アーカイブ - 2014年 6月 10日 - car

IT総合戦略本部、パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱(事務局案)を公開

高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部) の2014年6月9日に開催された、第11回 パーソナルデータに関する検討会の配布資料として、パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱(事務局案)が公開されています。参考資料として、事務局案に対する意見もあわせて公開されています。

この大綱(事務局案)は、2013年12月20日にIT総合戦略本部で決定された「パーソナルデータの利活用に関する制度見直し方針」を踏まえた検討に基づき、具体的に個人情報保護関係法令の改正等により措置する内容について、政府として方向性を示すものとのことです。

大綱(事務局案)では、制度改正内容の基本的な枠組みとして、以下の三点を挙げているとのことです。
1 本人の同意がなくてもデータの利活用を可能とする枠組みの導入等
2 基本的な制度の枠組みを補完する民間の自主的な取組の活用
3 第三者機関の体制整備等による実効性ある制度執行の確保

今後、大綱について、パブリックコメントを求め、2015(平成27)年1月以降、早期に関係法案を国会に提出することを目途とするとのことです。

パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱(事務局案)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pd/dai11/siryou1.pdf

J×J supporters NewsletterでAltmetrics特集

レタープレス株式会社が発行する学術情報発信に関するNewsLetter「J×J supporters Newsletter」でAltmetrics特集が組まれています。

この特集ではAltmetricsとは何かや、そのメリット・デメリットに加え、具体的なサービスとしてAltmetricスコアの詳細も解説されています。

J×J Supporters NewsLetter [Altmetrics 特集号」(レタープレス株式会社)
http://letterpress.information.jp/jxjsupporters/altmetrics/

参考:
米国情報標準化機構(NISO)、Altmetricsに関する研究開発プロジェクト(フェーズ1)の成果として、ホワイトペーパーを公開、意見募集中
Posted 2014年6月10日
http://current.ndl.go.jp/node/26312

RDAのエレメントセットの名前空間、RDA Registry.infoを更新

2014年6月9日、RDAの合同運営委員会(JSC)が、RDAツールキットの技術委員会(The RDA Toolkit Technical Committee)がRDA Registry.infoを更新したと発表しています。

これまで、同委員会では公開されたレジストリであるOpen Metadata RegistryにRDAエレメント等を登録し、名前空間を定義し、http://rdvocab.infoを利用して語彙へのURI付与を行ってきました。

RDA Registry.infoでは、RDAのエレメントセットに加えて、RDAのエレメントセットを利用する際の事例やデータセット、RDAのエレメントとその他の名前空間とのマッピングなど、RDAに関する情報をまとめて提供しているとのことです。RDAのエレメント等の名前空間のURIにはhttp://rdaregistry.info/が付与されているようです。

今後、RDAエレメントを使用するためのガイドや、アプリケーションプロファイルなども提供する予定とのことです。また、開発者の情報共有のため、GitHubのRDA-Vocabularies projectにもリンクがはられているとのことです。

RDA Registry Website(JSC, 2014/6/9付)

米SHAREプロジェクト、論文情報共有サービスの開発者を決定

2014年6月2日、米国のSHARE(SHared Access Research Ecosystem)プロジェクトが論文情報の共有サービス(Notification Service)の開発者として、ヴァージニア州の非営利団体Center for Open Science(COS)とパートナーシップを結んだことを発表しました。

SHAREは北米研究図書館協会(ARL)等が進める研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクトで、政府助成を受けた研究の成果出版物やデータへのパブリックアクセスを促進させるための計画案策定を求めた米国大統領府科学技術政策局(OSTP)の指令に応える形で始まりました。SHAREでは助成研究の成果を各機関リポジトリ等に登録し、その登録された成果のDOIや著者ID、助成金ID、助成機関等のメタデータを助成機関や著者所属機関等に配信・共有することが想定されています。今回、COSが開発することが決定したのはこの構想の中核となる、研究成果に関するメタデータを共有する部分のサービスです。

