アーカイブ - 2012年 5月 - car

5月 29日

英国国立公文書館、ヴィクトリア女王即位50年及び60年にまつわるコレクションのオンライン展示を公開

1952年に25歳で即位し、1953年6月2日に戴冠式を行った英国の女王エリザベス2世は、2012年6月2日に即位60年(Diamond Jubilee)を迎えます。それを記念して、英国国立公文書館(TNA)は、ヴィクトリア女王の即位50年(1887年)及び60年(1897年)の際に贈られた祝辞などのコレクションをまとめたオンライン展示を公開しました。同館は滅多に見ることのできない資料であるとしています。これらのコレクションは、専用ウェブサイト、Flickr、Historypinで公開されています。

New online display of rarely seen Victorian Jubilee records(The National Archives 2012/5/24付け記事)
http://www.nationalarchives.gov.uk/news/715.htm

To Her Most Excellent Majesty...(The National Archives)
http://www.nationalarchives.gov.uk/jubilee/

Loyal Addresses(Flickr)

スペイン国立図書館、大学と共同で第2回目となる図書館・文献遺産の修士課程・専門職講座受講生を募集中

2012年5月25日に、スペイン国立図書館が、マドリード・カルロス3世大学(Universidad Carlos III de Madrid)と共同で、図書館及び文献遺産に関する修士課程および専門職講座の受講生募集について発表しています。この講座は今回が第2期(2012-2013年)となるもので、図書館や文書館等で専門職として従事する際に必要なコンピテンシーを提供することを目的として実施され、授業は原則オンラインで行われるようです。

Máster en Bibliotecas y Patrimonio Documental (Biblioteca Nacional de España 2012/5/25付けの記事)
http://www.bne.es/es/AreaPrensa/noticias/BibliotecasYpatrimonio.html

Máster/Experto en Bibliotecas y Patrimonio Documental (Universidad Carlos III de Madrid 2012/3/21付けの記事)

日本語論文の書誌事項を文献管理ツールMendeleyへ正確に取りこむためのツール「日本語論文 to Mendeley」

株式会社アトラスが、2012年5月29日に、「日本語論文 to Mendeley」というツールを公開しました。文献管理ツールMendeleyでは、日本語論文のPDFをインポートした際に書誌事項がうまく登録されないことがあるそうですが、「日本語論文 to Mendeley」はそのような問題をCiNii APIを活用して改善したツールとのことです。

日本語論文 to Mendeley
http://addon.ej-labo.jp/mendeley/top

日本語論文を正確にMendeleyに取り込む“日本語論文 to Mendeley”のご紹介(でじラボ 2012/5/29付け記事)
http://www.ej-labo.jp/joee31bu3-13/#_13

参考:
PubMed・J-STAGE・CiNii・PLoSを同時検索できるiPhone/Androidアプリ「論文検索」に無料版が登場
http://current.ndl.go.jp/node/20592

PubMed、J-STAGE、CiNiiを同時に検索できるiPhoneアプリ「論文検索」がアップデート、Android版もリリースされる
http://current.ndl.go.jp/node/19831

総務省、「東日本大震災を契機とした情報行動の変化に関する調査結果」を公表

総務省が、2012年5月29日に、「東日本大震災を契機とした情報行動の変化に関する調査結果」を公表しました。この調査は、東日本大震災によって国民の情報行動やメディアへの信頼度等にどの程度の変化があったのかを検証する目的で行われたものです。2012年2月下旬から3月上旬にかけて、13歳から69歳までの男女2,256人対して郵送調査を行い、有効回答数は1,625人でした。

東日本大震災を契機とした情報行動の変化に関する調査結果(PDF:14ページ)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000160888.pdf

東日本大震災を契機とした情報行動の変化に関する調査結果の公表(総務省 2012/5/29付けニュース)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000009.html

Alma、Sierra、Kuali OLE、WorldShare、Intota―次世代図書館業務管理システム5製品の概要とその現状(文献紹介)

Serials Review誌に、米国ノースカロライナ州立大学図書館のウィルソン(Kristen Wilson)氏による“Introducing the Next Generation of Library Management Systems”という論文が掲載されています。現在は印刷中(in press)の段階ですが、電子ジャーナルでは公開されています。

