アーカイブ - 2012年 9月 10日 - car

カタルーニャの公共図書館150館がWikipediaの普及活動と新規コンテンツ追加で協力 世界初の試み

2012年8月23日に、スペインのカタルーニャ自治政府は、カタルーニャの公共図書館150館が図書館利用者に対しWikipediaの普及活動を行うことと、図書館員がWikipediaへ新コンテンツの入力協力を行うことを発表しました。これは、図書館や博物館等いわゆるGLAMとWikimediaの活動との連携プロジェクト“GLAM-Wiki”への協力で行われるもので、同種の取り組みは、図書館界において世界初の試みとのことです。

Les biblioteques públiques de Catalunya col•laboren en la difusió i la creació de nous continguts a la Viquipèdia (Generalitat de Catalunya 2012/8/23付けの記事)
http://premsa.gencat.cat/pres_fsvp/AppJava/notapremsavw/detall.do?id=159566&idioma=0&departament=14&canal=15

Las bibliotecas públicas colaborarán en la creación de nuevos contenidos de Wikipedia (Que.es 2012/8/23付けの記事)

非印刷出版物の法定納本に関する規則が2013年4月に導入予定(英国)

英国では非印刷出版物の法定納本に関する規則の作成が進められています。この件については、2012年2月から5月にかけて規則案に関する意見募集が行われていましたが、それに対する文化・メディア・スポーツ省の回答が9月5日に発表されました。それによると現案に若干の修正を加えたうえで2013年4月に規則を導入予定のようです。同国における法定納本図書館のひとつである英国図書館(BL)がそれに対して賛同の意を表明しています。

The Government Response to the public consultation on the draft Legal Deposit Libraries (Non-print works) Regulations 2013
http://www.culture.gov.uk/publications/9322.aspx

British Library welcomes Government response on Non-Print Legal Deposit regulations(BL 2012/9/6付けプレスリリース)

英国政府が大学による公的助成研究のオープンアクセス化促進に1,000万ポンドの助成を実施へ

英国のビジネス・イノベーション・職業技能(BIS)省が、各大学による公的助成研究成果のオープンアクセス(OA)化を促進するために政府が1,000万ポンドの助成を行うと発表しました。Finchレポートの内容に沿った取組みです。助成金は、各大学におけるOA方針の策定や、OA誌への投稿料(APC)支払いのためのファンドの設立などに用いられることが想定されているようです。詳細は2012年秋に発表されるということですが、30機関を対象に、英国研究会議(RCUK)通して支援がなされるそうです。

Government invests £10 million to help universities move to open access(BIS省 2012/9/6付けプレスリリース)
http://news.bis.gov.uk/Press-Releases/Government-invests-10-million-to-help-universities-move-to-open-access-67fac.aspx

参考:
Peter Suber氏による、欧州のオープンアクセスに関するここ数か月の動向まとめ(記事紹介)
http://current.ndl.go.jp/node/21783

総務省、「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」を公表

2012年9月10日、総務省が、「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標」を公表しました。これは、インターネット・リテラシーの中でも、特に、インターネット上の危険・脅威への対応能力やモラルに配慮しつつ、的確な情報を判断するために必要な能力を、3つの大分類、7つの中分類に整理し、それぞれに対応する問題を作成し点数化することにより、各能力を可視化したものです。

総務省は、この指標の副題として「ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students)」と名付け、今後、経済協力開発機構(OECD)などの場において、国内外で周知を図っていく予定としています。

青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標 (PDF)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000175589.pdf

オープンアクセス図書のダイレクトリ“DOAB”がSummonのインデクスに追加へ

欧州のOpen Access Publishing in European Networks(OAPEN)が運営しているオープンアクセス(OA)の単行書のダイレクトリ“Directory of Open Access Books(DOAB)”が、Serials Solutions社のウェブスケールディスカバリサービスSummonのインデクスに追加される予定であると発表されました。DOABのサイトによると、現在33社からの1,200を超える図書が登録されているということです。同社の発表文ではその他にもLibertas Academica社やeScholarship@McGillの追加についても記されれています。

The Summon Discovery Service Expands Coverage of Open Access Scholarly Content(Serials Solutions 2012/9/7付けニュース)
http://www.serialssolutions.com/en/words/detail/the-summon-discovery-service-expands-coverage-of-open-access-scholarly-cont

DOAB
http://www.doabooks.org/

参考:

スイス国立図書館がOPACのメタデータをパブリックドメインとして公開

スイス国立図書館(Schweizerische Nationalbibliothek)がそのオープンデータ戦略のひとつとして同館のオンラインカタログ“Helveticat”のメタデータをパブリックドメイン(クリエイティブコモンズライセンスのCC0)で公開しました。メタデータはZ39.50あるいはOAI-PMH経由で取得可能とのことです。同館は今後も様々なデータの公開を進めていくとしています。

