ボーンデジタル資料の取扱い方に関するリポート“You’ve Got to Walk Before You Can Run: First Steps for Managing Born-Digital Content Received on Physical Media”を公開していたOCLC Researchが、このシリーズの第2段となるレポート“Swatting the Long Tail of Digital Media: A Call for Collaboration”を公表しています。今後数カ月の間に第3段以降も公表されるとのことです。
記録媒体の多様性や、既存データをより安定的な媒体への変換する必要性を指摘した上で、その役割を担う主体として“SWAT”(software and workstations for antiquated technology) サイトの必要性を提議しています。
2012年9月15-17日、東京大学において、Japanese Association for Digital Humanities 2012が開催されます。これは、2011年に結成されたJapanese Association for Digital Humanitiesの2回目の年次大会です。
9月15日には、イリノイ大学アーバナシャンペーン校のJ. Stephen Downie氏による講演“HathiTrust Research Center: Pushing the Frontiers of Large Scale Text Analytics”等が開催されます(参加無料)。
また、9月16日、17日は、国内外の研究者によるデジタル人文学に関係した様々な講演や研究報告が行われます(16-17日の大会参加にあたっては参加費が必要)。Japanese Association for Digital Humanities 2012の大会ウェブサイトには、報告のアブストラクトが掲載されています。
2012年10月3日、ワシントンD.C.において"Local Alternatives for Global Development: Rediscovering Libraries"と題する国際カンファレンスがBeyond Accessの主催により開催されるとのことです。このカンファレンスは、情報アクセスの方策とその開発への関係について議論する場であり、公共図書館関係者と政策立案者、財団、NGOとの議論を活性化することを目指したもののようです。
この度刊行された、米国情報標準化機構(NISO)の季刊誌“Information Standards Quarterly”(ISQ)の2012年春夏号が、“Linked Data in Libraries, Archives, and Museums”という特集を組んでいます。なお、ISQはオープンアクセスで刊行されている雑誌です。
高等教育機関・研究機関所属の博士研究者や研究スタッフのキャリア開発に取り組む英国のVITAEという組織が、同国の放送大学(Open University)とともに、2012年9月3日に“Handbook of Social Media for Researchers and Supervisors: Digital techonologies for research dialogues”という資料を刊行しました。このハンドブックは、若手研究者とその指導監督者が特に研究に関する議論を進める際に、ソーシャルメディアを活用するための支援となるべく作成されたものとのことです。
欧州のOpen Access Publishing in European Networks(OAPEN)が運営しているオープンアクセス(OA)の単行書のダイレクトリ“Directory of Open Access Books(DOAB)”が、Serials Solutions社のウェブスケールディスカバリサービスSummonのインデクスに追加される予定であると発表されました。DOABのサイトによると、現在33社からの1,200を超える図書が登録されているということです。同社の発表文ではその他にもLibertas Academica社やeScholarship@McGillの追加についても記されれています。
2012年9月9日に、Flavorwireが“10 Awesome Bookstores Repurposed from Unused Structures”という記事を掲載しています。記事は、使われていない建物等を改装してつくられた書店10軒を紹介したもので、映画館を改装してつくられたアルゼンチンのLibrería El Ateneo Grand Splendidという書店、米国ウィスコンシンにある、たい肥のタンクを再利用したCastle Arkdale等が取り上げられています。