アーカイブ - 2012年 5月 15日 - car

「図書館に電子書籍を!」 出版社に対して要求するオンライン署名サイトが登場

米国カンザス州のトペカ・ショーニー郡図書館が“ebooks for libraries”というオンライン署名サイトを開設し、署名を呼びかけています。その目的は、出版社が図書館向けの電子書籍を十分に提供しない現状を改善し、利用者に対してあらゆるフォーマットで資料を提供できるような図書館を作ることにあるようです。署名の数が10,000を超えたら出版社に対して署名を(紙で)送るということです。現在、約6,000人からの署名が集まっています。

ebooks for libraries
http://ebooksforlibraries.com/

OCLC Research、主題リポジトリのビジネスモデルや持続可能性に関するレポートを公表

2012年5月11日、OCLC Researchが、主題リポジトリ(disciplinary repositories)についてまとめたレポート“Lasting Impact: Sustainability of Disciplinary Repositories”を公表しました。レポートでは、特に、AgEcon Search、arXiv.org、EconomistsOnline、E-LIS、PubMed Central、RePEc、SSRNという7つのリポジトリのビジネスモデルについて詳しく分析されており、それらの持続可能性などについて議論されています。

Lasting Impact: Sustainability of Disciplinary Repositories(PDF:18ページ)
http://www.oclc.org/research/publications/library/2012/2012-03.pdf

英JISC Observatory、モバイルウェブの現状を概観する報告書“Delivering Web to Mobile”を公表

英国のJISC Observatoryが“Delivering Web to Mobile”という報告書(2012年5月付け)を公表しました。英国の教育機関職員を対象に書かれたもので、モバイル端末によるウェブの利用がテーマとなっています。モバイルの現状や英国の高等教育機関における状況に始まり、レスポンシブウェブデザイン、モバイルファースト、プログレッシブエンハンスメントといった手法・考え方や、HTML5などの技術的な話題が20ページ程度でまとめられています。

Delivering Web to Mobile(PDF:22ページ)
http://observatory.jisc.ac.uk/docs/delivering-web-to-mobile.pdf

Delivering Web to Mobile(JISC Observatory)
http://blog.observatory.jisc.ac.uk/techwatch-reports/delivering-web-to-mobile/

参考:
E1254 - モバイル機器からのEuropeanaへのアクセス分析レポート
http://current.ndl.go.jp/e1254

英JISCの研究グループがモバイル端末向けの図書館サービスインフラを議論するコミュニティサイトを公開

欧州APARSEN、研究データの質的保証に関する報告書を公表

EUのプロジェクトである“Alliance for Permanent Access to the Records of Science Network”(APARSEN)が、2012年4月30日付けで、“Report on Peer Review of Research Data in Scholarly Communication”と題した報告書を公表しました。APARSENの主要な関心は、質が保証された研究データを信頼できるリポジトリに搭載して永続的なアクセスを確保すること等にあるようです。今回のレポートは、研究データの質の保証に関係するアイディアや進展、議論の動向などをまとめたものとされています。

Report on Peer Review of Research Data in Scholarly Communication(PDF:41ページ)
http://www.alliancepermanentaccess.org/wp-content/uploads/downloads/2012/04/APARSEN-REP-D33_1A-01-1_0.pdf

Report on Peer Review of Research Data in Scholarly Communication(Digital Koans 2012/5/2付け記事)

国際図書館連盟(IFLA)、デジタル資料の貸出をテーマとするペーパーを公表

2012年5月11日、国際図書館連盟(IFLA)が、デジタル資料の貸出(e-lending、digital lending)をテーマとするペーパーを公表しました。図書館における電子書籍の提供、学術・商業出版社の現状、学術・研究図書館と公共図書館の事情の違い、法的な課題などのトピックが取り上げられているようです。このテーマは、IFLAが2011~2012年に重点的に取り組むプログラムの1つとして挙げられている“Digital Content Programme”に含まれており、今後も継続的な取組が行われるようです。

IFLA E-Lending Background Paper(PDF:15ページ)
http://www.ifla.org/files/clm/publications/ifla_background_paper_e-lending_0.pdf

IFLA Releases Background Paper on e-Lending(IFLA 2012/5/11付けニュース)
http://www.ifla.org/en/news/ifla-releases-background-paper-on-e-lending

参考:
国際図書館連盟(IFLA)が2011-2012年に重点的に取り組む5つのプログラム

オランダSURF財団等、新規刊行のオープンアクセス雑誌の質保証を目的とした測定指標を開発中

2012年5月3日、オランダのSURF財団が、アムステルダム大学出版局とライデン大学の科学技術研究センター(Centre for Science and Technology Studies)とともに、政府機関の助成を受けて、新規に刊行されるオープンアクセス雑誌の質測定指標の開発を行っていると発表しています。開発中の指標は、2012年10月のオープンアクセスウィークの期間中に、研究助成団体の代表等からなる国際的な専門家フォーラムによって評価が行われ、その場での意見を踏まえた上で公開されることになるようです。

