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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
電子出版業界の国際的組織である“International Digital Publishing Forum”(IDPF)が、2012年5月18日付けで、“EPUB Lightweight Content Protection: Use Cases & Requirements”のドラフトを公開しました。ドラフトの前半では、“EPUB Lightweight Content Protection”(EPUB LCP)という仕様の概要やその必要性が説明されています。それによると、EPUB LCPは、電子書籍に対して著作権保護のためになされる“heavyweight”なデジタル著作権管理(DRM)に対して、“lightweight”なコンテンツ保護のしくみだということです。ドラフトの後半では、EPUB LCPのユースケース及び要件が示されており、特にユースケースの2番目では「図書館における電子書籍の貸出」(Library Lend)が登場しています。
EPUB Lightweight Content Protection: Use Cases & Requirements(IDPF)http://idpf.org/epub-content-protection
EPUB向けの新「軽量」DRM、IDPFがコメント受付(eBook USER 2012/5/22付け記事)
2012年5月25日、東京海洋大学産学・地域連携推進機構が「東日本大震災被災地における調査研究ポスター集」というウェブサイトを公開しました。これは、全国の大学等の研究機関によって被災地で行なわれた調査研究の成果を紹介するポスターをデータベース化したもので、ポスターは対象地域と実施機関によって分類されています。現在は、2012年1月に開催されたフォーラム「東日本大震災における産学官による被災地支援/復興の取り組み」で展示された62点のポスターのうち、掲載許可が得られた47点が収録されています。
東日本大震災被災地における調査研究ポスター集http://researches-geje0311.com/
JWord社では、全国の小学校に図書を寄贈する「子供たちに素敵な本との出会いをプレゼントしよう!」(略称「本プレ」)という企画を2007年から行っており、その第6回の寄贈先に決定した5校を発表しました。本プレでは、企画ウェブサイトにおけるクリックによる「仮想募金」(実際にはお金がかからない)をもとにして寄贈先を決めるという内容のようです。第5回では、東日本大震災によって被災した岩手県・宮城県・福島県の小学校等へ寄贈を行なったそうです。
第6回JWord「本プレ」寄贈先小学校の発表http://www.jword.jp/campaign/honpre/1110/report.htm
第6回JWord「本プレ」実施内容http://www.jword.jp/campaign/honpre/1110/report.htm
2012年5月28日、科学技術振興機構(JST)、物質・材料研究機構(NIMS)、国立情報学研究所(NII)、国立国会図書館(NDL)が、「ジャパンリンクセンター(JaLC)プロジェクト運営にかかる覚書」を締結したと発表しました。JaLCは、国内初(世界で9番目)となるデジタルオブジェクト識別子(DOI)登録機関として、デジタルコンテンツへのDOI付与を行なっていきます。JaLCの運営は上記4機関によって開始されますが、今後は他機関の参加を求め、オールジャパン体制で進めていくとしています。
ジャパンリンクセンター運用に向けた協力覚書を締結~国内電子学術コンテンツへの永続的なアクセスを可能に~(JST 2012/5/28付けニュース)http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120528/index.html
ジャパンリンクセンターの紹介(PDF:8ページ)http://www.jst.go.jp/pr/announce/20120528/JaLC.pdf
ジャパンリンクセンター運用に向けた協力覚書を締結~国内電子学術コンテンツへの永続的なアクセスを可能に~(NII 2012/5/28付けニュース)http://www.nii.ac.jp/news/2012/0528
2012年5月25日、米Googleが、著作権者からの依頼によってGoogleの検索結果から削除した著作権侵害ページについての統計を公開しました。この統計は、同社が2010年に開設したウェブサイト“Transparency Report”内に新設された「著作権」というページで見ることができます。誰が、どのくらい、またどのドメインに対して削除依頼を行なったかが分かるようになっており、例えば、2012年4月のデータでは、1か月で約127万件のURLが削除され、もっとも多く依頼を行なったのはMicrosoft社だったそうです。
Copyright Removal Requests – Google Transparency Reporthttp://www.google.com/transparencyreport/removals/copyright/
Transparency for copyright removals in search(Official Google Blog 2012/5/25付け記事)http://googleblog.blogspot.jp/2012/05/transparency-for-copyright-removals-in.html
2012年5月25日に、ReaD&Researchmapが学術認証フェデレーションにサービスプロバイダ(SP)として参加すると発表しました。これにより、学術認証フェデレーションにアイデンティティプロバイダー(IdP)として参加する機関の認証によるシングルサインオンでの利用が、2012年5月26日から可能になったとのことです。
ReaD&Researchmap学術認証フェデレーション参加について (ReaD & Researchmap 2012/5/25付けの記事)http://researchmap.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=6537&block_id=70#_70
