アーカイブ - 2012年 5月 - car

5月 22日

公的助成研究のOA化を求めるオンライン請願書が"We the People"に公開、署名受付け中(米国)

オバマ政権が2011年9月に開始したオンライン請願のプラットホームである"We the People"において、公的資金を使い科学研究を行っているすべての連邦政府機関が、オープンアクセスポリシーを採用するよう求める請願書が公開されています。税金を使用して行われた科学研究の成果物を、納税者がより自由にアクセスできるようウェブ上に公開することを求めるものです。

現在、6月19日までに25000人の署名を集める目標が設定されており、これをクリアするとオバマ政権は正式な回答をすることになっています。現在までにオンラインでの署名に応じた人は既に5900人を超えています。

Ref.
Require free access over the Internet to scientific journal articles arising from taxpayer-funded research.(WhiteHouse "We the People" 2012/5/13付け)

英国図書館(BL)次期館長は英国放送協会(BBC)のキーティング氏に

英国図書館(BL)理事会が、同館次期館長に英国放送協会(BBC)のキーティング(Roly Keating)氏を指名しました。キーティング氏は、12年間館長職を務めたブリンドリー(Dame Lynne Brindley)現館長が2012年6月末で退任するのを受け、9月12日に着任予定です。1961年生まれのキーティング氏は、1983年にオックスフォード大学を卒業してBBCに就職、現在はアーカイブ部門のトップ(Director of Archive Content)を務め、BBC iPlayerなどのオンラインサービスを率いているとのことです。

British Library Board appoints new Chief Executive(BL 2012/5/10付けプレスリリース)
http://pressandpolicy.bl.uk/Press-Releases/British-Library-Board-appoints-new-Chief-Executive-597.aspx

Roly Keating appointed as Director of Archive Content(BBC 2008/7/22付けプレスリリース)

米OverDrive社による図書館向け電子書籍サービスの利用ログ分析レポート

米国の大手電子書籍ベンダOverDrive社が2012年4月に存在を明らかにした利用分析レポートが、ニュースサイト“INFOdocket”によって公開されています。“Library Media Network eBook Report: Summary of Select Traffic and User Behavior Statistics”と題された8ページのレポートで、2012年3月の利用ログを分析したものです。

Overdrive Library Media Network eBook Report (Big Data 1)
http://www.scribd.com/doc/94302507/Overdrive-Library-Media-Network-eBook-Report-Big-Data-1

Full Text: OverDrive’s Library Media Network eBook Report (Big Data #1)(INFOdocket 2012/5/21付け記事)
http://www.infodocket.com/2012/05/21/full-text-overdrives-library-media-network-ebook-report-big-data-1/

参考:

有名なフレーズの一語を“Librarian”に変えるツイートが増殖中?

2012年5月21日付けのHuff Post Booksの記事によると、主に英語圏のTwitterで、小説や映画、テレビ番組等で登場する有名なフレーズ等の一語を“Librarian”に変えてつぶやく「遊び」が行なわれているようです。Huff Post Booksの記事では、ウィリアム・ゴールドマンの小説“The Princess Bride”に登場するフレーズをもじった、“Hello. My name is Inigo Montoya. You killed my librarian. Prepare to die.”等のツイートが紹介されています。なお、ハッシュタグ“#replaceawordwithlibrarian”で検索すると、多数のツイートを見ることができます。

“#replaceawordwithlibrarian”でのTwitter検索結果
https://twitter.com/#!/search/%23replaceawordwithlibrarian

OCLC、ONIX for Booksバージョン3.0とMARC21のマッピングに関するレポートを公開

OCLCが、2012年5月21日に、“A Crosswalk from ONIX Version 3.0 for Books to MARC 21”と題したレポートを公表しました。これは、出版社の標準化団体EDItEURが策定しているメタデータフォーマット“ONIX for Books”のバージョン3.0と、AACR2で記述されたMARC21フォーマットのマッピングに関するもので、フォーマット間のクロスウォーク(変換表)もあわせて公開されています。

A Crosswalk from ONIX Version 3.0 for Books to MARC 21(PDF:42ページ)
http://www.oclc.org/research/publications/library/2012/2012-04.pdf

