アーカイブ - 2012年 5月 25日 - car

カリフォルニア大学サンフランシスコ校でオープンアクセス方針が採択、米国の公立大学では初

米国のカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の学事審議会(Academic Senate)において、2012年5月21日に、オープンアクセス方針が満場一致で可決されたと発表されました。これによって、UCSFの教員が発表した学術論文は、機関リポジトリ“UC Repository”やPubMed Central等に登載、あるいはオープンアクセス誌に投稿するといった方法で、一般に無料でアクセスできるようにすることが求められます(ただし、論文投稿先の方針によって無理な場合はオプトアウトも可能としています)。米国ではハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)等でオープンアクセス方針が採択されていますが、公立の大学では初とのことです。医学系の大学であるUCSFは、米国でもっとも米国国立衛生研究所(NIH)からの助成金を受けている大学で、その規模は2011年で総額約5.3億ドルだったそうです。

UCSF Implements Policy to Make Research Papers Freely Accessible to Public(UCSF 2012/5/23付けニュース)

米国オバマ政権、連邦政府機関のウェブサービスを12か月以内にモバイルへ最適化すること等を命じる

2012年5月23日、米国のオバマ政権が、主要な連邦政府機関に対し、今後12か月以内に、ウェブ上で提供しているサービスのうち最低2つ以上について、国民がモバイル端末でアクセスできるよう最適化することを命じたと発表しました。この取組みは、同日付けで発表された、連邦政府のデジタル戦略“Digital Government: Building a 21st Century Platform to Better Serve the American People”の一部として行なわれるものです。同文書では政府情報のオープン化等についても触れられています。

Obama Administration Launches Sweeping Shift to Mobile(The White House 2012/5/24付けプレスリリース)
http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2012/05/23/obama-administration-launches-sweeping-shift-mobile

Digital Government: Building a 21st Century Platform to Better Serve the American People(PDF:36ページ)

新潟医療福祉大学図書館、2011年度に図書を多く借りた上位150名の学生に対して「貸出冊数1冊プラス」のクーポン券を配布

新潟医療福祉大学図書館が、2012年4月23日から、利用者に対して特典サービスとして「クーポン券」を発行しています。これは、2011年度の1年間に図書を多く借りた上位150名の学生に対し、「貸出冊数1冊プラス」のクーポン券(12枚綴り)をプレゼントするもので、貸出時にこのクーポン券を提示することで、通常7冊の貸出上限を越えて8冊目を借りることができるとのことです。今後は、「書架整理を手伝っていただいた方」や「推薦図書を紹介してくれた方」など様々な場面でクーポン券を発行していく予定とのことです。

クーポン券発行開始 (新潟医療福祉大学図書館 2012/4/23付けの記事)
http://lib.nuhw-qol.jp/sys/topic/topic_news_list.html#list3

小樽商科大学附属図書館、学年担当司書制度「クラスライブラリアン制度」を開始 国内の大学図書館では初

2012年4月2日に、小樽商科大学附属図書館が「クラスライブラリアン制度(学年担当司書制度)」を開始しました。この制度は、同大学の1年生から4年生、そして大学院生を加えた5つの学年に対して、5人の図書館職員がそれぞれ各学年の担当となって、学生からの質問・相談に応じる制度とです。同大学によると、国内の大学図書館では初の試みとなるようです。

なお、同館では同日の4月2日からFacebookページの運用を開始しており、イベント情報や新着図書の案内等のほか、この「クラスライブラリアン制度」についても紹介しています。同館主催でFacebook講習会も開催したとのことです。

Class Librarianについて(PDF)
http://www.otaru-uc.ac.jp/info/gakuho/class%20librarian.pdf

Class Librarian(小樽商科大学附属図書館Facebookページ)

大阪府立図書館、『図書館の力!! あなたの「しらべる」応援します! 』を公開、大阪府立図書館のレファレンスサービスを解説

大阪府立図書館が、『図書館の力!! あなたの「しらべる」応援します!』と題し、 大阪府立図書館のレファレンスサービスについて紹介するページを公開しています。具体的なアンケート結果等を交えながら、レファレンスサービスの利便性について解説しています。

