかけて、中世の手稿類や貴重書に発生したカビを除去して、12月1日に再オープンしたことが報じられています。
50万冊の図書と100万点の手稿類を含む蔵書は重大な被害は受けていないとのことです。
カビの除去にあたり、職員は、特別な柔らかいブラシとともに低速で高性能粒子捕捉機能を持つ掃除機を使用したとのことです。各々の本の外側に掃除機をかけ、スポンジでふき取り、再度掃除機をかけるという工程をとったとのことです。また、保管箱の外側を掃除し、すべての棚、壁、床、および通気口を洗浄したとのことです。布張りの椅子のシートを張り替えも実施し、カーペットの交換も計画されているとのことです。
清掃のコストには32万5,000ドルかかったとのことです。
カビの発生原因は、1895年に完成した図書館の建物が、空調を中央管理しているため、構造的に湿度を管理することが困難であったことが指摘されています。
図書館では今後のカビの発生を防ぐため、ハーバード大学、イェール大学、ボストン大学、ノースイースト文書保存修復センターの専門家に相談し、短期的には、温・湿度モニターを設置したとのことです。また、空調システムの全面的見直しも見込んでいるとのことです。
2015年10月29日、専門図書館の横断検索が可能なサービス「ディープライブラリー」について、そのプロジェクトに関するブログが開設されています。
このサービスは、一般の利用者による専門図書館の利用促進を目的としたもので、「ディープ・ライブラリープロジェクト実行委員会」が機械振興協会のBICライブラリーが運営を担っています。
11月10日現在、アジア経済研究所図書館(ジェトロ)、日本海事センター海事図書館、国際交流基金ライブラリー、国立教育政策研究所教育図書館、国立女性教育会館女性教育情報センター、市政専門図書館、建設産業図書館などが参加館となっていて、当該委員会は
・機械振興協会(BICライブラリ)の結城智里氏 ・市政専門図書館の田村靖広氏 ・株式会社カーリルの吉本龍司氏、ふじたまさえ氏 ・ライブラリーアドバイザーの高野一枝氏
らがメンバーとなって発足したものとのことです。
ブログでは、当該プロジェクトのウェブサイトへのへのリンクを掲載することを承認した公共図書館の情報(11月6日現在)や、これまでの経緯などが掲載されています。
ディープライブラリーhttps://dlib.jp
Deep Library Projectのブログhttp://blog.dlib.jp/
英国研究会議(RCUK)は、英・Jiscによる同国のORCIDのコンソーシアムに参加して、2016年の初頭にはRCUKの交付金制度でORCID idの取得を開始する準備を行なうと発表しています。
Research Councils’ grants system to capture ORCID iDs from early next year(RCUK,2015/12/3)http://www.rcuk.ac.uk/media/news/151203/
2015年12月8日から10日まで、ボツワナで、EIFLの資金提供のもと、ボツワナ図書館コンソーシアム(Botswana Library Consortium:BLC)によるオープンアクセス(OA)や機関リポジトリに関するワークショップが開催されるようです。
OA方針やOAを進める計画の立て方、OAジャーナルや、オープンジャーナルシステム(OJS:Open Journal System)の活用について、オープンソースの機関リポジトリ用ソフト“DSpace”を利用したOA機関リポジトリの導入と管理、などがテーマとなるようです。
このワークショップは、EIFLとBLCによるボツワナにおけるOA推進活動“Open access in Botswana”の一環として行われるものです。
Open access workshops in Botswana(EIFL)http://www.eifl.net/events/open-access-workshops-botswana
関連: Open access in Botswana(EIFL, 2015/7/9)http://www.eifl.net/news/open-access-botswana
参考: EIFL、ザンビアにおけるOAキャンペーンについて紹介(記事紹介)
2015年12月2日付けのGeekWire誌によると、Googleから援助を得て、年初からはじめられたシアトル公共図書館(SPL)による利用登録者へのWi-Fiスポットの無料貸出プログラムが、人気を得て、1,000人以上が貸出しを待っている状況だとのことです。
Googleによる資金援助はこの1年間のみのため、貸出の継続を考えているSPLでは、Googleからの助成金が切れた後の資金の調達先を探しており、シアトル市の予算局やシアトル公共図書館財団と助成金の延長について話し合っていたとのことです。
このほど、シアトル市議会が同プログラムを延長するための予算を承認し、ホットスポットの数を450個追加して775個まで増やしたとのことです。
図書館はホットスポットを月額39ドル99セントでリースしており、そのための予算34万ドルが確保されたとのことです。
Seattle Public Library’s free WiFi hotspot program receives city funding, 450 more devices(GeekWire,2015/12/2付け記事)
2015年12月3日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)、が1812年に発生した米英戦争に関するデータベース“War of 1812”を公開したと発表しています。
米英戦争に関与したカナダ人4万5,000以上の参照情報にアクセスできるとのことです。
Launch of “War of 1812” Database(LAC,2015/12/3)http://thediscoverblog.com/2015/12/03/launch-of-war-of-1812-databas
2015年11月30日付のAltmetric社のブログで、同社の“Altmetric Explorer”に「ORCIDフィルター」の機能を追加したことを発表しています。
ORCID iDを入力することで、そのORCIDに関連する検索結果が表示され、その結果をスプレッドシートへ出力することも可能とのことです。
ORCID Functionality Now Available in the Altmetric Explorer!(Altmetric.com, 2015/11/30)http://www.altmetric.com/blog/orcid-functionality-now-available-in-the-altmetric-explorer/
YouTube(Altmetric YouTube Channel, 2015/11/30)https://www.youtube.com/watch?v=0DpoEJGgYXg
The Altmetric Explorerhttps://www.altmetric.com/aboutexplorer.php
参考: Altmetric社のサービスに、Wikipediaでの引用情報が追加 Posted 2015年2月10日
2015年12月3日、途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFL(Electronic Information for Libraries)が、「盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約」(Marrakesh Treaty) の図書館向けのガイド“The Marrakesh Treaty: an EIFL Guide for Libraries”の改訂版を発表しました。
これまでの英語版、フランス語版、ロシア語版に加えて、セルビア語版も追加されたとのことです。
改訂に辺り、条約の遂行のためにEIFLの提言が2ページの要約にまとめられており、2部構成の第1部では、条約そのものや主要な概念、条約の目的に貢献するための図書館の役割について簡単に説明されているとのことです。第2部では、知識へのアクセスを可能にするという公共の利益の目標に沿って技術的な条項の実務的な適用方法が提言がされているとのことです。
また、このガイドは、クリエイティブコモンズのAttributionライセンスで公開されており、翻訳・再利用が推奨されています。
EIFL Guide to the Marrakesh Treaty: new design and new translation(EIFL,2015/12/3)
2015年12月3日、研究図書館を支援するOCLC Researchの、OCLC Research Library Partnershipに、ドイツのゲッチンゲン州立/大学図書館が加盟したと発表されています。
これにより加盟関数は169館になるとのことです。
OCLC Research Library Partnership welcomes Gottingen State and University Library(OCLC Reserach,2015/12/3)http://www.oclc.org/research/news/2015/12-03.html
参考: OCLC Research Library Partnershipにオーストラリアのシドニー大学とアデレイド大学が加盟 加盟館数が167館に Posted 2015年11月4日http://current.ndl.go.jp/node/29871
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
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