アーカイブ - 2012年 9月 - car

9月 10日

Knowledge Exchange、バーチャル研究環境(VRE)に関するプロジェクトや文献等を検索できるナレッジベースを公開

2012年8月30日、デンマークの電子研究図書館(DEFF)やドイツ研究財団(DFG)等が共同で運営しているKnowledge Exchange(KE)が“Virtual Research Environments Knowledge Base”(VRE Knowledge Base)を公開しました。

VREは、あらゆる領域の研究者に対し共同研究を進める中で生じる課題管理を支援するためのものです。

この度公開されたVRE Knowledge Baseには、KE参加機関によって助成されているVREに関する研究プロジェクトが登録されており、助成機関・主題領域等からそれらの検索が行えます。また、KE参加機関によるVREに関するレポートや学術出版物がリスト化されて提供されてもいます。

Virtual Research Environments Knowledge Base
http://misc.jisc.ac.uk/vre/

International Knowledge Base on Virtual Research Environments now released (Knowledge Exchange 2012/8/30付けの記事)

米イリノイ大学アーバナシャンペーン校図書館が1,300万冊目の蔵書として『伊勢物語』嵯峨本を受入

米国イリノイ大学アーバナシャンペーン校図書館の蔵書冊数が1,300万冊を数えました。この数は米国の公立大学図書館としては最大とされています。その栄えある1,300万冊目となったのは、1608(慶長13)年の『伊勢物語』嵯峨本でした。嵯峨本は角倉本あるいは光悦本とも呼ばれ、角倉素庵や本阿弥光悦によって木製の古活字を用いて出版されたものを指します。伊勢物語の嵯峨本は1608年から1610年にかけて出版されており、同館のものはその最初期のものに当たるようです。なお、同館には17~19世紀の日本の絵本を中心とするYamagiwa Collectionが所蔵されています。

13-millionth Volume Acquired(イリノイ大学アーバナシャンペーン校図書館 2012/9/7付けニュース)
http://www.library.illinois.edu/news/featured/thirteenth_millionth_volume.html

Yamagiwa collection | University of Illinois Rare Book and Manuscript Library
http://www.library.illinois.edu/rbx/archon/?p=collections/controlcard&id=1152

京都市立芸術大学、連続シンポジウム「創造のためのアーカイブズ」を10月7日から開催

京都市立芸術大学が、連続シンポジウム「創造のためのアーカイブズ」を10月7日から開催します。この連続シンポジウムは、京都市立芸術大学および同大学が位置する歴史文化都市・京都が生み出してきた豊かな芸術文化資源を、未来の創造活動を触発する「創造のためのアーカイブズ」としてとらえ直すものとのことです。

第1回目となるPart1「未完の歴史」は、10月7日に京都市立京都堀川音楽高校ホールで、Part2「物質と記憶」は、11月7日に京都芸術センターで開催予定とのことです。

京都市立芸術大学連続シンポジウム「創造のためのアーカイブズ」 Part1 「未完の歴史」 (京都市立芸術大学のイベント情報)
http://www.kcua.ac.jp/event/241007symposium/

IFLA、「知へのアクセスを促す図書館」をテーマとした資料をオープンアクセスで刊行

2012年9月7日、国際図書館連盟(IFLA)が、“Libraries Driving Access to Knowledge(A2K)”という資料を含む2点の刊行を発表しました。

“Libraries Driving Access to Knowledge(A2K)”は、オープンアクセスで提供されているものです。15章からなる同書は、知へのアクセスを促すという図書館の役割をテーマとしたもので、図書館が社会における「知のエンジン」となるための方法やアイディアの提供、主題や関連サービスの概念の整理等を行っているとのことです。なお、同書は、2009年から2011年のIFLA会長Ellen Tise氏の在任期間のテーマの一部として編集されたものとのことです。

また、同日には“85 Years IFLA : A History and Chronology of Sessions 1927--2012”という資料の刊行も併せて発表されており、これはIFLA85年の歴史を解説したもので、有料の刊行物となっています。

New IFLA Publications: Libraries Driving Access to Knowledge & 85 Years IFLA (IFLA 2012/9/7付けの記事)

9月 7日

【イベント】「内記稔夫-日本初のマンガ図書館をつくった男-」展(10/5~1/27・東京)

2012年10月5日から2013年1月27日まで、明治大学米沢嘉博記念図書館で、展示「内記稔夫 -日本初のマンガ図書館をつくった男-」が行われます。内記稔夫氏は1978年に日本初となるマンガ図書館「現代マンガ図書館」を設立した功績で知られています。その18万冊もの蔵書は2009年に明治大学に寄贈されました。内記氏は、2012年6月1日に74歳で亡くなりました。