この論文は、既に運用が始まっているものも含めて2012年内に出そろう予定の5種類の次世代型図書館業務管理システムについて、各ベンダの担当者へのアンケートを通じて判明した情報などについて整理し、各システムのスクリーンショットも交えて紹介するものです。対象となっているシステムは、Ex Libris社のAlma、Innovative Interfaces社のSierra、オープンソースのKuali OLE、OCLCのWorldShare Management Services、Serials Solutions社のIntotaです。

文部科学省、第1回「アカデミッククラウドに関する検討会」の配布資料を公開

文部科学省が、2012年4月27日に開催した、第1回「アカデミッククラウドに関する検討会」の配布資料を公開しました。

アカデミッククラウドに関する検討会(第1回)配付資料(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shinkou/027/shiryo/1321543.htm

参考:
文部科学省が「アカデミッククラウドに関する検討会」を開始
http://current.ndl.go.jp/node/20687

図書館問題研究会、佐賀県武雄市に対する要請「新・図書館構想における個人情報の扱いについて」を公表

図書館問題研究会が、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長宛てに提出した「新・図書館構想における個人情報の扱いについて」(2012年5月22日付け)という要請の内容を公表しました。これは、2012年5月4日に発表された、武雄市図書館・歴史資料館とTSUTAYA等を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)との基本合意を受けて、同館における利用者の貸出履歴について慎重な取り扱いを求めるものです。

武雄市の新・図書館構想における個人情報の取り扱いについての要請(ともんけんウィークリー 2012/5/28付け記事)
http://tomonken-weekly.seesaa.net/article/272237982.html

参考:
佐賀県武雄市とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が同市図書館・歴史資料館の企画・運営に関して基本合意を締結
http://current.ndl.go.jp/node/20784

5月 28日

EPUB用の「軽量」DRM、IDPFが“EPUB Lightweight Content Protection”のドラフトを公開

電子出版業界の国際的組織である“International Digital Publishing Forum”(IDPF)が、2012年5月18日付けで、“EPUB Lightweight Content Protection: Use Cases & Requirements”のドラフトを公開しました。ドラフトの前半では、“EPUB Lightweight Content Protection”(EPUB LCP)という仕様の概要やその必要性が説明されています。それによると、EPUB LCPは、電子書籍に対して著作権保護のためになされる“heavyweight”なデジタル著作権管理(DRM)に対して、“lightweight”なコンテンツ保護のしくみだということです。ドラフトの後半では、EPUB LCPのユースケース及び要件が示されており、特にユースケースの2番目では「図書館における電子書籍の貸出」(Library Lend)が登場しています。

EPUB Lightweight Content Protection: Use Cases & Requirements(IDPF)
http://idpf.org/epub-content-protection

EPUB向けの新「軽量」DRM、IDPFがコメント受付(eBook USER 2012/5/22付け記事)

東京海洋大学、「東日本大震災被災地における調査研究ポスター集」を公開

2012年5月25日、東京海洋大学産学・地域連携推進機構が「東日本大震災被災地における調査研究ポスター集」というウェブサイトを公開しました。これは、全国の大学等の研究機関によって被災地で行なわれた調査研究の成果を紹介するポスターをデータベース化したもので、ポスターは対象地域と実施機関によって分類されています。現在は、2012年1月に開催されたフォーラム「東日本大震災における産学官による被災地支援/復興の取り組み」で展示された62点のポスターのうち、掲載許可が得られた47点が収録されています。

東日本大震災被災地における調査研究ポスター集
http://researches-geje0311.com/

JWord社、全国の小学校に図書を寄贈する「本プレ」企画の第6回寄贈先に選ばれた5校を発表

JWord社では、全国の小学校に図書を寄贈する「子供たちに素敵な本との出会いをプレゼントしよう!」(略称「本プレ」)という企画を2007年から行っており、その第6回の寄贈先に決定した5校を発表しました。本プレでは、企画ウェブサイトにおけるクリックによる「仮想募金」(実際にはお金がかからない)をもとにして寄贈先を決めるという内容のようです。第5回では、東日本大震災によって被災した岩手県・宮城県・福島県の小学校等へ寄贈を行なったそうです。

