学術雑誌の掲載論文1本当たりの単価(Price per article)や引用数1件当たりの単価(Price per citation)などを調べることができるデータベース“Journal Cost-Effectiveness”の2011年版(第6版)が公開されています。カリフォルニア大学の経済学教授であるTed Bergstrom氏(Eigenfactor.orgの開発者のひとりでもある)と、Yahoo! Researchに勤めるPreston McAfee氏が開発しているものです。2011年版及び旧版(2004年、2006年、2008年、2009年、2010年)のデータを収録したExcelファイルが公開されており、それによると2011年は9,456タイトルの雑誌が対象になっているようです。
マサチューセッツ工科大学(MIT)が発行している技術情報誌“Technology Review”の2012年5-6月号に“The Library of Utopia”という記事が掲載されています。記事では、Googleによる資料デジタル化の取り組み、歴史研究者にしてハーバード大学図書館長でもあるロバート・ダーントンの思想、そしてハーバード大学バークマンセンターを中心とした「米国デジタル公共図書館」(DPLA)プロジェクトの紹介、さらにDPLAが抱える著作権問題等の課題についてまとめています。