内記稔夫 -日本初のマンガ図書館をつくった男-(米沢嘉博記念図書館報)
http://d.hatena.ne.jp/yonezawa_lib/20121005#1347017644

明治大学 現代マンガ図書館
https://sites.google.com/site/naikilib/

参考:
CA1637 - 日本における漫画の保存と利用 / 内記 稔夫,秋田 孝宏
http://current.ndl.go.jp/ca1637

「米沢嘉博記念図書館」が開館
http://current.ndl.go.jp/node/15148

明治大学、「東京国際マンガ図書館」(仮称)を2014年度に開設へ
http://current.ndl.go.jp/node/14988

「現代マンガ図書館」開館30周年を迎える

Peter Suber氏による、欧州のオープンアクセスに関するここ数か月の動向まとめ(記事紹介)

Peter Suber氏が刊行している“SPARC Open Access Newsletter”の第165号(2012年9月2日付け)に、英国を中心とした欧州におけるここ数か月間のオープンアクセスに関する動きを整理した記事が掲載されています。「オープンアクセスに向かう英国及び欧州の地殻変動(Tectonic movements toward OA in the UK and Europe)」と題されたもので、2012年7月16日に英国で公表された3種類の文書や通称「Finchレポート」に端を発する動きについてその背景や文書の基本的事項からまとめています。その目次は以下のとおりです。

1. Three major OA announcements from the UK on the same day
2. Some recent history as context for these announcements
3. Basics of the new RCUK policy
4. Basics of the Finch recommendations
5. General agreement between the RCUK policy and Finch recommendations

JSTORがレスポンシブウェブデザインによるモバイル機器対応

JSTORのサイトがレスポンシブウェブデザインを採用したモバイル機器対応を行なったようです。スマートフォンやタブレット端末など横幅が一定以下の環境で閲覧するか、あるいはPCのブラウザでも横幅を狭めることで、画面レイアウトが最適化されたかたちに変わります。

JSTOR
http://www.jstor.org/

JSTOR Streamlines Mobile Access With Some User-Responsive Design(INFOdocket 2012/9/6付け記事)
http://www.infodocket.com/2012/09/06/jstor-streamlines-mobile-access-with-some-user-responsive-design/

警戒区域内の福島県3町からの文化財搬出作業が初めて行われる

2012年9月5日、福島第一原発事故による警戒区域に指定されている福島県富岡町、大熊町、双葉町から文化財を運び出す作業が初めて行われたと各紙で報じられています。

これら3町の資料館から段ボール箱約370個ぶん(全体の半数程度)の土器・石器、古文書、仏像、絵画などが相馬市内の高校に運び込まれたそうです。そこで整理やクリーニングを行い、その後、白河市に年内設置が予定されている仮保管施設に移送されるということです。今後は、楢葉町と浪江町の文化財救出も検討されているそうです。

警戒区域から文化財搬出(KFB福島放送 2012/9/6付けニュース)
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=2012090611

静岡県島田市立島田図書館が「読書通帳」導入、公共図書館として全国4例目

2012年9月下旬に移転オープンする静岡県の島田市立島田図書館で、読んだ本を記録できる「読書通帳」を導入するそうです。公共図書館では全国でも4番目の導入とされています。通帳は市内在住・在学の高校生以下の希望者に無料で発行し、大人に対しても300円で発行するとのことです。

内田洋行が販売している読書通帳機は、山口県下関市立中央図書館をはじめ、埼玉県鴻巣市立図書館や山口県萩市立萩図書館で導入されているほか、東京都江戸川区立上一色中学校が2011年度に行った「ICTを活用した読書通帳による『読書大好き日本一』推進事業」でも導入されています。

読書通帳:市立島田図書館が導入 子どもの意欲高める効果 22日の開館と同時スタート /静岡(毎日jp 2012/9/7付け記事)
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20120907ddlk22040137000c.html

島田市立図書館
http://www.library-shimada.jp/index.html

読書通帳を活用した読書活動推進プログラムに参画 ~江戸川区立上一色中学校~ (学びの場.com)
http://www.manabinoba.com/index.cfm/6,18094,15,html

オックスフォード大学出版局、オンライン学術出版プラットフォームの提供を開始

2012年9月5日、英国のオックスフォード大学出版局が、オンライン学術出版プラットフォーム“Oxford Scholary Editions Online”(OSEO)の提供開始を発表しました。また、これに伴い、1485年から1660年までに書かれた古典作品約170点の提供が開始されたようです。

