2012年4月16日~18日に米国オハイオ州で開催されたOCLCのGlobal Council Meetingで、第2日目に、OCLCの副社長であるRobin Murray氏及びJim Michalko氏による“Linked Open Data”と題した講演が行われました。その様子について、LYRASISのPeter E. Murray氏が自身のブログでレポートしています。講演では、Linked DataによるWorldCatのデータの公開に向けたOCLCの取組について紹介され、特に後半ではMichalko氏が権利関係の話題を提供したそうです。レポートからは、OCLCがデータ公開について積極的に捉えていること(“opportunity than threat”)や、公開されるデータには営利目的でも自由に利用可能なODC-BYライセンス(VIAFでも採用)の採用が検討されていることなどが伺えます。講演後には、CC0ライセンス(パブリックドメイン)を採用しているEuropeanaにデータを提供する際の問題についても議論されたそうです。講演映像や資料は後日OCLCのサイトで公開される予定とのことです。
2012年4月16日に、米国のNPO・EDUCAUSEが、毎月刊行している「知っておくべき7つのこと」シリーズの最新号として、「教科書の変化について知っておくべき7つのこと」(7 Things You Should Know About the Evolution of the Textbook)を刊行しました。デジタル教科書やタブレット端末等の登場による教科書の変化について7項目から論じています。
2012年4月16日に、英国図書館(BL)は、同館が所蔵するシェイクスピアの戯曲作品集である1623年の『ファースト・フォリオ』(First Folio)と、アーサー・コナン・ドイルによるシャーロック・ホームズシリーズのうちの一つ『スリークォーターの失踪』(The Adventure of the Missing Three-Quarter)のオリジナル原稿を、4月23日から25日にかけて東京で開催されるイベントで公開すると発表しました。このイベントは、英国政府が2012年に実施している英国文化発信事業「グレート・キャンペーン」の一環として行なわれるものです。
2012年4月17日に、英国のJISCが2011年11月から2012年9月まで実施している、モバイル端末向けの図書館サービスインフラの研究プロジェクト“Mobile Infrastructure for Libraries”が、その研究プロジェクトの一環としてコミュニティサイトを公開しました。このウェブサイトでは、モバイル端末向けの図書館サービスインフラ等について議論するためのもので、現在「コンテンツ」「技術」「サービス」「一般」「ポリシーと戦略」の5つのグループが開設されています。ログインしなくても議論の内容を閲覧できますが、プロジェクトは積極的な登録参加を呼び掛けています。