2012年5月24日付けのイタリア等の各紙によると、イタリア・ナポリの最も古い図書館であるジロラミーニ(Girolamini)図書館で、同館が所蔵する貴重な歴史的資料が盗まれる事件が発生し、この結果、容疑者として同館の館長とキュレータ等5名が逮捕されたようです。ジロラミーニ図書館は、16世紀に建設されたもので、盗まれたのは16世紀から19世紀までの楽譜や図書資料、計257点とのことです。同館の職員が設置した監視カメラに、館長が資料を持ち出している様子が映っていたことから発覚したようです。
The book thief: Librarian behind 'criminal plot' (Perth Now 2012/5/25付けの記事)http://www.perthnow.com.au/news/world/the-book-thief-librarian-behind-criminal-plot/story-e6frg1p3-1226366537221
Napoli, furti a biblioteca Girolamini: 5 arresti,anche direttore (TMNews 2012/5/24付けの記事)http://www.tmnews.it/web/sezioni/news/PN_20120524_00077.shtml
米国シカゴ大学図書館で、教員・学生の研究ニーズに応えてビデオゲームのコレクションが誕生しました。コレクション内のゲームは、目録登録されており、マンスエト図書館(Mansueto Library)で貸し出すこともできるようです。以下の記事でコレクションの一例が紹介されています。
Videogame collection supports scholarly study(シカゴ大学図書館のニュースサイト 2012/5/25付け記事)http://news.lib.uchicago.edu/blog/2012/05/25/videogame-collection-supports-scholarly-study/
New Library videogame collection(シカゴ大学図書館のニュースサイト 2012/5/25付け記事)http://news.lib.uchicago.edu/blog/2012/05/25/new-library-videogame-collection/
参考: CA1719 - 動向レビュー:デジタルゲームのアーカイブについて―国際的な動向とその本質的な課題― / 細井浩一http://current.ndl.go.jp/ca1719
オーストラリア国立図書館(NLA)が、資料検索用のiOSアプリ(iPhone・iPad用)及びAndroidアプリをリリースしました。iOS版については2011年8月に発表されたものをバージョンアップしたようです。このアプリでは、同館資料の検索に加えて、利用カードを持っていれば、資料の請求やその処理状態のチェック等もできるようになっています。今回のリリースは、同館が2012年5月に発表した「モバイル戦略」の取組の一例として位置づけられているようです。
Mobile resources(オーストラリア国立図書館)http://www.nla.gov.au/mobile-resources
Mobile Strategy(オーストラリア国立図書館)http://www.nla.gov.au/mobile-strategy
2012年5月28日に、国立国会図書館(NDL)は、「国立国会図書館デジタル化資料」において、著作権処理を完了した約5.1万冊の図書及び約1,700冊の古典籍資料のデジタル化画像を公開しました。
平成24年5月の追加資料の紹介http://kindai.ndl.go.jp/ja/shiryo_arekore_11.html
新規公開図書のリスト(ZIP形式)http://kindai.ndl.go.jp/html-resources/shiryo_arekore_csv/kd_h24_internet.zip
2012年5月20日未明に、イタリア北部のエミリア・ロマーニャ州で発生したマグニチュード6.0の地震の影響により、図書館や文化遺産等への被害が発生しています。
5月21日付けのCultura Italiaの記事は、被害総額は数千万ユーロにも及ぶとする、文化財・活動省のLorenzo Ornaghi大臣の発言を紹介しています。また同じ記事によると、エミリア・ロマーニャ州の都市フェラーラでは、同省の指示で3つの博物館が休館し、フェラーラの街のシンボルでもあるエステンセ城(Castello Estense)等にも被害が出ているようです。なお、5月27日には、フェラーラの考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale)が再開館しています。
また、フィナーレ・エミーリアでは、Torre dei Modenesiが倒壊したほか、ロッケ城(Castello delle Rocche)やシティーホールにも被害があるとしています。なお、5月23日には、フィナーレ・エミーリアの公共図書館が休館を発表しています。
2012年5月27日に東北大学で開催された「図書館総合展フォーラム2012 in 仙台」の記録(速報版)が図書館総合展のウェブサイトで公開されています。同フォーラムは、国立国会図書館の大滝則忠館長による基調講演に続き、東北大学、Yahoo! JAPAN、防災科学技術研究所からの事例報告が行なわれ、「東日本大震災とMALUI連携」と題したパネルディスカッションで締めくくられたようです。
図書館総合展フォーラム2012 in 仙台 図書館政策フォーラム2012「東日本大震災とMALUI連携」記録(速報版)http://2012.libraryfair.jp/node/291
図書館総合展フォーラム2012 in 仙台の会場風景(Flickr)http://www.flickr.com/photos/argeditor/sets/72157629919001874/
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「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
地震・災害 関連情報(レファレンス協同データベース)
各地の図書館等の被災情報等について(外部リンク) saveMLAK
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