米国ミネソタ州ヘネピン郡のミネアポリス中央図書館では、2012年2月に、図書館で所蔵する資料を使ってミネアポリスの歴史に関するWikipediaの記事を充実させるというイベント“Minneapolis History Wikipedia edit-a-thon”が開催されるようです。Wikipedia関係者や地元の歴史家に参加してもらい、図書館のミネアポリス関係資料担当者が選定したトピックについての記事の作成・編集を行うというもののようです。
2011年9月から12月にかけて台湾で行なわれた、中国古典の読書推進活動“民國一百、讀享『經』彩”(The 100th Year of the Republic, a Classical Time for Reading)の終了報告記事が、同活動のウェブサイトおよび台湾国家図書館のウェブサイトに掲載されています。この“民國一百、讀享『經』彩”は、「中華民国建国100周年」記念の一環として行なわれ、中国古典を通じた読書リテラシーの向上を目的に開催されたようです。期間中は、台湾国家図書館及び108の文化教育施設が実施した200件以上のイベントに6万人以上が参加したほか、出版社や政府機関等から公共図書館50館及び高校の学校図書館20館に対し3,000冊以上の図書が寄贈されたようです。台湾国家図書館によると、この“民國一百、讀享『經』彩”は、協力機関と実施期間、そして参加者数の面で、台湾史上最大の読書推進活動であったとのことです。
EUの第7次研究枠組み計画(FP7)の下、欧州委員会(EC)の支援を受けて行なわれているGRDI2020が、2020年までのグローバル研究データインフラの構築に向けた指針として、最終報告書“Global Research Data Infrastructures: The GRDI2020 Vision”を2011年12月付けで発表したようです。報告書では、今後の研究データの活用を見据え、11項目からなる提言がまとめられているようです。
米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)や全米人文科学基金(NEH)、英国の情報システム合同委員会(JISC)や芸術人文科学研究評議会(AHRC)等の8つの研究助成団体の公募による、大規模データ解析を活用した人文・社会科学研究プロジェクトに対する助成プログラム“Digging into Data Challenge”の受賞14チームが、2012年1月3日に発表されたようです。受賞したのはカナダ、オランダ、英国、米国からの14のチームとのことで、総額480万ドルの助成金が贈られるようです。
2012年1月3日、World Wide Web Consortium(W3C)が“Media Accessibility User Requirements”のワーキングドラフトを公開しました。この文書は、W3Cのプロトコル・フォーマットワーキンググループ(PFWG)によって作成されたもので、障害を持った人がウェブ上(特にHTML5環境で)の音声・映像を利用する際に求められるアクセシビリティ要件についてまとめられているとのことです。障害者のニーズ、代替コンテンツ技術の発展、これらの技術のアクセシビリティ全体の中での位置付け等について記されているそうです。