アーカイブ - 2012年 8月 21日 - car

イラン北西部の地震による図書館被害(記事紹介)

2012年8月15日付けのIran Book News Agencyの記事によると、イラン北西部で8月11日に生じた地震の影響により、アハル(Ahar)にあるSheik Shahabodin Ahari図書館、Horand図書館、Ayatollah Najafi Ahari図書館の3つの公共図書館が深刻な被害を受けたとのことです。なお、アハルでは地震による死者はいないとのことですが、けが人が出ている模様です。

Quake shakes Shahab Ahari Library (Iran Book News Agency 2012/8/15付けの記事)
http://www.ibna.ir/vdcgq39qzak9tn4.5jra.html

ニューヨーク大学図書館の改装の理由は...(記事紹介)

2012年8月20日付けのHUFF Post等の記事に、米国ニューヨーク大学のElmer Holmes Bobst図書館の改装に関する話題が掲載されています。記事によると、この改装は、12階建ての図書館にある吹き抜けのアトリウムの周囲にフェンスが設置されるというもので、その改装理由が、2003年以来度々この吹き抜けで飛び降り自殺が生じているためとのことです。

A Digitally Inspired Veil, Intended to Save Lives, Appears at N.Y.U. Library (New York Times 2012/8/19付けの記事)
http://cityroom.blogs.nytimes.com/2012/08/19/a-digitally-inspired-veil-intended-to-save-lives-appears-at-n-y-u-library/

NYU Installs Aluminum Screens To Prevent Suicides In Bobst Library (HUFF Post 2012/8/20付けの記事)

OCLC Research、Europeanaのメタデータの質的向上プロジェクトに協力

2012年8月20日、OCLCの研究部門OCLC Researchと、欧州の図書館・博物館・文書館のデジタルアーカイブEuropeanaが、Europeanaのメタデータの質的向上を図る協力プロジェクトを実施していると発表しました。

現在Europeanaには29か国2,200機関からの2,400万点以上のコンテンツが登載されていますが、コンテンツの重複や多義性などの質的な問題が生じているそうです。そこで、OCLC Researchが、WorldCatのメタデータ管理で培ったノウハウを生かしてこの問題に取り組みます。具体的には、Europeanaに含まれる、同一作品の各国語による翻訳、絵画とそれを撮影した写真、版違いの図書、同じアーカイブに含まれる手紙コレクション、といった関連性のあるコンテンツ間で機械的にリンクをはるということのようです。

このプロジェクトの実施期間は2012年5月から9月までで、その成果はEuropeana Data Modelにも反映されるとされています。

OCLC Research and Europeana Collaboration Announcement(OCLC Research 2012/8/20付けニュース)
http://www.oclc.org/research/news/2012/08-20.html

欧州Opportunities for Data Exchangeプロジェクト、研究データの引用や管理をテーマとした2本の報告書を公表

欧州のOpportunities for Data Exchangeプロジェクトが研究データをテーマとした2本の報告書を公表しました。1本目の“Best Practices for Citability of Data and Evolving Roles in Scholarly Communication”は、データの引用に関するベストプラクティスを扱ったものです。2本目の“Compilation of Results on Drivers and Barriers and New Opportunities”は、データ共有を推進するもの、障壁となるもの、実現に向けた要因に関する概念モデルを提示しています。これらの報告書を紹介している欧州研究図書館協会(LIBER)は、研究データ管理に関するポリシーの策定や支援サービスの構築を行っている図書館にとって、アドヴォカシーの手段として使用できるものであるとしています。

Best Practices for Citability of Data and Evolving Roles in Scholarly Communication(PDF:61ページ)

英国図書館、レジデンスプログラムでジュエリーデザイナーを支援

英国図書館(BL)が、レジデンスプログラムにおいて初めて、デザイナーを迎えるようです。

招へいされるのは、ジュエリーデザイナーであり舞踏家でもあるSarah Warsop氏で、期間は2012年9月から2013年3月となっています。期間中、Warsop氏は、BLのコレクションを使い新しい作品のインスピレーションを得るための研究を進めるとともに、期間の終了時には、新しい作品を創作する予定とのことです。

プログラムの重要な側面として、Warsop氏は、BLのビジネス・知的財産センターより、作品を商品化についての支援を受けるとともに、著作権、製品化、価格やコストに関する領域についてのアドバイスも受けることになるとのことです。

Ref.
Meet our jewellery designer in residence: Sarah Warsop (2012/8/16付け British Library INSPIRED BY...Creative industries blog)
http://britishlibrary.typepad.co.uk/inspiredby/2012/08/meet-our-new-jewellery-designer-in-residence-sarah-warsop-.html