OUP makes scholarly editions available online through innovative new platform (Oxfodr University Press 2012/9/6付けの記事)
http://global.oup.com/news-items/current/oup_scholarly_editions_available_online

Announcing the launch of Oxford Scholarly Editions Online (Oxford Scholarly Editions Online 2012/9/5付けの記事)

ソーシャルラーニング・プラットフォームのEdmodo、新学期の開始に併せ機能拡張(米国)

ソーシャルラーニング・プラットフォームのEdmodoが、新学期の開始に併せ機能を拡張することがSchool Library Journal等で報じられています。同じトピックを教える教育者が相互にコンタクトしやすいようにしたり、生徒からのフィードバック機能を強化したりするようです。

Ref.
Edmodo Gets an Upgrade(School Library Journal 2012/9/5付け記事)
http://www.thedigitalshift.com/2012/09/k-12/edmodo-gets-an-upgrade/

Edmodo Expands Teacher Tools, Centralizes Course Creation(The Journal Transforming education through technology 2012/9/4付け)
http://thejournal.com/articles/2012/09/04/edmodo-expands-teacher-tools-centralizes-course-creation.aspx

ゲイツ財団、OCLC WebJunctionに410万ドルの運営資金を提供

OCLCが提供する図書館職員向け研修サービスWebJunctionが、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団より410万ドルの運営資金の提供を受けることを明らかにしています。

プレスリリース等によると、2002年に設立されたWebJunctionは、ゲイツ財団の資金提供を受けて翌年からスタートし、これまでに、米国の図書館の約7割が利用し、7万人の図書館職員が利用してきたとのことです。

Ref.
WebJunction receives grant to support ongoing operations for five years(OCLC WebJunction 2012/9/6プレスリリース)
http://www.webjunction.org/news/webjunction/WebJunction_Gates_Grant.html

Grant To Support OCLC WebJunction For Five Years(Library Journal 2012/9/6)
http://www.thedigitalshift.com/2012/09/staffing/grant-to-support-oclc-webjunction-for-five-years/

参考:

「金融包摂」における公共図書館の役割とは何か “Beyond Access”が調査レポートを公表

ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の助成を受け、EIFLや国際図書館連盟(IFLA)等の8つの団体によって運営されている、公共図書館を通じた経済・社会的発展を目指すプロジェクト“Beyond Access”が、2012年8月29日、“Knowledge is Power: The Role of Libraries in Financial Inclusion”と題した調査レポートを公表しました。

この資料は、主に貧困層の金融サービスへのアクセス向上を目指した「金融包摂」(Financial Inclusion)について特に各国政府等が進める活動に対し、公共図書館がそれにどのように関与し、支援することができるのかをテーマとしたものです。資料では、市民に対して公共図書館が提供している、金融に関する無料の教育サービス等の事例を紹介しています。

Knowledge is Power: The Role of Libraries in Financial Inclusion (PDF)
http://www.beyondaccess.net/wp-content/uploads/2012/08/Financial-Inclusion-Issue-Brief.pdf

ロサンゼルス公共図書館、設立決定から100年

ロサンゼルス公共図書館は、1912年9月5日にその設立が決まっており、2012年9月5日は、そこから100年目となる記念日でした。

ウェブサイトでは、そのことを記念したイベントが紹介されており、またオンラインのイベントとして、100にちなんだ写真や動画を投稿する企画が行われています。これまでに投稿された写真・動画はPinterest上でみることができます。

Daily Newsでは、最初の分館が50冊の蔵書から始まり、現在は85の図書館と4つの移動図書館をもつ米国でも最大規模の図書館となったことを伝えています。また同記事では、司書のTodd氏が、100年前と同じ使命を違う方法で提供していること、その最大の違いとしてダウンロードできる電子書籍の提供やedtogo.comを使用したオンライン教育プログラムの提供などがあること、一方変わらないこととして、今でも子どもたちのためのストーリータイムがあり、子どもたちに本を手渡しし、親たちには声を出して子供たちに本を読見聞かせるように言っていることだ、と語ったことが伝えられています。

Ref.
County of Los Angels Public Library Centennial Celebration: 1912-2012
http://www.colapublib.org/100/

9月 6日

国立国会図書館、「国際子ども図書館調査研究シリーズ」No.2「図書館による授業支援サービスの可能性:小中学校社会科での3つの実践研究」を刊行

国立国会図書館国際子ども図書館は、子どもの読書活動推進の現場の参考となるよう企画・実施している調査研究プログラムの成果を取りまとめた「国際子ども図書館調査研究シリーズ」No.2を2012年8月30日付けで刊行し、またウェブサイトで公開しています。

