北米研究図書館協会(ARL)が、2012年5月17日に、“21st-Century Collections: Calibration of Investment and Collaborative Action”(2012年3月10日付け)と題したブリーフィングペーパーを公表しました。21世紀の研究図書館におけるコレクションの在り方や方向性について4ページにまとめたもので、学長、教員、図書館長、評議会、図書館員等の関係者と議論を始めるための端緒となることを意識されて書かれているようです。
本日2012年5月18日は第36回目の「国際博物館の日」(International Museum Day)です。これは、1977年に国際博物館会議(ICOM)によって定められたもので、2012年で35周年となります。日本では2002年から参加しており、今回で第11回目です。2012年のテーマは“Museums in a changing world. New challenges, new inspirations”(変容する世界における博物館~新たな挑戦、新たな発想~)となっています。財団法人日本博物館協会が、国内の博物館・美術館等で開催される記念事業の一覧を公開しています。
国際図書館連盟(IFLA)の情報アクセスと表現の自由に関する委員会(FAIFE)のウェブサイトに、獨協大学の井上靖代教授による“Manga and Libraries in Japan”という記事が掲載されています。日本におけるマンガの歴史、マンガをめぐる議論、図書館や学校図書館での扱いについて英文で紹介するという内容です。
オーストラリアのメルボルン大学文書館が、同国の最も重要な政治キャンペーンの一つとされる“John Henry Austral”のラジオ番組の音声記録をデジタル化公開しました。“John Henry Austral”とは、1949年の連邦選挙においてオーストラリア自由党によって展開されたもので、同国ではラジオによる初の全豪的な政治キャンペーンであったようです。200を越えるドラマ仕立てのラジオ番組が放送されましたが、今回公開されているのはそのうちの22のエピソードとのことです。
カナダのブリティッシュコロンビア州ビクトリアにある海洋博物館(Maritime Museum of BC)が、東日本大震災の津波による漂着物を公開するFacebookページを開設しています。利用者に浜辺に漂着したものの写真をアップロードしてもらい、それを博物館の担当者が確認して公開しているようで、漂着物の持ち主が特定された場合には、日本の領事館を通じて返却することも予定しているようです。