2014年6月23日、国際図書館連盟(IFLA)とBrill社は、学術出版物の継続的なオープンアクセス出版を支援するKnowledge Unlatchedが、2014年のオープンアクセス賞(IFLA/Brill Open Access award)に選ばれたことを発表しました。同賞は、IFLAとBrill社により2013年に創設された、人文学及び社会科学分野の学術論文のオープンアクセスを促進するイニシアチブを表彰する賞とのことです。
米国のニューメディア・コンソーシアム(NMC)とConsortium for School Networking (CoSN) による「ホライズン・レポート」(“Horizon Report”)の2014年K-12版が公開されていました。今後5年程度の期間に世界のK-12の教育に影響を及ぼすと考えられる新しいテクノロジー、トレンドや課題がまとめられています。
2014年6月20日、米国議会図書館(LC)がPinterestに公式アカウントを開設したことを発表しました。LCのThomas Jefferson Buildingの画像や2001年から毎年開催されている全米ブックフェスティバル(National Book Festival)のポスター等がボードでまとめられています。新しいボードやコンテンツは定期的に追加されていくとのことです。
2014年6月18日、Ithaka S+Rが、“Sustaining the Digital Humanities: Host Institution Support beyond the Start-Up Phase”と題するレポートを公開しました。米国の大学等の125人以上の関係者にインタビューを行い、大学等がデジタル人文学を支援するために採用している様々なモデルを調査したとのことです。レポートでは、コロンビア大学、ブラウン大学、インディアナ大学ブルーミントン校、ウィスコンシン大学マディソン校における、デジタル人文学をサポートする3つの異なるアプローチとして、サービス、研究施設、ネットワークのモデルが示されています。
2014年6月19日、“Linked Data Platform 1.0”がW3Cの勧告候補(Candidate Recommendation)になりました。Linked Data Platform (LDP)ワーキンググループが仕様の策定を行ったもので、実装によるフィードバックを集める段階にあります。2014年7月17日までコメントが求められています。
“Linked Data Platform 1.0”は、Linked Dataを読み書きするアーキテクチャのベストプラクティスやアプローチについてまとめたものとのことです。
2014年6月10日から13日にかけてスイスのジュネーブで開催されていたWSIS+10ハイレベルイベント(HLE)において示された、“Final WSIS Targets Review: Achievements, Challenges and the Way Forward”が、国際電気通信連合(International Telecommunication Union;ITU)のウェブサイトに掲載されています。世界情報社会サミットのターゲットについて、実績の評価を提示したものとのことです。
このうち、“Target 4: Connect all public libraries, museums, post offices and national archives with ICT”のエグゼクティブ・サマリーでは、インターネットアクセスは進展するものの、ICTへのパブリックアクセスの必要性が継続するとされ、特に貧困地域や発展途上国において、公共図書館や郵便局の役割が確認されています。また、図書館、博物館、文書館のデジタル化についても確認されています。なお、これについては、国際図書館連盟(IFLA)のウェブサイトでも紹介されています。
2014年6月18日、Boopsie社がProQuest社と連携し、同社の提供するモバイル端末用の図書館アプリからProQuestのeLibraryのコンテンツが利用可能になることがアナウンスされています。既に Ela Area Public Libraryの図書館アプリで利用可能になっているとのことで、デモが見れるようになっています。またシアトル公共図書館、Multnomah County Libraryの図書館アプリでもテスト段階にあるとのことです。