アーカイブ - 2013年 2月 - car

2月 28日

引用索引データベースBook Citation Indexを利用した図書の各章の引用パターン分析(文献紹介)

Journal of Infometrics誌の7巻2号に、“Mapping Citation Patterns of Book Chapters in the Book Citation Index”という論文が掲載されています。著者はDaniel Torres-Salinas氏らスペインの研究者です。論文はオープンアクセスではありませんが、arXiv.orgで読むことができます。論文では、トムソン・ロイター社の“Book Citation Index”のデータを用いて、図書の章の引用パターンを分野・出版社ごとに分析し、Heliocentric Clockwise Mapと名付けた図で可視化を行っています。

Mapping Citation Patterns of Book Chapters in the Book Citation Index(arXiv)
http://arxiv.org/abs/1302.5544

Mapping Citation Patterns of Book Chapters in the Book Citation Index(Journal of Infometrics)
http://dx.doi.org/10.1016/j.joi.2013.01.004

参考:

図書館専門職を“定義”する スペイン文化省内ワーキンググループが文書を公表

2013年2月付けで、スペイン文化省の図書館協力委員会(Consejo de Cooperacion Bibliotecaria)の専門職プロフィールワーキンググループが、同国の各種図書館でそれぞれ異なる図書館員の職位や専門職の名称、その役割やコンピテンシー等をまとめた文書“Perfiles profesionales del Sistema Bibliotecario Español: fichas de caracterización”を公表しています。

文書では、「館長」や「図書館技術者」、「レファレンスライブラリアン」、「文書分析担当者」等の21項目が挙げられており、統一的な指針を示すことで、館種間での議論の土台にする狙いがあるようです。

Perfiles profesionales del Sistema Bibliotecario Español: fichas de caracterización (PDF)
http://travesia.mcu.es/portalnb/jspui/bitstream/10421/6841/1/perfilesprofesionalesSBE.pdf

Grupo de Trabajo de Perfiles Profesionales

文化機関が“ビッグデータ”に関わるには? 英Magic Lanternがレポートを公表

2013年2月5日、英国のMagic Lantern社は、“Counting What Counts: What Big Data can do for the Cultural Sector”というレポートを公表しました。このレポートは、文化機関におけるビッグデータをテーマとしたもので、文化機関や政策決定者、助成団体等がビッグデータにどのように関わればよいのかについての推奨事例等が示されています。

Counting What Counts: What Big Data can do for the cultural sector (PDF)
http://www.nesta.org.uk/library/documents/CountingWhatCountsPaperWV.pdf

New Report: Counting What Counts (Magic Lantern 2013/2/5付けの記事)
http://www.magiclantern.co.uk/2013/02/05/counting-what-counts/

Big Data and The Cultural Sector (The European Library 2013/2/26付けの記事)

ITHAKA S+R、化学者の研究実践とその支援ニーズに関する調査レポートを公表

2013年2月25日、米国のITHAKA S+Rが、かねてから実施していた化学者の研究手法や実践法と、その支援ニーズに関する調査レポート“Supporting the Changing Research Practices of Chemists: Research Support Services: Chemistry Project”を公表しました。

英国のJISCの助成を受け2011年から2013年にかけて実施されたこの調査は、英国の化学者の研究支援ニーズを調べたもので、約60人の研究支援担当者と研究者を対象に行わったインタビュー調査が元になっています。レポートでは、データ管理、共同研究、図書館利用、発見、成果発表、研究助成等がテーマとして登場しているとのことです。

Supporting the Changing Research Practices of Chemists: Research Support Services: Chemistry Project (ITHAKA S+R 2013/2/25付けの記事)
http://www.sr.ithaka.org/research-publications/supporting-changing-research-practices-chemists

ティルブルフ大学がOCLCのクラウド型図書館業務システムを運用開始、欧州で初

オランダのティルブルフ大学(Tilburg University)図書館が、OCLCのクラウド型図書館業務システム“WorldShare Management Services”の実運用を開始しました。当初は、2012年6月に稼働予定とされていたものです。

同大学は12,500人の学生を擁する研究型大学です。WorldShare Management Servicesは、米国では既に93館が導入していますが、欧州ではファーストユーザとなります。今後、スペイン、フランス、英国でも導入館が生まれる予定とされています。

Tilburg University moves library workflows to the cloud with OCLC(OCLC 2013/2/26付けニュースリリース)
http://www.oclc.org/news/releases/2013/201310.htm

参考:
ノルウェーのBIBSYSがOCLC WorldShare Management Servicesの導入を中止
http://current.ndl.go.jp/node/21620