A Crosswalk from ONIX Version 3.0 for Books to MARC 21
http://www.oclc.org/research/publications/library/2012/2012-04r.htm

Godby: A Crosswalk from ONIX Version 3.0 for Books to MARC 21(OCLC 2012/5/21付けニュース)

「この本すごく良かった!」を共有・発信するハーバード大学図書館の“Awesome Box”プロジェクトが試行的に実施

米国ハーバード大学の図書館ラボが2011年12月に第3期の支援対象プロジェクトとして発表した“Awesome Box”が、同大学図書館で試行的に実施されています。2012年5月17日付けの図書館ラボの記事によると、この“Awesome Box”とは、利用者が図書館資料を読んで役立ったり、楽しんだり、あるいは、衝撃を受けたりしたと感じた場合に、その資料を他の利用者にも広めるために利用されるサービスです。具体的には、利用者にはその図書館資料を返却する際に、通常の返却ボックスではなく“Awesome Box”に返却してもらい、図書館員が返却業務の際にバーコードを読み込むことで、“Awesome”な資料として登録されます。“Awesome Box”に返却された資料のデータは、RSSフィードやTwitter、APIを通じて提供されるとともに、「最近の評価の高い(Awesome)資料」としてウェブページでも公開されているようです。

Awesome at the Harvard Library
http://librarycloud.org/awesome/

Awesome Box Pilot (The Harvard Library Innovation Laboratory 2012/5/17付けの記事)

米ウィスコンシン大学図書館がレスポンシブウェブデザインを採用した新しいOPACを発表

2012年5月21日に、米国のウィスコンシン大学図書館が、15年以上稼働してきたOPACを刷新する新OPACを発表しました。同大学の860万点の資料が検索できるようになっています。レスポンシブウェブデザインが採用されており、iPadやスマートフォンで閲覧した際にはそれらに適した画面表示になるようです。このOPACは、Ruby on Railsを用いて開発されており、検索エンジンにはApache Solrが使用されているとのことです。今後はパーソナライズ機能の実装やデジタルコンテンツの更なる追加などが予定されています。

Catalog - UW-Madison Libraries
http://search.library.wisc.edu/

Online library searching just got better(ウィスコンシン大学 2012/5/21付けニュース)
http://www.news.wisc.edu/20706

Introducing the Redesigned New Catalog(新OPACのブログ 2012/4/30付け記事)
http://search.library.wisconsin.edu/moving-forward/?p=1023

大日本印刷・雄松堂書店・丸善による人文・社会科学系学術情報ポータルサイト“J-DAC”がサービス開始

2012年5月21日、大日本印刷株式会社・株式会社雄松堂書店・丸善株式会社の3社が共同で開発・運営する人文・社会科学系学術情報ポータルサイト“J-DAC”(Japan Digital Archives Center)が正式にサービスを開始しました。インフォコム株式会社が構想の初期段階から構築に携わっています。現在は「企業史料統合データベース」が提供されています。

J-DAC
http://j-dac.jp/

インフォコムのデジタルアーカイブシステム構築のノウハウを活かした人文・社会系大型学術情報ポータルサイトJ-DACがサービスを開始~研究資源の共有化と円滑な利用を実現~(インフォコム 2012/05/21付けプレスリリース)
http://www.infocom.co.jp/info/press/2012/p12052101.html

Patron Profiles誌の最新特集は、図書館のウェブサイトとバーチャルサービス

“Patron Profiles”の最新号で、図書館のウェブサイトとバーチャルサービスが取り上げられているようです。

"Patron Profiles"は、Library Journalが2011年に創刊した新しい刊行物であり、毎号、公共図書館利用者を対象にした調査データに基づき、図書館が利用者のニーズと選好にあったサービスを展開するためのアドバイス等を提供しています。

Ref.
Latest Patron Profiles(2012/5/19)
http://lj.libraryjournal.com/2012/05/opinion/bubble-room/latest-patron-profiles/

参考
Patron Profiles UNDERSTANDING THE BEHAVIOR & PREFERENCES OF U.S. PUBLIC LIBRARY USERS
http://www.thedigitalshift.com/research/patron-profiles/