ウェブブラウザ上で動作するXanaduプロトタイプ、OpenXanadu公開

2014年6月、Xanadu計画がウェブブラウザ上で動作するXanaduのプロトタイプ、OpenXanaduを公開しました。

Xanadu計画は1960年にテッド・ネルソン(Ted Nelson)氏が始めた、世界初のハイパーテキスト開発計画です。テッド・ネルソン氏は「ハイパーテキスト」という言葉の生みの親でもあります。

今回公開されたOpenXanaduのページでは、ジェームズ王の欽定訳聖書や英語版Wikipediaにおける「定常宇宙論」(”Steady State theory”)等の8つの文書について、文書内の特定の部分を対象とし、参照関係を相互にたどれるようにハイパーテキスト化した例を見ることができます。

PROJECT XANADU
http://xanadu.com/

OpenXanadu
http://xanadu.com/xanademos/MoeJusteOrigins.html

World's most delayed software released after 54 years of development(The Guardian、2014/6/6付け)

Kindleの文中ハイライト機能でよくハイライトされているフレーズからわかる7つのこと(記事紹介)

米国の社会批評ブログVoxに、2014年6月8日、「米国の読者について、Kindleの文中ハイライト機能でよくハイライトされているフレーズからわかる7つのこと」(”7 things the most-highlighted Kindle passages tell us about American readers”)と題した記事が掲載されています。

Kindleには電子書籍を読んでいて、気になったフレーズ等をハイライトする機能があり、「もっともハイライトされていたフレーズ上位50」と「もっともハイライトされることの多い本上位50」が公開されています。この記事はそのリストについて解説したもので、米国の電子書籍読者には以下の7つの傾向があることがわかるとしています(リストの集計対象をAmazonは公開していないものの、データを見る限り米国の読者に限っているようである、と記事の中で推定されています)。

1) 『ハンガー・ゲーム』(2008年に第1巻初版発行のヤング・アダルト小説)シリーズは本当に流行っている。よくハイライトされているフレーズ上位25位のうち19が『ハンガー・ゲーム』シリーズのもので、よくハイライトされている本の3位、8位、13位も同シリーズである。

ボイコットを越えて Elsevier社へのボイコットから2年、主導者へのインタビュー(記事紹介)

米SPARCのウェブサイトで、2012年にElsevier社へのボイコットを主導したフィールズ賞受賞数学者、ガワーズ(Timothy Gowers)氏への電話インタビューに基づく記事が公開されています。

ガワーズ氏はElsevier社の雑誌が高額であることや図書館への電子ジャーナルのバンドル販売、オープンアクセスの制限につながる米国の法案Research Works Act(RWA)にElsevier社が賛同していること等に反対して、同社での論文出版や同社からの査読依頼に対するボイコットを起こしました。このボイコットは10,000人以上の賛同者を集め、Elsevier社のRWA支持撤回につながる等の成果を収めたものの、インタビューの中でガワーズ氏はそのほかの点は改善しておらず、ボイコットの成果は十分ではなかったと答えています。また、OA義務化に期待しているものの、Gold OA、特にいわゆるハイブリッドOAに重きが置かれがちで、ますます出版者の収益増につながることに対し懸念が示されています。

ガワーズ氏は2014年4月にボイコットから2年を経ての状況をまとめた記事も自身のブログに掲載しており、インタビューの中ではその記事への反応等も尋ねられています。

Beyond the Boycott: Q&A with Timothy Gowers(SPARC)

シュプリンガー・ジャパン、日本の研究者を対象とした、電子書籍の認知度および利用行動調査の結果をまとめた「イーブック白書」を公開

シュプリンガー・ジャパン株式会社は、日本の研究者を対象に、電子書籍(英文学術書の電子版)に関する認知度および利用行動調査を実施し、調査結果をまとめて「イーブック白書」として公開しました。