オランダのティルブルフ大学がOCLCのウェブスケール図書館管理システムを採用 欧州におけるファーストユーザに

第16回「図書館を使った調べる学習コンクール」の入賞作品・団体が発表

図書館振興財団の主催する第16回「図書館を使った調べる学習コンクール」の入賞作品が発表されました。これは、公共図書館や学校図書館を使用して調べてまとめあげた作品のコンクールです。今回の応募総数は40,229点で、文部科学大臣賞6作品をはじめとする34作品が入賞しています。また、団体としては、優秀賞・日本図書館協会賞を荒川区教育委員会が、「図書館を使った調べる学習」活動賞(今回新設)を宮城県の富谷町教育委員会、新宿区立戸山・中町・角筈・鶴巻図書館、長野県の茅野市教育委員会が受賞しています。

入賞者一覧(PDF:16ページ)
http://www.toshokan.or.jp/contest/16result.pdf

図書館を使った調べる学習コンクール
http://www.toshokan.or.jp/contest/

図書館を使った調べる学習コンク 茅野市教委が「活動賞」(長野日報 2013/2/28付け記事)
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=27794

三沢の文化遺産や自然遺産調べ奨励賞(デーリー東北 2013/2/24付け記事)

2月 27日

子どもの頃の読書習慣は大人になってからどう影響する? 国立青少年教育振興機構が調査研究報告書を公表

国立青少年教育振興機構が、2013年2月23日付けで、報告書「子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究」を発行しました。

この調査研究は、成人および子ども(特に中高校生)の読書活動の実態や現在の意識・能力を把握することを目的としたものです。子どもの頃の読書活動が成長してからの意識・能力に及ぼす影響や効果などについて調査が行われるのは初とされています。

調査は成人調査と青少年調査の2つに分かれています。成人調査では2012年2月にウェブアンケートによる質問調査を実施し、計5,258人の回答が得られました。青少年調査では、2012年3月に、サンプリングによる学校選定を行なったうえで学校を通した質問紙調査を実施し、高校2年生10,227人(278校)及び中学2年生10,941人(338校)の計21,168人から回答が得られました。

主な調査結果として以下が挙げられています。

<成人調査の結果>
(1)読書が好きな成人は約60%であり、1 か月に1 冊以上本を読んだ成人は約70%である。
(2)子どもの頃に「本を読んだこと」や「絵本を読んだこと」などの読書活動が多い成人や、現在までに「好きな本」や「忘れられない本」があると回答した成人は、1 か月に読む本の冊数や1 日の読書時間が多い。

大規模無料オンライン講義サイト(MOOC)をテーマにした査読誌“MOOCs Forum”が近々創刊

Mary Ann Liebert社が、MOOC(Massive Open Online Courses)をテーマにした査読誌“MOOCs Forum”を近々創刊することを発表しました。MOOCは、大規模な無料のオンライン講義サイトを指すことばとして使われているもので、CourseraやedXなどの例があります。創刊時期は未定ですが、季刊とされています。

MOOCs Forum
http://www.liebertpub.com/mooc

“Research Trends”32号が芸術・人文系雑誌を対象にしたビブリオメトリクスを特集(文献紹介)

このほど刊行されたElsevier社の季刊誌“Research Trends”(32号)が、“New Perspectives on the Arts & Humanities”と題した特集を組んでいます。この特集では、芸術・人文系学術雑誌を対象に、主にScopusを利用したビブリオメトリクスによる分析をテーマとしており、以下の7本の論文が掲載されています。

・Alesia Zuccala. Evaluating the Humanities: Vitalizing ‘the forgotten sciences’.
・Gali Halevi, Judit Bar-Ilan, Trends in Arts & Humanities Funding 2004-2012.
・Wim Meester. Towards a comprehensive citation index for the Arts & Humanities.
・Matthew Richardson. Mapping the multidisciplinarity of the Arts & Humanities.
・Daphne van Weijen. Publication languages in the Arts & Humanities.

