アーカイブ - 2012年 8月 9日 - car

東日本大震災後におけるソーシャルメディアの利用と目的(文献紹介)

First Monday誌の17巻8号(2012年8月6日)に、国際基督教大学准教授のJoo-Young Jung氏による“Social media use and goals after the Great East Japan Earthquake”という論文が掲載されています。東日本大震災後における様々なソーシャルメディアの利用および目的をテーマとしたもので、日本の大学生に対する調査を通して判明した事柄についてまとめられているようです。

Social media use and goals after the Great East Japan Earthquake(First Monday)
http://firstmonday.org/htbin/cgiwrap/bin/ojs/index.php/fm/article/viewArticle/4071/3285

米シカゴ大学出版局、大学出版局の共同オンラインプラットフォーム“University Press Scholarship Online”に参加

2012年8月、米シカゴ大学出版局が、英オックスフォード大学出版局の運営する共同プラットフォーム “University Press Scholarship Online”(UPSO)に参加することが発表しました。UPSOは現在10の大学出版局が参加しており、24分野の1万タイトル以上の書籍を提供しています。

University of Chicago Press to partner with Oxford University Press on the UPSO platform(No Shelf Required 2012/8/8付け記事)
http://www.libraries.wright.edu/noshelfrequired/2012/08/08/university-of-chicago-press-to-partner-with-oxford-university-press-on-the-upso-platform/

Partner Presses(University Press Scholarship Online)
http://www.universitypressscholarship.com/page/473/partner-presses

The University of Chicago Press

増加する共著論文(記事紹介)

Thomson Reuters社の刊行している“ScienceWatch Newsletter”の2012年7月号に、“Multiauthor Papers: Onward and Upward”と題して、共著論文の増加傾向について紹介した記事が掲載されています。

例えば、図1は、同社の採録対象となっている論文において、著者が50人、100人、200人、500人、1000人以上のものの件数をグラフ化したものです。1998年から2003年ごろまではいずれも横ばいですが、その後増加傾向に転じ、特に50人以上の論文は近年顕著に増加していることが読み取れます。(2006年頃に一時的に減少したため、2007年に公表した同種の記事では傾向がはっきりしないと分析されていたようです。)

こういった増加傾向の裏には、国際的に展開される高エネルギー物理学研究等があると分析されています。また、米国インディアナ大学のBlaise Cronin氏はこのような現象について“hyperauthorship”と表現しているようです。

Multiauthor Papers: Onward and Upward(ScienceWatch Newsletter 2012/7)

米国ネバダ大学リノ校の理工学図書館が3Dプリンタを導入し、全学に対して広く提供

Library Journal誌で、米国ネバダ大学リノ校の理工学図書館が3Dプリンタ(3次元プリンタ)を導入したというエピソードが紹介されています。3Dプリンタを利用者に提供する図書館にはFayetteville Free Libraryのような先例もありますし、大学においても導入されていることは珍しくないということですが、特定の研究室に設置されているというではなく学内の全学生に対して広く提供するのは、米国の大学図書館で初の事例としています。記事では、その3Dプリンタで“印刷”した8本足の猫(Octocat)の写真も掲載されています。

U. Nevada Library Offers 3D Printing Across the Board(Library Journal 2012/8/7付け記事)
http://lj.libraryjournal.com/2012/08/academic-libraries/u-nevada-library-offers-3d-printing-across-the-board/

University of Nevada, Reno - DeLaMare Library
http://www.delamare.unr.edu/

北米研究図書館協会(ARL)、加盟図書館員の給与調査レポートの2011-2012年度版を公開

2012年8月8日、北米研究図書館協会(ARL)が、126館の加盟館を対象とした図書館員の給与調査レポートの2011-2012年度版“ARL Annual Salary Survey 2011-2012”を公開しました。レポートでは、115の大学図書館に勤務する9,910人、11の大学以外の図書館に勤務する4,046人の職員のデータが集計・分析されています。主な結果として、以下のようなことが紹介されています。

・カナダではインフレ率と合わせて給料が上昇しているが、米国ではそうではなかった。
・米国では給料の中央値が66,467ドルで、2010-2011年の調査(65,000ドル)より2.3%上昇している。
・カナダでは給料の中央値が85,551カナダドルで、2010-2011年の調査(82,251カナダドル)より4.0%上昇している。
・115の大学図書館においては、女性図書館員の給料は男性の96.2%だった。

ARL Annual Salary Survey 2011–2012
http://publications.arl.org/ARL-Annual-Salary-Survey-2011-2012/

ARL Publishes ARL Annual Salary Survey 2011–2012(ARL 2012/8/8付けプレスリリース)

名古屋大学附属図書館、ホームカミングデイでラーニングコモンズを舞台とした企画「名大生コモンズ」を開催

名古屋大学附属図書館が、2012年10月20日開催のホームカミングデイにおいて「名大生コモンズ」というイベントを実施するそうです。このイベントは、2011年度の「第3回図書館をよくする学生アイデアコンテスト」で優秀賞に輝いた「知のフリーマーケット」という企画をもとにしたもので、同大学中央図書館のラーニングコモンズを舞台として、学生によるポスター発表や作品展示、プレゼン及び実演等を行うというものです。現在、発表者が募集されています。