この調査では、大学・企業・病院などの研究開発機関で研究に携わる研究者、教員、学生を対象にアンケートを実施したとのことです。調査期間は2013年3月1日~11月30日、回答はウェブサイトやEメールのほか、学術関連の展示会場などで依頼し、有効回答数は1,174人であったとのことです。

調査の設問は、大きく3つのパートに分かれており、1つ目は、一般的なイーブック(英文学術書の電子版)の認知と利用に関して、2つ目は、モバイルデバイスの利用に関して、3つ目は、シュプリンガーのイーブックに関連する、出版やプラットフォームについてフィードバックを求める内容とのことです。

【プレスリリース】 研究者の8割が電子書籍を支持 ― シュプリンガーが電子書籍に関する白書を発表(シュプリンガー・ジャパン, 2014/6/10付)
http://www.springer.jp/news/20140610001137.php

イーブック白書 Vol.6(PDF;12ページ)(シュプリンガー・ジャパン)

図書館員と研究インパクトに関するインフォグラフィック 図書館員の”インパクト”を見くびるなかれ

Elsevier社が図書館コミュニティ向けに運営しているサイト、Library Connectで、図書館員と研究のインパクトに関するインフォグラフィックが公開されています。

このインフォグラフィックでは図書館員は研究者に対し、図書や雑誌論文以外の研究成果に関する評価の仕組みもあること、被引用数以外にも研究評価の指標はあること等を伝えられるとし、「図書館員の”インパクト”を見くびってはいけない」と結んでいます。

Librarians and Research Impact - Download and share the new infographic(Library Connect、2014/6付け)
http://libraryconnect.elsevier.com/articles/2014-06/librarians-and-research-impact-download-and-share-new-infographic-0

参考:
OCLC、「研究評価プロセスにおける研究図書館の役割」に関する報告書を刊行
Posted 2009年12月18日
http://current.ndl.go.jp/node/15506

OCLC、「研究評価プロセスにおける研究図書館の役割」に関する報告書続編を発表
Posted 2010年1月18日

Pew Research Center、公共図書館との関係性を判定する図書館利用者チェックを公表

2014年6月9日、米国調査機関Pew Research Centerが、公共図書館との関係性を判定する図書館利用者チェックを公表しました。図書館の利用の有無、利用頻度、居住環境等に関する21の質問に回答することによって、2014年3月に発表された報告書“From Distant Admirers to Library Lovers- and beyond: A typology of public library engagement in America”において見出された米国民と公共図書館の関係性の9つの「類型」のうち、回答者がどれに属するかが表示されます。これらの質問は、報告書のために2013年に行われた電話調査で使用された質問の簡略版とのことです。

Library User Quiz: What kind of library user are you? (Pew Research Center, 2014/6/9)
http://www.pewinternet.org/quiz/library-typology/

From Distant Admirers to Library Lovers–and beyond (Pew Research, 2014/3/13)

米国情報標準化機構(NISO)、Altmetricsに関する研究開発プロジェクト(フェーズ1)の成果として、ホワイトペーパーを公開、意見募集中

2014年6月9日、米国情報標準化機構(NISO)が、2013年7月から2014年6月までの期間で実施していた、Altmetricsに関する研究開発プロジェクトの成果がホワイトペーパーにまとめられ、公開されました。7月18日までの期間で意見が募集されています。

ホワイトペーパーでは、次の9つのカテゴリー(定義、研究成果、ディスカバリー、研究評価、データ品質と規則、グルーピングと収集、コンテクスト、関係者の観点と適用)にわけて、それぞれの検討事項をまとめ、第2フェーズに向けての検討項目(計25項目)を示しているようです。

学術著作とその作者の識別子、閲覧やダウンロードにおける利用統計の標準、詳細な指標での分析というよりもインフラの構築に最も高い優先順位が置かれたとのことです。このホワイトペーパーとそのフィードバックをもとに、第2フェーズの検討が行われるとのことです。

NISO Issues Altmetrics White Paper Draft for Comment(NISO, 2014/6/9付)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=0051dd6c2ee7962b1bd3cc35059326e1fafb2b00