第6回JWord「本プレ」寄贈先小学校の発表
http://www.jword.jp/campaign/honpre/1110/report.htm

第6回JWord「本プレ」実施内容
http://www.jword.jp/campaign/honpre/1110/report.htm

JST・NIMS・NII・NDLがジャパンリンクセンター運用に向けた協力覚書を締結

2012年5月28日、科学技術振興機構(JST)、物質・材料研究機構(NIMS)、国立情報学研究所(NII)、国立国会図書館(NDL)が、「ジャパンリンクセンター(JaLC)プロジェクト運営にかかる覚書」を締結したと発表しました。JaLCは、国内初(世界で9番目)となるデジタルオブジェクト識別子(DOI)登録機関として、デジタルコンテンツへのDOI付与を行なっていきます。JaLCの運営は上記4機関によって開始されますが、今後は他機関の参加を求め、オールジャパン体制で進めていくとしています。

ジャパンリンクセンター運用に向けた協力覚書を締結~国内電子学術コンテンツへの永続的なアクセスを可能に~(JST 2012/5/28付けニュース)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120528/index.html

ジャパンリンクセンターの紹介(PDF:8ページ)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120528/JaLC.pdf

ジャパンリンクセンター運用に向けた協力覚書を締結~国内電子学術コンテンツへの永続的なアクセスを可能に~(NII 2012/5/28付けニュース)
http://www.nii.ac.jp/news/2012/0528

米Google、著作権侵害ページへの削除依頼に関する統計を公開

2012年5月25日、米Googleが、著作権者からの依頼によってGoogleの検索結果から削除した著作権侵害ページについての統計を公開しました。この統計は、同社が2010年に開設したウェブサイト“Transparency Report”内に新設された「著作権」というページで見ることができます。誰が、どのくらい、またどのドメインに対して削除依頼を行なったかが分かるようになっており、例えば、2012年4月のデータでは、1か月で約127万件のURLが削除され、もっとも多く依頼を行なったのはMicrosoft社だったそうです。

Copyright Removal Requests – Google Transparency Report
http://www.google.com/transparencyreport/removals/copyright/

Transparency for copyright removals in search(Official Google Blog 2012/5/25付け記事)
http://googleblog.blogspot.jp/2012/05/transparency-for-copyright-removals-in.html

ReaD&Researchmapが学術認証フェデレーションに参加

2012年5月25日に、ReaD&Researchmapが学術認証フェデレーションにサービスプロバイダ(SP)として参加すると発表しました。これにより、学術認証フェデレーションにアイデンティティプロバイダー(IdP)として参加する機関の認証によるシングルサインオンでの利用が、2012年5月26日から可能になったとのことです。

ReaD&Researchmap学術認証フェデレーション参加について (ReaD & Researchmap 2012/5/25付けの記事)
http://researchmap.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=6537&block_id=70#_70

ナポリ最古の図書館で歴史的資料257点が盗難 その容疑者は...

2012年5月24日付けのイタリア等の各紙によると、イタリア・ナポリの最も古い図書館であるジロラミーニ(Girolamini)図書館で、同館が所蔵する貴重な歴史的資料が盗まれる事件が発生し、この結果、容疑者として同館の館長とキュレータ等5名が逮捕されたようです。ジロラミーニ図書館は、16世紀に建設されたもので、盗まれたのは16世紀から19世紀までの楽譜や図書資料、計257点とのことです。同館の職員が設置した監視カメラに、館長が資料を持ち出している様子が映っていたことから発覚したようです。

The book thief: Librarian behind 'criminal plot' (Perth Now 2012/5/25付けの記事)
http://www.perthnow.com.au/news/world/the-book-thief-librarian-behind-criminal-plot/story-e6frg1p3-1226366537221

Napoli, furti a biblioteca Girolamini: 5 arresti,anche direttore (TMNews 2012/5/24付けの記事)
http://www.tmnews.it/web/sezioni/news/PN_20120524_00077.shtml

米国シカゴ大学図書館でビデオゲームのコレクションが誕生

米国シカゴ大学図書館で、教員・学生の研究ニーズに応えてビデオゲームのコレクションが誕生しました。コレクション内のゲームは、目録登録されており、マンスエト図書館(Mansueto Library)で貸し出すこともできるようです。以下の記事でコレクションの一例が紹介されています。

Videogame collection supports scholarly study(シカゴ大学図書館のニュースサイト 2012/5/25付け記事)
http://news.lib.uchicago.edu/blog/2012/05/25/videogame-collection-supports-scholarly-study/

New Library videogame collection(シカゴ大学図書館のニュースサイト 2012/5/25付け記事)
http://news.lib.uchicago.edu/blog/2012/05/25/new-library-videogame-collection/

