アーカイブ - 2012年 5月 31日 - car

千代田図書館、アジア経済研究所図書館の資料取り寄せ・館内閲覧サービスを開始

2012年5月31日に、東京都の千代田図書館が、アジア経済研究所図書館の資料の取り寄せと館内閲覧サービスを開始しました。利用条件は、館外への持ち出し不可で、往復送料の実費がかかり、利用可能期間は14日間(統計資料のみ10日間)となっています。なお、アジア経済研究所図書館の貸出サービスは、主にNACSIS-ILLおよび専門図書館協議会加盟館への図書館相互貸借のほか、研究会外部委員、賛助会員(法人会員・個人会員)への貸借となっているようです。

アジア経済研究所図書館の資料ご利用について (千代田図書館のウェブページ)
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/guidance/index.html#guidance_index19

日米文化教育交流会議の提言公開、日本研究資料へのアクセスが取り上げられる

4月9日から11日にかけて東京で開催された日米文化教育交流会議(CULCON)において採択された提言が公表されています。この提言では、日本研究資料へのアクセスが取り上げられており、具体的には以下の点が盛り込まれています。

・米国の学生の日本言語資料へのアクセスを向上させること。特に電子資料への利用料金について受入れ可能なものとすること。

・研究の補助教材となるメディア教材に英語字幕をつけること。

なお、これらの2点が盛り込まれたことについて、北米日本研究資料調整協議会(North American Coordinating Council on Japanese Library Resources (NCC) )が、ウェブサイトにおいて取り上げています。

Ref.
The 25th Joint Plenary Meeting of the United States-Japan Conference on Cultural and Educational Interchange(CULCON) Joint Statement
http://culcon.jusfc.gov/wp-content/uploads/2012/01/CULCON-XXV-Joint-Statement-Final.pdf

CULCONのウェブサイト(英語)

セルフアーカイブが研究の生態系にもたらす影響を調査する欧州のPEERプロジェクトが終了

2012年5月29日、ベルギーのブリュッセルで、欧州のPEER(Publishing and the Ecology of European Research)プロジェクトの終了会議が開催され、プロジェクトの成果等に関する発表が行なわれました。PEERは、著者による研究成果のセルフアーカイブ(グリーンOA)が、読者や著者、学術雑誌を含めた欧州における研究の生態系に対して与える影響を調査することを目的としたプロジェクトで、2008年9月に開始されたものです。PEERに協力している国際STM出版社協会が2012年5月29日付けで発表した文書によると、終了会議では、オープンアクセス誌(ゴールドOA)が持続可能なオープンアクセスを実現するための現実的な手段であるという点で、プロジェクト参加者が合意したとされています。

PEER End of Project Conference 29th May 2012
http://www.peerproject.eu/peer-end-of-project-conference-29th-may-2012/

STM Press Release – PEER partners consensus on Gold Open Access(PDF:2ページ)

英JISC、新たに7件の「図書館システムの未来」プロジェクトへの助成を発表

英国のJISCが、デジタル基盤に関する調査研究に対する助成プログラムにおいて、新たに7件の図書館システムに関するプロジェクトに助成を行うことを発表しました。今回採択されたプロジェクトのタイトル及び実施機関は以下のとおりです。

(1)LMS Change(University of Westminster)
(2)Shared LMS: Business Case Evaluation(University of Cardiff, WHELF)
(3)The Benefits of Sharing(University of Edinburgh, The University of Stirling, SCURL)
(4)HIKE(University of Huddersfield, JISC Collections, Serials Solutions)
(5)E-BASS25(Royal Holloway, University of London, Kingston University, JISC Collections)
(6)Anthologizr: On demand e-publishing from OA repositories(University of London)

米OverDrive社、ブラウザで動作するHTML5・EPUBベースの電子書籍ビューワー“OverDrive Read”デモサイトを公開

公共・学校図書館向けに電子書籍サービスを提供している米国のOverDrive社が、2012年5月30日に、ウェブブラウザ上で動作する電子書籍ビューワー“OverDrive Read”を2012年後半にリリースする予定であると発表しました。併せてデモサイトが公開されています。OverDrive Readは、HTML5やEPUBベースのビューワーで、3月に買収したオーストラリアの電子書籍サービス開発会社 “Booki.sh”の技術が生かされているようです。6月5日~7日にニューヨークで開催されるBook Expo Americaや、6月22日~25日にカリフォルニアで開催される米国図書館協会(ALA)年次大会でも関連した発表が行なわれます。

OverDrive Readのデモサイト
https://penelopiad-18893a.booki.sh/

OverDrive Introduces Browser-based eBook Reader(OverDrive 2012/5/30付けニュース)
http://www.overdrive.com/News/OverDrive-Introduces-Browser-based-eBook-Reader-

参考:
米OverDrive社、オーストラリアの電子書籍サービス開発会社Booki.shを買収

カナダ国立図書館・文書館(LAC)、15,000点以上のポートレートコレクションを提供するポータルサイトを開設

2012年5月30日に、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、同館の所蔵するポートレートコレクションのポータルサイトを公開しました。ポートレートコレクションは、1880年代以降の絵画、スケッチ、写真、風刺画、メダル等で構成されており、このポータルサイトではそれら15,000点以上のデジタル画像を利用することができるようです。

Library and Archives Canada (LAC) Portrait Portal
http://www.bac-lac.gc.ca/eng/portrait-portal/Pages/portrait-portal.aspx

スコットランド国立図書館が電子情報の収集保存の権限を求め、英国政府に対し法改正を訴える

2012年5月30日に、英国スコットランド国立図書館が、英国政府に対して、電子情報の収集と保存に関する権限を英国内の指導的立場にある図書館に対して付与する法改正を求めたと発表しました。これは、電子情報保存に関する法整備が進んでいないことで重要な電子情報が永久に失われる危険性があることが背景にあるようで、同館は、スコットランド議会の最初のウェブサイトや最近のスコットランド議会選挙に関する資料、2011年のロンドン蜂起に関するインターネットやソーシャルメディアでの情報等がすでに失われていると述べています。英国BBCは、法改正は2013年中に行われる見通しであるとしています。

Knowledge being lost in 'digital black hole' (National Library of Scotland 2012/5/30付けの記事)
http://www.nls.uk/news/archive/2012/05/digital-black-hole

【イベント】「世界に向けて東日本大震災を記録する―危機アーカイブの効用と構築のための課題」(7/10・京都)

立命館大学日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点が定期的に開催している新拠点セミナーの番外編として、2012年7月10日に、ハーバード大学ライシャワー日本研究所のAndrew Gordon所長による講演会「世界に向けて東日本大震災を記録する―危機アーカイブの効用と構築のための課題」(Building a Digital Archive of the Great Eastern Japan Disaster: Potential and Challenges of Crisis Archiving)が開催されます。場所は立命館大学アート・リサーチセンター多目的ルームで、参加無料・予約不要となっています。なお、Ustreamによる動画配信も行われるとのことです。

立命館大学日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点【番外編】 新拠点セミナー (立命館大学グローバルCOE GCOEセミナーのウェブページ) (※2012/7/3リンク修正)
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/GCOE/newseminar/2012/07/post-7.html