パイロットプロジェクトは、英国芸術・人文科学研究会議(Arts and Humanities Research Council: AHRC)がNewton財団を通じて支援するとともに、ジャダプール大学Cultural Texts and Records school(インド)、Srishti Institute of Art, Design and Technology(インド)、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院図書館と連携しており、インド国立図書館、National Mission on Libraries(インド)やインドの研究機関とともに実施しているとのことです。
ProQuest社は、アメリカンインディアンと米国の西進研究に重要な資料である、インディアン管理局やアメリカ・インディアン部族の主要な委員会会議の20世紀の記録や、米国国立公文書館とシカゴ歴史博物館所蔵の19世紀の主要な一次資料をデジタル化した“American Indians and the American West, 1809-1971”を公開しました。
“American Indians and the American West, 1809-1971”の新しい36のコレクションの多くは、以前はマイクロフィルムで閲覧できたもので、今回9万ページもの資料が初めて閲覧できるとのことです。また、米国史のデジタルアーカイブである“ProQuest History Vault”を拡張するものとのことです。
大手出版社Taylor & Francis社と、開発途上国において図書館を通じたデジタル情報へのアクセスを推進しているElectronic Information for Libraries(EIFL)が、APC(論文処理費用)の大幅な値引きもしくは無料で、開発途上国の研究者が、Taylor & Francis社とRoutledge社の雑誌において、オープンアクセス(OA)で研究成果を公開できる1年間の協定を結んだと発表しています。
支持を表明している組織として挙がっているのは、ARLのほか、米SPARC,カナダ研究図書館協会(CARL)、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、Association of State Colleges and Universities (AASCU)、American Council on Education(ACE)、米国のNPOであるEDUCAUSEです。
「公正な」オープンアクセス(OA)に関しては、2015年10月12日にオランダ大学協会(VSNU)のウェブサイトで、プレスリリース“Linguists to Publish Journal Articles in ‘Fair’ Open Access”が発表されていて、Johan Rooryck氏、VSNUのBastiaan Verweij氏の名があります。
ARL, Higher Education Groups Support Lingua Editors, Open Access(ARL, 2015/11/12)
NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が授与している“Library of the Year”の2014年の最終選考が、2015年11月12日に第17回図書館総合展において開催され、先に優秀賞として発表されていた「くまもと森都心プラザ図書館(熊本県)」「塩尻市立図書館/えんぱーく(長野県)」「多治見市図書館(岐阜県)」「B&B」の中から、大賞として、多治見市図書館が選出されたようです。
基調講演は、ロウレ(David De Roure)教授による“Intersection, Scale and Social Machines: The Humanities in the digital world ”で、学際的なフレームワークでのデジタル研究の現在の活動を取り上げたものとのことです。