オバマ政権が2011年9月に開始したオンライン請願のプラットホームである"We the People"において、公的資金を使い科学研究を行っているすべての連邦政府機関が、オープンアクセスポリシーを採用するよう求める請願書が公開されています。税金を使用して行われた科学研究の成果物を、納税者がより自由にアクセスできるようウェブ上に公開することを求めるものです。
Ref.
Require free access over the Internet to scientific journal articles arising from taxpayer-funded research.(WhiteHouse "We the People" 2012/5/13付け)
米国の大手電子書籍ベンダOverDrive社が2012年4月に存在を明らかにした利用分析レポートが、ニュースサイト“INFOdocket”によって公開されています。“Library Media Network eBook Report: Summary of Select Traffic and User Behavior Statistics”と題された8ページのレポートで、2012年3月の利用ログを分析したものです。
2012年5月21日付けのHuff Post Booksの記事によると、主に英語圏のTwitterで、小説や映画、テレビ番組等で登場する有名なフレーズ等の一語を“Librarian”に変えてつぶやく「遊び」が行なわれているようです。Huff Post Booksの記事では、ウィリアム・ゴールドマンの小説“The Princess Bride”に登場するフレーズをもじった、“Hello. My name is Inigo Montoya. You killed my librarian. Prepare to die.”等のツイートが紹介されています。なお、ハッシュタグ“#replaceawordwithlibrarian”で検索すると、多数のツイートを見ることができます。
OCLCが、2012年5月21日に、“A Crosswalk from ONIX Version 3.0 for Books to MARC 21”と題したレポートを公表しました。これは、出版社の標準化団体EDItEURが策定しているメタデータフォーマット“ONIX for Books”のバージョン3.0と、AACR2で記述されたMARC21フォーマットのマッピングに関するもので、フォーマット間のクロスウォーク(変換表)もあわせて公開されています。
2012年5月21日に、米国のウィスコンシン大学図書館が、15年以上稼働してきたOPACを刷新する新OPACを発表しました。同大学の860万点の資料が検索できるようになっています。レスポンシブウェブデザインが採用されており、iPadやスマートフォンで閲覧した際にはそれらに適した画面表示になるようです。このOPACは、Ruby on Railsを用いて開発されており、検索エンジンにはApache Solrが使用されているとのことです。今後はパーソナライズ機能の実装やデジタルコンテンツの更なる追加などが予定されています。
2012年5月21日、大日本印刷株式会社・株式会社雄松堂書店・丸善株式会社の3社が共同で開発・運営する人文・社会科学系学術情報ポータルサイト“J-DAC”(Japan Digital Archives Center)が正式にサービスを開始しました。インフォコム株式会社が構想の初期段階から構築に携わっています。現在は「企業史料統合データベース」が提供されています。