「名大生コモンズ」発表者募集中!(名古屋大学附属図書館 2012/7/18付けニュース)
http://info.nul.nagoya-u.ac.jp/news/centrallib/2012/120718/

「第3回図書館をよくする学生アイデアコンテスト」受賞者発表!(名古屋大学附属図書館 2012/7/31付けニュース)
http://info.nul.nagoya-u.ac.jp/news/centrallib/2012/120731/

第8回名古屋大学ホームカミングデイ
http://www.nagoya-u.ac.jp/home-coming-day/hcd_8/

参考:
名古屋大学附属図書館、ラーニング・コモンズのウェブサイトをリニューアル

「国境なき図書館」、ポルトープランスで移動図書館“Bibliotaptap”の運行を開始

2012年7月12日、フランスのNGO組織「国境なき図書館」(Bibliothèques Sans Frontières)が、支援先であるハイチのポルトープランスで、移動図書館“Bibliotaptap”の運営を始めました。Taptap(タプタプ)とはハイチの乗り合いタクシーを意味します。

「国境なき図書館」の記事によると、Bibliotaptapの運営は、2010年のハイチ大地震からのポルトープランスの復興のシンボルに位置付けられているもので、1か月で15,000人以上の利用があったとのことです。また、Bibliotaptapは、ただ図書の貸出を行うだけではなく、地域住民に毎週の寄合いや議論の場を提供する、いわばコミュニティ形成のツールとしての役割や、子どもの教育プログラムの支援でも利用されているとのことです。

今後、2013年1月までに、さらに2台のBibliotaptapが追加されることになっているようです。

Haïti, 2 ans d'action (Bibliothèques Sans Frontièresのウェブサイト)

図書館を可視化するTwitter上のイベント 今年のテーマは「図書館の価値」

2012年8月10日に、スペイン語圏の図書館員等によるTwitter上のイベントが開催されるようです。このイベントは、ハッシュタグ(#biblioteca:スペイン語で「図書館」)を付けたツイートを数多く発信することで、Twitterの「世界中のトレンド」にそのハッシュタグを表示させて、図書館を可視化させようと始められたものです。4回目となる今年は、「図書館の価値」をテーマに、参加者それぞれの所属館での取組みやその結果について、議論や紹介が行われるとのことです。

#biblioteca en Twitter... 2012
http://bibliotecaentwitter.blogspot.jp/p/2012.html

La #biblioteca se tuitea contigo… ¿y tú con ella? (4ª edición)(JuliánMarquina... 2012/8/6付けの記事)
http://www.julianmarquina.es/la-biblioteca-se-tuitea-contigo-y-tu-con-ella-4edicion

#biblioteca 2012, una biblioteca con valor (Biblioblog, 3a edición 2012/7/22)

戦前の出版検閲の実情を伝える「内務省委託本」 千代田区立図書館が調査レポートを刊行中

千代田区立図書館が「内務省委託本調査レポート」を刊行しており、2012年8月8日に、第三号をウェブサイトで公開しました。

内務省委託本とは、戦前、内務省が出版物の検閲の際に使用したもので、1937年以降、千代田区立図書館の前身である駿河台図書館等市立図書館4館に委託された資料を指します。千代田区立図書館には、現在約2,300冊が確認されており、同館は、検閲の実情を知ることができる出版史上の貴重な資料であるとしています。

内務省委託本調査レポート (千代田区立図書館)
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/search/naimushogepou.html

読書の自由財団が新しいウェブサイトを開設(米国)

米国図書館協会(ALA)と提携する読書の自由財団(Freedom to Read Foundation)のウェブサイトが新しくなっています。読書の自由財団はこれまでALAのウェブサイト内において関連団体として情報発信していましたが、独立したサイトになり、ブログも開始しています。

Ref.
Freedom to Read Foundation unveils new website, blog(ALA 2012/8/7付けプレスリリース)
http://www.ala.org/news/pr?id=11158

Freedom to Read Foundation新ウェブサイト
http://www.ftrf.org/

ブログ
http://www.ftrf.org/blogpost/852091/The-FTRF-Blog

eXtensible Catalogを採用した金沢大学附属図書館統合検索が公開

2012年8月8日、金沢大学附属図書館が「金沢大学附属図書館統合検索」を公開しました。従来のOPAC(冊子体図書・雑誌)、金沢大学学術情報リポジトリKURAの登録資料、同大学で利用できる電子ジャーナルをまとめて検索できるものです。九州大学附属図書館のCute.Catalogや福岡大学図書館のOPACと同様、オープンソースの“eXtensible Catalog”(XC)を利用しているようです。

金沢大学附属図書館統合検索
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/

「金沢大学附属図書館統合検索」を公開しました(金沢大学 中央図書館&自然科学系図書館ブログ 2012/8/8付け記事)
http://ku-lib.blogspot.jp/2012/08/blog-post.html

参考:
福岡大学図書館が学内図書配送用の小さくて黄色い電気自動車の愛称を募集中
http://current.ndl.go.jp/node/21355

九州大学附属図書館の“Cute.Catalog”がレスポンシブウェブデザインによるスマートフォン対応
http://current.ndl.go.jp/node/20526

九州大学附属図書館、ディスカバリ・サービス“Cute.Search”と蔵書検索“Cute.Catalog”を正式公開