5月 21日

IFLA、情報公開に関する図書館の役割に関する変化についての記事を公開

国際図書館連盟(IFLA)の情報アクセスと表現の自由に関する委員(FAIFE)が、図書館が情報公開において果たしている役割について、近年の変化をまとめた記事を公開しています。主に、2008年に採択されたIFLAの政府の透明性に関するマニフェスト(Manifesto on Transparency, Good Governance and Freedom from Corruption)とそれ以後の動きが取り上げられています。

Ref.
A New FAIFE Spotlight released on Libraries and Freedom of Information Revisited (IFLA 2012/5/21)
http://www.ifla.org/en/news/a-new-faife-spotlight-released-on-libraries-and-freedom-of-information-revisited

電子書籍の独禁法訴訟、Simon & Schuster社は和解か?(米国)

電子書籍の販売価格に関する独占禁止法違反の疑いで提訴されている出版社5社のうち、Simon & Schuster社については、訴訟手続きから除外されたとのことです。Simon & Schuster社と原告は5月10日に覚書を交わし、和解を目指しているようです。

Ref.
Simon & Schuster Reaches Antitrust Settlement with States(2012/5/18)
http://lj.libraryjournal.com/2012/05/publishing/simon-schuster-reaches-antitrust-settlement-with-states/

Google、デジタルリテラシー向上のためのウェブサイト「知っておきたいこと」を開設

2012年5月17日に、Googleが、「知っておきたいこと」という、デジタルリテラシー向上のためのウェブサイトを開設しました。Googleの説明によると、ウェブサイトでは、マルウェアと呼ばれる不正なソフトウェアを避ける方法や、Cookieとは何か、Googleで検索したときに検索ログに保存される情報等を紹介しているとのことです。また、インターネットコンテンツセーフティ協会やインターネット・ホットラインセンター等の団体ウェブサイトへのリンクも提供しているとのことです。

知っておきたいこと
http://www.google.co.jp/intl/ja/goodtoknow/

「知っておきたいこと」サイト開設のお知らせ (Google Japan Blog 2012/5/17付けの記事)
http://googlejapan.blogspot.jp/2012/05/blog-post_17.html

国立教育政策研究所、「社会教育計画策定ハンドブック(計画と評価の実際)」を公開

2012年5月21日、国立教育政策研究所が「社会教育計画策定ハンドブック(計画と評価の実際)」を公開しました。地方公共団体において社会教育計画を策定する際に活用できるハンドブックで、計画・評価の理論から、具体的な策定手順、例示までが網羅的に掲載されているそうです。

社会教育計画策定ハンドブック(PDF)
http://www.nier.go.jp/jissen/chosa/h23_handbook_all.pdf

平成23年度ハンドブック(国立教育政策研究所)
http://www.nier.go.jp/jissen/chosa/handbook1-23.htm

三重県立図書館、全国紙・地元紙から収集した図書館関係記事のリストを公開開始

2012年5月18日、三重県立図書館がウェブサイトで「図書館関係記事リスト」を公開しました。2012年度から、月1回、新聞各紙に掲載された図書館に関する記事をまとめたリストを公開するとのことで、現在、2011年度分と2012年4月分が掲載されています。

図書館関係記事リスト(三重県立図書館)
http://www.library.pref.mie.lg.jp/tosyokankiji/index.htm

図書館関係記事リストを掲載しました(三重県立図書館 2012/5/18付けニュース)
http://www.library.pref.mie.lg.jp/app/details/index.asp?cd=2012050234

中国で「インターネット産業第十二次五か年発展計画」が発表

2012年5月4日に中国政府が「インターネット産業第十二次五か年発展計画」(互联网行业“十二五”发展规划)を発表しました。2011年から2015年の5年間における計画です。5月15日付けの人民日報で日本語による内容紹介がなされています。

互联网行业“十二五”发展规划(Word:31ページ)
http://www.miit.gov.cn/n11293472/n11293832/n11293907/n11368223/n14578923.files/n14578821.doc

《互联网行业“十二五”发展规划》发布(中华人民共和国工业和信息化部 2012/5/4付けニュース)
http://www.miit.gov.cn/n11293472/n11293832/n11293907/n11368223/14578923.html