宮城県山元町で「みんなの図書館プロジェクト」による簡易図書館が設置

2013年2月23日に宮城県沿岸部の山元町で「みんなの図書館プロジェクト」によって簡易図書館が設置されました。2月27日付けの下野新聞「SOON」で紹介されています。図書館は約10畳ほどで、絵本・漫画・小説などの書籍約5千冊を擁しており、その設置費用約500万円は栃木県の那須野ヶ原青年会議所が半額程度負担したということです。東日本大震災発生後すぐに活動を開始した同プロジェクトでは、これまで計11か所に図書館を設置してきているそうです(プロジェクトのウェブサイトには設置実績として12か所挙げられています)。

被災地に簡易図書館を設置 那須野ヶ原JC(下野新聞「SOON」 2013/2/27付け記事)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130226/989626

山元町みんなのとしょかん設置完了しました!(みんなのとしょかんプロジェクト 2013/2/24付けブログ記事)
http://www.mintosho.org/archives/1935

設置実績および予定(みんなのとしょかんプロジェクト)
http://www.mintosho.org/activity

みんなのとしょかんプロジェクト
http://www.mintosho.org/

参考:

ドイツ政府機関のオープンデータポータルサイト“GovData”が公開

ドイツ政府機関のオープンデータポータルサイト“GovData”が公開されました。現在数千のデータセットを搭載しているということです。

GovData
https://www.govdata.de/

German National Data Portal Launched(European Public Sector Information Platform 2013/2/20付けニュース)
http://epsiplatform.eu/content/german-national-data-portal-launched

参考:
インド政府機関のオープンデータポータルサイト“data.gov.in”のベータ版が公開
http://current.ndl.go.jp/node/21757

ブラジル政府機関のオープンデータポータルサイト“dados.gov.br”が完成
http://current.ndl.go.jp/node/20863

ポルトガル政府機関のオープンデータポータルサイト“Dados.Gov”(ベータ版)が公開
http://current.ndl.go.jp/node/20019

米国政府がインドと協力して“DATA.gov”のオープンソース化を進行中

スタンフォード大学図書館による第1回「研究図書館イノベーション賞」 結果発表

スタンフォード大学図書館が、今回初めて実施した「研究図書館によるイノベーション賞(Stanford Prize for Innovation in Research Libraries;SPIRL)」の結果が発表されました。

米国を中心に24機関のエントリーがあり、選考の結果、電子図書館“Gallica”とセマンティックウェブのアプローチを活用した検索サービスを提供するフランス国立図書館(BNF)と、スペインのアリカンテ大学に事務局をおく電子図書館プロジェクト“ミゲル・デ・セルバンテスバーチャル図書館(Biblioteca Virtual Miguel de Cervantes)”の2館が選ばれたとのことです。また、功労賞(Commendations of Merit)が、大学の研究成果のポータルサイト“Research Hub”を提供しているオーストラリアのグリフィス大学図書館と、デジタル化資料を用いた各種プロジェクトを行っているNYPL Labを抱えるニューヨーク公共図書館の2館に与えられるとのことです。

2013 SPIRL winners (Stanford University Libraries)

米国及びカナダにおける日本研究に関するダイレクトリーが公開

米国及びカナダにおける日本研究に関する情報のデータベース“Directory of Japanese Studies in the United States and Canada”が公開されました。様々なプログラム、研究者、図書館員、博士号候補生(doctoral candidate)、図書館、博物館、データベースなどの情報を検索できます。掲載されている情報は、国際交流基金がアジア学会(AAS)やカナダ日本研究学会と共同で2011~2012年に実施した調査に基づいています。国際交流基金がこのような調査を行うのは4回目になりますが、これまではその結果は印刷体として出版されており、データベース化されるのは今回が初ということです。

Directory of Japanese Studies
http://japandirectory.socialsciences.hawaii.edu/

New Online Japanese Studies Directory(CEAL News 2013/2/26付け記事)
http://cealnews.blogspot.jp/2013/02/new-online-japanese-studies-directory.html

日本研究調査 > 米州編(国際交流基金)

2月 26日

米BISG、デジタルコンテンツへの識別子付与に関するベストプラクティスをまとめた文書を改訂

米国の書籍産業研究グループ(BISG:Book Industry Study Group)が、2013年2月25日付けで“Best Practices for Identifying Digital Products”の改訂版を公表しました。電子書籍をはじめとするデジタルコンテンツに対してISBNのような識別子を付与する際のベストプラクティスについて述べたものです。今回の改訂版では、2011年12月の第1版発表以降に寄せられたフィードバックに基づく改訂が行われています。

BISG Policy Statement POL-1101: Best Practices for Identifying Digital Products(PDF:16ページ)
http://www.bisg.org/docs/BISG_Policy_1101.pdf

Updated Best Practice Recommendations for Identifying Digital Products(BISG 2013/2/25付けニュース)

Beyond Accessによるミャンマー訪問レポートシリーズ(記事紹介)

2013年2月19日から、公共図書館を通じた経済・社会的発展を目指すプロジェクト"Beyond Access"がミャンマーの図書館事情について紹介する記事を、複数回にわたってブログに掲載しています。

