2012年5月15日付けの英国GuardianのHigher Education Networkに、“20 ways of thinking about digital literacy in higher education”という記事が掲載されています。高等教育におけるデジタルリテラシーとは何か、また学生はそのスキルをどのように高めるのか等について、英国や米国の研究者、教育関係者等の見解が、20項目に分けてまとめられています。
Googleは、2011年10月に、世界30か国・30,000人のユーザを対象に実施したスマートフォンに関する大規模調査の結果を“Our Mobile Planet”上で公表しました。2012年5月16日、対象地域を40か国に拡大した2012年版の調査結果が公開されました。日本におけるスマートフォン利用動向として、2011年と比較して、普及率が6%から20%へと急激に増加したことや、スマートフォンからSNSへのアクセスが58%から63%に増加したこと、また、ユーザがインストールしているアプリの平均数は40か国中で最多の40個だったこと等が挙げられています。
2012年7・8月にロンドンオリンピックが開催されます。それに先だって、5月16日、英国国立公文書館(TNA)が、19世紀から21世紀にかけて開催されたオリンピック及びパラリンピックに関する数百点の歴史的資料を収録したデジタルアーカイブ“The Olympic Record”を公開しました。1896年のアテネオリンピックから、今回のロンドンオリンピックまでが対象となっており、1964年の東京オリンピックについても15点の資料が公開されています。また、2004年以降については“UK Government Web Archive”による関連ウェブサイトのアーカイブへのリンクも含まれています。
オープンアクセス誌“D-Lib Magazine”の2012年5・6月号が刊行されました。その中に、オーストラリアのグリフィス大学のNatasha Simons氏による“Implementing DOIs for Research Data”という論文が掲載されています。日々の研究の過程で生まれる膨大な研究データを利用するために、それぞれのデータにデジタルオブジェクト識別子(Digital Object Identifier:DOI)を付与するという試みがあります。オーストラリア国立データサービス(Australian National Data Service:ANDS)は、2011年から、国際的なコンソーシアム“DataCite”と提携して、同国内の研究機関に対して“Cite My Data”というサービスを提供いるそうです。論文では同サービスの概要や、グリフィス大学における事例等が報告されています。
下院において4月26日にサイバーセキュリティに関する法案Cyber Intelligence Sharing and Protection Act (CISPA)が通過したことにつづき、上院でもサイバーセキュリティ関係の法案(the Cyber Security Act of 2012 (S. 2105) および the SECURE IT Act (S. 2151))が検討されています。これらの法案に対して、ALA(米国図書館協会)、ARL(北米研究図書館協会)等が、情報自由法(FOIA)への制限等の点に関し懸念を表明しています。