解説は、太郎と花子が図書館のサービスについて大阪弁で会話するところから始まっています。

Ref.
図書館の力!! あなたの「しらべる」応援します! - 大阪府立図書館のレファレンスサービス(HTML版)
http://www.library.pref.osaka.jp/lib/ref/chikara.html

図書館の力!! あなたの「しらべる」応援します! - 大阪府立図書館のレファレンスサービス
(PDF:8ページ)
http://www.library.pref.osaka.jp/lib/ref/chikara.pdf

OverDrive社の電子書籍サービスが2012年7月リリース予定のAPIの概要を発表

図書館向け電子書籍サービスを提供している米国のOverDrive社が、2012年7月にリリース予定のAPIの概要を発表しました。まずは、第一段として、電子書籍やオーディオブック等のコンテンツのタイトル等を取得できる“Metadata API”、各タイトルの利用可能数等を取得できる“Availability API”、コンテンツを検索できる“Search API”の3種類が提供されます。7月にあわせて公開予定の“OverDrive Developer Portal”というウェブサイトで、関連ドキュメントやテスト用スクリプト等が提供されるとしています。その後、時期は明かされていませんが、第二弾として、コンテンツのブラウズや貸出等ができる“Content API”、コンテンツの発注ができる“Acquisition API”、統計データを取得できる“Reports API”の3種類が利用できるようになるようです。

Developer Portal for OverDrive APIs To Launch in July(OverDrive社のブログ 2012/5/24付け記事)
http://overdriveblogs.com/library/2012/05/24/developer-portal-for-overdrive-apis-to-launch-in-july/

学校図書館界のリーダーたちが30秒で語るco-teachingの成功の鍵、AASLが5人のリーダーのショートビデオを公開(米国)

米国学校図書館協会(AASL)が、学校図書館界のリーダーたちにその洞察を語ってもらうビデオを公開しています。3月・4月のテーマは、coteachingにおける成功の鍵は何か?についてであり、5人のリーダーがそれぞれ30秒で語っています。

ウェブサイトでは、リスナーのコメントも受け付けています。

Ref.
30 Second Thought Leadership
http://www.ala.org/aasl/aaslpubsandjournals/knowledgequest/aboutkq/30second

国立情報学研究所(NII)のWebcatの終了日時が2013年3月8日に決定

国立情報学研究所(NII)が2011年6月にサービス終了を発表した“Webcat”の正式な終了日時が2013年3月8日昼に決定しました。その後は、既に公開済みの“CiNii Books”が、検索機能を拡張した後継サービスとして提供されます。

<サービス>Webcat終了日時について(NII 2012/5/24付けニュース)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/2012/05/webcat_3.html

CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/books/

参考:
国立情報学研究所(NII)、大学図書館所蔵資料を検索できるCiNii Booksを公開
http://current.ndl.go.jp/node/19478

IFLA理事会、危機・紛争・災害時における図書館関連活動への取組原則を承認

国際図書館連盟(IFLA)理事会は、2012年4月に、危機・紛争・災害時における図書館関連活動への取組原則("Principles of Engagement in library-related activities in times of crisis, conflict or disaster")を承認したのとことです。これは、IFLAが2011年‐2012年のキー・イニシアティブの4番目(Cultural Heritage Disaster Reconstruction Programme)の活動の一環であり、2011年8月に設置された諮問委員会が作成してきたものです。

この原則は、シリアやマリにおける紛争や、ハイチにおける地震災害、日本における地震・津波災害等における文化財の喪失を踏まえたものであり、災害時等における文化財の保護に関連する活動への協力と参加を強化していくこと等を目的としたものです。

Ref.
Protection of cultural heritage: Principles of Engagement will guide IFLA in emergency situations(IFLA 2012/5/23付け)

ALA、図書館を通じたデジタルコンテンツへの平等なアクセスの課題について、レポート公表

米国図書館協会(ALA)が、図書館を通じたデジタルコンテンツへの平等なアクセスの課題について検証するレポートを公表しています。American Libraries誌の別冊としての公表であり、プレスリリースによると、複数の主要出版者が電子ブックの販売を拒んでいる状況や、囲い込みにより文化が分断されている状況や、読者のプライバシーが危険にさらされている状況について、記事を掲載しているとのことです。

Ref.
New ALA report explores challenges of equitable access to digital content
(ALA 2012/5/23付け プレスリリース)
http://www.ala.org/news/pr?id=10543