初日の2月19日は、首都ヤンゴンにある国立図書館で公共図書館関係者との会議が行われ、図書館員の研修やインターネットの設置の現状等が話題に上っていたようです。21日の記事にはアウン・サン・スーチー氏との面会記録が、22日の記事ではヤンゴンで開催されたBeyond Accessのサロンの様子等が紹介されています。

A Place for Public Libraries in Myanmar’s Future? (Beyond Access 2013/2/22付けの記事)
http://www.beyondaccess.net/2013/02/25/a-place-for-public-libraries-in-myanmars-future/

Beyond Access Salon in Yangon: What are Myanmar’s Information Needs in the 21st Century? (Beyond Access 2013/2/22付けの記事)

無料オンライン講義サイトedXが国際展開、米国外を含む6大学が新たに参加

ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の立ち上げた無料オンライン講義サイト“edX”に、このたび、米国外の大学を含む以下の6大学が新たに参加しました。これにより、edXの参加大学は現在12となっています。現在、これらの大学からの講義はまだ提供されていないもようです。

・オーストラリア国立大学(オーストラリア)
・デルフト工科大学(オランダ)
・スイス連邦工科大学ローザンヌ校(スイス)
・マギル大学(カナダ)
・トロント大学(カナダ)
・ライス大学(米国)

edX
https://www.edx.org/

EdX Expands Internationally(Infomation Today 2013/2/25付け記事)
http://newsbreaks.infotoday.com/Digest/EdX-Expands-Internationally-87934.asp

Coursera And edX Announce Major Expansions, Going International(Huff Post 2013/2/21付け記事)
http://www.huffingtonpost.com/2013/02/21/coursera-edx-expansion_n_2736300.html

参考:

国際図書館連盟(IFLA)がウェブサイトを多言語対応に まずはスペイン語から

2013年2月25日、国際図書館連盟(IFLA)がウェブサイトを多言語対応にすると発表しました。IFLAの方針文書やガイドラインなど各種文書を、IFLAが公式に採用している7言語で提供するとしており、まずはスペイン語、その後フランス語に対応するとしています。

IFLA launches multilingual website (IFLA 2013/2/25付けの記事)
http://www.ifla.org/news/ifla-launches-multilingual-website

本好きにはたまらない空間ベスト30(記事紹介)

2013年2月22日付けのBuzzfeedが、“The 30 Best Places To Be If You Love Books”という記事を掲載しています。

記事では、本好きにはたまらない空間として30の図書館や書店が紹介されています。なお、23番にInternational Library of Children's Literature in Japan(国際子ども図書館)のものとして紹介されている書架がありますが、これは司馬遼太郎記念館のものと思われます。

The 30 Best Places To Be If You Love Books (Buzzfeed 2012/2/22付けの記事)
http://www.buzzfeed.com/awesomer/the-best-places-to-be-if-you-love-books

千代田Web図書館で千代田区立図書館所蔵のデジタル化資料50点が公開

2013年2月26日、東京都の千代田区立図書館が、電子書籍サービスである千代田Web図書館に「千代田セレクション」を開設しました。

「千代田セレクション」は、同館の所蔵資料50点をデジタル化して提供するもので、江戸時代の和本の複製本や、明治・大正時代の東京に関する資料を中心に選んでいるとのことです。同館は、今後も資料点数を増やしていくとしています。

お勧め資料(千代田セレクション) (千代田Web図書館)
https://weblibrary-chiyoda.com/contents/contents_list.php?category_no=148&category_path=118102

千代田区立図書館 (2013/2/26付けの記事に「千代田セレクション」誕生の記事があります)
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/

2月 25日

米国政府、公的助成研究成果のパブリックアクセス拡大に向けた計画案の策定を政府機関に指示

2013年2月22日、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が、“Memorandum for the heads of executive departments and agencies”と題した文書を公表しました。これは、研究開発予算が年間1億ドルを超す連邦政府機関に対して、政府助成を受けた研究の成果出版物やデータへのパブリックアクセスを促進させるための計画案を、6か月以内に策定するよう命じたものです。文書では、計画に含めるべき内容などについて示されています。この動きについてはこれまで、OSTPからの求めに応じた関係機関からの情報提供や、嘆願ウェブサイト“We the People”上での署名などを紹介してきました。

Expanding Public Access to the Results of Federally Funded Research(The White House 2013/2/22付け記事)
http://www.whitehouse.gov/blog/2013/02/22/expanding-public-access-results-federally-funded-research

MEMORANDUM FOR THE HEADS OF EXECUTIVE DEPARTMENTS AND AGENCIES(PDF:6ページ)

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