アーカイブ - 2012年 4月 27日 - car

デジタル化の進展によって歴史学者は論文で画像を多く使うようになったか? それが図書館・文書館に意味するものは?(文献紹介)

“College & Research Libraries”誌のウェブサイトに、米国イリノイ大学シカゴ校図書館のValerie Harris氏とPeter Hepburn氏による“Trends in Image Use by Historians and the Implications for Librarians and Archivists”というプレプリントが掲載されています。図書館や文書館によるデジタル化の進展によって、歴史学分野の学術雑誌における画像の使用が増加しているかどうかについて、2000年から2009年の範囲を対象に調査したものです。調査の結果さしたる増加は見られなかったそうで、それが図書館や文書館に対して持つ意味についても議論されているようです。

Trends in Image Use by Historians and the Implications for Librarians and Archivists
http://crl.acrl.org/content/early/2012/04/05/crl-345.full.pdf+html

渋谷のシェア型ライブラリー“co-ba library”の内装が完成

東京・渋谷で2012年5月7日に正式オープン予定のシェア型ライブラリー“co-ba library”の内装が完成し、その写真がいくつかのメディアで紹介されています。メインとなる本棚は30センチ程度の幅に仕切られており、会員になると1枠(文庫・新書約30冊)ぶんのスペースが与えられ、全ての枠が埋まると全体で3,000~4,000冊のライブラリーができあがるそうです。

渋谷にシェア型ライブラリ「co-ba library」が誕生!(GQ JAPAN 2012/4/27付け記事)
http://gqjapan.jp/2012/04/27/co-ba-library/

ついに完成! 新しい図書館のカタチを模索するシェアライブラリー(カーリルのブログ 2012/4/27付け記事)
http://blog.calil.jp/2012/04/blog-post_27.html

国立国会図書館(NDL)、「平成23年度サービス実績」を公表

2012年4月27日に国立国会図書館(NDL)は「平成23年度サービス実績」を公表しました。これは、資料の整理や複写・貸出・レファレンスなどのサービスの所用時間を測定したもので、測定期間(5月~10月の一部)における処理件数の8割以上がこれらの日数・時間内に提供されたことを意味するものです。

平成23年度サービス実績(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/service_results.html

科学技術振興機構がJ-STAGEをリニューアル Journal@rchiveとの統合、論文剽窃(盗用)検知ツール等を導入

科学技術振興機構(JST)が“J-STAGE”に新しいシステムを導入し、2012年5月1日から全面リニューアルすると発表しました。4月27日付けの記事によると、登載する論文情報の形式を国際標準のXML形式(JATS)フォーマットに移行し、これまで別々のサイトであった“J-STAGE”と“Journal@rchive”を統合するとのことです。これに伴い、デザインやインターフェイスが一新され、論文の管理機能が強化されたとのことです。また、論文剽窃(盗用)検知ツール“CrossCheck”を導入し、学協会でも学術誌の編集プロセスで利用できるようにしたとのことです。

日本の学協会の電子ジャーナルを発信するJ-STAGEがリニューアル~国際標準に対応、アーカイブサイトを統合、編集機能支援ツールも導入~ (JST 2012/4/27付けの記事)
http://www.jst.go.jp/pr/info/info882/index.html

【イベント】デジタル教科書教材協議会シンポジウム(6/5・東京)

2012年6月5日、東京大学の伊藤謝恩ホールにおいて、デジタル教科書教材協議会(DiTT)のシンポジウムが開催されます。このシンポジウムでは、DiTTのこれまでの活動とともに、4月5日に発表した「DiTT政策提言2012」に基づいたより具体的な提言書を発表するとのことです。また、当日は、基調講演や海外のデジタル教科書事例について紹介する講演、産官学の有識者を交えたパネルディスカッションも開催されます。参加にあたっては、登録フォームからの事前申込が必要です。なお、当日の会場の様子についてはニコニコ生放送で配信予定とのことです。

デジタル教科書教材協議会シンポジウム (デジタル教科書教材協議会 2012/4/27付けの記事)
http://ditt.jp/news/?id=1894

参考:
デジタル教科書教材協議会(DiTT)、「DiTT政策提言2012」を発表
http://current.ndl.go.jp/node/20560

デジタル環境でのパブリックドメインを考える EU助成のプロジェクト“Communia”がその成果をまとめた書籍をオープンアクセスで刊行

人文・社会科学系の学術書をオープンアクセスで刊行する英国のOpen Book Publishersによって、“The Digital Public Domain: Foundations for an Open Culture”というタイトルの研究書が刊行されました。同書は、Communia Thematic NetworkというEUの助成で行われているプロジェクトの研究者や図書館員、企業家、政策立案者等によるエッセイ集となっています。Communia Thematic Networkプロジェクトの成果として位置づけられている同書では、著作権とパブリックドメインの歴史、オープンアクセスやクリエイティブコモンズライセンスに関する最近のプロジェクトの事例等を扱っているとのことです。なお、Communia Thematic Networkプロジェクトは、デジタル環境におけるパブリックドメインの諸課題について、その理論分析と戦略ポリシーに関する議論を行うための欧州におけるレファレンスポイントとなるべく実施されている3年間のプロジェクトです。

The Digital Public Domain: Foundations for an Open Culture

米国の医学関係の大学図書館等におけるiPad貸出サービス(記事紹介)