参考:
CA1719 - 動向レビュー:デジタルゲームのアーカイブについて―国際的な動向とその本質的な課題― / 細井浩一
http://current.ndl.go.jp/ca1719

オーストラリア国立図書館が資料検索用のiOS・Androidアプリをリリース、新モバイル戦略の一環で

オーストラリア国立図書館(NLA)が、資料検索用のiOSアプリ(iPhone・iPad用)及びAndroidアプリをリリースしました。iOS版については2011年8月に発表されたものをバージョンアップしたようです。このアプリでは、同館資料の検索に加えて、利用カードを持っていれば、資料の請求やその処理状態のチェック等もできるようになっています。今回のリリースは、同館が2012年5月に発表した「モバイル戦略」の取組の一例として位置づけられているようです。

Mobile resources(オーストラリア国立図書館)
http://www.nla.gov.au/mobile-resources

Mobile Strategy(オーストラリア国立図書館)
http://www.nla.gov.au/mobile-strategy

国立国会図書館、デジタル化した図書5.1万冊及び古典籍資料1,700冊をインターネット公開

2012年5月28日に、国立国会図書館(NDL)は、「国立国会図書館デジタル化資料」において、著作権処理を完了した約5.1万冊の図書及び約1,700冊の古典籍資料のデジタル化画像を公開しました。

平成24年5月の追加資料の紹介
http://kindai.ndl.go.jp/ja/shiryo_arekore_11.html

新規公開図書のリスト(ZIP形式)
http://kindai.ndl.go.jp/html-resources/shiryo_arekore_csv/kd_h24_internet.zip

イタリア北部での地震発生後の文化遺産、図書館等の状況

2012年5月20日未明に、イタリア北部のエミリア・ロマーニャ州で発生したマグニチュード6.0の地震の影響により、図書館や文化遺産等への被害が発生しています。

5月21日付けのCultura Italiaの記事は、被害総額は数千万ユーロにも及ぶとする、文化財・活動省のLorenzo Ornaghi大臣の発言を紹介しています。また同じ記事によると、エミリア・ロマーニャ州の都市フェラーラでは、同省の指示で3つの博物館が休館し、フェラーラの街のシンボルでもあるエステンセ城(Castello Estense)等にも被害が出ているようです。なお、5月27日には、フェラーラの考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale)が再開館しています。

また、フィナーレ・エミーリアでは、Torre dei Modenesiが倒壊したほか、ロッケ城(Castello delle Rocche)やシティーホールにも被害があるとしています。なお、5月23日には、フィナーレ・エミーリアの公共図書館が休館を発表しています。

図書館総合展フォーラム2012 in 仙台「東日本大震災とMALUI連携」の記録(速報版)が公開

2012年5月27日に東北大学で開催された「図書館総合展フォーラム2012 in 仙台」の記録(速報版)が図書館総合展のウェブサイトで公開されています。同フォーラムは、国立国会図書館の大滝則忠館長による基調講演に続き、東北大学、Yahoo! JAPAN、防災科学技術研究所からの事例報告が行なわれ、「東日本大震災とMALUI連携」と題したパネルディスカッションで締めくくられたようです。

図書館総合展フォーラム2012 in 仙台 図書館政策フォーラム2012「東日本大震災とMALUI連携」記録(速報版)
http://2012.libraryfair.jp/node/291

図書館総合展フォーラム2012 in 仙台の会場風景(Flickr)
http://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157629919001874/

ハッシュタグ「#図書館総合展」によるTwitter検索

5月 25日

カリフォルニア大学サンフランシスコ校でオープンアクセス方針が採択、米国の公立大学では初

米国のカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の学事審議会(Academic Senate)において、2012年5月21日に、オープンアクセス方針が満場一致で可決されたと発表されました。これによって、UCSFの教員が発表した学術論文は、機関リポジトリ“UC Repository”やPubMed Central等に登載、あるいはオープンアクセス誌に投稿するといった方法で、一般に無料でアクセスできるようにすることが求められます(ただし、論文投稿先の方針によって無理な場合はオプトアウトも可能としています)。米国ではハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)等でオープンアクセス方針が採択されていますが、公立の大学では初とのことです。医学系の大学であるUCSFは、米国でもっとも米国国立衛生研究所(NIH)からの助成金を受けている大学で、その規模は2011年で総額約5.3億ドルだったそうです。

UCSF Implements Policy to Make Research Papers Freely Accessible to Public(UCSF 2012/5/23付けニュース)

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