アーカイブ - 2012年 9月 - car

9月 20日

Association for Literary and Linguistic ComputingがALLC: The European Association for Digital Humanitiesに名称変更

2012年9月19日に、欧州の学術団体Association for Literary and Linguistic Computingが、“ALLC: The European Association for DIgital Humanities”に名称変更すると発表しました。

1973年に創設されたAssociation for Literary and Linguistic Computingは、主に言語・文学研究におけるコンピューティングの活用支援を目的とした学術団体で、米国のAssociation for Computers and the Humanities(ACH)とカナダのSociety for Digital Humanities/Société pour l'étude des médias interactifs (SDH-SEMI)とともに、国際的なデジタル人文学研究団体“Alliance of Digital Humanities Organisations”(ADHO)を形成しています。

大学図書館員と評価業務:リスクアセスメントも大学図書館員の行う必要のある評価か(記事紹介)

Library Jouranal誌に、高等教育機関における殺人事件などの経験を踏まえ、大学図書館員のリスクアセスメントの役割についての考察する記事"Assessment Takes On a New Meaning | From the Bell Tower"が掲載されています。

大学図書館員の役割は学生の学業成績をサポートするものであり、そのサポートの対象はメンタルヘルス上の問題で苦しむ学生も含まれるものであることを確認し、リスクアセスメントは図書館員の専門領域ではないものの、良い仕事をするための評価業務の一種であるとの考えが示されています。

いろんなお話のヒントがつまった“物語の家”、完成(米国)

デートン・メトロ図書館(オハイオ州)の図書館員Gwen Owen氏が、2010年5月にくじで手に入れたドールハウスを“物語の家”に作り変え、図書館に展示しているとのことです。

この“物語の家”には、Goodnight Moon(おやすみなさいおつきさま)からヒントを得て作った赤いフェルトのラグや緑の縞模様のカーテンなど、Owen氏が、約50もの子ども向けの本からヒントを得て作った様々なアイテムが置かれているとのことです。

“物語の家”は、ウェブスペシャリストのErin Abney氏によりウェブ版も作成され、同館のキッズページで見られるようになっています。

Ref.
Building A Storybook House(2012/9/12)
http://lj.libraryjournal.com/2012/09/library-services/building-a-storybook-house/

Wikipediaが検索ログをパブリックドメインで公開開始

Wikipediaを含むWikimedia Foundationの全プロジェクトが、その検索ログの公開を開始しました。2012年9月19日から毎日、前日分のログファイルが公開されていきます(3か月前のぶんまで公開予定とされています)。検索ログには、タイムスタンプや検索キーワード、検索結果数などの10項目が含まれており、IPアドレスなどの削除に加えてメールアドレスやクレジットカード番号などを検索キーワードに含んだものを排除する匿名化処理が行われているということです。ログファイルはクリエイティブコモンズのCC0(パブリックドメイン)ライセンスで公開されています。

米国情報標準化機構、SUSHIプロトコルによるCOUNTER第4版準拠統計の自動収集を実装するための推奨指針を公開

2012年9月17日、米国情報標準化機構(NISO)が、“COUNTER-SUSHI Implementation Profile”(NISO RP-14-2012)という推奨指針を公表しました。これは、COUNTER第4版に準拠した電子リソース利用統計のSUSHIプロトコルによる自動収集を実現するために、どのようにSUSHIサーバ及びクライアントや統計レポートを実装したらよいかについての推奨指針を示すものです。

COUNTER-SUSHI Implementation Profile(PDF:26ページ)
http://www.niso.org/apps/group_public/download.php/9498/RP-14-2012_COUNTER_SUSHI_IP.pdf

NISO Publishes COUNTER-SUSHI Implementation Profile as a Recommended Practice(NISO 2012/9/17付けニュース)
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=cc250ce87edd5db11d7c66f5ce10871f32709a97

参考:
COUNTER実務指針第4版が正式リリース

単行書の出版プラットフォーム“Open Monograph Press”ベータ版がオープンソースでリリース

Public Knowledge Project(PKP)が、単行書の出版を行うことのできるオンラインプラットフォーム“Open Monograph Press”のバージョン1.0(ベータ版)をリリースしました。オープンソースソフトウェアとして公開されています。Open Monograph Pressは、大学出版局や学協会などでの使用が想定されており、単行書の編集や公開、販売などが可能となっています。なお、PKPでは、電子ジャーナル出版のためのオープンソースソフトウェア“Open Journal Systems”も開発・公開しています。