大阪府内の3市2町及び吹田市が図書館の広域利用を試行的に導入へ

2012年5月19日に、豊中市立図書館は、豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町の各公共図書館が、2012年6月1日から、図書館広域利用を試行的に行なうと発表しています。また、豊中市の在住者は吹田市の、吹田市の在住者は豊中市の公共図書館で資料を借りることができるとのことです。

豊能3市2町、吹田市の図書館広域利用(試行)のお知らせ (豊中市立図書館 2012/5/19付けの記事)
http://www.lib.toyonaka.osaka.jp/guide/kouiki-2012.html

筑波大学附属図書館の体育・芸術図書館が震災復旧工事を終了し再開館

東日本大震災の復旧工事のため2011年12月14日から休館していた筑波大学附属図書館の体育・芸術図書館が、2012年5月21日から開館しました。

体芸図書館は5月21日(月)から開館しました。(筑波大学附属図書館 2012/5/21付けニュース)
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/portal/news/all.php#20120521

【期限切情報】体芸図書館の震災復旧工事に伴うILLの無償化(筑波大学附属図書館 2011/12/9付けニュース)
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/portal/news/all.php#20111209

ウェールズの小さな街・モンマスが世界初の「Wikipediaタウン」に

英国のウェールズ南東に位置する人口1万人弱の街・モンマス(Monmouth)が、2012年5月19日に、世界初の「Wikipediaタウン」となりました。このプロジェクトは“MonmouthpediA”と名付けられています。これは、街中の名所や商店、学校などに、QRコードを印刷した1,000枚以上の陶板を設置するという取り組みで、街を訪れた人々はスマートフォンなどでそのQRコードを読み取ることで、今いる場所と関係したWikipediaの記事にアクセスし、情報を得ることができるようになっています。ここでは、QRpediaという技術が用いられていて、その人の使用言語のWikipediaが自動的に選択されます。このプロジェクトの準備として、モンマスの街全体にWi-Fiネットワークを張り巡らせ(これ自体もウェールズ初の取り組み)、ボランティアが約500件の記事を25以上の言語で執筆するなどの作業が行なわれたそうです。

Welcome to the world’s first Wikipedia Town(Wikimedia blog 2012/5/16付け記事)
http://blog.wikimedia.org/2012/05/16/monmouthpedia_day/

MonmouthpediA

政府の予算削減によってカナダ国立図書館・文書館で職員解雇やILLサービス等への影響が

カナダ図書館協会(CLA)が、2012年5月2日付けで、カナダ政府の予算削減による政府機関図書館およびカナダ国立図書館・文書館(LAC)への影響に対して声明を発表しています。それによると、LACでは、430人の職員に対して解雇予告がなされており、同館の労働力の20%相当が削減されることになるそうです。また、資料費削減やILLサービスの終了等についても触れており、予算削減はカナダ国民の情報アクセスに対して悪影響を及ぼすとしています。(このうち、ILLについては、2012年5月7日付けでCLAによる補足情報が出ており、LACの現行のILLサービスは2013年2月15日で終了するものの、後継サービスが予定されており、その詳細については2012年秋に発表されるとのことです。) 本件についてはThe Vancouver Sun等新聞各紙でも報じられており、また、カナダ大学教員協会(CAUT)による“Save Library & Archives Canada”という支援サイトも立ち上げられています。

CLA dismayed by impact of budget cuts on federal libraries(PDF:2ページ)

5月 18日

ProQuest社の個人向け新サービス“Udini”が図書館にとって持つ意味は(記事紹介)

2012年5月17日付けのLibrary Journal誌に、同誌のHenrietta Thornton-Verma氏と、ニュースサイトINFOdocketを運営するGary Price氏が執筆した、“What ProQuest's Udini Means for Libraries”という記事が掲載されています。記事では、先日ProQuest社が発表した個人向けクラウドサービス“Udini”の概要紹介に続き、Udiniの登場が図書館及び図書館員に対して持っている「意味」について述べられているようです。

What ProQuest’s Udini Means for Libraries(Library Journal 2012/5/17付け記事)
http://reviews.libraryjournal.com/2012/05/reference/what-proquests-udini-means-for-libraries/

New Column: “What ProQuest’s Udini Means for Libraries”(INFOdocket 2012/5/17付け記事)

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