アーカイブ - 2012年 7月 5日 - car

IFLA、TPP協定交渉に懸念を示す声明を公表

国際図書館連盟(IFLA)が、環太平洋戦略的経済連携(TPP)協定に関し、TPP交渉に参加する国の図書館関連団体とともに懸念を示す声明を出しています。現在進行しているTPP交渉において知的財産についての広範囲な記述を含んでいるにもかかわらず、交渉が世界知的所有権機関(WIPO)の外側で不透明な形で進められていることなどに対する懸念が示されています。

声明に署名している組織は以下の通りです。
国際図書館連盟 (IFLA)
米国図書館協会 (ALA)
大学・研究図書館協会 (ACRL)
北米研究図書館協会 (ARL)
オーストラリア図書館著作権委員会(Australian Libraries Copyright Committee:ALCC)
カナダ図書館協会 (CLA)
ニュージーランド・アオテアロア図書館情報協会 (LIANZA)
チリ図書館協会 (CBC)
ペルー図書館員協会(Peruvian College of Librarians:CBP)
ベトナム図書館協会 (VLA)

Ref.
IFLA and other library organisations express concern about the Trans-Pacific Partnership Agreement (TPPA)(IFLA 2012/7/4付け)

紀伊國屋書店の電子書籍ストア“BookWebPlus”がEPUB3に対応、アプリ“Kinoppy”で閲覧が可能に

2012年7月4日、株式会社紀伊國屋書店が、同社の電子書籍ストア「紀伊國屋書店BookWebPlus」において電子書籍フォーマットEPUB3に正式に対応すると発表しました。8月中にはEPUB3フォーマットの電子書籍の販売を開始する予定で、同社のiOS・Android・Windowsに対応したアプリ“Kinoppy”で閲覧することが可能です。これにより、Kinoppyの対応フォーマットは、.book、XMDF、HyComic、EPUB3となり、近日中にPDFが加わるとのことです。

紀伊國屋書店、電子書籍アプリKinoppyでEPUB3に正式対応(紀伊國屋書店 2012/7/4付け記事)
http://www.kinokuniya.co.jp/company/pressrelease/20120704120058.html

紀伊國屋書店BookWebPlus
http://bookwebplus.jp/

国立公文書館『アーカイブズ』第47号に震災関連会議における議事録未作成問題に関する記事が掲載

国立公文書館が『アーカイブズ』第47号を公開しました。その中に、東日本大震災に対応するために設置された会議等の議事録の未作成問題を取り上げた2本の記事が掲載されています。

公文書管理法の意義と課題-東日本大震災における事例を踏まえて-(PDF:5ページ)
http://www.archives.go.jp/about/publication/archives/pdf/acv_47_p01.pdf

東日本大震災に対応するために設置された会議等の議事内容の記録の未作成事案についての原因分析及び改善策取りまとめについて(PDF:6ページ)
http://www.archives.go.jp/about/publication/archives/pdf/acv_47_p06.pdf

欧州のデジタル化統計調査プロジェクトENUMERATE、初の調査レポートを公表

欧州における文化遺産のデジタル化とデジタル保存、それらへのオンラインアクセスについての統計データを作成するプロジェクト“ENUMERATE”が、初の調査レポート“Survey Report on Digitisation in European Cultural Heritage Institutions 2012”(2012年5月付)を公開しました。ENUMERATEは、欧州委員会が助成し、英国のCollections Trustが実施しているもので、今回の調査について、欧州におけるデジタル化の現状を調べた初の大規模調査であるとしています。

調査は、オンラインで2012年2月1日から3月31日まで実施され、欧州29か国から2,500以上の機関が参加し、有効回答数は約2,000とのことです。主な調査結果として以下が指摘されています。

・文化遺産機関の83%が、デジタルコレクションをもっている
・全コレクションの20%がデジタル化されており、57%がまだデジタル化される必要がある。(残る23%についてはデジタル化の必要はない)
・文化遺産機関の50%以上がボーンデジタル資料を収集している
・34%の機関がデジタル化戦略を作成している
・85%の機関がデジタル化コレクションの利用状況を測るためのウェブ統計を利用している

国立国会図書館、コンテンツ別にアンケート調査を実施、6月25日より順次スタート

国立国会図書館では、以下のコンテンツについて、アンケートを実施しています。

・6月25日開始
国立国会図書館ホームページ:平成24年6月25日(月)~9月21日(金)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/enquete.html

・7月2日開始
書誌情報提供サービス:7月2日(月)~9月28日(金)
https://enq1.csview.jp/question/ndlhyoka/bibservice/bibservice.cgi

リサーチ・ナビ: 7月2日(月)~9月28日(金)
https://enq1.csview.jp/question/ndlhyoka/RN_201207/RN_201207.cgi

国立国会図書館サーチ:7月2日(月)~9月28日(金)
https://enq1.csview.jp/question/ndlhyoka/NDLsearch/NDLsearch.cgi

カレントアウェアネス・ポータル:7月2日(月)~9月28日(金)
https://enq1.csview.jp/question/ndlhyoka/CAPortal/CAPortal.cgi

レファレンス協同データベース:7月2日(月)~9月28日(金)