Open Monograph Press(Public Knowledge Project)
http://pkp.sfu.ca/omp

デモサイト
http://pkp.sfu.ca/omp/presentation/

米国議会図書館、新・立法情報提供システムCongress.govのベータ版を公開

米国議会図書館(LC)が開発を進めてきた新しい立法情報提供システムCongresss.govのベータ版が公開されています。これは、既存の立法情報提供システム“THOMAS”や、米国の議会関係者のみが使用できる"Legislative Information System"に替わるシステムとなる予定であり、ベータ版として今後1年ほど運用されるようです。THOMAS等はそれまで運用され続け、時期は正確には公表されていないものの、来年のいずれかのタイミングで終了するようです。

Ref.
Congress.gov Unveiled Today(LC 2012/9/19付け)
http://www.loc.gov/today/pr/2012/12-171.html

日本文藝家協会、「図書館業務の民間委託についての提言」を公表

公益社団法人日本文藝家協会が2012年9月18日付けで「図書館業務の民間委託についての提言」を公表しました。各都道府県の教育長宛てに送付されたもののようです。

営利目的の民間業者への業務委託によって公共図書館の使命(ここでは、国民の知る権利等に応えるために、多様な蔵書の構築、レファレンスサービスの提供、書籍の無償貸出を行うことであるとされています)が損なわれることについての危惧を述べ、公共図書館及び、指定管理者として業務を委託された民間業者に対して、以下の5点を提言しています。

(1)地域住民の、知る権利、学ぶ権利、文化を享受する権利等に応えるために、司書職員を必ず配置し、できる限り多様な書籍を揃える。とくに純文学、児童文学、評論、詩歌、学術の入門書、専門書等を充実させる。
(2)ベストセラーになっているような書籍を複本(同じ本を何冊も揃える)として多量に置かない。
(3)レファレンス・サービスを充実させる。
(4)書き下ろし文庫などの廉価本は、発売後一定期間を置いてから貸出を始める(著作権者の生活を守るための配慮です)。

9月 19日

あれから20年、ボスニア・ヘルツェゴビナ国立・大学図書館の“いま”(記事紹介)

IFLAのウェブサイトに2012年9月17日付けで“20 years later: The National and University Library of Bosnia and Herzegovina”という記事が掲載されています。ボスニア・ヘルツェゴビナ国立・大学図書館の“いま”を紹介したものです。

同館は、1992年8月、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のさなかに、セルビア人武装勢力の攻撃によって破壊されました。4日間燃え続け、200万点の資料および、20万点の特殊コレクションのうち9割近くが失われたということです。

2012年8月25日に開かれた20周年記念行事におけるIsmet Ovčina館長のスピーチの内容が紹介されています。それによると、同館は現在サラエボ大学のキャンパス内に建物を借りている状態だそうですが、みごとに再建を果たし、蔵書とサービスを拡大してきているということです。同館が文化・教育・科学領域で果たしている役割を称えて、2012年4月にはサラエボ市から賞を受賞したそうです。しかしながら、その財政状況は、国立博物館など他の6つの文化施設と同じく不安定なもので、定常的な予算が得られていないとのことです。

Unglue.it、クラウドファンディングによる資金調達でデジタル化した初めての書籍を公開

クラウドファンディングによって書籍をデジタル化する費用を募り、クリエイティブコモンズライセンスで公開する“Unglue.it”が、初めての電子書籍を公開しました。1970年に刊行されたルース・フィネガン(Ruth H. Finnegan)の“Oral Literature in Africa”です。MOBI、EPUB、PDFの各フォーマットでダウンロードすることができます。なお、Unglue.itは、資金受付に使用しているAmazon Paymentsから処理停止を告げられ、再始動に向けて準備中ということです。

Oral Literature in Africa(Unglue.it)
https://unglue.it/work/81724/

Unglue.it announces the availability of Oral Literature in Africa(No Shelf Required 2012/9/12付け記事)
http://www.libraries.wright.edu/noshelfrequired/2012/09/12/unglue-it-celebrates-another-successful-campaign/

Update on Unglue.it Relaunch(Unglue.it 2012/9/13付け記事)