米国のCleveland Clinic Alumni Libraryに勤務するメディカルライブラリアンのクラフト(Michelle Kraft)氏が、自身のブログに、米国の大学図書館等におけるiPad貸出サービスの現状についてまとめた記事“Libraries Loaning iPads”を掲載しています。クラフト氏は、記事をまとめるにあたり、医学図書館関係のメーリングリストを使って調査しているため、記事内容は主に医学図書館関係の情報が多いようです。ブログ記事では、iPadの貸出サービスプログラムの事例、iPad貸出サービスに関する図書館ポリシーのサンプル、貸出用のiPadにインストールされている一般的なアプリと特に医学関係のアプリのそれぞれの事例、そして全体のまとめが掲載されています。また、クラフト氏は、この調査に関連した記事をiMadiaAppsにも寄稿しています。

Libraries Loaning iPads (Krafty Librarian 2012/4/23付けの記事)
http://kraftylibrarian.com/?p=1860

If you don’t have an iPad, go to the medical library and borrow one (iMedicalApps 2012/4付けの記事)

Serials Solutions社がウェブスケール図書館業務管理システム“Intota”の開発パートナーを発表

米国のSerials Solutions社が開発中のウェブスケール図書館業務管理システム“Intota”の開発パートナーを発表しました。ボールステイト大学、ジョンソン郡コミュニティカレッジ、マリストカレッジ、オクラホマ州立大学、ニューヨーク州立大学ジェネセオ校、ニューヨーク州立大学バッファロー校の6機関です。また、発表文では、IntotaはLinked Dataモデルを活用しているとされています。

Serials Solutions Announces Intota Development Partners(Serials Solutions 2012/4/24付けプレスリリース)
http://www.serialssolutions.com/en/news/detail/serials-solutions-announces-intota-development-partners

Intota
http://www.serialssolutions.com/en/services/intota

参考:
E1282 - 2012年の図書館システム市場動向は?(米国)
http://current.ndl.go.jp/e1282

米Serials Solutions社が開発中のウェブスケール図書館業務管理システムの名称が“Intota”に決定

参考図書のマーケティング方法についての研修会開催(米国)

Library Jouranal誌によると、図書館で購入した高額の参考図書類が使われないことについて、図書館員の間でフラストレーションがたまっているとの声があがっているとのことです。これに応えるため、参考図書のマーケティング方法についての研修が、SAGE ReferenceやProquestなどの講演により開講されるようです。

Ref.
Reference: Marketing What You Bought(Library Journal誌 2012/4/26付け記事)
http://lj.libraryjournal.com/2012/04/webcasts/reference-webcasts/reference-marketing-what-you-bought/

中世の本の汚れから当時の人々の秘密は読み取れるか?(英国)

英国のセント・アンドリュー大学の講師であるKathryn Rudy博士が、中世の書籍のどのページが一番汚れているかを計測する密度測定装置を開発しています。この新しい装置により、本の汚れ方から、それを読んでいた人たちの心理や動機を推察することができるとのことです。例えば、汚れた中世の祈とう書から、それを読んでいた人たちが、自己の救済を求める部分を多く読んでいたり、病を撃退する方法に関する部分を多く読んでいたこと、また、本のどこまで読んで居眠りしていたかといったことが推定できるようです。

Ref.
Dirty books reveal secret lives of people living in mediaeval times(PHYS.org 2012/4/24付け記事)
http://phys.org/news/2012-04-dirty-reveal-secret-people-mediaeval.html

障害を持つ子どもの学習支援にタブレット端末をどのように生かせばよいか 東大等が研究成果をまとめたマニュアルを刊行

東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクグループが、障害を持つ子どもたちの生活や学習支援を目的に、2011年4月から実施している「魔法のふでばこプロジェクト」の研究成果として、『障がいのある子どもたちのためのタブレット端末を利用した学習支援マニュアル』を刊行しました。この「魔法のふでばこプロジェクト」は、プロジェクトに参加している特別支援学校に対してiPadの1年間の無償貸出を行い、それを実際に教育現場で活用し有効性を検証するとともに、具体的な活用事例を発表していくことで、障害を持つ子どもの学習や社会参加の機会の拡大を目指すものです。研究成果の冊子の製本版は有料とのことですが、抜粋版がプロジェクトのウェブサイトで無料公開されています。

研究成果(魔法のプロジェクト)
http://maho-prj.org/?p=288

魔法のふでばこプロジェクト 研究成果冊子を発刊 (魔法のプロジェクト 2012/4/25付けの記事)
http://maho-prj.org/?p=305

広島県福山市図書館、市広報紙バックナンバーをデジタル化して公開

2012年4月25日、広島県福山市図書館が「福山市図書館デジタルアーカイブ」を公開しました。同市の広報誌「広報ふくやま」の創刊号(1951年10月15日)から657号(1988年12月25日)までがデジタル化され公開されています。2012年内に最新号まで公開され、今後は地方紙や全国紙地方版等のデジタル化も予定されていると報じられています。

福山市図書館デジタルアーカイブ
http://www.d-tosho.city.fukuyama.hiroshima.jp/

福山市広報の電子版HP公開(中国新聞 2012/4/26付け記事)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201204260010.html

ハーバード大学図書館、「図書館は時代遅れか?」をテーマにディベート開催

ハーバード大学図書館は、4月18日、「図書館は時代遅れか?」をテーマに、オックスフォードスタイルの公開ディベートを開催しました。1時間半に及ぶディベートの模様が、動画で公開されています。

このディベートは、図書館の将来を考えるため、利用者主導の公開討論を企画・運営するボランティアグループ"Harvard Libraries Strategic Conversations"により開催されたものです。

Ref.
Libraries Are Obsolete: An Oxford-Style Debate
http://osc.hul.harvard.edu/hlsc/oxford_debate

What is this program about?
http://osc.hul.harvard.edu/hlsc/