複雑な情報についての理解と議論を助けるために 博物館における国勢調査を利用した展示プロジェクト“CoCensus”

2012年7月2日付けの全米人文科学基金(National Endowment for the Humanities:NEH)の記事で、NEHによるデジタル人文学スタートアップグラントを受けたプロジェクトが紹介されています。

“CoCensus”というそのプロジェクトは、イリノイ大学シカゴ校の研究者らによって進められているもので、2005-2009年の国勢調査を利用したジェーン・アダムズ・フルハウス・ミュージアム(Jane Addams Hull-House Museum)における展示プロジェクトです。文化・歴史研究が複雑な情報で満たされており、その複雑な情報について来館者自身が議論するのを支援することを目的に行われているとのことです。

具体的にこの展示プロジェクトは、来館者自身の人種・民族・国民的なバックグラウンド情報を登録したRFIDカードを利用し、そのカードを持つ来館者がシカゴの地図が表示されたディスプレイの前に立つと、国勢調査のデータをもとに、来館者と同じバックグラウンドを持つ住民がどの地域に多いのか等をディスプレイで表示してくれるというものです。例えば、メキシコからの移民の場合、メキシコにルーツのある住民が2005年から2009年の間にどの地域に住んでいたのかを表示してくれるとのことです。

ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学図書館で、初めて「アメリカ」と書かれた16世紀の古地図の写しが見つかる

2012年7月3日、ドイツ、ミュンヘンにあるルートヴィヒ・マクシミリアン大学が、1507年にドイツの地図作製者であるワルトゼーミュラー(Martin Waldseemüller)が作製した地図の写しを発見したと発表しました。この写しの元となった地図は、史上初めて「アメリカ」という地名が書かれたもので、2007年にドイツから米国議会図書館へ渡され、現在ユネスコの「世界の記憶」として登録されているものです。

これまでこの地図の写しは4枚が見つかっており、今回ルートヴィヒ・マクシミリアン大学の図書館員が、蔵書整理中に偶然5つ目となる写しを発見したとのことです。同館長は「デジタル時代にあっても、オリジナルの持つ重要性や魅力は全く失われていない」と語り、同館では、7月4日の米国独立記念日を前に、地図をデジタル化公開しました。

Globensegmente (デジタル化公開されたワルトゼーミュラーの地図)
http://epub.ub.uni-muenchen.de/13138/

Rare map related to America‘s “birth certificate” (Ludwig-Maximilians Universitat Munchen 2012/7/3付けの記事)

作家・橋本紡の物語を生徒が自由に編集して図書館便りに掲載する企画「図書館が、ここに。」

作家の橋本紡さんが寄稿した物語を、各地の中学・高等学校で、図書委員が編集してそれぞれの図書館便りに掲載するという企画「図書館が、ここに。」が始まっているようです。編集を通じて本を作る楽しみを知って欲しいという目的の企画で、図書委員の裁量で、文字組み、イラスト、タイトルなどを変えてもよいとされています。司書が窓口となる学校図書館であれば企画に参加できるそうです。現在、物語の第1話が公開されています。

『図書館が、ここに。』公式サイト
http://www7.ocn.ne.jp/~tosyoko/index.html

「図書館が、ここに。」(@tosyokoko)による2012/6/30付けツイート
https://twitter.com/tosyokoko/status/219061847087775745

文部科学省、第3回「アカデミッククラウドに関する検討会」の配布資料を公開

文部科学省が、2012年6月29日に開催した、第3回「アカデミッククラウドに関する検討会」の配布資料を公開しました。「ビッグデータ時代におけるアカデミアの挑戦(仮)~アカデミッククラウドに関する検討会 提言(案)~」「アカデミッククラウドに関する検討会これまでの意見のまとめ」等が含まれています。

アカデミッククラウドに関する検討会(第3回)配付資料
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/027/shiryo/1323194.htm

参考:
文部科学省、第2回「アカデミッククラウドに関する検討会」の配布資料を公開
http://current.ndl.go.jp/node/21069

国内図書館の公式Facebookページをまとめたリスト

国内図書館が開設している公式Facebookページをまとめた「リスト」が公開されています。2012年7月5日現在、33のページが登録されています。Facebook(ログインした状態)でこのリストを表示して「フィードを購読」をクリックすると、リストに登録されているFacebookページの更新情報が自分のニュースフィードに流れてくるようになります。

図書館公式Facebookページ集
http://www.facebook.com/lists/335146229898792

図書館Facebookページ集(Facebook公開リスト版)(図書館雑記&日記兼用 2012/7/3付け記事)
http://blog.livedoor.jp/lib110ka/archives/52410095.html

国立国会図書館の典拠データから作成された日本十進分類表(NDC)

国立国会図書館の典拠データ検索・提供サービス“Web NDL Authorities”のデータを利用して作成された日本十進分類表(NDC)のリストが公開されています。

日本十進分類表
http://www.zuki-ebetsu.jp/ndc/

NDL典拠データからNDCの一覧リストを作成(日々の記録 2012/7/4付け記事)
http://d.hatena.ne.jp/zuki_ebetsu/20120704/1341385399

参考:
E1198 - 「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス開発版」公開
http://current.ndl.go.jp/e1198