DuraCloudのデータ保存先にカリフォルニア大学サンディエゴ校のスーパーコンピューターセンターが追加

デジタルコンテンツの保存・管理などを行うクラウドサービス“DuraCloud”のデータ保存先として、カリフォルニア大学サンディエゴ校のサンディエゴスーパーコンピューターセンター(SDSC)が追加されました。DuraCloudでは、Amazon Web Services、Windows Azure、Rackspaceなど複数のクラウドサービスにコンテンツを保存することが可能ですが、保存先の選択肢がひとつ増えたことになります。

DuraSpace and SanDiego Supercomputer Center (SDSC) Partner to Provide Cost-Effective Cloud Storage and Preservation Services(DuraSpace 2012/9/18付けニュース)
http://duraspace.org/duraspace-and-sandiego-supercomputer-center-sdsc-partner-provide-cost-effective-cloud-storage-and-pr

SDSC Cloud Storage
https://cloud.sdsc.edu/hp/index.php

DuraCloud
http://www.duracloud.org/

参考:

【イベント】第5回SPARC Japan セミナー2012「Open Access Week - 日本におけるオープンアクセス,この10年これからの10年」(10/26・東京)

2012年10月26日に国立情報学研究所(NII)で第5回SPARC Japan セミナー2012「Open Access Week - 日本におけるオープンアクセス,この10年これからの10年」が開催されます。今年のオープンアクセスウィークである10月22日から28日の期間中の一イベントとして位置づけられています。日本におけるオープンアクセスの全体像を俯瞰し、将来を展望することを目的として、海外事例の紹介や国内の活動報告、パネルディスカッションが行われます。

第5回 SPARC Japan セミナー2012「Open Access Week - 日本におけるオープンアクセス,この10年これからの10年」(NII)
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2012/20121026.html

参考:
10周年を迎えたブダペスト・オープンアクセス運動(BOAI)が次の10年に向けた提言を発表
http://current.ndl.go.jp/node/21830

ブダペストオープンアクセス運動(BOAI)による宣言から10年
http://current.ndl.go.jp/node/20168

2011年のオープンアクセスウィークは10月24日~30日

欧州電子学位論文ポータルサイトDART-Europeにブルガリア、ラトビア、スロベニアが参加

欧州の電子学位論文のポータルサイト“DART-Europe”に新しくブルガリア、ラトビア、スロベニアの3か国が参加しました。現在、27か国の441大学が参加し、324,308点の学位論文がオープンアクセスで公開されています。

3 new EU countries join DART-Europe portal(LIBER 2012/9/16付け記事)
http://www.libereurope.eu/news/3-new-eu-countries-join-dart-europe-portal

DART-Europe
http://www.dart-europe.eu/

EBSCO社、2013年の学術雑誌価格上昇の予測値を5~7%と発表

2012年9月14日、米EBSCO社が、2013年における学術雑誌の価格上昇の予測値についてまとめた“Serials Price Projections for 2013”を公表しました。それによると、全体として5~7%の上昇になると予測されています。この予測値は大小の出版社からの情報や過去の価格データなどから算出されているそうです。ただし、これは外国為替レートを考慮しない場合の数値で、考慮に入れたものは3ページ目に掲載されています。

Serials Price Projections for 2013(PDF:4ページ)
http://www2.ebsco.com/en-us/Documents/customer/price%20projections%20sept%2014%202013%20%28FINAL%29.pdf

Five Year Journal Price Increase History (2008 - 2012)(PDF:1ページ)
http://www2.ebsco.com/en-us/Documents/customer/Five%20Year%20Journal%20Price%20Increase%20History%20%282008-2012%29.pdf

ふくしま史料ネットの被災史料デジタル化作業に宮城資料ネットが協力

2012年9月6日、7日に、福島大学で開催された、デジタルカメラによる被災史料撮影作業の報告が、開催母体であるふくしま歴史資料保存ネットワーク(ふくしま史料ネット)と、作業を支援した宮城歴史資料保全ネットワーク(宮城資料ネット)のウェブサイトに掲載されています。

ふくしま史料ネットではデジタルカメラを使用した史料デジタル化は初の試みとのことです。宮城資料ネットはこの作業をマニュアル化するほどの蓄積があることから、今回、宮城資料ネットがふくしま史料ネットを支援することになったようです。宮城資料ネットにとっても、他地域の史料ネットに対し、この作業の支援をする初めての機会になったとのことです。