Developing quality test for new open access journals (SURF Foundation 2012/5/3付けの記事)
http://www.surf.nl/en/actueel/Pages/Developingqualitytestfornewopenaccessjournals.aspx

国立国会図書館、デジタル化した博士論文1万5千点をインターネット公開

2012年5月15日、国立国会図書館(NDL)は、1991~2000年度に送付を受けた約14万点の博士論文をデジタル化し提供開始しました。そのうち、著者から許諾を得た約1万5千点についてはインターネットで公開しており、残り約12万6千点についてはNDL館内のみで利用できます。

また、5月28日には、NDL館内のみで提供していたデジタル化資料のうち、2011年に著作権保護期間が満了したものや著作権者の許諾が得られたもの等、約5万3千点の図書・古典籍をインターネットで公開します。

これらの公開により、NDLが提供するデジタル化資料の総数は200万点を超えます(うち、インターネット公開分は約40万点)。

博士論文約1万5千点をインターネット公開します(付・プレスリリース)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2012/1194690_1827.html

国立国会図書館のデジタル化資料
http://dl.ndl.go.jp/

インターネット公開分のリスト(CSV形式、Shift-JIS)
http://dl.ndl.go.jp/html-resources/etd_internet.csv

館内限定公開分のリスト(CSV形式、Shift-JIS)

国際子ども図書館は「学校図書館セット貸出し」に入れる本をどう選んでいるか(記事紹介)

国立国会図書館国際子ども図書館は、2002年11月から「学校図書館セット貸出し」という、外国語の原書を含む児童書等約50冊をセットにして全国の学校図書館に対して貸し出すサービスを行っていますが、そのセットに含める図書の選書方法や利用校からの反応などを紹介するページが同館のサイトに掲載されました。

本を読んで世界を知ろう― 学校図書館セット貸出しができるまで(国際子ども図書館)
http://www.kodomo.go.jp/promote/activity/school/index.html

参考:
国際子ども図書館、被災地とその周辺の学校に「学校図書館セット貸出し」 を実施
http://current.ndl.go.jp/node/18355

デジタルオブジェクト識別子(DOI)が国際規格ISO 26324に

2012年5月1日にデジタルオブジェクト識別子(Digital Object Identifier:DOI)が国際規格ISO 26324:2012になりました。現在までに登録されているDOIの数は6000万件以上とのことです。

ISO 26324:2012 - Information and documentation -- Digital object identifier system
http://www.iso.org/iso/catalogue_detail?csnumber=43506

Digital object identifier (DOI) becomes an ISO standard(ISO 2012/5/10付けニュース)
http://www.iso.org/iso/pressrelease.htm?refid=Ref1561

DOI News, May 2012
http://www.doi.org/news/DOINewsMay12.html#1

The Digital Object Identifier System
http://www.doi.org/

参考:
CA1481 - 動向レビュー:CrossRefをめぐる動向 / 尾城孝一
http://current.ndl.go.jp/ca1481

阪南大学図書館による1冊1円の被災地支援活動「読書で募金」、その結果が発表される

2012年5月1日に、阪南大学図書館が、2011年度に実施した東日本大震災の被災地の支援運動である「読書で募金」の実績を発表しています。「読書で募金」運動は、同大学の学生が図書館で本を1冊借りるごとに図書館から1円の募金を行うというもので、2011年度の実績は22,464冊(円)となったとのことです。なお、「読書で募金」運動は2012年度も引き続き行っていくとしています。

阪南大学図書館「読書で募金」活動 2011年度のご報告 (阪南大学図書館 2012/5/1付けの記事)
http://www2.hannan-u.ac.jp/lib/support/dokusho-de-bokin.html

参考:
本を1冊借りると被災地に1円寄付 阪南大学図書館、「読書で募金」活動をスタート
http://current.ndl.go.jp/node/18408

古典・現代芸術をテーマにしたオンライン百科事典“Wikipaintings”

2012年5月14日付けのLibrary as Incubator Projectの記事によると、“Wikipaintings”という、絵画、特に古典・現代芸術に焦点をあてたオンライン百科事典があるようです。“Wikipaintings”の各項目は、作家名、作品名、芸術潮流、技術、ジャンル、グループ、スタイルから検索可能となっています。このウェブサイトの目的は、高品質の画像をダウンロードできるということではなく、自分のお気に入りの作家や作品の情報を調べたり、インスピレーションを受けるためにあるとされています。なお、ウェブサイトの「ウィキ」的側面、すなわち利用者自身が編集したりする機能については現在構築中とのことです。

Wikipaintings
http://www.wikipaintings.org/