今号のテーマは「図書館による授業支援サービスの可能性:小中学校社会科での3つの実践研究」です。平成22年度から23年度にかけて実施した「学校図書館との連携による学習支援プロジェクト」の実践記録及び考察をまとめています。

なお、本報告書の刊行を記念し、講演会「学習支援における公共図書館と学校図書館の連携を探る」を2012年10月1日14時から16時まで、国立国会図書館東京本館において開催します。定員は30名で、9月1日から先着順に受け付けています。

Ref.
国際子ども図書館調査研究シリーズ
http://www.kodomo.go.jp/info/series/index.html

講演会「学習支援における公共図書館と学校図書館の連携を探る」
http://www.kodomo.go.jp/promote/school/project-lecture.html

参考:

楽天、東日本大震災被災各県の図書館等65箇所へ調べ学習用図書を寄贈

2012年8月に楽天株式会社が、東日本大震災で被災した東北の子どもたちの学習支援のため、調べ学習用の書籍セットを東北各県の図書館や公民館、学校等65箇所へ寄贈したようです。

これは、「夏休み学び支援プロジェクト」として実施されたもので、寄贈された図書のセットは楽天で寄贈協力のため購入されたものとのことです。寄贈の様子や各館からのお礼等が、楽天のCSR活動を紹介するFacebookページで公開されています。

夏休み学び支援プロジェクト ([公式] 楽天 ソーシャル・レスポンシビリティ・プロジェクト (楽天のCSR) 2012/8/1付けのFacebookの記事)
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=266812506758614&set=a.260102577429607.47818.138962969543569&type=1

夏休み学び支援プロジェクト ([公式] 楽天 ソーシャル・レスポンシビリティ・プロジェクト (楽天のCSR) 2012/8/8付けのFacebookの記事)
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=268782846561580&set=a.260102577429607.47818.138962969543569&type=1

スペインで各種電子図書館の構築を手がける企業DIGIBÍSが英語版報告書の刊行を開始

スペイン文化省が提供するデジタルリソースディレクトリ“HISPANA”や歴史的新聞の電子図書館“Biblioteca Virtual de Prensa Historica”等、同国内の様々な電子図書館の作成を手掛けているスペインの企業DIGIBÍSが、年2回刊行している報告書“DIGICLIC”を、これまでのスペイン語版に加えて、英語版での刊行を始めました。

英語版の刊行が始まったのは、2012年1月-6月版の“DIGICLIC”第7号です。この号では、Europeanaの最新版のデータモデル要素と、Europeanaの2012年のビジネスプラン等を解説しているほか、スペインにおける電子図書館の動向等を紹介しています。

DIGICLIC (報告書公開ページ)
http://www.digibis.com/digiclic.html

大日本印刷株式会社がCSR報告書を電子書籍アプリとして配信 企業のCSR報告書のAndroid端末では国内初

2012年9月5日、大日本印刷株式会社が、「DNPグループ CSR報告書2012」を電子書籍アプリとして、Android端末、iPhone/iPad向けに配信したと発表しています。同社によると、企業のCSR報告書のAndroidアプリとしては国内初の取り組みとのことです。

「DNPグループ CSR報告書2012」の電子書籍アプリを配信 (大日本印刷株式会社 2102/9/5付けのプレスリリース)
http://www.dnp.co.jp/news/10051185_2482.html

米国議会調査局、法令・規則に関する調べ方案内を公開

米国議会調査局(Congressional Research Service:CRS)が、議会職員向けの現行法令・規則に関する調べ方をコンパクトにまとめた資料を公開しています。

13ページには、米国議会図書館(LC)による立法情報提供システム“THOMAS”と、米国の議会関係者のみが使用できる"Legislative Information System"の比較表が掲載されています。

Ref.
Researching Current Federal Legislation and Regulations: A Guide to Resources for Congressional Staff(2012/8/31付け)
https://www.fas.org/sgp/crs/misc/RL33895.pdf

国立大学図書館協会人材委員会、海外派遣経験に関するアンケート集計結果の概要を公表

国立大学図書館協会が、同協会の海外派遣事業による派遣者に対しアンケート調査を行い、その結果概要を公表しています。アンケート調査の対象者は、平成18年度から平成23年度に派遣された15名となっています。

Ref.
国立大学図書館協会海外派遣事業 海外派遣経験に関するアンケート集計結果(概要)(2012/8/22付け)
http://www.janul.jp/j/operations/overseas/enquete_201201.pdf

国立大学図書館協会海外派遣事業(国立大学図書館協会ウェブサイト・フレーム内ページ)
http://www.janul.jp/j/operations/overseas/index.html

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