Open Data Strategie: Freigabe der Metadaten von „Helveticat“(Schweizerische Nationalbibliothek 2012/9/6付けニュース)
http://www.nb.admin.ch/aktuelles/03147/03950/04156/index.html?lang=de

使われていない建物等を改装してつくられた秀逸な書店10軒(記事紹介)

2012年9月9日に、Flavorwireが“10 Awesome Bookstores Repurposed from Unused Structures”という記事を掲載しています。記事は、使われていない建物等を改装してつくられた書店10軒を紹介したもので、映画館を改装してつくられたアルゼンチンのLibrería El Ateneo Grand Splendidという書店、米国ウィスコンシンにある、たい肥のタンクを再利用したCastle Arkdale等が取り上げられています。

10 Awesome Bookstores Repurposed from Unused Structures (Flavorwire 2012/9/9付けの記事)
http://www.flavorwire.com/326360/10-awesome-bookstores-repurposed-from-unused-structures?all=1

Knowledge Exchange、バーチャル研究環境(VRE)に関するプロジェクトや文献等を検索できるナレッジベースを公開

2012年8月30日、デンマークの電子研究図書館(DEFF)やドイツ研究財団(DFG)等が共同で運営しているKnowledge Exchange(KE)が“Virtual Research Environments Knowledge Base”(VRE Knowledge Base)を公開しました。

VREは、あらゆる領域の研究者に対し共同研究を進める中で生じる課題管理を支援するためのものです。

この度公開されたVRE Knowledge Baseには、KE参加機関によって助成されているVREに関する研究プロジェクトが登録されており、助成機関・主題領域等からそれらの検索が行えます。また、KE参加機関によるVREに関するレポートや学術出版物がリスト化されて提供されてもいます。

Virtual Research Environments Knowledge Base
http://misc.jisc.ac.uk/vre/

International Knowledge Base on Virtual Research Environments now released (Knowledge Exchange 2012/8/30付けの記事)

米イリノイ大学アーバナシャンペーン校図書館が1,300万冊目の蔵書として『伊勢物語』嵯峨本を受入

米国イリノイ大学アーバナシャンペーン校図書館の蔵書冊数が1,300万冊を数えました。この数は米国の公立大学図書館としては最大とされています。その栄えある1,300万冊目となったのは、1608(慶長13)年の『伊勢物語』嵯峨本でした。嵯峨本は角倉本あるいは光悦本とも呼ばれ、角倉素庵や本阿弥光悦によって木製の古活字を用いて出版されたものを指します。伊勢物語の嵯峨本は1608年から1610年にかけて出版されており、同館のものはその最初期のものに当たるようです。なお、同館には17~19世紀の日本の絵本を中心とするYamagiwa Collectionが所蔵されています。

13-millionth Volume Acquired(イリノイ大学アーバナシャンペーン校図書館 2012/9/7付けニュース)
http://www.library.illinois.edu/news/featured/thirteenth_millionth_volume.html

Yamagiwa collection | University of Illinois Rare Book and Manuscript Library
http://www.library.illinois.edu/rbx/archon/?p=collections/controlcard&id=1152

京都市立芸術大学、連続シンポジウム「創造のためのアーカイブズ」を10月7日から開催

京都市立芸術大学が、連続シンポジウム「創造のためのアーカイブズ」を10月7日から開催します。この連続シンポジウムは、京都市立芸術大学および同大学が位置する歴史文化都市・京都が生み出してきた豊かな芸術文化資源を、未来の創造活動を触発する「創造のためのアーカイブズ」としてとらえ直すものとのことです。

第1回目となるPart1「未完の歴史」は、10月7日に京都市立京都堀川音楽高校ホールで、Part2「物質と記憶」は、11月7日に京都芸術センターで開催予定とのことです。

京都市立芸術大学連続シンポジウム「創造のためのアーカイブズ」 Part1 「未完の歴史」 (京都市立芸術大学のイベント情報)
http://www.kcua.ac.jp/event/241007symposium/

IFLA、「知へのアクセスを促す図書館」をテーマとした資料をオープンアクセスで刊行

2012年9月7日、国際図書館連盟(IFLA)が、“Libraries Driving Access to Knowledge(A2K)”という資料を含む2点の刊行を発表しました。

“Libraries Driving Access to Knowledge(A2K)”は、オープンアクセスで提供されているものです。15章からなる同書は、知へのアクセスを促すという図書館の役割をテーマとしたもので、図書館が社会における「知のエンジン」となるための方法やアイディアの提供、主題や関連サービスの概念の整理等を行っているとのことです。なお、同書は、2009年から2011年のIFLA会長Ellen Tise氏の在任期間のテーマの一部として編集されたものとのことです。

また、同日には“85 Years IFLA : A History and Chronology of Sessions 1927--2012”という資料の刊行も併せて発表されており、これはIFLA85年の歴史を解説したもので、有料の刊行物となっています。

New IFLA Publications: Libraries Driving Access to Knowledge & 85 Years IFLA (IFLA 2012/9/7付けの記事)