ふくしま史料ネットへの史料撮影支援を実施 (宮城歴史資料保全ネットワーク 2012/9/15付けの記事)
http://www.miyagi-shiryounet.org/03/news/2012/169kara.html#170

史料記録化作業のご報告と御礼 (ふくしま歴史資料保存ネットワーク 2012/9/11付けの記事)
http://blog.ap.teacup.com/fukushimanet/96.html

参考:
ふくしま歴史資料保存ネットワーク、初の試みとしてデジカメによる資料デジタル化作業のボランティアを募集中

NII、ワークショップ「大学図書館と共に拓く新たな学術コンテンツ基盤の地平」の講演資料及び映像を公開

2012年9月18日、国立情報学研究所(NII)が、6月に開催した「NIIオープンハウス2012」内のワークショップ「大学図書館と共に拓く新たな学術コンテンツ基盤の地平」の講演資料及び映像を公開しました。

大学図書館と共に拓く新たな学術コンテンツ基盤の地平(NII)
http://www.nii.ac.jp/content/event/2012/openhouse.html

参考:
【イベント】国立情報学研究所(NII)オープンハウス2012(6/7~8・東京)
http://current.ndl.go.jp/node/20820

Internet Archive、2012年米国大統領選に関するニュース番組検索・貸出プログラムを開始

2012年9月17日、Internet Archiveが新サービスとして“TV News Search & Borrow”を公開しました。このサービスは、2012年の米国大統領選挙の論点と候補者について市民の理解を促進するために作成されたもので、テレビニュースの非公開の字幕テキストを検索し、関連したニュース番組を借りることができるというものです。コレクションは、現在、3年以上かけて収集した35万点のニュース番組が登録されているとのことです。

TV News Search & Borrow
http://archive.org/tv

荒俣宏コレクションをデジタル化した武蔵野美大のiPadアプリ「MAU M&L博物図譜」がバージョンアップ、iPhoneにも対応

武蔵野美術大学美術館・図書館のiPadアプリ「MAU M&L博物図譜」のバージョン1.1が登場し、iPhoneにも対応しました。バージョン1.1の新機能として、荒俣宏氏の解説による映像コンテンツ『博物図譜の楽しみ方』を収録し、全ページで縦横表示に対応したということです。

「MAU M&L 博物図譜」がバージョンアップし、iPhoneに対応しました(武蔵野美術大学 2012/9/18付けニュース)
http://www.musabi.ac.jp/news/2012/0918_koho1_8305.html

参考:
武蔵野美術大学美術館・図書館、荒俣宏氏旧蔵の貴重書コレクションをデジタル化したiPadアプリ「MAU M&L博物図譜」をリリース
http://current.ndl.go.jp/node/21691

Twitter、初めての日本発機能「ライフラインアカウント検索」をリリース

Twitterの初となる日本発の新機能としてライフラインアカウント検索がリリースされました。郵便番号を入力することで、公的機関などその地域において災害時に役立つアカウントを見つけることができるというものです。この機能はまずは日本の一部のユーザに対して公開が始まっているようです。

Twitterに「ライフラインアカウント検索」機能 Twitter初の「日本発サービス」:地域の災害情報を得るために(Twitterブログ 2012/9/18付け記事)
http://blog.jp.twitter.com/2012/09/blog-post_18.html

Twitterが日本発の機能をサービスに追加–災害時に役立つライフラインアカウント検索(TechCrunch 2012/9/18付け記事)
http://jp.techcrunch.com/archives/jp20120918twitter-life-line/

日本図書館協会が2012年で映像資料・音楽資料の頒布事業を中止へ

2012年9月19日、日本図書館協会(JLA)が、図書館向け映像資料・音楽資料の頒布事業を2012年で中止すると発表しました。注文は10月まで受け付けるそうです。今後については、事業を継続してくれる法人の検討・協議に努めているとされています。

「映像事業」の中止について(PDF:1ページ)
http://www.jla-lib.jp/PDF/img-913144247.pdf

日本図書館協会映像事業部
http://www.jla-lib.jp/

日本図書館協会(2012/9/19付けお知らせに「映像資料頒布事業の中止のお知らせ」とあります。)
http://www.jla.or.jp/

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