Sarah Warsop氏のウェブサイト

あなたが図書館に来た目的は?利用者の顔写真とともに図書館の様々な利用目的を紹介する企画(英国)

英国ニューカッスル市の分館であるCruddas Park図書館において、利用者の顔写真とともに図書館の様々な利用目的を紹介する企画が2012年2月に行われていました。この企画がVoices for the Libraryのサイトで取り上げられています。

この企画では、ニューカッスルの写真家Keith Pattison氏が図書館に招かれ、1週間にわたり、来館する利用者の顔写真が、その利用目的を伝えるカードや本とともに撮影されました。カードには、“crosswords, jigsaws, books and newspapers”、“setting up myspace for my band”、“I came for some advice”、“play”、“Internet”、“cup of tea”と書かれたものなど、利用目的の多様性を示すものとなっているようです。

この写真は、"face BOOK – A Week in the Life of a Branch Library"とのタイトルで展示会が行われ、またPattison氏のウェブサイトでも見ることができるようになっています。

Ref.

第17回国際公文書館会議(ICA)ブリスベン大会が開催中、日本からも震災アーカイブ等の講演が

2012年8月20日から24日にかけて、オーストラリアのブリスベンで、第17回国際公文書館会議(ICA)大会が開催されています。日本の参加者からは、震災アーカイブも含めた以下の講演がなされるようです。

Digital archives for historical research and international understanding / Hirano Kenichiro(PDF)
http://www.ica2012.com/files/data/Full%20papers%20upload/ica12Final00335.pdf

Digital archive at the National Archives of Japan / Kazama Yoshiyuki(PDF)
http://www.ica2012.com/files/data/Full%20papers%20upload/ica12Final00404.pdf

University archives in Japan: an experience of the Hiroshima University Archives / Koike Seiichi(PDF)

Question Pointの記録から:チャットにおいてキャピタルロック設定を要求する利用者の真のニーズは?

共同レファレンスサービスQuestion Pointでは、チャットレファレンスの記録を蓄積していますが、そのブログにおいて、視覚障害のある利用者とのチャットのやり取りの一例を紹介する記事が掲載されています。この記事は、質向上のヒントを提示するコーナー“Quality Tip”の一記事です。

やり取りにおいては、利用者が"I NEED CAPS LOCK FROM YOU"等とキャピタルロックをオンにしてのタイピングを再三要求をしているのに対し、図書館員が利用者のニーズを俄かにつかめずにいる様子が紹介されています。

Ref.
Quality Tip: Helping visually challenged patrons(Question Point 2012/8/16付けブログ記事)
http://questionpoint.blogs.com/questionpoint_247_referen/2012/08/quality-tip-helping-visually-challenged-patrons.html

参考
E1296 - チャットレファレンスにおける質問明確化の実態は? カレントアウェアネス-E
No.216 2012.06.14
http://current.ndl.go.jp/e1296

OPACやディスカバリサービスにおけるタグ付け機能の活用の実態は?(資料紹介)

米国ワーグナー・カレッジ図書館のYan Yi Lee氏とライダー大学図書館のSharon Q. Yang氏による“Folksonomies as Subject Access – a Survey of Implementing Tagging in Library Online Catalogs and Discovery Layers”という資料が公開されています。これは、2012年8月17日~18日にエストニアで開催された“Beyond Libraries - Subject Metadata in the Digital Environment and Semantic Web”(第78回IFLA年次大会のポストカンファレンス)での発表資料です。

その内容は、図書館のOPACやディスカバリサービスにおけるタギング(フォークソノミー)機能の現状をさぐったもので、ウェブサイト“Library Technology Guide”で公開されているダイレクトリをもとに、307の図書館(公共218、大学62、学校27)を対象とした調査を行ったというものです。アブストラクトによると以下の内容が分かったそうです。

・旧来型のOPACにはタギング機能はない。
・約47%のディスカバリサービスがタギング機能を有している。

米国音楽図書館協会、音楽資料の発見に係る課題・要件をまとめた“Music Discovery Requirements”を公表

米国音楽図書館協会(Music Library Association:MLA)が、ディスカバリーサービスで楽譜や録音資料等の音楽資料を発見する際の課題や要件をまとめた文書“Music Discovery Requirements”を公表しました。本編と付録A~Cに分かれています。2012年4月23日付けで作成され、8月8日付けで同協会理事会に承認されたものです。

Music Discovery Requirements(PDF:42ページ)
http://committees.musiclibraryassoc.org/uploads/ETSC/MDRdocument.pdf

Music Discovery Resources(Music Library Association)
http://committees.musiclibraryassoc.org/ETSC/MDR

Music Discovery Requirements now available(NGC4LIB 2012/8/20付けメール)
http://serials.infomotions.com/ngc4lib/archive/2012/201208/0210.html

参考: